休憩所/サッカーのコラム


 第一話 『 98年型マリノスへの期待 』

 

 いよいよ、2月になり我が横浜マリノスも獅子ヶ谷での練習を開始しました。昨年末ここ数年目が出なかった若手選手10人くらいを解雇し、レギュラークラスだった賀谷選手、山田選手、中河選手も放出して、獲得したのが高校卒ルーキー選手権優勝の東福岡高校のMF古賀誠司(18)、1昨年俊輔とともに準優勝に輝いた桐光学園のDF井手口純選手(18)。移籍選手として、サンフレッチェ広島から移籍の元日本代表DF路木龍次選手(23)、セレッソ大阪から移籍の神田勝夫選手(30)という4人の新戦力が加わりました。大型ボランチの寺田選手の件は残念でしたが…

 今シーズン、昨年一度もトップに上がれなかった選手はほとんど解雇した形で、精鋭26名での戦いになります。アスカルゴルタ監督の元、昨年1年間でチームの形は固まってきていると思いますので、代表選手とのコンビネーションなどを整備してシーズンに望んでもらいたいです。

 マリノスのフォーメーション的には、昨シーズンセカンドステージの変則4−4−2から左サイドの攻撃力をいかに上げるかが課題となると思います。左SB賀谷の上がりを押さえて、右SB永山の攻撃力と文丈の運動量を生かしたフォーメーションでは、今期は心配です。やはり新加入のレフティ3人衆の働きにかかっていると思います。新人の古賀も監督は左SBで育てることを明言していますので、キャンプで誰がポジションを勝ち取るのか非常に興味が有ります。

昨年のフォーメーションをベースにすると、今期のフォーメーションは、

 

        サリナス  城        

        文丈    俊輔       

        上野    野田       

 路木    井原    小村   永山 

           能活          

 

になります。FWには平間、岡山、深澤がいますし、MFにはバルディ、ペトコの外国人選手、遠藤、寺川は勝負の年でしょう。左DFは古賀、神田の争いですし、右DFは鈴木健や丸山も名乗りを上げてくるでしょう。

センターバックは、今期こそ松田が代表選手二人の牙城を崩してくれると期待しています。GKは、能活がいないときに虎視淡々と榎本、吉原の若手が狙っています。こう見てみると昨年で選手層が厚くなったのが解ります。誰かが怪我や出場停止でも代わりの選手がいるくらいの層の厚さが出てきました。ちょっとGKは問題ですが…

 このメンバーで望む98Jリーグですが、サリナスが昨年と同じくらいのゴールを上げて、最終予選で力を付けた城がフルに戦い、体力アップを図った俊輔が変幻自在のパスで中盤を制することが出来れば、今年は確実に優勝に近づくと思います。あとは一昨年から問題となっている、井原と能活との意志の疎通がはかれれば、恐いものはなくなってきます。今シーズンのマリノスはかなり期待出来ます。95年の優勝を再び…!!

                                                第一話終了

                                                1998/02/03