よく理性を保ちましたね(笑)
ってことでノーマルエンドです。
まぁ、ちょっと暴走気味ですけど良かったら読んでください。
では続きをどうぞ♪
「・・・・・」
ユリカ達は無言のまま、まんじりともせず手術室前の廊下で手術がいつ終わるかとそれだけを待っていた。
「・・・遅いですねぇ」
「そうだね」
「アキト・・・大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、きっと・・・」
三人は何とはなしに互いを励ましていた。
と、そこに・・・
「あちゃ!間に合わなかったか!!!」
「だから早く出ようって言ったのに中尉がもう一回戦しようって」
「ば、バカ!!!」
「あ、リョーコさんにサブロウタさん」
そう、世話話をしながら入ってきたのはスバル・リョーコとタカスギ・サブロウタであった。どうやら関係は良好の様だ。
「すまねぇ、もうちょっと早く来るつもりだったんだけど・・・」
「構いませんよ。それよりこちらに座ってください。」
ルリは席を空けて勧めるが、リョーコらは断った。
ユリカ「もう一回戦って・・・まさか(真っ赤)」
サブロウタ「そうなんっすよ、中尉がもっともっとってせがむもんで♪」
リョーコ「ばーろー!!誤解を招くような発言をするんじゃねぇ!!!!(怒)」
格ゲーで遅れたなんてとても言えません(笑)
「そういえばヒカルさんにイズミさんは?」
「ヒカルは締め切りだとよ。今まで連載ほったらかしにしていたツケだな(苦笑)」
「イズミさんはまた放浪の旅に出ていて行方知れずなんっす。
連絡は入れてるんですけど、どこにいるのやら・・・」
「・・・って一応ナデシコ艦隊って待機状態なんですけど・・・」
ルリはリョーコとサブロウタの答えに一抹の不安を感じた。
まぁそれだけ平和ということか?
で、遅刻者が続々と到着した。
「おう、テンカワのやつ、もう手術は終わったのか?」
「まだですよ、ウリバタケさん」
「いいもん、持ってきたんだけど♪」
「何をですか?」
「屋台だよ、屋台!
あいつの味覚が治ったらやるんだろ?ラーメン屋」
「さぁ、それはアキトさんに聞いてみないと・・・
それよりも・・・また変なものとか付いてないですよね?」
「・・・・・男のロマンなのになぁ〜〜」
「はずしてきてください(怒)」
ルリの一睨みで来た早々引っ返すウリバタケ(笑)
「やっほー、ルリルリ」
「あんた達もこの病院だったの?」
「ユリカ、テンカワのやつはどう?」
「・・・ミナト、あんまり動くな(オロオロ)」
ミナトやユキナ、ジュンにゴート達も駆けつけてきた。
「やぁ、ホシノ中佐♪」
「テンクウ少佐!?」
「お見舞いにきました。テンカワさんの具合はいかがですか?」
「特に問題ないみたいです。」
花束を持ってやってきたのはテンクウ・ケンであった。
真っ赤なバラの花束。
これから手術する人に相応しくないその花束をなぜかルリに渡す。
ポ!
まんざらでもないルリ。
「ってあんた!なに艦長と見つめ合ってるのよ!!!」
と二人の間に割ってはいるカザマツリ・コトネ嬢(笑)
サブロウタ「これって春の到来?」
ユキナ「真っ赤になってうつむいてるよ」
ミナト「恋多き女よねぇ、ルリルリも」
リョーコ「でもいきなり三角関係だぜ?」
ユリカ「うんうん、微笑ましいねぇ♪」
ルリ「そこ!!!うるさいですよ!!!!!」
とか、言ってる内に当たりが騒がしくなった。
『おい、玄関が騒がしいぞ!!!』
『押さないでください!!!病院の中は取材禁止です!!!』
『そんなこと言わないで取材させてくださいよ!!!』
『報道陣を追い返せ!人手を集めろ!!!』
廊下の向こうでそんな喧噪がたち始めた。
「ひょっとしてアキトさんが入院していることバレたんですか?」
ルリが少し青くなると・・・
『メグミさん!引退してまで看病したい人って誰なんですか!!』
と外から聞こえる声に目を丸くする一同
「ってことで匿ってもらえます?」
「え?」
と、後ろからケンの影に隠れてピースサインをしていたのは変装グッズで身を固めたメグミ・レイナードその人であった。
「ってことでアキトさん専属の看護婦になりにきました♪」
とかいってバ!っとコートを脱ぐとその下は既にナース服(爆)
「メグミさん!!
