試合観戦記


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「 候補止まり? 」

練習試合 2000.03.13
U23日本代表 対 横浜マリノス 横浜国際
14時キックオフ

 

 同じ日に、神戸で行われる中国代表との代表試合とは別に日本代表候補が集められた合宿の最後に、横浜マリノスとの練習試合が組まれました。日本代表候補とは言え、実際は全員がU23のメンバーでした。中国戦に入っているU23メンバー以外の選手にはこの合宿並びに試合が最後のアピールのチャンスになるかもしれません。

 試合は当初非公開という話でしたが、ファンからの要望も多くあり、横浜国際で行われるという事も有って、メインスタンドの前段のみ開放しての公開試合になりました。その試合に足を運びました。平日の昼間というのに、観客は300人近くいたでしょうか?何処からこんなに人が集まってくるんでしょう?(人の事は言えませんが(苦笑))
 客層は若い女の子達が圧倒的に多かったです。代表選手のファンの方が多いかな?と思ったんですが、歓声からすると横浜のファンと半々くらいだったと思います。 

∞∞∞

 観客席に入場すると選手達はピッチでアップをはじめていました。人数が多いせいかメンバーの確認に時間がかかります。マリノスはピッチ中央で練習しているのが出場するメンバーで、奥のほうにいるメンバーが出場しないメンバーみたいでした、誠史はその中にいました。残念。

 ピッチの右側に日本代表、左側にマリノスとわかれて練習を行っています。両方を見たい私にとっては目移りしてしまいます(笑) 日本代表は狭いエリアで3バックラインの練習などを行っていました。宮本が中央でいつもの両手を腰の位置に上げて、”上がれ”という指示を出しています。マリノスは円を作ってボール回しの練習を行っていました。試合開始数分前になって選手達が一度引き上げていきます。

 着替えて出てきた選手達ですが、マリノスは背番号着きのアディダスの練習着でした、背番号はトップ登録と同じ番号ですから見分けがつきやすかったです。対して日本代表は練習着の上に緑のビブスを着て出てきました。練習試合だからしかた有りませんが、もう少し何かして欲しかったです。

 両チームの1本目のスタメンは以下のようでした。マリノスは、俊輔、直樹、能活が日本代表でいなくて、上野が腰痛で休んだ以外はベストメンバーを揃えて来ました。

横浜Fマリノス 日本代表候補

孝行 マルドナード
 アツ    永井    波戸
アキ  原田
 サンチョル 岡山 小村

榎本

平瀬   福田
藤本   小笠原   市川
明神  遠藤弟
戸田  宮本  古賀兄

 

 両チームとも3−5−2のフォーメーションを取る布陣ですが、攻め方にマリノスのほうに分がありましたこのメンバーでは。30分×3本の1本目の試合が始まります。

 試合開始から中盤でマリノスの方がボールキープします。代表は明神、遠藤がボールを持って小笠原に預けるんですが、そこを早いプレスで原田、アキが潰しにかかりボールを奪います。マルドナードが左右のスペースに流れて代表の3バックの片方を引っ張り、中央を空けてそこをついて行くような攻めをマリノスは見せます。孝行が数回オフサイドを取られましたが、代表のバックラインは一瞬で裏を取られてしまっていました。
 横浜の左右のアツ、波戸も高い位置から攻めに出て、代表の藤本、市川の上がりを押さえます。平瀬、福田のところまでボールが渡るシーンが少なく、一成がセンターにいるマリノスのDFラインは破綻をきたす事は無かったです。

 そんな展開の中、9分に横浜が先制します。中央をマルドナードからのスルーパスで抜け出した孝行が落ち着いて決めてマリノスが先制します。そして21分には、左タッチライン際からアツがドリブルでスルすると中央の前線まで持ちあがて来て、プレッシャーをかけに行かない代表を尻目に右足を一閃し、ゴールネットに突き刺し2対0とします。
 時折代表も攻めますが、平瀬、福田のところに良いボールが入ってこなくて、シュートチャンスはあまり無かったように思います。1本目はそのまま2対0でマリノスがリードで終えました。

