新記事&コラム - 2004/1〜6

ひとことコラム
以前から噂されていた、DDIポケットの買収が正式に発表されました。設立当初は「ピッチ」と呼ばれ、女子高生御用達(?)だったものが、時代の変化に合わせてデータ通信にシフトし、利益を上げてきたのは企業として立派だなあと思います。それだからこそ買い手がついたんでしょうけど、さらにこの先を考えると、個人的にはかなり厳しい戦いが待っているのではないかと感じています。DDIポケットの優位点は、なんと言ってもPCでの通信を含めたデータ定額制だと思うのですが、その優位点を脅かす存在が次々と現れようとしています。一番怖いのが、イー・アクセスやソフトバンクなどの新規参入組です。これらの企業が新たに携帯電話事業を始める場合、低価格を売りにしてくる可能性が高く、データ通信で定額制を導入してくることは十分考えられます。新規参入組は通信速度も速いですから、DDIポケットの優位性が一気になくなってしまうこともあり得ます。新規参入組の弱点としては、当面はエリアの狭さが問題になるでしょうから、この点で戦えるのかもしれませんが、新規参入組に刺激されてドコモやauがPCを含めた定額制を開始すると、エリアの優位点もなくなってしまいます。こうなると、DDIポケットはエリアも速度も値段もそこそこという、かなり微妙な立場に追い込まれてしまうわけです。今回の買収により、今後の厳しい戦いに耐えられるだけのインフラが整備できるのであれば良いのですが、実際どうなるのかは数年後でないとわからないですね。買収が成功だったのかどうかも、その頃にならないと判断つかないでしょう。ところでDDIポケットの売却が決まったことで、KDDI内で同じような立場のツーカーについての動きも気になってきますが、こちらはなかなか難しいでしょうね。auに吸収なんて記事もありましたが、それはそれでショップやローミングの問題があります。どちらにしろ、そろそろはっきりさせた方が良いのではないかと思います。ツーカーが自滅するのを待っているだけでは、KDDIにとっても得なことではないはずです。
(2004/6/28)

ドコモから、非接触ICチップであるFeliCa搭載のiCシリーズが発表になりました。FeliCa搭載については、ドコモがiモード以来の大きな変化と位置づけていたので、事前の情報にはない何か新しいサービスの発表を隠しているのか?とちょっと期待していましたが、発表された内容は予想の範囲内で、正直拍子抜けという感じでした。サービス名称も特に新しさもなく、「iモードFeliCa」という名前はiモードを引きずっているし、「おサイフケータイ」というのも、わかりやすさだけで付けた名前という印象です。こう考えてみると、iモードという名前を付けたのは凄いことだったんだなあと改めて思いますね。ところで、発表された端末、サービスを見てみると、いくつか疑問が出てきます。ます端末では、発表されたのが506iCが3機種、900iCが1機種ですが、ドコモは今FOMAへの移行を急速に進めたいと思っているはずです。なのにFeliCa搭載機はmovaが中心というラインナップなのは何故なのでしょう。またサービス面では、FeliCaを使用しているサービスで最も知名度が高いSuicaに対応するのが1年以上先の予定(2005年度後半)となっています。少なくとも首都圏ではSuicaに対応しているというのは大きな売りになるはずなのに、なぜ同時にサービス開始としなかったのでしょう。本当の理由はわかりませんが、私が思うに、ドコモは「世界初」の称号が欲しくてサービス開始を急いだのではないでしょうか。Suicaの遅れはJRの都合もあるので仕方ありませんが、本来ならサービス開始を901iの発売まで待っても良かったのではないかと思います。でも、そこまで待ったら他のキャリアに先を越されてしまうかもしれないというドコモの考えがあったのかもしれません。トップシェアの企業としては、最初にサービスを開始することに拘るのも意味があるのでしょうが、今回は扱うものが「お金」ですから、端末のセキュリティ面などもっと熟成させてからサービス開始するという選択肢もあったように思います。
(2004/6/21)

