試合観戦記


top

「 圧勝の影で… 」

ナビスコカップ1回戦第二試合 2000.04.19
横浜マリノス 対 ヴァンフォーレ甲府 三つ沢
19時キックオフ

 

 第一戦を、小瀬スタジアムで2対0として迎えたホームゲームでの第二試合でした。J2でも下位グループを争っている甲府相手に、リーグ戦でも連勝と好調の横浜がどんな戦い方をするのか興味が有りました。出来れば余り使わない若手を使って欲しいという思いもありましたが、オシーは元来スタメン固定タイプの監督のため本日も余りメンバーは変えてこないだろうな〜と思いスタジアムに向かいました。

∞∞∞

 平日の三つ沢は、今期2回目ですが、やはり観客の入りは芳しくありませんでした。結果的に5000人弱の人員しか集める事が出来ませんでした。普段の横浜国際と違って、サッカー専用スタジアムで真近で選手を見られる感動をもっと多くの人に味わって欲しいです。
 バックスタンドの端の自由席エリアの一部に陣取り試合開始を待ちます。選手達がアップを初めました。今期は毎試合感じているんですが、ゴールキーパーの練習では能活にボールを蹴るのはサブメンバーの榎本、ゴールキーパーコーチがいないから仕方有りませんが、なんとかしてほしいです。そういいながらも榎本のキックは毎試合良くなってると感じているのは私だけでしょうか?(苦笑)

 フィールドの選手達もアップを開始します。まずは別れたサブメンバーに目が行きました。石川、外池、孝行、一成。いつものサブメンバーですね。マルドナードは入っていませんでした。次にスタメンのメンバーに目が行くと、あれっ?オニクがいる。という事は、社長が、いる。アキもいる。で上野も…いる。どこやるんだろうと思って、他のメンバーを見て行くと、ハト、直樹、オム、シュン、ユ、エジミウソン(エジ)、でさっき言った社長に、アキに、上野に、オニク。誰がいないんだろう………少し考えてから、アツがいない事に気がつきました。翌日の新聞を見ると足の痛みで大事を取ったとの事で、リーグも次戦の事を考えると、懸命な対応だったと思いました。できればシュンや直樹も休ませてあげたかったですけどね。

 アップが終了して選手達が引き上げていき、ほどなくしてスタメンが発表されました。横浜のメンバーはアツの所にオニクが入った以外はいつものメンバーでした。甲府のほうはあまり知っている選手はいませんが、元マリノスのFW吉田、MF阿井、元ジェフのFW金、元ジュビロのMF倉貫くらいでしょうか?私が知っていた選手は、

横浜Fマリノス ヴァンフォーレ甲府

エジミウソン サンチョル
オニク   シュン    永井
アキ  良治
波戸  直樹  オム

能活

FW 金 吉田
MF 倉貫 土橋 新明
 アントニオ 阿井
DF 加納 仲田 藤田

GK 伊藤 

 選手が入場してきました。能活のGKユニの色は黄色でした。黒、黄、赤以外に新しい色が有れば見たかったんですが(^^)
 横浜はコイントスに勝って、先日神戸戦で苦しんだ反省からか?いつもと逆に前半にマリノスサポータへ向かってくる方のエンドをとって試合が始まりました。甲府ボールでキックオフ。

 試合開始のファーストシュートは甲府でした。様子見の時間帯の3分に少し遠目からのシュートが枠を外れていきます。その直後に、エジミウソンがロングのスルーパスを受けてGKと1対1のチャンスを迎えますが、GKの頭を越そうとしたボールは浮かしきれずにGK伊藤がキャッチします。すこしづつ試合が動いてくる予感です。中盤で横浜がボールを奪い右サイドから攻めていきます。左のオニクが引き気味と言う事も有って、右の永井のサイドを使う事が多かったです。10分には、エジがドルブルで中央を突破、すぐ横にポジションを取ったシュンに預け、シュンはDF3人を左右のステップで交わしてシュートを放ちますが、ゴール左へ外れます。
 横浜はDFもがんがん上がってきて、オムが右サイドを駆け上がってあげたセンタリングは、DFにクリアされてしまいます。13分にはシュンのドリブルから右へ抜けだし、左へ出したボールエジがシュートしますが、GK弾き右CKを得ます。このCKはシュンがショートコーナーで永井へ預けてセンタリングをあげたボールにオムが飛び込みヘッドで狙いますが、DFブロックしクリア。しかしこぼれ球を拾って横浜が再び攻撃に出ます。一番後ろは波戸が自重して残って、直樹やオムもゴール近くまで進出して攻撃に出ます。

 甲府も横浜の高いディフェンスラインを見て、ボールを奪って早い速攻をしかけますが、19分の速攻はシュートが左へ外れます。20分には左からセンタリングを上げますが、能活がキャッチします。奪ったボールを横浜が更にはやく攻めに転じて行きますが、先に得点したのが甲府でした。25分中盤の横パスを奪った甲府が早い攻撃をしかけて、FW金がゴールを決めて甲府が先制します。10数人しかいない甲府サポータが大喜びで、横浜サポータから沈黙が流れます。

