アバン


あ〜あ、選んじゃいましたね(笑)

ってことで黒プリエンドです。
まぁ大体展開は想像できるでしょうが、皆さんの願望(欲望?)の通り突っ走ってみたりしましょうか?
でもその代わり、どんな風になったって知りませんよ(笑)

では続きをどうぞ♪



Nadesico Second Revenge
Finale "once more Final"後編(黒プリver.)



手術室前


「・・・・・」
ユリカ達は無言のまま、まんじりともせず手術室前の廊下で手術がいつ終わるかとそれだけを待っていた。

「・・・遅いですねぇ」
「そうだね」
「アキト・・・大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、きっと・・・」
三人は何とはなしに互いを励ましていた。

と、そこに・・・

「あちゃ!間に合わなかったか!!!」
「だから早く出ようって言ったのに中尉がもう一回戦しようって」
「ば、バカ!!!」
「あ、リョーコさんにサブロウタさん」
そう、世話話をしながら入ってきたのはスバル・リョーコとタカスギ・サブロウタであった。どうやら関係は良好の様だ。

「すまねぇ、もうちょっと早く来るつもりだったんだけど・・・」
「構いませんよ。それよりこちらに座ってください。」
ルリは席を空けて勧めるが、リョーコらは断った。

ユリカ「もう一回戦って・・・まさか(真っ赤)」
サブロウタ「そうなんっすよ、中尉がもっともっとってせがむもんで♪」
リョーコ「ばーろー!!誤解を招くような発言をするんじゃねぇ!!!!(怒)」
格ゲーで遅れたなんてとても言えません(笑)

「そういえばヒカルさんにイズミさんは?」
「ヒカルは締め切りだとよ。今まで連載ほったらかしにしていたツケだな(苦笑)」
「イズミさんはまた放浪の旅に出ていて行方知れずなんっす。
 連絡は入れてるんですけど、どこにいるのやら・・・」
「・・・って一応ナデシコ艦隊って待機状態なんですけど・・・」
ルリはリョーコとサブロウタの答えに一抹の不安を感じた。
まぁそれだけ平和ということか?

で、遅刻者が続々と到着した。

「おう、テンカワのやつ、もう手術は終わったのか?」
「まだですよ、ウリバタケさん」
「いいもん、持ってきたんだけど♪」
「何をですか?」
「屋台だよ、屋台!
 あいつの味覚が治ったらやるんだろ?ラーメン屋」
「さぁ、それはアキトさんに聞いてみないと・・・
 それよりも・・・また変なものとか付いてないですよね?」
「・・・・・男のロマンなのになぁ〜〜」
「はずしてきてください(怒)」
ルリの一睨みで来た早々引っ返すウリバタケ(笑)

「やっほー、ルリルリ」
「あんた達もこの病院だったの?」
「ユリカ、テンカワのやつはどう?」
「・・・ミナト、あんまり動くな・・・」
ミナトやユキナ、ジュンにゴート達も駆けつけてきた。

「やぁ、ホシノ中佐♪」
「テンクウ少佐!?」
「お見舞いにきま・・・・・」
「艦長、私と恋の逃避行にレッツゴー♪♪♪♪♪」
「ちょ、コトネ君待って〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・」
とやってきた瞬間、カザマツリ・コトネに誘拐されるテンクウ・ケンであった(笑)

リョーコ「これって一体・・・」
サブロウタ「そろそろノーマルエンドとの違いがないと読者さん達が『リンク張り間違え?』とか『コピペミス?』とか思い出すかららしいよ」
ユキナ「第一、このエンドにきた人ってはなっからケン×ルリを肯定しなさそうだし」
ミナト「まぁいいんじゃない?論点が明確になって」
ジュン「そういう問題か?」
ユリカ「うんうん、微笑ましいねぇ♪」
ルリ「って・・・この花束を貰おうとした手の行方はどうしろと・・・(汗)」