夏の新製品ということで書いてきましたが、最後はボーダフォンです。正直なところ、ボーダフォンにはあまり期待していなかったので、今回は多少いい方に裏切られました。最近のボーダフォンの端末ラインナップは、シャープ好き以外の人は高機能機を使うなという感じでしたからね。確かにシャープはいい端末を作っていますが、だからといって高機能機に選択肢がなくて良いとは言えません。そういう意味で、今回V6シリーズに東芝がラインナップされたことは大きな進歩でしょう。V4シリーズにも特徴ある機種が揃い、ボーダフォンユーザーは久々に端末を選ぶ楽しみが味わえるのではないでしょうか。それぞれの端末の感想ですが、まずシャープの2機種は画面の回転機構がどうなんだろうと思います。この仕組みだと片手で携帯を開けるのに苦労しそうですし、またV402SHにはサブ液晶もありません。そんなに画面が回転することが望まれているのでしょうかねえ。それよりも、V401Dのように大きめのサブ液晶を搭載した方が使い勝手が良いと私は思うのですが。そのV401D、コントロールパッド搭載が売りのようですが、それ以前にデザインの好みが分かれそうですね。サイバー路線を狙ったのでしょうか。まあそういうのもあっていいと思います。V401SAは、なんとスライドタイプです。実は私はV801SAユーザーで、スライドデザインは良かったのですが使い勝手の面ではダメだというのを味わってますので、V401SAでどこまで改善されているのか注目したいです。とりあえずクリアキーが画面側についているようなので、進歩していることが期待できそうです。V601Tは、そつなくいい機種ですね。先週のA5506Tと同じこと書いてます。(^^;) 最も万人向けでしょう。V6シリーズなのでパケ割にも対応してますし、どの機種がいいか人に聞かれた場合に、V601Tにしておけばまあ文句は言われないだろうという気がします。今後はボーダフォンも新機種に力を入れていくようですが、いつ考えが変わるか分かりません。(^^;) 特にシャープ以外のメーカーの端末が欲しい人は、今回買っておいた方が良いかもしれません。
(2004/6/7)

夏の新製品第一弾、今回はauを見てみます。まとめて発表された機種は1Xの3機種しかなく、しかもカシオの2機種は既存の機種の改良版という感じなので、ちょっと寂しい印象です。その中でも、注目は320万画素CCDのカメラを搭載したA5406CAということになるんでしょう。今のところ、高画素化を争っていたシャープからは300万クラスのCCDを搭載する機種の発表はないので、画素数では一歩先んじることになりましたが、携帯に300万画素なんて搭載してもあまり意味がないと考える人もいることでしょう。それに対し、私の意見としては、高画素化はどんどん進めて欲しいと思っています。その理由はいくつかありますが、まずは光学系のレベル向上が期待できるということです。30万画素のCCDを搭載する場合は、光学系も30万画素でそれなりに撮れるレベルのものになるでしょうが、300万画素だったら300万画素でそれなりに撮れるレベルが要求されます。よって両者で同じVGAサイズの写真を撮った場合でも光学系が優れている300万画素搭載機の方が綺麗に撮れる可能性は高いと思われます。(もちろん、CCDの性能にも依りますが) また、高画素にすることで、小さいサイズでのデジタルズームが劣化の少ないものになるというメリットもあります。それにカシオの場合は、画像の保存も速いし高画素を活かす機能もあるので、320万画素になって悪くなることはないと思います。気になるのは、シャープと比べて画質がいまいちという今までの評判が解消されているのかですね。ということで、ほとんど携帯のカメラ論になってしまいましたが、少しだけA5506Tにも触れておきます。まあ東芝ですからそつなくいい機種になってるはずですが、ソフトキーが1つ減ったのには注意ですね。この変更はauからの要望のようですが、そこまで統一する必要があるのか、疑問です。auの夏モデルは、この後WINがあると言われていますので、今回の1Xでは何か物足りないと感じた人は、もう1ヶ月ほど待ってみるのもいいでしょう。
(2004/5/31)

各キャリアから、夏の新製品第一弾が出揃ったようなので感想などを書いてみます。今回はドコモです。506iシリーズが発売になったのにもかかわらず、主力は完全にFOMAのようで506iの宣伝にはそれほど力を入れていないようですね。確かに506iには目新しい機能はないですが、その分問題も少ない端末に仕上がっているのではないでしょうか。メーカー的にはN,F,Dの3機種が発売されますが、注目はNの変わりようです。50X系のNは最後まで基本デザインを変えないかと思っていたのですが、アンテナの位置も変わってしまい外観のNらしさが失われました。主力機種ではなくなったことで、冒険ができるようになったということかもしれません。決定キーが方向キーの上にあるのは相変わらずですけど。(^^;) しかし、着うたもパケ割もない506iは今となっては売りにくいでしょうね。端末の出来は悪くなさそうなので、せめてパケ割が使えたらもっと売れるのになあと思いました。まあ、ドコモとしてはFOMAへの移行を進めたいと考えていて、今年も多少のシェアダウンは覚悟しているような感じもありますから、506iはあまりいい扱いを受けずにぼちぼち売れていくということになる気がします。それでFOMAの方はというと、N900iSとF900iTとP900iVが間もなく発表です。この中では、F900iTがなかなかおもしろそうな機種ですね。タッチパネルは他キャリアにもない機能で、PDAのような使い方ができそうです。Bluetoothもついてますし、欲しい人には欲しくてたまらない機種になりそうです。一般受けするかはわかりませんが(^^;) N900iSはN900iとほとんど変わらず、これが本当の意味のセカンドモデルですね。ここまでがドコモの夏モデル第一弾で、これでも6機種あるのに第二弾として506iC/900iCシリーズ、そしてpreminiも控えているんですから、ドコモは凄いなあと普通に思ってしまいます。
(2004/5/24)