何を考えてるんですか!!
病院中大騒ぎじゃないですか!!!」
「だって〜〜」
「だってじゃありません!!!」
「あ〜ん♪
艦長、ルリちゃんがいじめるのぉ〜〜♪」
「え、め、メグミさん!?」
とかいってケンの背後に隠れるメグミ
「テンクウ少佐を巻き込むのはやめてください!」
「私の艦長に何をするんですか!」
二人の乙女がケンからメグミを引き離そうと躍起になっていた(笑)
「・・・時々思うんだけど、ルリルリってアキトさんとケンさんとどっちが好きなのかなぁ?」
「なるようにしかならないんじゃないの?」
「そうなの?」
「男女の仲なんてそんなもんよ・・・」
「そこも勝手なこと言わないで下さい〜〜」
ユキナとミナトのひそひそ話に泣きそうに突っ込むルリ(笑)
で、そんな騒がしいのを病院側がほおっておくわけもなく・・・
看護婦「皆さん・・・
これ以上騒がしくするなら・・・
つまみ出しますよ(怒)」←仁王立ち
一同「は〜〜〜〜い・・・・」
とまぁ、手術終了までしばしおとなしくする一同であった。
エリナと入れ違いに月臣が入ってきた。
「やぁ、例の生き残りの行方はどうなった?」
「風祭だけは見つかっていない」
「テンカワ君に復讐でもするつもりなのかねぇ?」
「うちの部員が詰めてる。手出しは出来ないさ」
「なら結構・・・」
月臣はふと少し寂しそうにしているアカツキに声をかけた。
「良かったのか?」
「なにがだい?」
「ウォンのことだ。」
「いいのいいの。
他の男のことで頭一杯の女をたらしこんだっておもしろくないよ。
まぁフラれて帰って来たら、そのときは優しく慰めてあげるさ。
その方が効果的だしね」
月臣は苦笑する。
この男の本音がどこにあるのかはわからない。
だがこの男も何かを吹っ切ることが出来たのだろうか?
ボソンジャンプが誰の手にも届かなくなったと知らされてから
彼の心の中にあった父親と兄への対抗心に・・・
そう思っているとアカツキが月臣の目を見てにっこり笑った。
『君だって♪』
そう、月臣もあの日の自分から抜け出そうとしていたのかもしれない・・・
「な、なんなのよ!この報道陣は!!!」
エリナはまるでバリケードのように病院玄関前を占拠している報道陣に悪態をついていた。
「にぎやかですね・・・」
「え?」
エリナは隣の男性からいきなり声をかけられて驚く。
「なんの騒ぎですか?」
「さぁ、芸能人でも入院したんじゃないの?」
「そうですか・・・ありがとうございました。」
そう言って男はエリナにお礼を言ってから病院も前から立ち去った。
「???」
エリナはその男に見覚えがあったような気がしたが思い出せなかった。
「ってこんな事している場合じゃないわ!
イヤな予感がするのよ!!!」
とエリナは気を取り直して報道陣の群をかき分けて突入するのであった。
顔のない男はもう一度病院の方を見る。
これが彼らの作りたかった世界か・・・
俺と閣下の作りたかった世界とどちらが幸せなのかな・・・
それは今の時点ではわからない。
でも、もしこの世界が幸せに値しないものに成り下がったとき、
そのときはもう一度俺達は立ち上がる。
そのときまでは・・・俺の正義はなんなのかを考えていよう・・・
顔のない男は人混みの中へ消えるように去っていった。
だが彼はいつ気づくのだろうか?
