アバン


海だ〜太陽だ〜
って前回は浮かれる前に非常識娘と変なおじさんの為にとんでもない目に遭わされ、楽しむどころではなかったのですが、今回は前回の分まで取り返そうというつもりなのでしょうか?

けれど余計なことをして問題を拗らせるのはナデシコの常なのですが・・・
懲りないですねぇ、ユリカさん

とはいえ、南国の島でのバカンスということで私達も張り切ることにしたのですが・・・
問題がなければいいのですが(苦笑)

ああ、これって外伝なので黒プリ本編とは何の関係もありませんのでそのつもりで。



事の始まり


まぁ、事の始まりはどうだったかというのは定かではない。
いろいろな関係者の証言を聞いていくうちに訳がわからなくなる。

やれ、

「連合軍福引き大会の特賞に当たった♪」

とか、

「浜辺に埋められたキノコが異常繁殖してその駆除に・・・」

とか、

「海岸には巨大なヒサゴンが・・・」

などなどいろいろな憶測が飛んでいたが、公式な命令書は次の通りである。

ゴート「つまり、あの後テニシアン島はクリムゾン所有を離れ国有化されたのだが、今回の任務はその後のフォローアップにある」
アキ「フォローアップ?」
ユリカ「つまり、誰もいないか、確認して来いって事です♪」
リョーコ「確認っていってもなぁ〜〜」

みんなあんまりやる気はないみたいだけど、一人ユリカだけは張り切っていた。

ユリカ「ほらほら、地下に秘密基地とか作られているのはまずいですから♪」
ヒカル「ないと思うけど、そんなもの・・・」
ユリカ「でもでも、海賊の根城とか作られていたら・・・」
メグミ「今時海賊もないと思うんですけど・・・」
ユリカ「でもでも、やっぱり無人島にしておくのは危ないんじゃないかと思うんですよ!」

力説するユリカ。
けれど・・・

エリナ「ヤケに仕事熱心ね、ミスマル・ユリカ?」
ユリカ「え?ま、まぁ・・・」
エリナ「けれど、そんなのは軍の仕事じゃないわよ」
ユリカ「いや、それは・・・その・・・」
エリナ「前回のテニシアン島での休憩時間じゃ遊び足りなかったって顔よ?」
ユリカ「アハハハハ♪そんなはずあるわけないじゃないですか(汗)」

エリナに睨まれて冷や汗をかくユリカ。
沈痛な面持ちでいるのは何もエリナだけではなかった。

プロス「実は本日搬入物資がありまして・・・
 パラソル10本、最新作の水着20着、ビニールシート30枚
 海の家セット3つ、シャチの浮き袋10個、かき氷セット3つ
 紙のお皿、使い捨てスプーンにフォーク、紙コップ
 バーベキューセット、肉30kg、ピーマン、タマネギ、燃料12ダース」
アキト「ユリカ・・・」
ユリカ「いやぁ。アハハハ・・・(汗)」
プロス「実はまだまだありまして
 サンオイル、クラーボックス、スイカ20玉、バットにアイマスク
 ビート板にビーチボールにネットにビーチフラッグにビーチサンダル、
 あと酸素ボンベにシュノーケルに水中眼鏡に・・・」
アキト「・・・もう良いッス(苦笑)」
プロス「ちなみに、ミスマル提督より手紙が届いておりまして・・・」
ミナト「なんて?」
プロス「『ユリカ!済まなかった!お父さんが悪かった!
 休暇を与えるから英気を養ってきてくれ!
 お願いだから親子の縁を切るなんて言わないでおくれ!!!』
 だそうです」

『脅したな?』
『脅したんだわ』
『脅したのか・・・』
『バカばっか』
『バカみたい』

などなど心の中で呟いているのがありありな表情でユリカを睨むクルー一同
そんな中でユリカは冷や汗をかきながら必死に弁明した。

ユリカ「ほらほら、あれからみんなお仕事続きでしょ?
 たまには息抜きをした方が良いって言うか、バカンスをプレゼントしようと・・・」
エリナ「公私混同しすぎよ!」
イズミ「こうし近藤です!」
アキ「イズミちゃん・・・」

ここで責められ続けたユリカが起死回生の一発を放つ!