先週開催されたビジネスショウで、ドコモとボーダフォンが新製品の展示を行いました。特にボーダフォンからは待望の新製品が発表され、本来ならそのことを話題として書きたいところですが、どうも料金プラン改悪の印象が拭いきれずいまいち喜べません。(^^;) ということでボーダフォンの新製品についてはまたにして、auの話にしたいと思います。au(KDDI)はビジネスショウにも出展しなかったし、最近これといった話題もないのですが、その中で、ちょっと気になった発表がありました。それは、回収代行サービスを「まとめてau支払い」という名前で正式に始めるというものです。このサービス、簡単に言えばネットショッピングの支払いが携帯で手軽に行えるというものです。携帯でのネットショッピングについては、リアル連携と同じくらい今後の可能性が期待できるのではないかと思います。既にPCの世界では、楽天などのショッピングサイトが成功を収めていますし、もちろん携帯でもショッピングサイトは存在していますが、使われ方は今のところPCの代わりという感じではないでしょうか。つまり、ネットショッピングの欠点である(と私は思う)支払い手続きの煩雑さ、個人情報入力の不安もPCと同じだったのです。それが、「まとめてau支払い」により解消されるとしたら、今までネットショッピングに興味がなかったユーザーを引き込むことができるかもしれません。ここまでできるのかはわかりませんが、商品を購入する際に「まとめてau支払い」を使うと、パスワードの入力だけでauの請求書が送られる住所に商品が届くということが可能となれば、住所の入力等が面倒だからといって利用するショッピングサイトを固定する必要もなくいろいろなサイトで買い物が楽しめます。キャリアが回収代行サービスを行うことによって、携帯にはPCとは違うネットショッピング文化が根付く可能性があると思います。
(2004/5/17)

非接触ICチップ搭載の携帯電話の姿が徐々に見えてきていますね。これは「リアル連携」などど呼ばれ将来のキャリアの収益構造にも影響するようなことを言われていますが、キャリアが思い描いているように物事が進むのかは微妙なところだと思います。まず、携帯電話を用いたリアル連携自体は既にサービスが行われていますが、それほど注目されていません。例えば、ドコモでは赤外線ポートを利用してジュースが買えるサービス等を行っていますが、ほとんど認知されていないのが実情です。非接触ICチップでは対応サービスを大幅に増やして認知度を上げていくと思われますが、サービスが全国で使用できるものとそうでないものに分かれるため、初期段階でユーザーに何を訴えれば便利さを伝えることができるのかが難しいと思います。関東に住んでいる人は、Suicaが携帯電話に内蔵されると聞けば便利そうと感じるかもしれませんが、東海に住む人にはなんのことだかわからないのです。この段階を乗り越えて非接触ICチップサービスが全国で拡がっていった場合、今度は非接触ICチップが携帯電話に内蔵されているメリットを打ち出すことができるかという問題が出てきます。チャージ(入金)するのにパケット代がかかるのであれば、私なら携帯電話を使わずに、その頃には設置が進んでいるであろう街中のチャージ機を使います。非接触ICチップでの最大の敵は財布になるでしょう。携帯電話にカメラが内蔵されてデジカメを持ち歩くことが無くなったとしても、非接触ICチップが内蔵されたからといって財布を持ち歩くことが無くなるとは思えません。となると、別に携帯電話に内蔵されていなくても、財布の中に非接触ICカードを入れておいた方が財布としての一貫性が保たれますし、自然なことだと感じる人が多いのではないでしょうか。携帯電話キャリアが頑張ってくれたおかげで非接触ICチップは普及したけれど、キャリア自体には大した還元がないという状況に陥りそうな気がしてなりません。
(2004/5/10)

最近発表・発売になった端末の中から、個人的にインパクトが強かった順に取り上げてみます。まず最初は、ドコモのP252iSです。なんと言っても小ささでインパクトを受けたのは久々でした。カラーバリエーションの名前の付け方といい、ターゲットを絞り込んでいるのも良いですね。ウケ狙いで購入する人も出てきそうな感じがします。でも、自分が欲しいかと言われれば、いらないですけど。(^^;)それに画面もボタンも小さくなっているのがマイナスで、厚みもあるのでポケットへの収まりの良さではA1402SやV301SHの方が良いのではないでしょうか。実は表面積の大きさではこれら2機種と大した差はないです。とはいえ明らかに小さいと感じられる機種を作ったことには拍手を送りたいです。次はAirH"の新機種、AH-K3100Vです。気になる機種としてはこれが一番なのですが、既に去年の9月には展示会で参考出展されていたので、インパクトではP252iSに負けました。この機種で特筆すべきは、Operaブラウザ搭載という点でしょう。簡単に言えば、パソコンで見るのと同じホームページが携帯でも見れてしまうのです。100%パソコンと同じとはいきませんが、今までの携帯とはレベルが違うものになるでしょう。しかもAirH"だから使い放題コースがあるわけです。着うたなどエンタメ系の機能はあまりないので、携帯からの乗り換え需要を生み出すのはちょっと厳しいかもしれませんが、DDIポケットファンにはまさに待望の新機種といえるでしょう。最後にV303T KOTOを取り上げておきます。まあ、INFOBARも出てるし、それほどインパクトもなかったのですが、ボーダフォンが低コストだけを考えているわけではないことは分かりました。デザイン重視の姿勢で少しはイメージを良くしたいのでしょうが、そんな小手先のことで騙されてはいけません。改悪続きのボーダフォンには、一度純減を経験してもらいたいです。最後は話がずれてしまいましてすいません。
(2004/4/26)

