IntelliMouseExplorerは良いか?

1999.12.5作成

マウスとしてはかなりの話題になったMicrosoftのIntelliMouseExplorerを買いました。果たして噂通りの良品なのでしょうか?

・マウス歴

自宅でAT互換機を自作し、初めて自分で買ったPS/2マウスはMicrosoftMouseでした。ナス型のMicrosoftMouse、初めて登場した時はいまよりずっと大きな箱に入っていて、値段も高かったですが、私が初めて買った時はかなり廉価になっていました。ちなみにパッケージ品です。会社のパソコンを買い換えたときにIntelliMouseが付いてきました
(勿論、梨地のOEM品です) 使ってみると便利なホイールマウス。自宅でも欲しいなぁ・・・と思いながらも結構時間が経ってから買いました。普通のIntelliMouseを買うのは会社と同じで(とはいってもツルツルのパッケージ品ではありますが)つまらない(笑) 既にIntelliMousePROが出ていたのですが、税込みで1万円を超える値段に退いてしまい(^ ^; 良い評判を聞いていたLogicoolのMouseManWheelを購入。 が、コレが私の手にはあまり合いませんでした。他にトラブルがあったコトもあり、結局IntelliMousePROを買ってしまいました。 USB接続のマウスが多く出ていた時期にあって残念ながらIntelliMousePROはUSB接続ではありませんでした。が、ソレを除けば(といってもUSB接続でないコトは特に問題にはなりませんでしたが)さすがMicrosoftのハイエンドマウス。使い勝手は良く、何より私の手に良く馴染みました。

・IntelliMouseExplorer登場

さて、最近登場したのが「IntelliMouseExplorer」と「IntelliMouse with Optical Technology」です。これらは「インテリアイ」と呼ばれる光学式センサーを搭載したマウスです。と言っても専用の金属製マウスパッドを必要とせず、Microsoftが言うところでは「ほとんどのデスク上で正確に動作」するので、マウスパッドを必要としません。ボールを転がす必要がないので、ひざの上でも使えます。最も、光学センサーを使用しているため、ガラステーブルの上では使用できませんが。そして、光学式の特徴としてマウス内部をクリーニングする必要がありません。 Microsoft IntelliMouse with Optical Technologyは従来のIntelliMouseと同一のデザインですが、IntelliMouseExplorerは新デザインでこちらの方が話題になっています。日本発売開始前の雑誌上でのインプレッションは概ね好評。発売されればすぐに品切れになる人気。私も「買ってみようかな?」と思っていましたが、発売後しばらくすると店頭に並ぶようになったので買ってしまいました。

・で、でかい・・・掴みにくい

さて、写真は今まで使っていたIntelliMousePROとIntelliMouseExplorerです。


IntelliMouseExplorerとIntelliMousePRO


上から


後ろから

IntelliMousePROを使ったコトがある人はあまり居られないかとは思いますが、形状的には普通のIntelliMouseより高さはありますが、底面は形は少々違うモノの、面積はさほど違いません。上から移した写真で判るように、IntelliMousePROよりでかいです。 IntelliMouseでも日本人が使うには結構大きいと思いますが、ソレより更にでかいので手に合わない人も結構居られるのではないかと思います。ソレにマウスを使うスペースの確保に苦心して居られる方にもお薦めできません(^ ^; 後ろから移した写真から見ると判りますが、マウスの両端がIntelliMousePROに較べてなだらかになっています。コレが結構掴みにくく感じました。私としては雑誌の写真などで写真で見る限り、IntelliMousePROと同じ形状を期待していたのですが。従来のMicrosoftMouseの形状を気に入っている方はIntelliMouse with Optical Technologyを買う方が無難かもしれませんね。表面加工はOEMのIntelliMouseの梨地に近い感じで、純正IntelliMouseのようにツルツルしていません。梨地の方を好む人が多いようですが、私はツルツルした方が好きなんですけどね。