そんな彼をも許容するのがユリカ達の選んだこの結末だということに・・・
「遅いね・・・」
「そうですね」
ユリカとルリが気が気でない感想を漏らした。
誰かが不安げに呟くと、伝染するようにみんな落ち着かなくなる。
リョーコ「手術するのって、イネスさん・・・だよなぁ?」
サブロウタ「そうだけど・・・」
ミナト「イネスさんだよねぇ・・・」
ケン「そうですねぇ・・・」
ユキナ「『ゴメン、ちょっと欲張りすぎたら失敗しちゃった。テヘ♪』とか言って出て来そうよね〜〜」
ジュン「頼むからそういう冗談じゃ済まない本当にやっちゃいそうな事をイネスさんの声マネで言うなよ!!!」
ユキナ「・・・・ゴメン」
一同から睨まれるユキナ。
と、絶妙なタイミングで手術中のランプが消える。
ギギギ・・・・・
静かに手術室のドアが開く。
一同、固唾をのんでドアから出てくるのを待つ。
イネスが疲れた様子で出てきた。
「い、イネスさん・・・・手術は?」
ルリが恐る恐る尋ねると・・・
フッ・・・
視線を逸らすようにうつむくイネス。
「イネスさん・・・もしかして」
「ゴメン・・・・」
「そんな・・・」
イネスのその言葉に蒼白になるルリ。
そしてそれはその場にいた一同にも伝染した。
「「「「アキト(さん)!」」」」
そう叫ぶとルリはもちろん、ユリカやラピス、それにメグミまでもが血相を変えて手術室に飛び込んでいった。
「アキト・・・」
そこには・・・
アキトらしい男性が白いシーツをかけられてぽつんと寝ていた。
青白いアキトの顔・・・
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
その姿を見た瞬間、彼女達は悲鳴を上げながらアキトにすがりついた。
「ねぇ、アキトさん・・・死んじゃったの?」
誰もが聞きたくない質問をユキナは恐る恐るイネスに問いかけた。
すると・・・
「ん?アキト君、死んじゃいないよ?」
「へ?」
イネスはいともあっさりとあっけらかんに答えた。
一同あまりにギャップのある答えにあんぐりする。
「アキト〜〜死んじゃやだよぉ」
「アキトさん・・・」
「どうして私が看病する前に死んじゃったんですかぁ〜〜」
「アキト!アキト!アキト!」
ワンワン泣く乙女達。
だが、
「コラ!!!」
ガバ!!!!!!!
「キャァァァァ」
シーツがいきなり跳ね上がった!!!
乙女達は腰を抜かさんばかりに地べたにひっくりこけた。
そしてむっくり起きあがったその姿を見てさらに驚いた。
「お前達!!人を勝手に殺すな!!!!」
「「「「お化け〜〜!!!!」」」」
「お化けじゃない!!!勝手に殺すなって言ってるだろ!!!」
念仏を唱え始める彼女達をアキトは力一杯怒鳴るのであった。
「へ?
んじゃ、手術が失敗したんじゃ・・・」
「失敗?
失礼ねぇ、このイネス・フレサンジュが執刀して失敗するわけないじゃないの!」
「でも、いまうつむいてゴメンって・・・」
「ああ、あれ?
いや、今日でなんとか完治させるつもりだったんだけど、やっぱりナノマシーンの治療は難しいわねぇ。
とりあえず、味覚はほんのちょびっとしか戻らなかったわ」
さもガッカリしたように言うイネス。
ユキナ「イネスさん紛らわしすぎ・・・」
リョーコ「っていうか絶対確信犯だぜ、この人」
ミナト「そうよ、悪趣味だよ、イネスさん!」
イネス「いいのよ、これぐらい。あの子達には!」
口々に非難するみんなにそう言い放つイネス。
「大体、『帰ってくるまで待ちます』・・・なんて甘やかしてるからあの優柔不断男はぐずぐず言って帰ってこないのよ。
まぁこれであの子達もアキト君にしっかりしがみついて離さないでしょ?」
イネスは少しご立腹のように言う。
『そうじゃなきゃ、私がいつまでたっても「アイちゃん」から卒業できないじゃない・・・』
とイネスが苦笑いしながら心の中でこっそり呟く。
「っていうか、今度は誰も離さないんじゃないか?」
「三角関係?いや既に六角ぐらいいってるけど・・・」