今回は久々にDDIポケットネタです。先日、DDIポケットから「大切なお知らせ」が届きました。何事かと思わせるタイトルでしたが、その内容は、AirH"フォンのサイト利用料無料お試し期間終了の通知などでした。実は、AirH"フォンの無料お試し期間は二度延長され、結局一年以上経っていたので、このままずっとお試し期間なのでは?(^^;)という期待もあったのですが、ついに終了することになってしまいました。終了と同時に、つなぎ放題コースのサービス内容向上等を行うようですが、今まで基本料金にプラス525円でメール、ウェブとも使い放題だったことを考えれば、手軽さは失われてしまうことになります。つなぎ放題コースでもEZフラットやパケホーダイより安いことは確かなのですが、DDIポケットとしては、PC接続にメリットを感じるユーザーを主なターゲットにしていくのでしょう。EZフラットやパケホーダイとまともに勝負するには、ウェブのコンテンツが少なすぎますからね。新しい端末がなかなか発売されないのも寂しい限りです。携帯電話自体でメールやウェブを楽しみたい人には、いくらDDIポケットの方が安くても残念ながらお勧めすることはできないです。一方、PC接続でも定額というのはPHSならではのメリットであり、今のところユーザーを順調に獲得しているようですが、今後には課題もあります。特に、32Kというスピードはさすがに見劣りしてきたという印象が強いです。DDIポケットとしても、ネット25で128Kに対応したり、体感速度を向上させるソフトを開発するなどの改善をしているのですが、つなぎ放題コースの128Kオプションの価格もそろそろ見直しても良いのではないでしょうか。3G携帯がPC向けの定額制を開始するのはもう少し先だとは思いますが、その時に備えて高速化への対応を考えておかないと生き残りが厳しくなるでしょう。
(2004/4/19)

先週、auとボーダフォンから加入者数の大台突破の発表がありました。その数はauが1700万、ボーダフォンが1500万です。その差200万なんですが、この2社、2年前には加入者数が逆転したこともあったのです。(たった1ヶ月だけでしたが) それなのに、2年間で200万もの差がついてしまったわけです。この2年間のauとボーダフォンの勢いの差を感じてしまいますが、これはauに勢いがあったというより、ボーダフォンが勝手に自滅したという感じもしなくはないです。(^^;) いい加減に自滅につながるようなサービスの変更はやめて欲しいなと思っていたところに、ハッピータイム改定の話が飛び込んできてしまいました。まあ、今のところ「NEWハッピータイム」に変わるということなので、今より良いサービスになる可能性もあるわけですが、1分5円の通話料金より良いサービスになるというのは、はたしてあり得るのかというと、かなり疑問に感じてしまいます。そうなると、またしても改悪なんでしょうか。いったい、どれだけ同じことを繰り返すつもりなのか・・・いい加減、愛想もつきたと言いたくなります。ユーザー本位の姿勢が感じられないんですよね。一つ思い出しましたが、ハッピーパケット導入時も、12/1開始となっていましたが実際は受付を開始しただけで、一部の10日締めの人を除き多くのユーザーは1月から割り引き開始でした。このときも相当文句が出たはずなんですが。今度のドコモのパケホーダイは、ちゃんと「5/20受付開始、6/1スタート」ですよ。こんなことでは、ボーダフォン復活は当分見込めないですね。auとの200万の差が、さらに2年後には500万くらいに拡がっているかもしれないです。
(2004/4/12)