ユリカ「そうだ♪
 ルリちゃんとラピスちゃんの水泳教室っていうのはどうですか?」
ルリ「え!?」
ラピス「え!?」
一同「え!?」

この発言に誰もが驚いた。

ユリカ「この前もルリちゃん達泳げなかったみたいだし、
 やっぱり泳げるようにしてあげるのが私達大人の役目だと思うんです。
 それにクルーの皆さんのスキルアップもお仕事の一つですし♪」
リョーコ「・・・まぁそういう事なら仕方がないなぁ」
ヒカル「ルリルリ達の為に人肌脱ぎますか〜」
ゴート「そうだな。海上での戦闘で避難をする場合、やはり泳げた方が良いしな」
アカツキ「泳げるに越した事はないし」
プロス「当社は従業員のスキルアップにも力を入れておりますから」
ミナト「そうねぇ、ルリルリ達を泳げるように訓練してあげなくちゃいけないわね」
メグミ「そうですね♪」
ジュン「仕方がないですね」

ユリカの主張は一見正論に聞こえるがその実はただの言い訳である。しかしそれを聞いたクルー全員はあっさりと同調した。
多分みんなどこかで大義名分が欲しかったのだろう(笑)

しかし、やはりこの人達は反対した(笑)

ルリ「反対です!公私混同です!」
ラピス「反対!反対!反対!」
アキト「そうですよ!反対!」
アキ「そうそう!反対!」

一同、目を丸くする。
最初の二人は良いとして、その後の二人は・・・

ユリカ「あの・・・アキトって泳げなかったっけ?」
エリナ「アマガワ・アキ、あなたって泳げなかったの?」
アキト「そ、そんなことない・・・こともない・・・ぞ」
アキ「そんな事ないですじょ」
メグミ「じょ?」

一同シーンとする。
アキトはともかくアキまで泳げないとは・・・

ユリカ「絶対行きますよ!テニシアン島!!!」
エリナ「許すわ!」
ゴート「異論なし!」
プロス「賛成致します!」
リョーコ「心配するな、あたい達が教えてやるって」
ヒカル「そうそう♪」
イズミ「ルリルリ担当」
ミナト「え〜〜ルリルリは私よ〜」
メグミ「じゃ、私はラピスちゃんかな?」
ジュン「じゃ僕はアキ・・・」
イズミ「副長はテンカワが好みか・・・」
ジュン「違う!そっちじゃなくって・・・」
エリナ「わ、私はアキ・・・」
ユリカ「エリナさん!アキトは私の担当ですからね!!!」
エリナ「違うわよ!私は・・・」
リョーコ「おい、隊長は俺の担当だぞ!」
ヒカル「ふぅん。二人ともお姉様の方が良いんだよね〜〜♪」
リョーコ&エリナ「ち、違うわよ!」

と勝手に盛り上がる外野を余所に・・・

ルリ「絶対イヤです!」
ラピス「反対!」
アキト「イヤだ〜」
アキ「私も〜!」
一同「ダメです♪」
ユリカ「テニシアン島に向けて出発♪」
一同「了解♪」
アキ達「イヤ〜〜!」

というわけでナデシコはテニシアン島に出発するのであった(笑)



ナデシコ プリンセス オブ ダークネス
外伝 第10.5話 真夏のバカンス



彼女が水着に着替えたら


日差しはさんさん、
潮風は心地良い
さざ波は夢の世界へと私達を誘う・・・

そう、ここは南国のパラダイス、テニシアン島である。
元々はアクア・クリムゾンの所有地であったが、先日のチューリップ鹵獲事件により手放すことを余儀なくされた。
まぁアクア本人が飽きたというのが真相らしいが(笑)
その後、国有地になるわけであるが、何せ曰く付きの土地であるので、また非常識娘が変なことに使用しないとも限らない。
連合軍からの要請を受けてナデシコがその島の点検、調査の任を着いたのにであるが・・・

ユリカ「到着♪」
リョーコ「パラソル部隊、かかれ!!!」
アカツキ「おーーーー!」
ヒカル「了解!」
イズミ「雨傘はパラソルじゃなくてアンブレラ」

ウリバタケ「浜茶屋部隊!かかれ!!!」
整備班一同「おーーー!!!!」

ミナト「メグミちゃん、水着に着替えるの速いわね」
メグミ「実は制服の下に着てました♪」
ミナト「プールの授業じゃないんだから(苦笑)」

エリナ「あなた達!今回こそは海のしおりの通りに守ってもらいますからね!
 海岸から50m以上向こうは遊泳禁止!
 ビーチではサンダル着用、
 サンオイルは分解性のモノを使用!
 海の家に上がるときは必ずシャワーで砂を落とすこと!
 ゴミは必ず持ち帰ること!
 海に入る前は準備体操を実施すること!
 おやつは500円まで、バナナは含みません!
 それからそれから・・・
 って毎回毎回無視するんじゃないわよ!!!」