「収拾着かないんじゃないか?大騒ぎになるぜ」
「まぁ、それも結構なんじゃない?」
誰かの言葉にイネスは少しおもしろそうに言う。
さぁアキトが誰を選ぶか高みの見物♪
そっちの方が気が楽だし・・・
イネスは騒がしそうな手術室の方を眺めながらそう思った。
ミナト「ケンさん、フラれちゃったね・・・」
少し寂しそうにしているケンをミナトは慰めようとしたのだが、ケンは落胆していなかった。
ケン「そんなことありませんよ。勝負はこれからですから(笑)」
コトネ「艦長〜〜私がいるじゃないですかぁ〜〜」
ケン「あははは・・・」
ケンは愛想笑いをしながらも思った。
この気持ちが恋かどうかはわからないけど、
あの時、失いたくないと思った気持ちだけは本当だから、
諦めたりはしませんよ。
それがケンのあの時心に誓ったことだから・・・
さて、その後アキトはしがみつく乙女達を引き連れて彼の個室に移された。
まだしばらく入院は必要のようだ。
「いいからお前ら離れろよ・・・」
「イヤだ!」
きっぱり言うユリカにメグミにラピス。
ルリは出遅れてしがみつく場所がなかったりする。
「味覚が戻らなかったのは残念だな〜〜」
ユリカが残念そうに言う。
「まぁぼちぼちやるさ」
アキトは苦笑して言う。
「そうだ、お弁当どうしよう!」
ユリカは持ってきていたお弁当の包みを取り出した。
「・・・・そうだな、貰おうか。」
「「「え?」」」
メグミと・・・なぜかルリとラピスが一歩引く。
メグミ「いくら味覚が戻ってないからって・・・」
ルリ「アキトさん、早まっちゃダメです!!」
ラピス「アキト死んじゃイヤ!」
アキト「ユリカが作ったのか?これ・・・・」
ルリ、ラピス「・・・・・(視線を逸らす)」
ユリカ「作ったのはサユリさんです!!!」
ルリ「・・・とお約束はここまでにして。
大丈夫ですよ。ほとんどサユリさんが作りましたから。」
『ほとんど』って所に引っかかったが、アキトは恐る恐るお弁当をひとつまみして口に放り込む。
モグモグ・・・
アキト「う!」
ルリ「アキトさん?」
アキト「ここ、ユリカが作っただろう?」
ユリカ「え〜〜♪わかる?(なぜかテレ)」
アキト「この何とも言えない味はユリカだ」
一同「・・・」
アキト「こっちのはルリちゃんか・・・」
ルリ「わかります?」
アキト「何となくね。これはラピスか」
ラピス「うん、少しお手伝いした。」
アキト「後でサユリちゃんにお礼言っといて。美味しいって」
一同「アキト(さん)、味覚は・・・・」
一同きょとんとしてアキトを見る。
「ん?わかるよ。美味しいかまずいかぐらいは。
特にユリカとルリちゃんは一度食べると忘れられないし(汗)」
「アキト酷い!」
「そうですよ、アキトさん!!」
「ねぇねぇラピスは?」
「だいぶ上手くなったよ。味がわからないのは残念だけど(苦笑)」
ニコ♪
「「「「ポッ♪」」」」
そう笑ったアキトの顔はなんだか昔のアキトみたいで乙女達は改めて惚れなおすのであった。
「そっかぁ、ラピスちゃんが一番美味しいのか〜
そうだ、ラピスちゃん、私んちに来ない?」
いきなり切り出したのはメグミであった。
ギョッとするユリカとルリ(笑)
メグミ「私と一緒にアキトさん専属ナースになって看病しない?
今私んちに来るともれなくラピスちゃん専用ナース服を無料で進呈♪」
ラピス「・・・・・・ポッ♪」
ルリ「そんなことでラピスを釣らないで下さいぃぃぃ!!」
ユリカ「そうです。ラピスちゃんは私達が引き取るんですから」
メグミ「ラピスちゃん、私と一緒にアキトさんと三人で暮らそうね♪」
ユリカ「ダメです〜〜!ラピスちゃんとアキトと4人で暮らすのは私達なんです!!」
「お前ら、俺の意志をなんだと思ってる・・・」
と、アキトの意志を無視して始めるラピス争奪合戦(爆)
みんなわかってるのだ。ラピスを射止めたものがアキトを捕まえられるということを(笑)
そうなると、この人が黙っているわけもなく・・・
バン!!!!!!!