前回取り上げた固定→携帯の通話サービスですが、他の事業者からも発表が続き、3/28現在、最安値はNTTコミュニケーションズと日本テレコムとなってます。さらにKDDIでは、割引サービスに加入すればau向けだけ最安値になります。今後も対抗値下げがあるかもしれませんので、最新情報に注目です。一方、ドコモFOMAのパケットパック料金値下げと定額制の導入が発表され、こちらも他キャリアの対抗値下げが期待できます。定額制導入に関しては、結局は事前の報道が正しかったわけですが、あれでドコモは得したのか損したのかと考えてみると、なんか損したんじゃないかなあという気がします。事前報道のせいで、発表時にはインパクトがなくなってましたし、わざとリークしたようなマイナスの印象もありました。わざとでなければ、内部から情報が漏れたってことですから、情報管理が甘いってことでやっぱりマイナスイメージです。(^^;) 個人的には、定額制導入よりもパケットパックの値下げの方がユーザーにとって嬉しいのではないかと思います。特にauやボーダフォンより値段を下げたパケットパック10は良くやったと言っていいでしょう。これでドコモも低迷から脱却となるのでしょうか。逆にこれでもダメだったら、相当まずい状況に追い込まれることになるわけですが・・・ ところで、定額制導入の理由としてドコモの社長はリアル連携時にパケット料金を気にしていたら使えないという説明をしていますが、本当にそんな理由なんでしょうか。リアル連携を安心して使うために4000円も定額料を払っていたのでは、普及は見込めないです。それならリアル連携のためのパケット料金だけ無料にすれば良いのに、と個人的には思います。Felicaを内蔵した携帯はmovaでも出すはずですし、FOMAのみのパケット定額制と結びつけるのはちょっと無理があると感じました。
(2004/3/29)

今回は料金の話題をいくつか取り上げてみようと思います。まずは消費税の総額表示義務化について。この改正は4月から行われ、携帯の料金なども例外ではありません。これにより支払金額に変化があるわけではありませんが、4月のカタログからは総額表示が登場することになります。例えば、今まで1パケット0.3円という表記だったものが、0.315円といった具合に非常に中途半端な金額が登場します。それに、基本料金3900円のプランは、総額表示では4095円となり、お得感がなくなってしまいます。ただ、表記方法として税抜き価格との併用も許されていて、各キャリアがどんな表記を採用するのか気になるところです。ツーカーとauは、最近のプレスリリース等を見る限り併用方式になりそうです。料金競争の激しい携帯電話では、値上げしたように見える総額表示への一本化は行いたくないのでしょうか。でも、他の業界では総額表示を基本として一部値下げに踏み切るところもあるようです。携帯電話では、こういった対応をしてくれるキャリアは出てこないのでしょうかね。特に最近イメージダウンしているキャリアにとっては、イメージアップのチャンスだと思うのですが。(^^;)
もう一つ、こちらはお得な話です。4月から、NTT東日本・西日本が独自料金での固定→携帯の通話サービスを始めます。既に他事業者が同じようなサービスを始めていましたが、NTTが始めるとなると手軽に使えるというイメージが強くなるでしょう。使い方は簡単、申し込みの必要もなく携帯の電話番号の前に0036または0039を付けるだけで、通話料が23%〜48%もお得になります。(平日昼間3分間の場合) なんかNTTの宣伝みたいになってしまいましたが、かなりお得になることは間違いないです。こういうものは喜んで使ってしまいましょう。(^^)
(2004/3/22)

au以外のキャリアはもっと頑張れないのか?シリーズ(?)、今回はドコモを検証してみます。ドコモの純増数が不調になったのは、去年の5月くらいからでしょうか。最初は505i発売の買い控えと捉えていたのでしょうが、秋頃からそうとも言っていられない状況となって今に至ります。こうなってしまった原因はいろいろあるでしょうが、一つには圧倒的なシェアと強固なブランドイメージの上にあぐらをかいていたということが言えるでしょう。他のキャリアが一時的に調子が良くなっても、すぐにドコモが盛り返せると考えていたように思います。確かに今まではそうでしたが、最近は高機能端末を出せば売れるわけではありません。シェアやブランドに頼るのではなくユーザーに受け入れられるサービスが必要でしょう。ドコモは最近、2ヶ月くりこしの導入やファミリー割引の改定というサービス向上を行っており、その点は評価できますが他キャリアの真似をしているだけという感じもします。独自のサービスではぱっとしたものはなく、ユーザーの期待していることがわからなくなっているのかもしれません。もう一つ、今のドコモの問題点は、movaからFOMAへの移行時期にあたっていることですね。movaではパケット割引や着うたのサービスを受けられず、FOMAはまだ高機能端末しかない上にエリア面で不安が残るという、どちらも一長一短なのです。以前のように、とりあえずドコモの端末を買っておけばエリアもサービスも安心、という訳ではないですからね。そんな状況の中、今ドコモを選ぶとすれば、iモードに魅力を感じるかどうかではないでしょうか。iモードこそがドコモから始まったサービスであり、未だに強みを発揮している部分でしょう。ただ、パケット料金は安いとは言えませんので、その点は納得しておいた方が良いです。定額制もやると決まったわけではなさそうですしね。ドコモが以前のような強さを取り戻すには、もう一段のサービス向上が必要ではないかと思います。
(2004/3/15)