とか、言ってる内に当たりが騒がしくなった。

『おい、玄関が騒がしいぞ!!!』
『押さないでください!!!病院の中は取材禁止です!!!』
『そんなこと言わないで取材させてくださいよ!!!』
『報道陣を追い返せ!人手を集めろ!!!』
廊下の向こうでそんな喧噪がたち始めた。

「ひょっとしてアキトさんが入院していることバレたんですか?」
ルリが少し青くなると・・・

『メグミさん!引退してまで看病したい人って誰なんですか!!』
と外から聞こえる声に目を丸くする一同

「ってことで匿ってもらえます?」
「え?」
と、後ろからケンの影に隠れてピースサインをしていたのは変装グッズで身を固めたメグミ・レイナードその人であった。
「ってことでアキトさん専属の看護婦になりにきました♪」
とかいってバ!っとコートを脱ぐとその下は既にナース服(爆)

「メグミさん!!
 何を考えてるんですか!!
 病院中大騒ぎじゃないですか!!!」
「だって〜〜」
「だってじゃありません!!!」
「もう宣言してきちゃいましたし♪」
「へ?」

メグミはコミュニケを開く。TVのワイドショーの数々

『引退、結婚、愛する人を看病するための決断』
『癒し系への転向!?』
『メグミ・レイナードにみる!尽くす女、流行の兆し』
『悲劇の人テンカワ・アキトを支えるメグミさんの献身的な愛』
『引退アルバム「私はあなたのナース〜癒してあげたいの〜」がヒットチャートぶっちぎりの一位!!!』
『時空を超える不倫を超越した愛』
などなど、おもしろおかしく書き立てられたテロップの数々。

メグミ「これでアキトさんは悲劇のヒーロー♪
 同情票がいっぱい集まりますよ♪」
ルリ「メグミさん、あなたって人はぁぁぁぁぁ!!!」
ユリカ「ルリちゃん、血管切れるよ・・・」
ルリにしては珍しく激怒しメグミの体をぶんぶん揺すった。

で、そんな騒がしいのを病院側がほおっておくわけもなく・・・

看護婦「皆さん・・・
 これ以上騒がしくするなら・・・
 つまみ出しますよ(怒)」←仁王立ち
一同「は〜〜〜〜い・・・・」

とまぁ、手術終了までしばしおとなしくする一同であった。



数刻後、手術終了


「遅いね・・・」
「そうですね」
ユリカとルリが気が気でない感想を漏らした。
誰かが不安げに呟くと、伝染するようにみんな落ち着かなくなる。

リョーコ「手術するのって、イネスさん・・・だよなぁ?」
サブロウタ「そうだけど・・・」
ミナト「イネスさんだよねぇ・・・」
ケン「そうですねぇ・・・」
ユキナ「『ゴメン、ちょっと欲張りすぎたら失敗しちゃった。テヘ♪』とか言って出て来そうよね〜〜」
ジュン「頼むからそういう冗談じゃ済まない本当にやっちゃいそうな事をイネスさんの声マネで言うなよ!!!」
ユキナ「・・・・ゴメン」
一同から睨まれるユキナ。

と、絶妙なタイミングで手術中のランプが消える。

ギギギ・・・・・

静かに手術室のドアが開く。

一同、固唾をのんでドアから出てくるのを待つ。

イネスが疲れた様子で出てきた。

「い、イネスさん・・・・手術は?」
ルリが恐る恐る尋ねると・・・

フッ・・・

視線を逸らすようにうつむくイネス。

「イネスさん・・・もしかして」
「大丈夫よ、命に別状はないから
 でも・・・・」
「でも?」
聞くのが恐ろしいが、恐る恐る聞くルリ達

「『君の知っているテンカワ・アキトは死んだ』・・・状態かな、テヘ♪」
アキトの声色を真似て語るイネスの言い訳に一同蒼白になる。

ちょうどそのとき・・・・
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
手術室奥から悲鳴が聞こえた!