・ボタンの位置は・・・

最近のマウスはホイールマウスが主流ですが、従来の左右ボタン以外に、親指の辺りにボタンを設けた、いわゆる「多機能マウス」が多くなっています。 IntelliMouseExplorerはMicrosoftのマウスとしては初めて(だと思うのですが)左右ボタン以外に親指で操作する二つのボタンが付いています。このボタンには(無論、このボタンだけでなく、左右ボタンやホイールにも)添付のIntelliPointにより様々な機能を割り付けられますが、デフォルトの設定はInternetExplorerの「進む」「戻る」に設定されています。さて、このボタンの位置ですが、普通にマウスを掴んだ状態ので親指の位置より高くなっています。コレはなかなか良かったです。以前使ったMouseManWheelにも親指で操作するボタンが1つあったのですが、通常の親指の位置にあるため、マウスを置き直す時等、ボタンを押すつもりが無いときも押してしまうコトがあったので少々困りモノでした。IntelliMouseExplorerではそういうコトはありません。ただ、もう少し後ろに配置してくれた方が押しやすいように思います。コレは、米国人の手(平均的に日本人より大きいでしょう)に合わせてデザインされているため、日本人の手には合い難いのかもしれません。
後、ホイールが通常のIntelliMouseのモノより軽いですね。

・光学式マウス

さて、光学式マウスとしてのインプレッション。なんか時々カーソルが飛んでいくんですけど(^ ^; マウスパッドとの相性の問題でしょうか。「マウスパッド不要なのに何故マウスパッドを?」と思われるかもしれませんが、私はコタツの上でパソコンを使っていますが、コタツの天板の端に少しギャップがあるので、マウスパッドがあるほうがマウスを少々はみ出させて使うコトができるから都合が良いのです。マウスは本来手前に手首を置くくらいのスペースは必要なんですが、なんせ狭いモノで(^ ^; マウス自体が重心を失わなければ少々机からはみ出しても大丈夫です(^ ^; で、このマウスパッドは表面がコーティングされたモノで(いわゆる「キャラモノ」のマウスパッドで、絵柄が印刷されています)このタイプはあんまりIntelliMouseExplorerには向かないのかもしれません。注意書きにも「インテリアイの光学センサーが正しく動作するためには、机やマウスパッドの表面程度のテクスチャ(しぼ)が必要です。ガラスや鏡、非常に滑らかな机、光沢のある紙、プラスチック表面など、テクスチャのほとんどない表面ではセンサーが正しく動作しないことがあります。」とありますので、マウスパッドなら布貼りの方が良いかもしれません。で、マウスパッドを退けてコタツの天板の上で直に使ってみたら良好(笑) コタツの天板はマウスパッド以上に滑らかなように思えるのですが、センサーが要求するところのテクスチャは人間の感覚とは異なるのでしょう。

・「買い」か?

実売では最安値で8000円程度(って私は見たコトはありませんが)から高いところで9800円。かなり「高い」マウスです。特徴は専用パッド不要の光学式ってコトになりますが、Microsoftが出した以上、他社からも出る可能性はありますから、それらを待つという手もあるでしょう。新しいモノ好きな人かMicrosoftMouseフリークな人以外は飛びついて買うほどのモノとは思えません。って、そういう人はほとんど購入済みかと思いますが。私は・・・MicrosoftMouseフリークなんでしょうね(笑)

・結局・・・

IntelliMouse with Optical Technologyも買ってしまいました(爆)



いや〜、手に良く馴染みます(笑) 毎日会社で使っているIntelliMouse(OEM)と同じ形状なのですから、当たり前ですが(^ ^; マウスは動きの滑らかさ、そして手に合うかどうかが重要です。ソレ以外の要素、3つ目以上のボタンなどは重要ではありません。最も、さすがにホイールは欲しいところですが。動きの滑らかさはしっかりした製品ならかなり良好です。インテリアイを使った今回のMicrosoftの両製品はこの点では問題無しです。しかし、マウスの形状は高いから良いとは限りません。マウスの形状は自分の手(とその感覚)との相性の問題ですから、いくら研究しても万人向けのマウスの形状はあり得ないでしょう。 IntelliMouseExplorerの形状も使い込めば慣れられるのかもしれませんが、現在手に馴染んでいる形状のマウスを使う方が良いでしょう。

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