2月の純増者数が発表され、auが5ヶ月連続で1位ということになりました。しかもここ4ヶ月は2位に倍以上の差をつけての1位です。ドコモでは加入者数の水増しが発覚し、とにかくauの強さが目立ってきていますね。他のキャリアはもっと頑張れないのか?ということで、今回はボーダフォンを検証してみます。まずサービス面では、会社が1つでありながら地域ごとの壁が未だに存在する点がマイナスです。契約地域外での機種変更は一応できるようになったらしいですが、家族割は未だに地域をまたがることができません。料金の割引では、ハッピータイムという土日祝日の割引があり、これは評価して良いと思います。ハッピーボーナスは微妙ですね。2ヶ月無料と聞くと安そうですが、2年縛り、解除料1万円というところで入るのを考えてしまいそうです。ハッピーパケットはauよりもお得です。がしかし、対応機種がパケット機のみに限定されるのが問題です。以上、サービス面を一言で言えば、「よく考えないとわからない」ということを強く感じますね。ハッピーパケットやハッピーボーナスのCMを見てボーダフォンにしようと思った人が、いざショップに行って買おうとしたら、ハッピーパケット対応機は限定され、ハッピーボーナスでの注意事項を聞かされることになります。そうしたら、もう一回考えてきます、なんてことになってしまうのではないでしょうか。端末面では、ますますシャープがメインになり、他のメーカーも一応あります、てな感じになってきてしまってます。ということで、現状はやはり苦しいかなと感じますが、そんな中でもボーダフォンを勧められるのは、まずシャープ製端末とボーダフォンが好きな人(^^;)。それと、相手もボーダフォンで土日の通話メインに使用する人ですね。J-フォン、いやデジタルホン時代から使っているユーザー(私です)から見ると寂しい限りなので、再び輝きを取り戻して欲しいのですが、今のところそう簡単ではないなと感じます。
(2004/3/8)

早いもので、今年も3月に入ります。3月と言えば、携帯電話の加入者が一番増える月でもあります。しばらく不調のドコモも、去年の3月はダントツ1位の加入者を獲得しました。好調なauはそのままの勢いで加入者を増やしたいと考えているでしょう。そんな各キャリアが用意した新製品は、見事に方向が分かれましたね。ドコモは、ハイエンド端末であるFOMAの900iシリーズを用意し、auとボーダフォンは普及機のラインナップを充実させました。実際に数多く売れるのはどんな端末かというと、もちろん機能やデザインも重要ですが、値段がかなり左右すると思います。新規で1万円くらいなのが良く売れるんじゃないかなあという感じがするんですが、そうなると普及機の新製品を投入してくるauやボーダフォンが有利と考えることもできますね。しかし、ドコモは以前に発売した機種を手頃な価格で手に入れられるように調整してくることが考えられます。例えば505iや505iSが手頃な値段で手に入るようなら、ドコモを選ぶ人も増えるでしょう。movaを安く売りFOMAは話題性で売るという両面作戦に出たら、ドコモは強いでしょうね。auとボーダフォンの新製品は、それぞれ似たターゲット向けの製品があるのが興味深いです。A1402SとV301SHはQVGA画面やアプリを搭載しながらもコンパクトにまとめた機種ですね。デザイン的には、V301SHの方がより男性向けでしょうか。A5405SAとV302Tは誰もが安心して使えることが売りでしょう。デザイン的には、V302Tの方がよりカジュアル方向に思えます。W21Hはどう見てもA5401CAを元にWIN端末に仕上げた機種ですね。低コスト、短期間で特定のターゲット向け製品を開発するというのは、できそうでできるものではないです。KDDIの株主のトヨタ流って感じがしますね。3月は各キャリアとも魅力的でお手頃な機種を用意してくるはずなので、携帯電話の買い換えを予定している人には良い時期になりそうです。
(2004/3/1)

今回はauの新端末の話でも書こうかと思っていたのですが、ドコモのデータ定額制開始のニュースが飛び込んできたので、予定変更です。(^^;) まだ正式発表ではないようですが、複数のメディアが報道しているのでそういう方向であることは確かなのでしょう。しかし、こんなに早くauに追随するとは思いもしませんでした。ある意味、auのとき以上の驚きがあります。しかし、これはドコモがかなり追いつめられているという証拠でもあります。ファミリー割引もauを意識した改訂を行いますし、データ定額制も明らかにau対抗です。私から見ると、ここ半年ぐらい新規加入者がちょっと不調なだけでしょ、という程度に思えるのですが、当のドコモにとってはあり得ないほどの屈辱ということなんでしょうか。一番であることが当たり前の会社って、そんなもんなんですかねえ。競争してくれるのはありがたいので、始めることについては歓迎です。ただ、報道では夏頃に開始とのことですが、そうだとしたら情報が出てくるのが早すぎる気がします。auへ流れるユーザーを引き留めるために意図的なものを感じてしまうのは私だけでしょうか。
ところで、ドコモのiモードと言えば過去に大規模な障害を起こしたせいか、データ量の増大には必要以上に気を遣っているように感じられます。例えばFOMAメールの添付ファイルサイズの場合、ドコモ宛の画像の送信は10KBまでしか許されていません。auやボーダフォンでは100KB〜200KBまで可能であるのに、です。こういった制限は定額制で解除されるのでしょうか。普通は今より制限をきつくしないとシステムがもたないと考えるものですが、一体どういう手段をとってくるのでしょうね。正式に発表されてみたら、制限だらけの定額制だった、なんてことにならないことを祈ってます。
(2004/2/23)