「あの声はエリナさんの声!」
「まさか、アキトさんの身に何か!?」
「「アキト(さん)!」」
そう叫ぶとルリはもちろん、ユリカやラピス、それにメグミまでもが血相を変えて手術室に飛び込んでいった。

ユキナ「でもさぁ、いつの間にエリナさんって手術室に入ったの?」

それは聞かないで下さい(苦笑)



手術室


バン!
ドアを蹴破って突入する乙女達4人組
そこには床に尻餅をついたエリナが驚きの表情で座っていた。

ユリカ「どうしたんですか!?」
ルリ「大丈夫ですか!?せっかく美容院に行ってセットしたのに報道陣を突破したためにヘヤーがグチャグチャになってしまったエリナさん」
メグミ「っていうか、どうやってこの部屋に入ったんですか?」
ラピス「ほっとくと出番がなくなるからって筆者が言っていた。」
エリナ「う、うるさいわねぇ!そんなこたぁどうでもいいのよ!
 それよりもアレ!!!」

エリナが指さす方向を一同は促されてみる。

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

しばらくお待ち下さい。

ユリカ「ルリちゃん、アレって何に見える?」
ルリ「・・・繭に見えます」
ラピス「繭って何?」
メグミ「繭ってのはカイコさんがサナギになるために自分を覆う毛玉の事よ」

そう、それは手術台の上にこんもり作られた人間大の白い繭であった。

エリナ「っていうか、人間大の繭がここにあること自体異常でしょ?」
ユリカ「でもエリナさんがここにいることも異常でしょ?」
エリナ「そのネタはもうどうでもいいんじゃぁぁぁ!!」
ルリ「でも原因追究はしないと」
メグミ「エリナさん、A級ジャンパーにでもなったんですか?」
エリナ「だ・か・ら!」
ラピス「と、冗談はこのくらいにして」
一同「そうですね」
エリナ「あ、あんたらねぇ・・・(泣)」

人間どうも非常識なものを見ると現実を直視したくなくなるらしい。
そんなことでしばし気を紛らわした後、彼女達はしげしげと繭を眺め始める。

ユリカ「なにかな?この繭」
ルリ「そうですねぇ、この繭」
メグミ「ひょっとしてモ○ラでもはいってるんですか?」
ラピス「なら私とルリ姉で歌う」
ルリ&ラピス「モ○ラぁ〜〜や♪」

そんなベタネタを歌うのはお止めなさい!

エリナ「んなことぐだぐだ言う暇があったら張本人に聞いたら?」
イネス「・・・どうも〜♪(汗)」
エリナはイネスの首根っこを捕まえてルリ達の前に差し出した。

ユリカ「このでっかい繭はなんなんですか?」
ルリ「ひょっとして・・・まさか!?」
イネス「あはははは・・・・・・コクン」

イズミのスタンド『繭と聞かれて素直にうなずく、コクーン・・・なんちって(笑)』
ありがとう、特別出演のイズミさん(汗)

メグミ「やっぱりモ○ラ!?」
エリナ「違うでしょうが!!!」
ラピス「ひょっとして・・・アキト?」

コクン・・・

あっさりうなずくイネス

「!#&%?=*>@!!!」
一同パニックに陥ったのは言うまでもない(笑)



しばし後、手術室


「さぁ、きっちり説明してもらいましょうか!」
混乱から復帰した乙女達は仁王立ちでイネスを取り囲む。

イネス「大したことないのよ♪
 ナノマシーンがアキト君の体中のDNAを書き換えるから新陳代謝も含めて2週間ぐらいかかるの。んで、その期間中ナノマシーンが母体を守るために保護膜を作っているだけだから♪」
ルリ「っていうか、本当に昆虫のサナギ状態なんですね」
メグミ「じゃぁ中で羽化とか脱皮とかしてるんですか?」
ラピス「羽化?脱皮?」
メグミ「羽化と脱皮って言うのはね・・・」

ゴショゴショ・・・

ラピス「びえぇぇぇぇ!!!アキト〜〜」
ユリカ「メグミさん!ラピスちゃんを不安がらせないで下さい!」
メグミ「ごめんなさい・・・」
エリナ「・・・ちょっと想像しちゃった。気持ちわるぅ・・・」

