清水市の清水港開港100周年、清水市制施行75周年、清水サッカー協会50周年、2002W杯静岡開催を記念してのドリームマッチが日本平で行われました。清水東高、東海大一高、清水商工、清水ユース出身のJリーグ選手たちが2チームに分かれて試合を行うとの事。メンバーを見るとそうそうたるメンバーが入ってるため、試合を見に日本平まで足を伸ばしました。
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シャトルバスで日本平まで行って、当日券を買ってスタジアムに入ります。座席はゴール裏のサイドスタンド席のチケット買って、初めはアウェーゴール裏スタンドの2階席に行きましたが。天候が今一つだったために1階席に移動しました。結果的に1階に移動して良かったです。
試合開始前に選手たちがアップでピッチに出てきました。一人一人誰がいるか確認していきます。メンバー表に載っていた、小野伸二選手はチームとの契約更改の関係で不参加になったようで、ピッチにはいませんでした。それ以外にも数名の選手がいなかったようです。
チーム |
WEST
清水商高・清水ユース出身 |
EAST
清水東高・東海大一高出身 |
スタメン |
GK 1 真田雅則 (清水) 清水商高
DF 2 薩川了洋 (柏) 清水商高
DF 3 小川雅巳 (C大阪) 清水商高
DF 6 朝比奈伸 (G大阪) 清水商高
DF 8 和田雄三 (清水) 清水ユース
MF 15 平松康平 (清水) 清水ユース
MF 10 小林久晃 (清水) 清水商高
MF 13 興津大三 (清水) 清水商高
MF 9 山田隆裕 (V川崎) 清水商高
MF 14 安永聡太郎 (清水) 清水商高
FW 20 川口能活 (横浜) 清水商高 |
GK 1
中原幸司 (清水) 東海大一
DF 7 森勇介 (V川崎) 清水東
DF 2 堀池巧 (清水) 清水東
DF 3 大嶽直人 (京都) 東海大一
DF 5 斉藤俊秀 (清水) 清水東
MF 8 大榎克巳 (清水) 清水東
MF 10 田坂和昭 (清水) 東海大一
MF 9 沢登正朗 (清水) 東海大一
MF 13 中払大介 (福岡) 清水東
FW 15 長谷川健太 (清水) 清水東
FW 16 武田修宏 (市原) 清水東 |
サブ |
GK 21 小林弘記 (磐田) 清水商高
DF 5 田中誠 (磐田) 清水商高
DF 3 西ヶ谷隆之 (V川崎) 清水商高
DF 7 谷川烈 (清水) 清水ユース |
GK 21 野澤洋輔 (清水) 清水ユース
DF 6 小島卓 (神戸) 東海大一
MF 11 野々村芳和(市原) 清水東
MF 12 伊東輝悦 (清水) 東海大一
MF 14 川村淳一 (神戸) 東海大一
FW 17 高原直泰 (磐田) 清水東
FW 18 松島仁 (清水) 東海大一 |
選手紹介が始まりました。ここでWESTの選手紹介で場内から歓声が上がりました。マリノスのGK能活がFWとして紹介されました。GKが3人登録されてるからどうするのかな〜と思いましたが、WEST風間監督の粋な計らいのようでした。
選手がピッチに出てきます。能活が20番を付けてフィールダーとして出場してくる姿は結構違和感ありました。いつものGKユニじゃないため、なんかひょろっとしているという感じでした。試合が始まります。
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フォーメーションはこんな感じだったと思います。チョット違ってるかもしれませんが…WESTが3-4-3でEASTが4-4-2だったと思います。
WEST
清水商高・清水ユース出身 |
EAST
清水東高・東海大一高出身 |
能活
興津 安永
平松 久晃
山田 和田
小川 薩川 朝比奈真田
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武田 健太
沢登 中払
田坂 大榎
森 大嶽 堀池 斉藤
中原
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EASTボールで試合が始まります。席に座った位置が、エスパルスサポータの沢登隊のすぐ隣で、当然EASTの応援をしています。エスパサンバ(踊り)をすぐ近くで聞けてちょっと感動(^^)。前半は、そのEASTがホーム側(反対側)のゴールへ攻めこみ、逆にWESTが目の前のゴールへ攻めこむとので、WEST能活のFW姿が目の前で見ることが出来ました。