昨年末ぐらいから、携帯電話事業への新規参入の動きが出てきていますね。TD-CDMA等の技術を用いて、低コストな3Gサービスを提供することを狙っているようです。元々3Gサービスに参入できるのは3キャリアに制限していたはずですが、制限した目的の1つであるキャリアグループの統合も達成されたので、市場が成熟していく中で新たな競争段階へ進ませるために新規参入を認めようという考えに変わってきているのかもしれません。このような動きは、個人的には歓迎したいと思っています。今でも3大キャリア間で競争は行われていますが、競争の方向が1つになってしまっていますよね。それは、いかにパケット量を増やすかの戦いです。その代表が着うたですが、画面のQVGA化、アプリの大容量化、Flash対応やWAP2.0(XHTML)対応などもパケット量の増大に貢献(?)しています。ただパケット量だけが増えたらユーザーはパケ死してしまうので、料金の割引制度も導入し、キャリアは全体として収入が減らないようにうまく調整しているという感じがします。つまり、ユーザー1人あたりが払う料金は減らさずによりリッチなコンテンツを楽しんでもらおうという考え方ですね。まあこれはこれで良いのですが、市場が成熟していくにつれ、毎月払う料金を安くしたいとか、パケットではなく通話料金を安くしたいとか、ユーザーの要望は多様化していきます。が、今はそれに応えられるキャリアはありません。成熟した市場で料金を値下げしたら売り上げが減るだけですから、それも当然ではあります。よって、新規参入組に多様化する要望を実現してもらうことを期待したいわけです。ただ、新たな企業が既存のキャリアと競争していくためには、ナンバーポータビリティが必要でしょうね。新規参入とナンバーポータビリティが実現したら、日本の携帯電話業界の構図ががらっと変わりそうです。
(2004/2/16)

2月になってしまいましたが、ツーカーに期待したいことも書いておきます。2003年はシンプル路線をはっきりと打ち出したものの、加入者の純減が続いてしまいました。最近は骨伝導スピーカー搭載機で久々に話題となる機種を出すなど頑張っているのはわかるのですが、起爆剤になるほどの力はなさそうです。今加入者が減っているのは、シンプル路線では物足りないユーザーが別のキャリアに移っているからと思われます。でも、今後も減少が続くようでは、一般ユーザーの間にツーカーはやばいのではないかという不安が大きくなっていくでしょう。シンプル機で十分というユーザーも安心を求めて他キャリアに移るといったことが起こりかねません。こう書いてみると、もうツーカーはダメなのか?と思ってしまいますが、それではおもしろくないので、私が大復活案を考えてみました。(^^;) それは、MVNO(仮想移動体通信事業者)で3Gに参戦する、というものです。個人的には、ツーカーのシンプル路線は間違っていないと思います。auもボーダフォンも、最上位より下のクラスの機種がかなり売れていますから、シンプル機に絞った戦略でも一定のユーザー数を保つことができるはずです。ただ、上に書いたような不安がありますし、実際PDCに頼っていたのでは将来が見えません。自前のエリアは東名阪しかないし、ドコモやボーダフォンの主力が3Gに移ったら、端末を新規開発してくれるところがなくなってしまうかもしれないからです。それならば、いっそのことKDDIからCDMA 1Xの回線を借りて、MVNO業者として3Gのシンプル路線で勝負するというのもありなのではないか、と思います。これなら全国展開も可能になるし、3Gに参入ということで企業のイメージアップにもなり加入者の減少傾向に歯止めがかけられるのではないでしょうか。現状維持ではなく先を見据えて思い切った行動に出ることも考えて欲しいものです。
(2004/2/2)