既に任務なんかどうでも良く、バカンス気分であった(笑)
いや、初めからバカンスだったのかもしれないが。

で、そんな中、鬱な人達が約4名ほどいたりする(笑)

ルリ「お父様、お母様、先立つ不幸をお許し下さい・・・」
ラピス「ルリ姉って父に母がいたの?」
ルリ「そうでした。では改めて・・・
 瞼の裏の父、母、まもなくあなた方の御霊の住まうところに逝きます・・・」
ラピス「じゃ私は・・・
 疲れました。探さないで下さい・・・っと」
アキト「二人とも、別に死にに行く訳じゃないんだから(苦笑)」
ルリ「甘いです、テンカワさん!」
ラピス「そうそう、アキト甘いよ!」
アキト「そうか?」
ルリ「そうです!海にはクラゲがいて刺されると痛いんです!」
ラピス「そうそう!昆布が足に絡みついて海に引きずり込まれるの!」
アキト「いや、それはあんまし無いと思うけど・・・」
ルリ「油断していると亀の背中に乗せられて海のお城に連れ去られたあげく、よぼよぼの婆さんになる玉手箱を渡されるという恐ろしい事件に巻き込まれるんです・・・」
ラピス「いわゆる拉致事件って奴ね!」
アキト「それは多分大きな誤解だと思うけど・・・(汗)」

何か盛大な勘違いを起こしているおチビちゃん達であった(笑)

ルリ「んじゃ、なぜアキトさんは泳げないんですか?」
アキト「それは・・・泳げないというか、泳いだことはないって言った方が正解なんだけど。ほら、火星って海ないし、水も貴重だから」
ルリ「そうなんですか・・・」
ラピス「でもアキが泳げないのも不思議」
アキ「あたしッスか?」
ルリ「そうです。スポーツ万能な気がしましたから」
ラピス「そうそう」
アキ「私もあんまり泳ぐことに縁がなかったから(汗)」

まさか『だって私、アキトと同一人物だから♪』とも言えずにそれだけ言ってお茶を濁した。

とかなんとか言っているうちに・・・

ミナト「4人とも、そんなところで何やってるの?
 早く降りてきなさいよ」
ルリ「いえ・・・」
ラピス「しかし・・・」
アキト「でも・・・」
アキ「なんというか・・・」
ミナト「外はいい天気だよ?いつまでも制服なんかでいないで、水着になって降りてきなさいよ」

「それがイヤなんですって!」
アキ達4人は見事にハモった。

ミナト「え〜〜私が見立てた水着なのに」
アキ「だからよけいイヤなんですよ・・・」
アキはモジモジしながら恥ずかしがる。

ミナト「アキさんには黒のビキニでびしっと決めてもらおうかと思っていたんだけど、ダメ?」
アキ「っていうか、これはきわどすぎます(汗)」

ミナトがアキ用にと持ってきた物はCD『機動戦艦ナデシコ続お洒落倶楽部』で彼女が着ていたお色気爆発の物だ(笑)

ミナト「え〜アキさんなら似合うと思うんだけどなぁ」
アキ「似合うって言われても嬉しくありません!」
ミナト「似合わない人よりは良いと思うけど・・・」
メグミ「ミナトさん、私の方を見ているのはどういう理由ですか!」
アキ「いや、まぁ・・・私サーフィンのスウェットで良いから(汗)」
ミナト「ダメダメ!そんな色気のないやつじゃ!
 一夏の恋・・・素敵な男性をゲットしないでどうするの!」
アキ「ゲットって言われても・・・」

アキは周りを見る

アキト:禁断の関係
アカツキ:ナンパ野郎
ゴート:強面
プロス:ナイスミドル
ジュン:別の意味で禁断の関係・・・か?(笑)
ウリバタケ:妻子持ち

アキ「見せびらかしたい男性なんていないじゃないの・・・」
ミナト「ま、まぁそれもそうだけど・・・」



遠くの北辰「そんなこと無いぞ!!!」
遠くのガイ「そんなことないぜ!!!」

アキ「今、何か聞こえなかった?」
ミナト「別に?」
アキ「・・・空耳かしら」
ミナト「空耳だよ。だから着ようよ、この水着♪」
アキ「だから見せびらかすような人なんて・・・」
ヒカル「いや、そうでもないよ♪」
アキ「え!?」