試合開始早々WESTが攻めこみ、能活がゴール前に来た!と思ったら先制点があっという間に生まれました。右からの久晃のセンタリングを安永が技有りのシュートでゴール隅に決めてWESTが先制します。メンバーだけを見ると、エスパルスのレギュラーを集めたEASTが主導権を握るかと思われましたが、強烈な先制パンチをWESTが食らわせました。しかし、前半8分には、EAST左サイドからのサイドチェンジのボールを中央で武田がスルーして右サイドでボールを受けた健太がシュートを放ち場内を沸かせ、このシーンはボールはゴールの上へ。前半14分に右サイドに流れた武田がゴール前へ、健太がヘッドで前へ落とし、沢登りが受けたボールを短く後ろへ戻して中払が強烈なシュートを叩き込みEASTが1対1の同点に追いつきます。
能活のFWですが、試合開始早々はポジショニングが解らずボールを貰えなくてうろうろするシーンが目に付きましたが、徐々にチームメイトが能活を使うようになってボールを受けるシーンが見られました。9分には、後方からの長いロビングを大嶽とヘッドで競り合ってボールをうまく落としたり、前半10分には、ワンツーを試みたりと…、逆に能活がボールを受けて出せないのを、EASTが3人くらいで囲んでボールを奪って速攻で武田のシュートに繋げたと言うシーンが18分に有りました。
前半36分には能活にゴールの決定機が生まれます。左からの早い低いセンタリングをゴール前でフリーになった能活が左足ボレーでシュートを放ちますが、ボールはゴールの上へ。両手で顔を覆って崩れるシーンがおかしかったです。〜このシーンを見て能活の動体視力の良さを感じました、普段シュート練習なんかしていないGKでは足に当てることも出来ないようなボールだったと思います。ゴールに入っていればすごく綺麗だったので惜しかったです。
40分には、大嶽とヘッドで競り合ったボールが真上に上がり、ボールを見失った能活の頭に再び当たり、慌ててジャンプするというシーンに場内から歓声が沸きました。
何度か有ったコーナーキックも意図的に能活を狙っていて、44分には右CKからヘッドで繋いで受けたボールを能活がゴール前で反転してシュート。ボールは壁となっていたDFに当たってしまいゴールはなりませんでした。
試合のほうは、前半はこのまま1対1で終了しました。WESTは意図的に能活にボールを集めていて、EASTは何度か健太や武田がいいチャンスに絡むんですがゴールならず、前半が終わりました。
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後半に入って、EASTがメンバーを大幅に交代してきました。
中原→野澤、堀池→小島、大榎→川村、田坂→伊東、中払→野々村、健太→松島、武田→高原
逆にWESTは選手交代なしで試合に臨みます。後半のメンバーは以下のようでした
WEST
清水商高・清水ユース出身 |
EAST
清水東高・東海大一高出身 |
能活
興津 安永
平松 久晃
山田 和田
小川 薩川 朝比奈真田
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松島 高原
沢登 野々村
伊東 川村
森 大嶽 斉藤 小島
野澤
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後半は、WESTボールで試合は始まりました。キックオフのボールを能活が相手ゴールへいきなりシュートして歓声を浴びます。このへんがお祭り試合の良いところです。
5分にWEST右サイドから安永がセンタリング、DFがクリアしたボールを興津が豪快にゴールに叩き込みWESTが2対1と勝ち越します。EASTも松島のシュートで対抗しますが、ボールは惜しくゴールの右へ外れます。10分にはWESTが追加点を上げます。左CKを興津が蹴り、安永がゴール前へシュート気味のボールを送ります。ゴール前で薩川がダイビングヘッドで合わせて3対1とリードを広げます。薩川の嬉しそうな顔が印象的でした。
