サッカーのコラム
特別編 2002FIFA WorldCup Kores/Japan 個人予想part2
一次リーグの予想に続いて決勝トーナメントの予想をします。6月の気候は前半は雨もあまり降らずに湿気もそれほどでは無いのですが、10日過ぎから雨が降ったり止んだりと淀んだ気候が続き、決勝トーナメントに入ってから湿気と雨に泣かされるチームが出てくると予想されます。
○ 決勝トーナメント ○
◆決勝トーナメント1回戦◆ | ||||
15日 | (土) | 15時30分 | (1) E1位・アイルランド−B2位・スペイン |
西帰浦 |
20時30分 | (5) A1位・フランス−F2位・ナイジェリア |
新 潟 | ||
16日 | (日) | 15時30分 | (6) F1位・アルゼンチン−A2位・ウルグアイ |
大 分 |
20時30分 | (2) B1位・南アフリカ−E2位・ドイツ |
水 原 | ||
17日 | (月) | 15時30分 | (3) G1位・イタリア−D2位・韓国 |
全 州 |
20時30分 | (7) C1位・ブラジル−H2位・日本 |
神 戸 | ||
18日 | (火) | 15時30分 | (8) H1位・ベルギー−C2位・トルコ |
宮 城 |
20時30分 | (4) D1位・ポーランド−G2位・クロアチア |
大 田 |
アイルランド−スペイン
一次リーグでは今一つ調子が出なかった、ラウールが復活。2ゴールを上げて、2−0とアイルランドを一蹴。アイルランドは決勝トーナメント進出したことで、ロイ・キーン騒動も一段落して、地元に凱旋する。 アイルランド0−スペイン2(ラウル×2)
フランス−ナイジェリア
スーパーイーグルスは、日本滞在が徐々に長くなってきて、6月の中盤のは湿気が凄くてプレイをしたがらない選手が続出。フランスは湿気の中もジダンが決勝ゴールを決めて2−1で勝利。フランス2(チュラム・ジダン)−ナイジェリア1(オグベジェ)
アルゼンチン−ウルグアイ
南米同士の戦いとなりましたが、ウルグアイはアルゼンチンの牙城を崩せず、オルテガとベロンがゴールを決めて、2−0でアルゼンチン勝利。アルゼンチン2(オルテガ、クレスポ)−ウルグアイ0
南アフリカ−ドイツ
消耗しきった両チーム戦いは得点が奪えず、PK戦に突入。ドイツのゴールマウスにたちはだかったオリバー・カーンがPKを2本止めて4−2でドイツ勝利。南アフリカ0−ドイツ0(PK2−4)
イタリア−韓国
勢いに乗ったまま、優勝候補のイタリアとぶつかる韓国。パク・チソンがカテナチヲをこじ開けて前半終了間際ゴールを決めて、先制。しかし後半に、イタリアが2点立て続けに決めて2−1と逆転。しかし粘る韓国も、CKからユ・サンチョルのヘッドが炸裂して、再び2−2の同点。そして延長戦へ。延長では両チーム点が決められずPK戦もちらついた頃に、カウンターからモンテッラが決めて、3−2と勝利。しかし開催国の韓国は見事な戦いであたたかい拍手を受けていました。イタリア3(インザーギ、トッティ、モンテッラ)−韓国2(パク・チソン、ユ・サンチョル)
ブラジルー日本
ブラジルが、ロベルトカルロスのFKを、能活が弾き、こぼれをロナウドが押しこみ先制。後半に、右サイドの市川のクロスが、DFとGKの間に飛び、DFがクリアしそこなったボールを、中田が決めて1−1の同点。延長に突入するも得点は奪えずにPK戦にもつれ込み、日本は、中田、小野、森岡、アレックス、中山という順で蹴ったが、アレックスがポストに当ててしまい失敗。ブラジルは、5人全員が決めて4−5でブラジルが勝利。ブラジル1(ロナウド)−日本1(中田英)(PK5−4)