ヒカルが指さす向こうには・・・

エリナ、リョーコ、ミカコにジュンコ、それにハルミ・・・
期待している女性の方々の面々・・・

アキ「やっぱり帰る〜〜」
ミナト「そう言わずに♪」

ってことで最終的にアキが着た水着はというと・・・

ミナト「じゃじゃーん♪
 黒のワンピースにトロピカルなパレオ♪
 ワンピースはワンピースでも体育の女教師ご愛用スクール水着バージョン」
アキ「み、ミナトさん・・・なんでそんなレア物を持ってるんですか・・・」
ミナト「気にしない、気にしない♪」
アキ「すごく気にします!」
ミナト「恥ずかしいならパーカーでも羽織っておけばなお良し♪」
アキ「良しって・・・(汗)」
ミナト「んじゃ、次はルリルリ達ね♪」

既にアキのお着替えには十分堪能されたのか、ミナトは次のターゲットを確保しに行くのであった。

ルリ「イヤです!」
ラピス「いや!」
ミナト「お姉さんに任せなさい。可愛く仕立ててあげるから♪」
ミカコ「お姉さま・・・ポッ♪」
アキ「まじまじと見ないで〜〜」
アキト「俺、普通の水着で良いですよね・・・」

アキト君、君が普通の水着以外を着てどうするのかね?(笑)



しばらく後・・・


ルリ「疲れました・・・」
ラピス「右に同じ」
ミナト「いや〜ん、可愛い♪」

ミナトは大絶賛だがルリ達は既に疲れた様子であった(笑)

ちなみにルリ達の水着はというと・・・

ミナト「二人ともお揃いの水着よ〜ん♪
 ルリルリは水玉のワンピでフリフリのフリル付き♪
 ラピラピは色違いで薄紅色♪
 ポイントはルリルリのツインテールをお団子にまとめてスイミングキャップをかぶせてみました。
 ラピラピもお揃いでポニーテールをお団子にしました♪
 アクセサリーとしてルリルリはピ○チューのビート板
 ラピラピはただ吉さんのビート板♪」
アキ「ピ○チューにただ吉さんって・・・」

確かにこれだけ弄られればぐったりもするだろう(苦笑)

ミナト「アキト君は・・・競泳用の奴を・・・」
アキト「イヤです(キッパリ)」
ミナト「ええ〜〜一部の女性クルーに大受けかと思ったのに・・・」
アキト「普通のトランクスタイプは無いんですか?」
ミナト「んじゃ・・・これなんかどう?」
アキト「・・・何ですか、このゲキガンガーのプリント入りトランクスって(汗)」
ミナト「いいんじゃない?別に」
アキト「あははは・・・」

笑うに笑えないアキトであったが、渋々履くことになった。

遠くのガイ「気にするな!俺様なんかゲキガンガーとイツキ命だぞ!」
遠くのイツキ「素敵ですわ、隊長♪」
遠くの北辰「我は生涯の伴侶命だ」

はいはい、黙ってて下さい



水泳教室開催・・・の前に


さてさて、早速ナデシコ水泳教室は開かれるわけですが・・・

イネス「なぜなにナデシコ水泳教室編
 皆さんの大好きななぜなにナデシコ、本日は水泳教室編です。
 まずは水の恐怖を拭い去るために人は何故浮くのか?という理由を徹底解明していきたいと思います。
 初めに人間を構成する物質で一番の多い物は何かというと、意外ですが水なんです。
 人間の70%は水分だと言います。つまり比重的には水に比べてやや重いって程度に留まっているんですね。
 でも、それだけでは人間は沈んでしまいます。
 そこでお立ち会い!!!
 ・・・って、あんたたち何で私の説明を聞かないの!!!
 こら!何事もなかったかのように私の前を通り過ぎていかないの!
 待ちなさい!
 こら!
 お願いだから待って〜〜(泣)」

ラピス「良いの?泣いてるよ?」
ルリ「付き合っていると時間がいくらあっても足りませんから」
と、イネスを無視して先に進む一同(笑)

さてさて、到着したのは海岸です。
しかも横断幕には「ナデシコ大水泳大会♪」とかかれている。
恥ずかしいことこの上ないのだが。

ラピス「ひぃ!波にさらわれる!」
ルリ「私に掴まりなさい、ラピス!」
アキト「心配しなくても、こんな所じゃ流されないって」
おチビちゃん二人は波打ち際でおっかなびっくりしながら、波が足下を叩くのを驚いていた。