ルリ「っていうか、そんな急激な変化を身体に与えて平気なんですか?」
イネス「平気平気♪
 アキト君のガタガタになってるDNAをきれい新品にしてくれるっていう画期的な治療方法なんだから♪」
一同「・・・・・」

乙女達は一抹の不安を感じながらも、アキトが羽化する・・・もとい繭から出てくるまで待つことにした。



2週間後、アキトの病室


さてさて2週間後、5人がまんじりともせず待っていると、繭はごそごそと動きだし、やがてパックリと割れ始めた。

「アキト♪」
みんなが期待を持って今か今かとアキトが姿を現すのを待った。
だが、繭を破って現れたものは、幻想的に美しいアキトに似た「何か」であった。

一同は感嘆の声を上げた後、見惚れながら感想を述べていった。

ユリカ「でも髪の毛、伸びたねぇ・・・・」
ルリ「そうですね、滝のように流れる・・・ってやつですね」
メグミ「肌、透き通るぐらいに白いなぁ」
ルリ「もち肌ってやつですか?でも体中の傷跡がなんとも痛ましいです」
エリナ「胸回りが大きくなったわねぇ」
ルリ「美乳ってやつですか?」
ラピス「・・・・ここ、何もない。ラピスと同じ」
ルリ「ラピス!!!どこを触ってるんですか!!!」

とかいいながら乙女達は羽化(?)したばっかりで何も着てない寝起きのアキトの体をペチペチ触り出す。

で、いいように触られて目覚めない方がどうかしている。

「お前らいい加減にしろ!!!!」

完全に目を覚まして怒鳴るアキト。
だが、彼女達の視線はアキトの顔ではなく、もう少し下の方だった。

エリナ「まぁ勝って当たり前ね(汗)」(←でもトップとアンダーの差では負けてるらしい)
ユリカ「勝った♪」(←細かいところはどうでもいいらしい)
メグミ「負けました(泣)」
ルリ「右に同じ(泣)」
ラピス「・・・・(泣)」(←論外らしい)

「・・・?
 どうした?」
乙女達の視線を一心に浴びて訝しがるアキト
そしてその視線が顔ではなく胸元に集中してることに気づく。

イヤ〜〜な予感がする・・・
そういえば自分の声色が心持ち高い気がする・・・

タラ〜〜

冷汗をかきながらギギギ・・・と油の切れたロボットのように視線を下に向けるアキト。

そして事態を認識すること数秒後・・・

「なんじゃ、こりゃ!!!」
と自分の胸に手をやりながらお約束のセリフを叫んで気絶するのであった(爆笑)

イズミのスタンド『これぞ本当の変態・・・なんちって(笑)』
ルリ「うるさいですよ、イズミさんのスタンド!」

ちなみにサナギから成虫に変化したりすることを変態って言いますのであしからず(苦笑)



しばし後、アキトの病室(厳戒体制中)


場所は移ってアキトの病室。
厳戒体制の中、事実を知るものには箝口令が敷かれた(笑)

で、詰め寄られて説明を求められているイネスが脂汗を流していた(爆)
ユリカ「で、結局どういうことなんですか?」
イネス「いや、まぁ・・・・
 プレートの解析をしていたらアキト君の味覚の治療用にちょうどいいナノマシーンのアクセプターを見つけたんだけど・・・」
メグミ「アクセプター?」
イネス「まぁ、ナノマシーンを修理する分子ロボットのようなものね。」
ルリ「専門用語は別にかまいませんが・・・説明モードにだけは突入しないで下さいね」
出鼻をくじかれてちょっぴりガッカリするイネス。