キャリアに期待したいこと、今回はドコモです。ドコモが3番目になったのには、別に他意はありません。(^^;) ドコモの2003年は、auに純増シェアトップを奪われるという思い出したくもない1年になったのでしょう。前半は端末の不具合も多発してましたね。そんな中でも、FOMAの普及に多少の光明が見えてきたのが唯一の救いでしょう。というわけで、ドコモに期待するのはFOMAしかありません。900iで端末の機能面では十分すぎるくらいにまで進化しましたが、FOMAが一般化していくにつれてエリアの問題が顕著になっていくと思います。FOMAのエリアは今でも必要十分な広さはあるのでしょうが、ドコモユーザーが求めているのは他キャリアよりも広く、どんな田舎でもエリア化されているということだと思います。そういったエリアに対する安心感があるのがドコモを選ぶ理由の1つでもあります。FOMAにそれを満たすエリアができているかというと、まだまだと言わざるを得ません。それと2GHz帯の電波を使用していることによる建物内での感度の悪さをどうするのかという問題もあります。800MHz帯の電波も使うそうですが、その場合は新たにデュアルバンドに対応した端末が必要になります。言うまでもなく携帯電話は通信端末であり、通信部分に関して優れたインフラが整っているからこそ、ゲーム等の付加機能を売りにできると言えます。900iはこのままではインフラがいまいちなのに付加機能だけは立派な端末と言うことになってしまいます。それでもユーザーを引きつけることは可能でしょうが、基本がしっかりしていないことはすぐにバレますし悪い噂は広がるのが早いです。なんと言っても、日本で一番使われているのがドコモの携帯なんです。ドコモブランドを維持し続けるためにも、FOMAの問題点をしっかりと認識し解決していく姿勢を見せて欲しいです。
(2004/1/19)

今回はボーダフォンに期待したいことを書きます。2003年はカメラの高画素化をリードした一方で、サービス面ではユーザーの期待を裏切り続けた年だったのではないでしょうか。純増数もかなり落ち込んでしまったので、2004年はその反省をしっかりしてもらいたいです。特にサービス面での改悪は即ユーザー離れをもたらすことを肝に銘じて欲しいですね。2003年の前半に行われた改悪は後半に多少改善されましたが、それでも元に戻ってきたというレベルで、契約地域以外で機種変更ができなかったり地域をまたがった家族割が組めないのは相変わらずです。サービス面で他キャリアに追いつき追い越すぐらいに頑張って欲しいものです。端末面では、ラインナップの充実にはあまり期待していません。こう書くと見放しているようですが、そうではなく今のボーダフォンがシャープ中心のラインナップを変えるのは危険なので現状維持でいて欲しいということです。またVGSでは海外メーカーの機種が出るでしょうが、日本のユーザーにあったものが出てくるとは思えません。そんな中でもテレビつきの機種には多少期待したいです。現実には役に立つ場面は少ないのかもしれませんが、それはカメラでも一緒ですし、部屋にテレビのない学生などテレビ機能を欲しがるユーザーは少なからずいると思います。携帯でテレビを見る分には料金もかからないし、最新機種になる度にパケ代がかさむようになっているドコモの端末よりはずっと良心的でしょう。また今年には無理でしょうが、将来的には通信と放送を融合したサービスを考えて欲しいです。特にモバイル放送と手を組んだらおもしろそうなのですが、この話は別の機会に書きたいと思います。ボーダフォンにはまだまだ不安もありますが2003年よりは頑張ってくれると思います。私としては期待していたいと思っています。
(2004/1/12)

明けましておめでとうございます。2004年の始まりは、各キャリアに期待したいことを書いてみたいと思います。まずは2003年に調子の良かったauからです。auは端末の開発もマーケティングもだんだんうまくなってきて、このまま2004年も進んでもらえれば良いとは思います。それに加え、auが他キャリアよりも優れているところをもっと伸ばし、劣っているところは追いつく努力をして欲しいですね。優れているところとしては、各端末が個性を持っていることが挙げられると思います。2004年は、さらに個性のある端末として1X用には超軽量や超薄型機、WIN用には500万画素のカメラや大型バッテリー搭載機なんてのはどうでしょうか。特にバッテリーの大型化は使い放題のWIN端末には欠かせないと思うのですが。昔みたいにLバッテリーなんてのを出すのもいいかもしれません。またau design projectの新製品にも期待したいです。一方、劣っている面としてはアプリの充実度とテレビ電話が挙げられるでしょう。アプリについてはJavaからBREWに移行しようとしていますが、個人的にはBREW一本にせずに、今後もJavaを推進していくべきだと思います。技術的にはBREWが有利な面はありますが、アプリを充実させるためには他キャリアと同じくJavaを用いて移植してもらうのが一番いいのです。テレビ電話については、EV-DO網が充実すれば実現の可能性はないとは言えませんが、もう一段の技術の進歩が必要でしょう。テレビ電話の普及はauの命取りになりかねませんので、今年中に実現の目処くらい立てておいて欲しいところです。今年は他キャリアの3G端末も充実してきますので去年のauのような快進撃はなくなるかもしれませんが、auの個性をさらに際だたせて、個性的な端末とユーザーの立場に立ったサービスの充実をお願いしたいです。
(2004/1/4)




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