それよりも問題は別のところで起きていた・・・

アキ「水泳大会の講師は誰がするの?」
ユリカ「もちろん私♪」
アキト「っていうか、お前が持っているのは浮き輪じゃないのか?」
ユリカ「これは教えるために持ってるだけだよ♪」
アキト「いまいち信じられねぇ・・・」

彼女だけではなかった。
他にも志願者は殺到した。

リョーコ「運動と言えばあたいが一番だろう!」
ヒカル「そう、手取り足取りバタ足の練習とか言って隊長の手をしっかり握って・・・」
リョーコ「そうそう、水は怖くないですからしっかりと手を握って・・・
 って何を言わせるんだ、ヒカル!!!」
ヒカル「わーい、真っ赤になった、真っ赤になった♪」

エリナ「そう言うことなら・・・私が・・・」
アカツキ「おや、エリナ君って水泳得意?」
エリナ「と、得意よ!これでも水球でインターハイまで行った事があるのよ」
アカツキ「す、水球って・・・」
エリナ「い、良いじゃない!人がどんなクラブやってても!!!」

イズミ「水泳教師やる」
ヒカル「イズミって水泳得意だった?」
イズミ「うん、立ち泳ぎ」
ヒカル「立ち泳ぎ?」
イズミ「スーダラ節も少々」
ヒカル「少々って・・・(汗)」

ミナト「私、ちゃんと免許持ってるわよ♪」
アキ「免許って何の?」
ミナト「ライフセイバーに、アクアラングのインストラクター、
 1級船舶免許♪」
アキ「後の二つはともかくライフセイバーってすごいですね!」
ミナト「特に人命救助なんて上手いのよ♪」
アキ「人命救助って?」
ミナト「もちろん、人工呼吸♪」
アキ「・・・あなたは一体どういうつもりで免許を・・・(汗)」

ゴート「俺は戦闘泳法を教えてやる!
 まずはライフルや機材を背負った状態で・・・」
ルリ「結構です!」
ラピス「同じく!」

なんか、色々曰く付きの技持ちがいっぱい乗り込んでいるナデシコであった(笑)
で、最終的にどうなったかといえば・・・

メグミ「じゃ、私がしましょう♪」
ルリ「メグミさんがですか?意外です」
メグミ「これでも子供番組の時に水泳教室をやって、先生役もやったのよ♪」
ルリ「へぇ・・・そうなんですか」
ラピス「そういえば、データベースではその番組ってその後すぐに放送中止になっているのはなぜ?」(←オモイカネで今調べた)
メグミ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルリ「メグミさん?」
メグミ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやぁ(テレ)」
ルリ「・・・・・・やっぱりイヤです!!!」
メグミ「冗談だって〜」

真実は闇の中だったりします(笑)



今度こそ水泳大会開催


まぁ気を取り直してメグミ先生による水泳教室が開始された。
やはり最初はちゃんと準備運動かららしい。

メグミ「はい、ラジオ体操第二、用意〜〜」
ルリ「断固反対です!」
ラピス「断固阻止!」
アキ「一応・・・阻止」
アキト「何でですか?」
アキ「やればわかるわよ(苦笑)」
ルリ「美少女のする体操じゃありません!」
ラピス「その通り!」
アキト「メグミちゃん・・・」
メグミ「お約束ですから、ウフ♪」

まぁ、そんな冗談は置いておくとして、

メグミ「それじゃ、まずは水に慣れるところから始めます・・・
 ってルリちゃんにラピスちゃん、その格好は何ですか?」
ルリ「完全防備です!」
ラピス「完璧!」

二人の姿を改めてみると・・・
浮き袋は言うに及ばず
水中眼鏡にシュノーケル、足ヒレ
両手両足にも浮き輪
耳には水が入らないように耳栓まで付けている。

アキト「ほとんどドラえもん状態だね」
アキ「まぁね(苦笑)」
ルリ「ガーン!アキトさん、酷いです!」
ラピス「アキ、酷い」

と、口々に抗議の声を挙げるおチビちゃんズ
けれどこめかみに青筋を立てているのは当然この人

メグミ「ルリちゃんにラピスちゃん、
 水泳にそんな物は必要ないんですよ〜〜♪(怒)」
ルリ「必要なんです!」
ラピス「溺れたらどうするの!」
メグミ「だ・か・ら!これから溺れないように練習するんでしょ!!!
 こんなの外しちゃいなさい!」
ルリ「イヤです〜〜!」
ラピス「必要なの〜〜!」
メグミ「今だってほとんど身動き取れないぐらい着膨れているのにどうやって泳ぐつもりなの!
 さっさと外しますよ!!!」
ルリ「止めて下さい〜私の浮き袋〜」
ラピス「私の水中眼鏡〜」
メグミ「はいはい、外すわよ!」