ベルギー−トルコ
ワレムが決めて、ベルギー1−0で勝利。ベルギー1(ワレム)−トルコ0
ポーランド−クロアチア
両チ−ム動きが落ちてる所、プロシネツキが値戦金のゴールを決めてクロアチアが1−0で勝利。ポーランド0−クロアチア1(プロシネツキ)
◆準々決勝◆ | ||||
21日 | (金) | 15時30分 | 【C】(5)勝者・フランス−(7)勝者・ブラジル | 静 岡 |
20時30分 | 【A】(1)勝者・スペイン−(3)勝者・イタリア | 蔚 山 | ||
22日 | (土) | 15時30分 | 【B】(2)勝者・ドイツ−(4)勝者・クロアチア | 光 州 |
20時30分 | 【D】(6)勝者・アルゼンチン−(8)勝者・ベルギー | 大 阪 |
フランスーブラジル
前回フランス大会決勝戦と同じカードが準々決勝の静岡にて行われる事になりました。フランスはジダンが怪我の影響で欠場。試合はPK戦までもつれ込み、2人外したフランスが敗退。
フランス2(シセ、ビエラ)−ブラジル2(リバウド、エメルソン)(PK3−4)
スペイン−イタリア
3大会連続でPK負けで大会を去っていたイタリアですが、ようやくPK戦で勝利を上げました。PK戦でスペインは、イエロ以外の2人がバーやポストに阻まれてしまいます。
スペイン0−0イタリア(PK1−4)
ドイツ−クロアチア
ドイツがクロアチアを一蹴。疲れの見えるクロアチアは攻守に精彩を欠いていましたが、ドイツはクロアチアより長く休めた分コンディション調整をうまく行って試合に臨む事が出来ました。
ドイツ2(ノイビル、ヤンカー)−クロアチア0
アルゼンチン−ベルギー
勢いにのっているアルゼンチンは、ベルギーをシャットアウト。途中交代で初出場のアイマールがドリブルシュートを決めるなど3−0と勝ちました。
アルゼンチン3(クレスポ2、アイマール)−ベルギー0
◆準決勝◆ | ||||
25日 | (火) | 20時30分 | 1 【A】勝者・イタリア−【B】勝者・ドイツ | ソウル |
26日 | (水) | 20時30分 | 2 【C】勝者・ブラジル−【D】勝者・アルゼンチン | 埼 玉 |
イタリアードイツ
ソウルで行われた準決勝は、雨の降る中で、慎重な試合運びになりました。守備を固めて、前線の3人だけで攻撃をしかけるイタリアでしたが、カーンを中心にしたドイツ守備は破綻を見せずに持ちこたえていました。ドイツは、22日準々決勝、25日準決勝と中2日での試合、イタリアは、21日準々決勝、25日準決勝と中3日と一日多く休養出来ていましたが、疲れていたのはイタリアの方でした。韓国国内に入るとファンがホテルや練習グランドにつめ掛けていて、警備はいる事はいるのですが抑えることが出来ずに、休まる暇が無いと行ったコンディションで試合を迎えていました。ドイツは、あまりおおくのファンには囲まれずに注目が逸れているのがいい方向へ向かって行っていました。
試合は、スコアレスのまま後半を迎えて行き、ドイツはリッケンを交代で投入。そのリッケンが交代直後に、カウンターからミドルシュートをゴールに突き刺し、1−0と勝利を上げます。優勝候補に上げられていなかったドイツがついに決勝進出です。
イタリア 0 ドイツ 1(リッケン)
ブラジルーアルゼンチン