イネス「で、これは使える♪って喜び勇んで使ってみたんだけど・・・・」
ラピス「使ってみたけど?」
イネス「そのアクセプターが『女性専用♪』だってところを読み飛ばしていたらしくて・・・・」
ユリカ「読み飛ばしてたって・・・」
イネス「えっとDNAを元に戻すためにある染色体を強制的に初期状態に上書きするみたいなんだけど、書き換える遺伝子のマッピング位置が男性に対して使った場合、Y染色体になるらしくて・・・」
メグミ「わかるの?ラピスちゃん」
ラピス「女性はX染色体しか持ってないけど、男性はY染色体も持ってる。
 男性を男性たらしめるのはY染色体の存在のため・・・らしい」
ルリ「ま、まさか・・・」
イネス「アキト君のY染色体をX染色体に初期化しちゃったらしいの・・・」
アキト「それってつまり」
イネス「アキト君が女性になっちゃうってことね♪」
一同「♪マークなんて付けてさらっと流すんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

一同がイネスをどつきまわしたのはいうまでもなかった(笑)



数刻後、アキトの病室


さて、しばらくどつきまわして少し気が晴れたのか、彼女たちは今度は自らの思い人の方に視線を向けた。

まじまじと見るアキトを見る5人

・・・・・・・・・

ユリカ「キレイ♪」
ルリ「本当です♪」
メグミ「いいなぁ、あのスタイルは羨ましいなぁ〜」
エリナ「ふふふ、お姉さんに任せなさい♪悪いようにしないから♪」
ラピス「・・・・ふかふか♪」

アキト「この反応を俺はどう受け取れば・・・いいのかな?」
一同「ひとまずOKって事です♪」
そういうことらしい(笑)

イネスが女になったアキトの診察をし出す。

イネス「とりあえずアキト君が可愛い女の子になっちゃったのはいいとして・・・」
アキト「待てぃ!全然良くないだろう!!!」
イネス「まずはスタンピードだけど・・・どう?」
アキト「いや・・・そういうざわざわした感じがなくなってる。」
イネス「大丈夫そうね。じゃぁ、五感は?」
ラピス「ん・・・大丈夫。感覚サポートをしなくてもいいみたい」
イネス「じゃぁ、次は視覚ね。まぁ瞳が多少濁ってるけど、大体は見えるでしょう。
 彼女達のアレを大きい順に指さして」
アキト「エリナ、ユリカ、メグミちゃん、ルリちゃん、ラピス」
メグミ、ルリ、ラピス「それってすっごい失礼です!!!(真っ赤)」
アキト「失礼って・・・・背の順番だろ?」
メグミ、ルリ、ラピス「・・・・・・・そうです」(←墓穴掘りまくり状態(笑))
イネス「んじゃ、最後に味覚だけど・・・」

といってイネスはお弁当を取り出した。

「まずこれね」
そういってお総菜を一口分、アキトの口に放り込む。

モグモグ・・・・

アキト「塩気・・・薄いなぁ。ラピスのか?」
ラピス「・・・・ポッ♪」
イネス「ピンポン♪塩気よし。
 じゃぁ、次これは?」

モグモグ・・・・

アキト「悪くないけど・・・イマイチなのはエリナ?」
エリナ「ムカ!悪かったわね、イマイチで!」
イネス「ピンポン♪味のバランスよし。
 じゃぁ、次これは?」

モグモグ・・・・

アキト「どくだみ山椒にスッポンとハブの生き血、それに高麗人参のハーモニーがこの世のものとは・・・メグミちゃん?」
メグミ「誉めてくれて嬉しい♪早く良くなって下さいね♪」
イネス「(美味しいって意味じゃないと思うんだけど(汗))ピンポン♪マニアックな味に対しても敏感な様ね。
 じゃぁ、次これは?」

モグモグ・・・・

アキト「焦がさなければ美味しかったね・・・ルリちゃん(汗)」
ルリ「・・・・ごめんなさい(泣)」
イネス「ピンポン。えっと・・・苦みも正常の様ね。
 じゃぁ、次これは?」

モグモグ・・・・

アキト「!#$%?@¥+*!!!!」(←泡吹いて倒れました)
ユリカ「アキト、大丈夫!? 誰、アキトに毒を盛ったのは?」
一同「(あんただ、あんた!)」
イネス「・・・・ってことで味覚は全て正常ね。
 大丈夫、健康体よ。問題ないわ♪」