ポイポイとオプション装備を外されるルリ達
そのたびに「止めて!」だの「死ぬ」だの悲鳴が上がるのをそばで聞いていたアキ達はというと・・・

アキト「なんか・・・幼児虐待をしているような気分になりません?」
アキ「まぁこれも試練ということにしておきましょう・・・(汗)」

ということで装備は外され授業再開。

ルリ「ジムになってしまいました・・・」
ラピス「やっぱりフルアーマーがいいな・・・」
アキ「そんなこと言ってるとあそこのお姉さんにゴックにされちゃうわよ」
イネス「うふふ♪」
ルリ「せめてズゴッグでお願いします・・・」
ラピス「アッガイはいや・・・」
メグミ「では早速浮く練習から始めましょう♪
 浮くまでの補助をしていただくお兄さん、お姉さん方をご紹介しましょう♪」

と、メグミが紹介したのはサポートをしてくれるクルーの方々であった。

ミナト「ルリルリは私がしたい〜♪」
ウリバタケ「んじゃ、俺はラピスちゃんをしようかなぁ(テレ)」
ラピス「断固阻止!」
ウリバタケ「何でだよ!」
ヒカル「んじゃ、私がしましょう♪」
ラピス「アキが良い」
ヒカル「でも隊長は泳げないし」
ラピス「ぶーーー」

と、ここは比較的すんなり決まった。
けれど・・・

アカツキ「んじゃ僕は隊長のサポートでもしようかな」
エリナ「アカツキ君は変なところを触ろうとするからダメよ!」
リョーコ「待て!隊長は俺がするんだよ!」
ミカコ「お姉さまは私がします」
ジュンコ「いいえ、お姉さまは私が!」
ハルミ「私がするんです!」

と、男女入り乱れての大混戦となった。



遠くの海岸では・・・


遠くの北辰「我が生涯の伴侶、我が手ほどきをしてくれよう♪」
遠くのガイ「ナナコさんを貴様の毒牙にかけはしないぜ!
 いでよ!我が僕のゴレンジャー!」
遠くのBlue Fairy「誰が僕ですか!」
遠くのガイ「ゲフ!」
遠くのSnow White「まぁそう言わずにとりあえずアキトのために北辰を撃退しようよ」
遠くのActress「仕方がありませんね・・・」
遠くのSecretary「たまにバカンスにと思っただけなのに何でこんな事に巻き込まれなきゃいけないのよ・・・」
遠くのPink Fairy「四の五の言わない!必殺技行くよ」
遠くの奥さん's「レインボーキック!!!」

ドッカン〜〜!!!

遠くの北辰「我はくじけぬぞ!!!!」



再び水泳教室


メグミ「それじゃ、アキトさんのサポートは私ですね♪」
ユリカ「アキトのサポートは私がやるつもりだったのに!」
メグミ「ダメですよ、艦長。水泳教室の先生が決めたことです♪」
ユリカ「それって職権乱用よ!」
メグミ「そういう艦長だって普段乱用しているじゃないですか!」
ユリカ「い、いや・・・それは・・・
 でもでも!!!」
メグミ「水泳教室の先生の言うことを聞きなさい!」

こちらはこちらで激しい戦闘が行われていたりする。
と、そこで漁夫の利を得ようとしたものが一人・・・

サユリ「アキトさん、じゃ、私の手に掴まって下さいね〜♪」
アキト「い、いや・・・」
ユリカ「サユリちゃん!」
メグミ「何を抜け駆けしてるんですか!」
アキト「サユリちゃん、後ろ・・・」
サユリ「良いんです、ほっときましょう♪」
ユリカ&メグミ「ムキ!!!!」

と、いうことで・・・

プロス「レディースアンドジェントルマン!
 第1回、ここは常夏のテニシアン島だぜ!アマガワ・アキ&テンカワ・アキトサポート権争奪大水泳大会の開催です♪」
一同「エイエイオー!!!」
アキ「だから、何でそうなるんですか!!!」

という具合に大波乱が待ち受けるのであった(苦笑)



水泳教室改め水泳大会


ウリバタケ「みんな!アキさんのツーショットで教えっこをしたいか!」
一同「おーーーー!!!」
ウリバタケ「みんな!アキトと危ない女教師ごっこをしたいか!」
女性クルー「表現が卑猥よ!!!」

ボカボカボカ!!!