南米2大大国が埼玉スタジアム2002でぶつかった準決勝第二試合。この日まで雨は毎日降り続き、20日からずっと雨は降り続いています。スタンドは、サンバや島唄が流れ試合前から陽気なムードを醸し出していましたが、試合が始まると状況は一変。イエローカードが乱れ飛ぶ肉弾戦がピッチの上で繰り広げられ、意地と意地がぶつかりあう試合になりました。緊迫感の有る守り合いが続いていましたが、エメルソン累積の代わりに入ったバンペッタがベロンをゴール前で倒してしまいFKを与え、オルテガのキックフェイントから壁のベロンが壁の横を通すパスをシメオネへ通し、シメオネはGKマルコスのポジションを見てゴールを決め、1−0と勝利しアルゼンチンが決勝に進出。
ブラジル 0 アルゼンチン 1(シメオネ)
◆3位決定戦◆ | ||||
29日 | (土) | 20時00分 | 1の敗者・イタリア−2の敗者・ブラジル | 大 邱 |
イタリアーブラジル
雨の降るスタジアムでの戦いになりました。ブラジルは、試合をおこなわずに早く母国に帰りたがっていました。韓国国内で一次リーグを戦って決勝トーナメントで日本へ移動、そして再び3位決定戦で韓国へ。気候への対応も勝つ事で我慢出来ていたモチベーションを一気に下げてしまっていました。イタリアも早く母国へ帰りたいという選手がチーム内で続出。メンバーを大きく入れ替えて3決を迎える事になりました。試合はだらけた試合が90分間続き、得点は、デルベッキオをエリア内でルッシオが倒してしまい、PKを自身が決めてあげた得点で、1−0の勝利し、イタリアが3位になりました。試合後トッティは日本と韓国の気候に付いてインタビューに答えて、「もうアジアには来たく無い」とコメント。”梅雨に破れたイタリア代表”とマスコミの一面を飾る事に。
イタリア 1(デルベッキオ) ブラジル
◆決 勝◆ | ||||
30日 | (日) | 20時00分 | 1の勝者・ドイツ−2の勝者・アルゼンチン | 横 浜 |
ドイツーアルゼンチン
この日は梅雨の中休みと行った感じで天候は”晴れ”しかし前日に降った雨の影響でピッチは少し濡れている状況で試合が行われました。ゲルマン魂を発揮して決勝まで勝ち進んできたドイツの相手は、アルゼンチン。アルゼンチンの3トップを防ぐ為にドイツは3バックを4バックに代えて、ベロンにはマンマークを張り付かせて粘り強い守備で対抗する。トップに今大会初スタメンのヤンカーを起用。アルゼンチンは準決勝のイエローカードでアジャラ、サネッティが累積で出場停止。アジャラの穴は痛く、サムエルを真ん中に入れて、左にアルメイダを入れる苦しい布陣、サネッティの所はベテランのカニージャを入れて引き締める。
慎重な立ちあがりの試合でしたが、アルゼンチンの左CKから、ゴール前でDFのマークを受けながらもクレスポが押しこみアルゼンチンが先制。ドイツは攻めにかかりますが、起用されたヤンカーがアムエルに完敗を喫します。後半にドイツはヤンカーに代えてクローゼ、更にビアホフを入れて。クローゼ、ビアホフ、ノイビルの3トップにして攻めに厚みを持たせますが、中盤が薄くなった事で、ベロンとオルテガがポジションを何度も入れ替える動きに対応出来無くなり、右サイドに開いた位置からベロンがオール前に送ったボールをバティが決めて2−0と引き離します。試合終盤にドイツが前線に更に人数をかけて、ロングボール攻撃に来ますが、それを凌いでこのまま試合終了。
アルゼンチンが、1979年U17ワールドユース優勝を飾った日本で、再び栄冠を手にしました。空から舞い降りてくる100万羽の折り鶴は、アルゼンチンサポータが投げる紙ふぶきにまじって幻想的な雰囲気を醸し出し、大会を締めくくるハイライトとなりました。
ドイツ 0 アルゼンチン 2(クレスポ、バティ)
〜 fild of dream 〜