問題あります。

さて、後は女になったアキトをどうするかって事だけど・・・

ユリカ「とりあえず、服よね」
アキト「いや、服よりかは男に戻して欲しいんだけど・・・」
ルリ「フリルの奴が似合う・・・・わけないですよね(汗)」
メグミ「アイドルの服ならいっぱいありますよ♪」
ラピス「そんなのその年で恥ずかしげもなく着れるのメグミだけ・・・」
メグミ「ラピスちゃんの意地悪〜〜」
エリナ「ふふふ・・・こんなこともあろうかと、アキト君に似合いそうな服を用意して置いたわ!!!」
一同「おおぉ♪」

アキト「だからお前ら・・・って止めろ、何するんだ!!!」

そんなアキトの嘆きにかまわず、着せ替えタイム!!!

ユリカ「とりあえずレオタードね。キャ○ツアイみたいなやつ♪」
ルリ「オ○カル様です(力説)」
メグミ「じゃぁスッチーかな?」
ラピス「・・・ナース(ポッ)」
エリナ「甘いわね、あなた達!
 半袖、短パンに胸ポッケ、極めつけは短いソックスに野球帽!!!
一同「おおぉぉぉぉ♪」」
アキト「お前らいい加減にしろ!!!!」

ってことで結局はこの前まで着ていた黒のインナースーツを着ることにしたアキト。
やっと本題はアキトの体を元に戻す話に・・・

アキト「とりあえず元に戻る方法をだなぁ・・・」
ユリカ「別にこのままでもいいけど♪」(←うっとり)
ルリ「そうですね、かっこいいですし♪」(←うっとり)
メグミ「そうですね。お姉さまって感じでいいかも♪」(←うっとり)
ラピス「ふかふか♪」(←うっとり)
アキト「お前ら・・・・」
エリナ「それはいいけど・・・抱いてもらえなくなるわよ?」

ピキーン

ユリカ「そ、それはまずいよ〜」
ルリ「そうです!出来ちゃった結婚をするためにジュンさんとハーリー君にナデシコ艦隊を押しつけて寿退社・・・っていう計画がおじゃんになります!」
メグミ「そうです。子供は男女一人ずつは欲しいんですから」
ラピス「・・・・女の子同士だと赤ちゃん作れないの?」
エリナ「そう、作れないの。残念だけど・・・」
アキト『エリナ、残念ってお前・・・』

一同「ということだから、イネスさん、アキトを治す方法を教えなさい」
イネス「教えなさいって・・・・」
一同「いいから!!!!」
乙女達に詰め寄られてタジタジのイネスだが・・・
イネス「ないの・・・」
一同「ない?」
イネス「そう、ないのよ・・・」
一同「ないって・・・・」
イネス「X染色体をY染色体に書き換えるアクセプターがないの・・・。
 ひょっとして古代火星人がボソンジャンプを封印したのってそのためかもしれないわね♪」
一同「しれないわね♪・・・じゃないでしょうがぁぁぁぁ!!!!!!」
めいいっぱいイネスをどつきまわす一同であった(笑)

いや・・・古代火星人がボソンジャンプを封じたのはそんな理由じゃないと思うんですが。

ともあれ、出来ないとわかったから、さぁ大変。
みんなパニックになって錯乱しだした。

アキト「お、男に戻れない・・・」
ルリ「そんな、永遠に清らかな乙女のままなんて・・・」
メグミ「どうにかして下さい、イネスさん!!!」
イネス「ごめんなさい。これが私達の科学の限界なの〜〜」
ラピス「そんなE○Aのマネをしてもダメ」

だがひとり名案を思いついた者がいた!