ウリバタケ「(ボロボロになりながら)第一戦目はウルトラクイズ形式とします」
アキ「ウルトラクイズ?」
ウリバタケ「そうです。海上にクイズの問題がちりばめられています。
 それを泳いで取ってきてもらって砂浜の解答台まで持ってきていただきます。
 もし問題が正解なら一抜けで、アキ組、アキト組合わせて8人抜けた時点で終了です」
アキ「つまり水泳が出来ても問題が解けないと先に進めないわけね」
ウリバタケ「その通りです!知力体力時の運です!
 というわけで皆さん、スタート位置に並んで下さい」

アキト組の面々

ユリカ「ユリカ負けないもんね!」
メグミ「私だって負けませんからね!」
サユリ「頑張ります」
ジュン「え?なんで僕まで!?」
ヒカル「一応人数あわせみたいだよ〜♪」
イズミ「隊長に人数流れているからね・・・」
ルリ「私も負けません!」
ユリカ「え〜!ルリちゃん泳げないんじゃないの!?」
ルリ「ですからジムではなくフルアーマーで望みます」

確かにルリは浮き輪に水中眼鏡、シュノーケル装備である(笑)
しかし・・・それで泳げるのか?ルリちゃん

そしてアキ組の面々はもっと凄かった。

アカツキ「頑張ろうかな〜〜」
ミナト「どちらかっていうとこっちかな?」
リョーコ「冷やかしなんじゃないのか?」
ミナト「そうじゃないんだけど・・・」
エリナ「な、なによ・・・」
ミナト「競ってみたいかなぁと思って」
エリナ「わかったわ!受けて立つわよ!」

と、何故か二人の間に火花が散る(笑)

ラピス「アキは渡さない!」
ミナト「ってラピラピも泳げないでしょ」
ラピス「だからヘビーアーマーガンダム」
ミナト「ヘビーアーマーって」

ラピスもルリと同様の重武装で決めてきている
確かに沈むことはないが・・・大丈夫か?
それはともかく他のメンバーもエントリーするのだが・・・

ミカコ「私達も!」
ジュンコ「頑張り!」
ハルミ「ます!」
ウリバタケ「なお、特別ゲストとして」
一同「ゲスト!?」
ウリバタケ「木枯らし紋次郎(仮名)さんが参加したいとのことですので特別に参加していただきます!」
アキ「なに!?」

ウリバタケの指さした先には三度笠に越中ふんどし姿の男が一人・・・

紋次郎「あっしには関係ございませんが、故あって参戦いたしやす」
アキ「待て!あんた北辰でしょ!」
紋次郎「何のことでござるか?」
アキ「嘘付け!
 コイツ敵なのよ!参加させちゃダメよ!!!」
ウリバタケ「でもハッパくわえているし・・・」
アキ「コスプレに決まってるじゃない!」
プロス「まぁ別に危害を加えるわけでも無いみたいですし・・・」
アキ「思いっきり加えそうじゃない!!!」

アキは必死に紋次郎と名乗る北辰らしき男の出場を阻止しようとする。
けれど・・・

???「ははは!ナナコさん、
 そんな輩は俺が阻止してみせるぜ!!!」
紋次郎「なに奴!」
???「ふふふ!
 ビシッと登場、ビシッと解決!
 怪傑ビシット参上!!!」

また訳の分からない奴が海岸の崖の上に立っていた。
顔は赤いマスクとマントで隠していたが、まぁ・・・わかる人にはわかるよなぁ
(ちなみに彼が何故、怪傑ビシットという名前なのかを知りたい方はCD『機動戦艦ナデシコお洒落倶楽部』をお聞き下さい)

アキ「また頭の痛い奴が現れた・・・」
ビシット「ナナコさん」
アキ「ナナコさんじゃないわよ・・・」
ビシット「そんな細かいことは気にするな。」
アキ「聞いてないし・・・」

ウリバタケ「ということでスペシャルゲスト2名を加えて大会を開催したいと思います」
なし崩しに参加になった2名を加えて本当に大丈夫か!?