「あんたら、人がいない間に何を勝手に話を進めようとしてるのよ!!!」
そう、遅れて到着したエリナ・キンジョウ・ウォンであった。
ユリカ「あ、エリナさん」
ルリ「どうしたんですか、ヨレヨレになって」
エリナ「知らないわよ!なんか玄関前が報道陣でいっぱいに・・・」
メグミ「よく突破できましたね、あの報道陣♪」
エリナ「あれって、あなたのせいよね!あ・な・た・の!!!」
メグミ「あはははは・・・・細かいこと気にしないで下さい♪」
エリナ「するわよ!!!
大体、せっかく美容院行って、スーツも下ろし立てのを着てきたのにもうグッチャグチャよ!!!
どうしてくれるのよ、ねぇ!!!」
メグミ「どうしろと言われても・・・」
エリナ「その上、来てみれば保護者である私を差し置いてラピスを取り合いしてるし!
あんた達にはこの子の気持ちを思いやるとか、そういう気持ちはないの!?」
マシンガンのようにがなり立てるエリナ。
ユリカ「もちろん、ラピスちゃんは私達とアキトと一緒に暮らした方が幸せですよ♪」
エリナ「おんどりゃ、私と一緒に暮らしてると不幸になるとでも言いたいのかぁぁぁ!!」
メグミ「まぁ収入の面なら私の方が良いと思いますけど♪」
エリナ「人間、金じゃないでしょうがぁぁぁぁ!!!」
アキト「その台詞をエリナが言うか?」
エリナ「あんたは黙ってなさい。根無し草の宿六が!!」
アキト「や、やど・・・・」(←結構傷ついている)
エリナ「大体、今までこの根無し草とラピスを養ってきたのは誰だと・・・」
とふんぞり返って捲し立てるエリナ。
だが・・・
「ラピス、あなたは誰の所に行きたいですか?」
「アキトのいるところならどこでもいい」
ルリは慌てず騒がずラピスに尋ねると、彼女はあっさりそう答えた。
エリナ、あんぐり・・・・
育てた恩も忘れてとはこのことだ。
となると始まるのがラピス争奪戦再びである。
ユリカ「ラピスちゃんは私達が〜〜」
メグミ「私と二人でアキトさんの専属ナースに〜〜」
エリナ「ラピス、あんた今までの恩を忘れた訳じゃないでしょうねぇ〜」
と、ラピスを使っての綱引き合戦になってしまった。
「ルリ姉・・・・痛い」
「我慢しなさい。私も昔はこうでしたから(笑)」
ラピスの呟きににっこり笑って答えるルリ。
『そう言えばユリカさんとミナトさんが私を引き取るっていったときもこんな感じでしたね♪』
ルリは昔を思い出す。
あの時も確かこんな風に二人に綱引きされたっけ。
なにか時間が昔に戻ったみたい
遺跡の演算装置をナデシコAごと跳ばした頃に、
とりあえずゴタゴタしていたけれど、
みんなやりたいこととか、新しい居場所とか何となく見つけようとしていたあの頃に。
ただあの時と違うのはその後にあの悲劇が起こらないということ。
そして、ちょっとだけ私にも希望があるって事かな?
そう考えると目の前の騒がしさも何となく心地よいものがあります。
だから、”Once more Final(もう一度最終回を)”
今度こそハッピーエンドになるように、
心を込めて
See you again!
ってことで以上、Second Revengeノーマルエンドでした。
多少ハーレムエンド気味ですが、どちらかと言えば誰が奥さんになるかはこれから皆さんの想像に委ねる形になってますねぇ(笑)
別に誰ともひっつけたくなかったという訳じゃなく、単にラストはTV最終回の雰囲気まで持っていきたかっただけです。
だから頑張れば誰でもチャンスはあると思うし、でもたぶんユリカかルリが最有力なんだろうなぁ〜〜と思うんですけど、まぁしばらくはあのまんまでしょう(爆)
ってことでリベ2の正伝としてはこれで終わりです。
あといくつかは外伝を書いたり、リミックス版を書いたりするかもしれませんが、そのときはそのときでよろしくお願いします(汗)
ってことで、あとは黒プリを頑張りますのでよろしくお願いします。
では!
Special Thanks!
・SINN 様