2004.5.5 AFCチャンピオンズリーグ 横浜Fマリノス対ビンディン(ベトナム)プレビュー

横浜国際競技場 19時キックオフ

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 AFCチャンピオンズリーグのグループリーグもいよいよ大詰めを迎えてきました。4チームが1つのグループで戦うホーム&アウェーでのグループリーグも各チーム残り2試合となりました。グループGでは、大会前の予想通りに、横浜Fマリノス(日本)と城南一和(韓国)の2チームの争いとなり、準々決勝へ進出する1つの椅子をかけての激しいマッチレースが展開されています。

現在(5/4)のところの順位が以下のようになっております。

チーム 試合数 勝ち 引き分け 負け 得点 失点 勝ち点
横浜F・マリノス(日本) 4 3 0 1 9 2 9
城南一和(韓国) 4 3 0 1 6 3 9
ペルシクケディリ
(インドネシア)
4 1 1 2 4 8 4
ビンディン(ベトナム) 4 0 1 3 2 8 1



横浜が城南と、勝ち点で並んでいますが、得失点差で3の差をつけています。実は、ACLチャンピオンズリーグの順位決定方式は、勝ち点で並んだ場合は当該チーム間の対戦成績で順位が決まる方式なのですが、横浜対城南の2試合は、(1−0、2−1)のために、トータルで2−2の引き分けの為に直接成績での順位決定はなりません。又、欧州チャンピオンズリーグのようにアウェーゴール2倍方式の計算もないために、この直接対決での算出では順位決定はされずに、3番目の総得失点差が順位決定方式になります。
 
次に両チームの残り2試合の対戦ですが、

横浜
 5/5 H 対 ビンディン(日本)
5/19 A 対 ケディリ(インドネシア)
城南
5/12 H 対 ケディリ(韓国)
5/19 A 対 ビンディン(ベトナム)

 下位2チームとの対戦を残しています。2試合で勝ち点6を奪うとともに、得失点差を考慮すると出来るだけホームゲームで大量得点を狙いたいところであります。
横浜Fマリノスにとっては、5/5の試合で大量得点をすることによって、5/12に試合を行う城南へのプレッシャーにもなりますし、最終戦のアウェー(インドネシアい)でのケディリ戦は厳しい戦いになることが予想されるために、5/5の試合が重要になってきます。

ビンディンとの試合ですが、アウェーにて行われた試合は、代表選手が抜ける中で、3−0と快勝しています。(得点者:栗原2、清水)ホームゲームではそれよりも多くの得点を上げることがグループリーグを勝ち抜くには必要となってきます。

 5/5の横浜Fマリノスのメンバー構成を予想しますと、5/2の味の素スタジアムで行われましたJリーグに、累積警告で、ドゥトラ、松田直樹の2名が出場停止。欧州遠征帰りの久保竜彦も疲れが残っていることから休ませることができたことで、この試合へ向けてはベストコンディションで望んでくると思われます。
その久保のパートナーには国士舘大学卒業1年目で、4/29”ヤマザキナビスコカップ”の広島戦にてJリーグ初ゴールを挙げた山崎雅人選手が抜擢されそうです。山崎雅人選手は、AFCチャンピオンズリーグのケディリ戦(2/24:三つ沢)にて主力選手がA3チャンピオンズカップに遠征している中で、2列目でスタメン起用され、プロ初得点を上げた時の感触は残っていると思います。横浜Fマリノス入団後は2列目での練習が多かったのですが、岡田監督曰く”ドリブルで前を向いて勝負を仕掛けられる貴重な選手”という事で、ここ数試合はFWでの起用が多くなってきています。4/11新潟戦でJリーグデビューを果たしてから、4/21のアウェーでの城南戦でも値千金の河合の決勝ゴールに繋がるFKを獲得するなど、クイックネスの効いた素早いドリブルで久保とのコンビを見せてくれると思います。

 中盤は、奥と那須は体調を考慮して休ませるようですが、FC東京戦で最後までベンチを暖めていた佐藤由紀彦選手が、右サイドに入り、奥選手のポジションには、清水選手か遠藤選手が入る見込みです。ボランチは、那須選手の代わりに今期開幕前から何度か試している中西選手が入り、新潟戦の怪我から復帰して、好調を維持している上野良治選手と組みます。ディフェンスラインは、左からドゥトラ選手、松田直樹選手、河合竜二選手、柳想鉄選手で4バックを敷きます。
守護神は、若い榎本哲也選手が起用される模様です。

久保   山崎
清水       由紀彦
中西  良治
ドゥトラ  松田  河合  柳
榎本哲

↑予想スタメン↑


右から佐藤由紀彦選手が、左からドゥトラ選手がクロスを何本も上げてゴールネットを揺する揺するシーンを多く見る事が出来るのを期待したいです。

 最後にもう一人注目したいのが、安貞桓選手です。4/28には韓国代表のパラグアイ戦に試合出場。ノーゴールに終わりましたが、5/2のFC東京戦で久しぶりにチームのスタメンに復帰、先制ゴールを上げて勝利に貢献しました、5/3には再び一度韓国へ戻ったのですが、なんと、第一子となる女の子の出産に立ち会うためでした。初めての子供の顔を見てから、5/4には帰国してチームに合流。チーム練習には参加出来ていませんが、モチベーションを高く持ってチームへ再合流してきたと思います。コンディション面を考えてスタメン起用は見送られそうですが、交代出場しての爆発力は期待出来ます。

 対戦相手のビンディンの情報はベトナムリーグという事もあって情報が少ないのですが、アウェーで対戦している選手たちが身体で覚えていると思いますので、アウェーに遠征していない選手たちに情報を伝えるとともに、チーム一丸となって大量得点での勝利を狙っていきたいところです。
 
 5月5日は子供の日という事もあって、スタジアムはカテゴリー2(メインスタンド以外全て)小中学生無料を打ち出しています。多くの子供達の歓声の中で生き生きと躍動する横浜Fマリノスの選手たちの姿を見れることを期待しています。
 
 
                                                                                       <了>