 2本目が始まります。メンバーは、マリノスは交代なしで、日本代表候補は古賀兄に代えて山口を入れてきました。

横浜Fマリノス 日本代表候補

孝行 マルドナード
 アツ    永井    波戸
アキ  原田
 サンチョル 岡山 小村

榎本

平瀬   福田
藤本   小笠原   市川
明神  遠藤弟
戸田  宮本  
山口


 エンドが変わった2本目ですが、1本目と同じような形で中盤のプレッシャーがマリノスの方が良くてなかなか代表が攻め入る事が出来ません。時々右の市川が縦に突破を図りますが、FWに良い形でボールが繋がっていきません。
 9分にマリノスが追加点を上げます。右に流れてDFを孝行が引きつけて、空いた中央のスペースに原田が進出し、スルーパスを決めて、3対0とします。

 試合は、ほぼ一方的になりかけていましたが、交代選手で流れが変わります。10分に小笠原が本山と交代し、藤本が左アウトサイドから中央にポジションを代えます。FWも福田に代えて吉原を入れます。13分にCKからのこぼれを中央からミドルシュートで藤本が叩き込み1点を返します。

 そして15分の両チームのメンバー交代・ポジションチェンジによって更に流れが変わっていきます。両チームとも15分前後にメンバーを入れ代えてきました。マリノスはDF中央を岡山から波戸に代えていきます。GKも交代していきます。

横浜Fマリノス 日本代表候補

 マルドナード
 アツ   
大橋   井手口
アキ  原田
 サンチョル 
波戸 小村

小澤

平瀬   吉原
本山    藤本   市川
明神  
酒井
戸田  宮本  山口

曾我端

 メンバー交代の直後の16分には藤本が決めて得点を2対3とし、追い上げます。更に25分にも藤本が決めて、3対3の同点とします。藤本は中央に入った事で、FWとの連携が良くなり前線でボールが良く回るようになりました。本山もドリブルで中央へ切れこんでDFラインを混乱に落とし入れます。同点のまま2本目が終わります。

 

横浜Fマリノス 日本代表候補

森 マルドナード
 アツ   大橋   井手口
アキ  原田
 
外池 波戸 小村

小澤

永井   吉原
本山    藤本   市川
明神  酒井
戸田  宮本  山口

曾我端

 

 3本目は、代表候補が平瀬に変えて永井を頭から出してきました。
日本代表候補 5 対 3 横浜Fマリノス
 1本目   0 対 2
 2本目   3 対 1
 3本目   2 対 0

得点
 1本目 9分 マリノス 孝行
    21分 マリノス アツ
 2本目 6分 マリノス 原田
    13分 日本代表 藤本
    16分 日本代表 藤本
    25分 日本代表 藤本
 3本目22分 日本代表 西
    29分 日本代表 藤本
  
試合メンバー

マリノス
     榎本
  小村 岡山 サンチョル
   アキ  原田
波戸   永井   アツ
   孝行  マルドナード

交代
2本目15分 岡山→井手口、永井→大橋、孝行→森
   16分 榎本→小澤 
   27分 マルドナード→石川
3本目 3分 サンチョル→外池
   10分 アツ→永山

日本代表候補
     南
 古賀兄 宮本 戸田
   明神 遠藤弟
市川  小笠原   藤本
   平瀬  福田

交代
2本目 0分 古賀兄→山口
   10分 小笠原→本山、福田→吉原
   16分 南→曾我端、遠藤弟→酒井
3本目 0分 平瀬→永井
    3分 吉原→西

∞∞∞

 クラブハウスを含めて、鹿島は地元に根ざした強化をしているなと改めて思いました。いろんな意味で実りの多かったカシマクラブハウス遠征でした。

〜fin〜