 失点してから1分後、横浜がすぐに同点に負いつきます。左サイドから送ったシュンのふわりとしたセンタリングから、サンチョルがDFと競りながら先にボールにヘッドを当ててゴールを決めて1対1の同点に負いつきます。このゴールで落ち着きを取り戻した横浜の怒涛の攻めがこの後も続きます。中央からサンチョルやエジがボールを奪って進出していき、DFランからもどんどん攻めて相手にボールを渡しません。28分には右CKからショートで、シュン、永井、シュンと繋いで角度を変えたセンタリングを上げて、オムが落としてシュートしますが、これはGKの正面でした。31分にはシュンのセンタリングからサンチョルが狙いますが、この時は潰されてサンチョルが倒れて少し足をいたそうにしていました、怪我だけは気を付けて欲しいです。

 39分に横浜が逆転します。右サイドに進出した良治の横パスからまったくマークをつけない甲府の守備を尻目に、シュンが、左足でGKの位置を見て必殺のループシュートを左上隅に決めて2対1とします。ゴール後のシュンの顔は狙いどおりと行った顔をしていました。
 40分には何度も上がっている直樹が狙いすましたシュートを放ちますが、GKが弾きます。それを拾ったエジがシュートを再び放ちますが、それはゴールの枠の外でした。その後もサンチョルのシュートがクロスバーに当たって外れたり、シュンのゴール前でのFKなど有りましたが、前半は2対1のまま終了しました。チャンスの数から行ってももう少し入ってていてもおかしくないと感じました。

∞∞∞

 ハーフタイムには一方的な展開が後半も予想できる事から、横浜側バックスタンドから甲府側バックスタンドへの観客の移動が始まりました。実際ゴール前のシーンばかりでしたから、能活のプレイを見るのが好きな人以外は、反対側へ移動する人の気持ちが良く解りました。ただ、面白くないのは甲府サポータです、サポータの一人がメガホンで”こちらがわの席は甲府応援席です、横浜の応援するとケンカになるので止めましょう”なんて叫んでいました。そんな事言っていたら、カシマスタジアムでは応援できないでしょう。なんて感じを受けました。
 その声を聞いているという事は、私も席を移動していました(^^)

∞∞∞

 選手達が出てきて後半が始まります。後半は、更に横浜の一方的なペースになってきました。オムや直樹が前線まで何度も飛び出して攻めに厚みを加えます。4分右の永井がゴールライン近くまで進出しての折り返しをサンチョルヘッドで狙うが、これは強いシュートが打てずに,GKキャッチ。
 10分にはアキに代えて石川投入。右サイドに入って、永井が中央へ。良治の1ボランチへ。アキは前半に相手カウンターのボールをハ−フライン付近で止めた時に、早いリスタートを止める意味で外へボールを蹴り出してイエローを1枚貰っていました。

 11分、その石川が右サイドからセンタリングを上げますが、GKダイレクトでキャッチ。14分シュンがゴール前までドリブルで進出、2人くらい交わしてシュートは、GK足に当てて防ぐ。
 15分エジミウソンに代えて外池投入。エジは、スペースがあまり無かったせいか?スピードを生かす場面がこの試合ではあまり見られなかったです、少しとラップが大きいような気がしすので、これから改善して言って欲しいです。ボールを持つと結構怖いんですが…。交代で入ったトノがオニクのセンタリングからヘッドで狙いますが、GKパンチングで逃れます。18分、左CK永井がショートコーナーでオニクに預けて、ゴール前に上げますがDFクリアして右CKに、ションが疲れた顔しながら、右コーナーフラッグに来ます。攻めっぱなしで少しお疲れのようでした。しかし、このCKからようやく追加点が生まれます。シュンがゴール前に直接上げたCK。良治がゴール前混戦の中、後ろへ戻したボールを永井が豪快にミドルシュートを決めて3対1とします。永井はこの試合中盤に入ってから、個人でドリブルまで行くんですが、そのごのパスの精度を欠いてDFに潰される場面が多かったです。
 20分サンチョルに代えて孝行投入。オシーの珍しく積極的な交代がありました。甲府もメンバーを代えてきます。アントニオに代えて福島。
 24分更に横浜が追加点。シュンのゴール前左サイドからのフリーキックのチャンス。シュンの上げたボールにオムがヘッドに当てますが、ポストに当たります、しかしそのボールに倒れこみながら外池が押し込み4対1とします。

 時折甲府も攻めようとするんですが、余裕を持って横浜が対応していきます。波戸も左サイドを駆け上がり、攻めに厚みを加えていきます。交代で入った石川(ナオ)は、試合入った当初は右サイドを駆け上がっていたんですが、徐々に後ろのスペースを気にして下がり気味になっていき、もったいなかったです。もっと積極的なドリブルを見たかったです。孝行も時折ドリブルでゴール前まで進出するんですが、シュートまで持って行くシーンが少ないと感じました。こんな試合でアピールしないとリーグ戦でも使ってもらえないのに、

 試合は一方的なペースになって、40分には左CKを永井が直接ゴール前に上げて、ファーサイドのオムがヘッドでゴールにGKの上を越す、うまいヘッドでゴールに叩き込み5対1になりました。42分には、ラインを上げた甲府の守備陣形を見た良治が、ハーフライン近くからゴールを狙いますが、これは惜しくもクロスバーを叩き外れます。

 試合はそのまま5対1で試合終了しました。

∞∞∞

 これでリーグ戦とナビスコ合わせて6連勝。試合運びが徐々に良くなってきました。今日の相手はJ2でしたが、直樹の1枚前までの守備から上がりは新しい横浜の形なって来ていると思います。まだタイミングが悪く、相手にボールが渡った時の怖さがありますが、それは試合をこなすうちに無くなってくると思います。

 次の戦いへ向けて頑張って欲しいです。

〜fin〜