このあとにアクシデントが発生して、WESTのDF朝比奈が足を痛めて倒れこみます。続行不可能でWESTはどうするかと思いましたが、なんと磐田のGK小林弘記をピッチに送り出しました。朝比奈のところには和田が下がって、FW2トップが能活と小林弘記のGKコンビになりました。粋な計らいに更に場内からは歓声が沸きます。(試合が終わってから、DF西ヶ谷、田中、谷川は故障明けもあってベンチには座っていましたが出場は自重したそうです)小林は前線でボールを精力的に追い掛け回しているシーンが目に付きました。
2点差がついたEASTが攻めこみますが、エスパルス勢が多いEASTに対して、WESTのGKエスパルスの真田がゴールを守ることもあってなかなか得点を奪うことができません。オフサイドラインを破ることが出来ないことも多くて松島のゴールネットをゆすったシュートもオフサイドで取り消されてしまいます。EASTを応援しているサポータは、WESTGK真田にブーングをして、真田がいつも応援しているサポータにブーイングを投げかけられて苦笑していました。
16分に能活がボールを右サイドで受けてドリブルでDF一人交わしてのシュートはGKにキャッチされてしまいましたが、30分ついに能活にゴールが生まれます。左サイドからのボールを中盤で能活がボールをスルーして右サイドへ流します。右サイドから、GK野澤と左へ走りこんでいたGK?小林の間へオフサイドラインぎりぎりにボールを通して、小林がGK野澤の位置を見てシュート。ボールは力なかったんですが、GK野澤の脇を抜けてゴールライン上をコロコロ転がっていきます。そのままでもゴールへ入りそうでしたが、能活が中央からゴールへ走りこんでスライディングでボールをゴールへ押し込み、記念すべき能活の初ゴールが生まれました。チームメイトがゴールエリアに倒れこんでいる能活の元へ祝福にかけつけてきます。能活はとっても嬉しそうな笑顔を見せていました。これでWESTが4対1と点差を更に広げます。
EASTも負けてなるものかと反撃し、34分に川村の左からのセンタリングを、ゴール前に競り合ってこぼれたボールに松島が角度の無いところからシュートを決めて、2対4とします。更に畳み掛けて35分には高原がゴール前でオーバーヘッドを試みますが、力無いボールは真田の胸の中に収まります。
能活はこの頃から中盤からDFの位置に下がってきていて守備をこなします。相手CKでは斉藤とボールを競り合ったり、真田の前でボールをクリアしたりと、ゴールを決めたことで生き生きと動いていました。
EASTは、44分にCKから繋いだボールを沢登が強烈なシュートを放ち、それを真田がはじいた時点でジ・エンド。試合は、4対2でWESTの清水商高・清水ユース出身チームが勝ちました。
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試合後のセレモニーで、MVPが能活に送られました。1ゴールを上げて攻撃を引っ張っていた安永のような気もしましたが、こういう大会ですから、能活に賞を送るのは良いことだと思いました。MIPは沢登が受けました。
表彰式が終わって、今期で現役生活を終えた、堀池巧選手と長谷川健太選手へのセレモニーが始まりました。お互いの息子から花束を受けて、記念撮影をしてセレモニーは終了しました。
ほどなくして、サポータからのコールに答えて、両選手が場内を一周しました。スタンドのサポータと握手を交わしながらゆっくりと場内を回っていきます。サポータが弾幕を持ちながらピッチに降りて選手を選手を追いかけます。ホーム側ゴール裏では、弾幕を持ったサポータたちと健太の記念撮影が始まっていました。
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サッカーの町”清水”その歴史の長さと重さを再認識した一日でした。この町で育ったサッカー選手はサッカーから離れられないし、今後もサッカーとともに町が発展していくんだろうな、って感じました。アットホームな雰囲気のスタンドをあとにして横浜への帰路につきました。
〜fin〜



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