ユリカ「そうよ♪歴史を変えちゃえばいいんだわ♪」
一同「歴史を変える?」
ユリカ「そう♪過去に戻って草壁達をとっちめちゃえば、そもそもアキトがナノマシーン中毒で苦しめられる原因もなくなっちゃうわ♪」
ルリ「でも、夢幻城が起動しているから、前みたいに過去に戻るボソンジャンプは出来なくなったんじゃ・・・」
ユリカ「大丈夫♪ムーちゃんとはお友達だから話すれば許可してくれるって♪」
メグミ「ムーちゃん・・・って?」
ユリカ「夢幻城のAIさん。この前お友達になったんだ♪」
エリナ「い、いつの間に・・・」

アキト「おい、過去に戻るって・・・誰が?」
一同「もちろんアキトに決まってるじゃないの!!!」
アキト『なんでそうなる?』
と、本人の意向を無視して乙女達は勝手に計画を進めていった。

ユリカ「んじゃ、ムーちゃんにお願いしてくるね♪」
ルリ「私は女アキトさんが過去で行動しやすいシナリオを考えますね」
メグミ「じゃぁ、私はアキトさんへの演技指導♪
 立派なお姉さまを演じられるようにしてあげますね♪」
ラピス「ラピスも最初から登場させて欲しい」
エリナ「んじゃ、昔の私に推薦状を書くわ。高給優遇にしないと私達の生活に後々支障が出るし♪」
ユリカ「名前どうする?」
ルリ「かっこいいのがいいですね♪」
メグミ「アキトさんだから・・・アキってのはどう?」
ラピス「アキ・・・・いいと思う」
エリナ「名字はテンカワを漢字で書くと天河でしょ?あまのがわって読んでもいいわけだから・・・アマガワ・アキなんてどう?」
一同「いいですねぇ♪」
ユリカ「服装は?」
ルリ「やっぱり黒でしょう」
メグミ「黒のバイザーもはずせませんね♪」
ラピス「黒のマントはさすがに浮くと思う」
エリナ「んじゃ黒皮のジャケットにパンツね。やっぱりインナースーツは着るの?」
ユリカ「お肌の傷はどうするの?」
ルリ「イネスさん、傷って直せないんですか?」
イネス「別のアクセプター使えば一発で直せるわよ。ついでに濁った目も直せるけど?」
メグミ「・・・これ以上ややこしくなっても怖いんで止めます?」
ラピス「傷がある方がなんとなくカッコイイ」
エリナ「じゃぁ、目もバイザー付ける理由になるんで止めときましょう」

アキト「・・・って、やっぱり俺が行くのか?
 過去に?」
一同「それ以外に男性に戻る方法がないんだから仕方ないでしょ!!!」
アキト「あい・・・」

ということで意気投合した乙女達5人は奥さん'sを結成する。
そして数日後、哀れアキトは過去の世界に旅立つのであった。

だが、誰一人として
「数週間前に戻ってイネスさんの暴走をやめさせれば済むんじゃないの?」
とは思いつかなかったようだ。

まぁ、そうと知ってこの結末を選んだ読者さんがいる以上、彼女達の思いこみを責めることは出来ないんじゃないでしょうか?(笑)

ってことで、”Once more Final(もう一度最終回を)”
今度こそハッピーエンドになるように、
かなり最初っからやり直しすぎだけど(笑)

To be continue 「Nadesico Princess of Darkness」.....!?



ポストスプリクト


ってことで以上、Second Revenge黒プリエンドでした。

私は汚れてしまったかもしれない・・・・
ウソです。壊れてません。
暴走したことは否定しませんが・・・(笑)

一応、黒プリのアバンにリベ2とは何の関係もありませんとか書いてましたが、どちらかといえばこちらのエンドだけを想定して欲しくなかったからで、私の中では黒プリに行こうと思えばいけるぐらいのつもりでした。
だからルリ×ケンという選択肢は単に作者としての興味ぐらいしかなかったのです。(ヤキモキさせた方、済みません(笑))

まぁ、黒プリにつなげるにはこのぐらいはじけてないと無理かな〜と思いつつ、リベ2のシリアスから行けばこのラストは落差がありすぎると思いますが、これも一つの可能性ということで(爆)

ってことで、あとは黒プリを頑張りますのでよろしくお願いします。
では!

Special Thanks!
・SINN 様
・北の国から 様
・三平 様
・TARO 様