1998/4/6更新分

 今回のお題はウィンクちびドレスアップ摩擦病気です。

「なんじゃ、その脈絡のない内容は?」とのお嘆きは分かりますが、まあ見てやって下さい。

 

 それは2月のある晴れた日のことでした。数日前にカレ4に乗って帰宅中に雨に遭遇し、「今日は

洗車でもしてやろうかなあ」と車のところまで行き、シートカバーをめくりました。

中島 「さっ、今日は洗車やるよ。そうか、そんなにうれしいか。別にウィンクなんてしなくても、

    俺はいつも可愛がってあげてるだろ。 ん?...ウィンク?」

ガーン!、ウィンクのように見えたのは左のヘッドライトが曇ってたからなんですよ。ちくしょー。

う〜ん、きっとヘッドライトのゴムパッキンが痛んでて、それで雨の中を走ったのが原因でしょう。

という訳で、洗車はなんかしてる場合じゃない。急きょヘッドライトの交換に予定変更しました。

 「でも、ヘッドライトってアッセンブリ交換だからきっと高いんだよなあ。」と思いつつ、

世田谷のレン・シュポルトに電話しました。すると、どうでしょう! なんと、パッキンだけ交換

できるというではないですか! しかも、ヘッドライト1個につき1,840円という安さ!なんです。

さすが、ポルシェだなあと変なところで感心してしまいました。

 以下パッキンの交換をレポートします。

これがパッキンです。セットで1,840円也。 1.まず、ヘッドライト下のねじを外します。 2.ヘッドライトカバーが外れます。 3.1と同じねを最後まで外します。
4.これでヘッドライトが外れます。 5.ここで大きい方のパッキンを交換します。 6.10本のクリップと光軸調整ねじを外します。 7.レンズを外し、小さいパッキンを交換。
8.ついでに、バルブも交換しました。 9.逆の手順で、組み立てれば完成!

 コツとしては、レンズを外すのに光軸調整のねじを外さないといけないので、分解する前にねじに

油性マジックで印を付けておくことです。厳密に言うと多少ずれると思いますが、大幅に狂わないと

思います。どうしても気になる人は、光軸だけ後で点検してもらってはどうでしょうか。

 

 さて、レン・シュポルト行ったついでに、アルミ製のエアバルブのキャップを仕入れてきました。

ノーマルは味気ないゴムのキャップなので、ここぞとばかりに「ちびドレスアップ」しました。

これが、ポルシェクレスト入りのバルブキャッ

プ。アメリカ製社外品で、値段は3,800円です。

交換したらこうなります。えっ、全然分からない

って? 確かにそうかも...

 

 前回の更新時にレポートしましたカムの傷、あれから結構気になってるんですよね。こまめにエン

ジンを掛けて、たっぷりと暖機運転して、渋滞を避ける、そういう様な運転を心がけてます。

 でも、どうしても心配だから考えました。答えは簡単です。「エンジン内のフリクション(摩擦)を

減らせばいいじゃん。」という訳で、エンジン添加剤を試すことにしました。

 日本では添加剤といえば液体ですが、ヨーロッパでは添加剤は粉末ベースが主流なのです。911

もヨーロッパ生まれだから、粉末の添加剤にしようっと。メジャーなとこでマイクロ・シリーズね。

ボロン系のマイクロセラとフッ素系のマイクロフロンUを入れてみることにしました。

 これが、マイクロ・シリーズです。聞くところ

によると、パリ・ダカでも活躍してるそうです。

 左が金属表面のミクロの凹凸を埋めたり、冷却

効果のあるマイクロセラ、右がフリクションを

減らす効果のあるマイクロフロンUです。乳鉢と

のセットで送込み1万円です。

 今オイルはモービル1のラリーフォーミュラを

使ってるので今回もこれに混ぜます。

まず、規定量より少し多めに乳鉢にとって、

オイルを加えて混ぜます。

つぶつぶがなくなるまで混ぜると、なんか、溶け

たバニラアイみたいです。

 上のバニラアイスの溶けたものを、もう少し

オイルで薄めて、注入口から入れると完了。

とっても簡単です。

 でも、本当に効果があるのかしら...(^_^;

 さて、説明書ではマイクロセラを先に使って、3,000キロくらい走ったらマイクロフロンUを入れる

のが効果的だと書いてありましたが、せっかちな僕は2つを同時に入れてしまいました。それでも、

別に問題ないと書いてあったので。

 気になる効果ですが、まず、油温が少し下がりました。目盛りで言うと、油温計の針の幅の1.5本分

くらいでしょうか。エンジンも心なしか静かになり、レスポンスも少し良くなりました。

 でも、数字を見ないと納得しませんよね。では、気になる燃費の方は...約11%くらい良く

なりました。まあ、添加剤としては上々ではないですか?

 僕自身は結構気に入ってまして、BMWにも入れちゃいました。みなさんも、是非お試しあれ。

 

 最近、僕の病気が再発しました。「お前のポルシェ馬鹿は病気そのものじゃん!」って言われた

ら、僕は言い返す言葉がないですが...(笑)

 その病気とは「車いじりたい病」です。911もBMWもすごく調子が良くて、僕の整備の腕を

振るう機会がないんですね。おまけに、911は、ちょっとでも失敗すると目玉が飛び出るくらい

高額の授業料(修理費)を払わないといけないようか気がして、おいそれと自分でやろうという気が

起きません。

 それでも、僕の病気は止まりません。「ああ、思いっきり車いじりをしたいっ!」と祈っていた

ある日、ある掲示板に見つけました。

  ★「部品取り用のメルセデス・ベンツ450SLC売ります。」★

「これしかない! ああ、ありがとう神様」と思った僕はすぐさまオーナーに連絡し、譲ってもらう

ことにしました。そして、3月の半ばに彼女は僕のところにやってきました。

 見てくれは結構綺麗ですが、中身は??です。

76年式の走行距離17万キロ!で、エンジンは一応

かかるのですが、2気筒くらい死んでます。

 内装もボロボロ、窓は開かないは、シートは傾

いてるは、うれしくなるくらい程度が悪いです。

 でもまあ、ロングノーズ、ショートデッキの

クーペ・スタイルは結構美しいですよね。

タイヤサイズなんか、

今時195-70/14ですよ。

見ての通り、内装ボロ

ボロです。こんな車、

どうして買ったんだろ?

本当に僕は病気です。

 

 「おめーなあ、911一筋じゃなかったのかよ。」っていう声が聞こえてきそうですが、これは

決して浮気ではありません。(笑)

 ん〜、そうですね、分かりやすく言えば「ボランティア」でしょうか。部品取りで生涯を終わろう

としてる可愛そうな車をもう一度走らせてあげる。ほら、立派なボランティアじゃないですか。

って、オイオイ、自分を正当化してるだけだろ...

<今回の教訓>

人間でも車でも、どんな病気であれ、早めに治療しましょう。(爆)

人間の病気も車の故障も、早めに直した方が先々幸せに過ごせることでしょうね。でも、僕の病気は

絶対、一生治りませんね。(威張ってどうする?!)