休憩所/サッカーのコラム


 第三話 『 フランスでの日本代表 』

 

 日本初出場のフランスワールドカップが終了しました。我が日本代表はアルゼンチン、クロアチア、ジャマイカと対戦して1得点4失点の”3敗”で終わりました。結果として有る程度予想できていたことなのでショックはあまりありませんでした。

 フランスでの3試合は日本選手は良く戦ったと思います。しかしやはり経験の少なさが指揮官にも選手達にも出てしまった様に思いました。試合展開を見ながらのリスクチャレンジがやはり少なかった気がしました。リスクチャレンジが出来る様なチーム作りは時間的に出来なかったのも必然でしたし、岡田監督は経験の少なさを理論を突き通すことで選手達の信頼を得ていったのもうなずける話です。3バック、2トップの組み合わせなど色んな人が疑問を持ったり交代のタイミングなどを批判していますが、理論を途中で曲げてしまっては選手からの信用も無くなってしまい指揮官としての権威も喪失してしまいます。岡田監督は指揮官としては厳しい環境の中良く戦ったと思います。

 実際戦った選手達ですが、ワールドカップの試合といったも楽しんでプレイしていたのが印象的でした。最終予選の時の悲壮な感じがほとんど出ずに良く戦ったと思います。ワールドカップを経験して、ほんのちょっとした事が凄く大きな差になる事を改めて感じたことでしょうから、2002年のワールドカップまでにその差を少しでも埋める様に日々の練習や試合に臨んでもらいたいです。

 だだワールドカップで心残りなのはアルゼンチン戦を渋谷の”ONAIREAST”の大画面テレビじゃなくトゥールーズのスタンドで見れなかった事でした…

 

                                                第三話終了

                                                1998/8/20