第1競技ウルトラクイズ前編


プロス「位置について、よーいドン!」

プロスのかけ声でみんな一斉に沖合に浮かんでいる問題の札を目掛けて一目散に泳ぎだした。
意外に早かったのがこの二人

紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血熱血!」
この二人が猛烈な勢いで泳いでいった。

アカツキ「しかし、元気だね〜」
ヒカル「急がないの?負けちゃうよ?」
アカツキ「上位4人勝ち抜けだからね。あの二人が勝っても後の二人になれればいいから」
ヒカル「なるほど」
アカツキ「それに・・・」
ヒカル「それに?」
アカツキ「あの二人が一発で問題が解けるようには見えないし(苦笑)」
ヒカル「あ・・・そんな感じだよね(苦笑)」

ちなみに猛烈な勢いで泳ぐその2名はというと、もう問題の札を取って引き返してきた。
対する最弱コンビはというと・・・

ザザーーーー

ラピス「ひやぁ!」
ルリ「退いてはいけません!」
ラピス「でも・・・」
ルリ「勇気です!勇気が必要なんです!」
ラピス「でも怖い・・・」
ルリ「彼らに奪われても良いんですか!?」

と波打ち際で波と戯れている二人が横目で見たのは・・・

紋次郎「ふ、泳げぬのに挑むとは愚かなり!」
ビシット「嬢ちゃん達、ナナコさんは俺に任せな!」

とさっさと一往復して戻ってくる怪しいゲスト達であった。
この言い様におチビちゃんズの負けん気がムクムクと起きあがった。

ラピス「死ぬ気で行く!」
ルリ「その通りです!」

えいやぁ!バシャーン!
と威勢良く海に飛び込んだ。
が・・・

パシャパシャ・・・

ミナト「ルリルリファイト!」
ルリ「話しかけないで下さい!」
メグミ「ラピスちゃん、頑張って〜〜」
ラピス「クラゲが〜〜」

とまぁ、牛歩の歩みのごとくちっとも進まなかったりする(笑)

それはともかく、一番に引き返してきた紋次郎とビシットであるが・・・

紋次郎「よし、我が一番乗りだ♪」
ビシット「くそ!」
ウリバタケ「では紋次郎さんに問題です」
紋次郎「なぬ?」
ウリバタケ「少女革命ウテナ、最後の決闘に付けられた名前は?」
紋次郎「少女革命・・・?」
ウリバタケ「10、9、8・・・ハイ時間切れ。
 正解は『革命』でした。残念でしたね、わりかしサービス問題だったんですが」
紋次郎「・・・わからぬぞ、そんなのは」
ウリバタケ「というわけで不正解ですのでもう一度問題を取りに行って下さいね」
紋次郎「くそ!!!」
ウリバタケ「次はビシットさんへの問題ですが・・・」
ビシット「お、おう!任せておけ!」
ウリバタケ「おや、紋次郎さんと仲がいいですね。
 同じく少女革命ウテナから、今度は最初の決闘に付けられた名前は?
 これもサービス問題ですよ」
ビシット「そんなもん決まっている!熱血だ!!!」
ウリバタケ「ブブーー!惜しいですねぇ、正解は『友情』でした」
ビシット「なに!?」
ウリバタケ「というわけでもう一度どうぞ」
ビシット「くそ!!!」

というわけで、二人とも再度挑戦するのであった(笑)

で、おチビちゃんズはというと

ラピス「岸があんなに遠い〜〜!」
ルリ「後ろを向いちゃいけません!」
ラピス「でも〜」
ルリ「私だって怖いんですから〜」
紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血熱血!」

とまぁ、横目で紋次郎達が泳いでいくのを横目で見る余裕もなく必死でバタ足をするおチビちゃんズであった。

アキ「ルリちゃん達大丈夫かな・・・」
アキト「ええ、助けに行った方が・・・」
アキ「泳げないけど・・・」
アキト「そうでした・・・」
今回良いところなしの景品達であった(笑)

それ以外の選手はというと・・・

ミナト「到着♪」
ウリバタケ「では問題。ドラゴンクエスト3にてルーラで行けない街を一つ上げよ」
ミナト「・・・んなのわからないわよ」

アカツキ「水泳は得意なんだ♪」
ウリバタケ「残念、ハズレです」
アカツキ「ハズレ!?」
ウリバタケ「ええ、中にはハズレもあります」

リョーコ「ざまぁねぇな、アカツキ」
ウリバタケ「問題です。サクラ大戦『熱き血潮に』にて真宮寺さくらさんが劇中劇『愛ゆえに』で演じるヒロインの名前は?」
リョーコ「い、いや・・・」
ウリバタケ「リョーコさんの中の人ならわかるはずですが」
リョーコ「中の人・・・って言われても」

で、回答はまだまだ続く(笑)

エリナ「はぁはぁ、水泳は得意なのよ」
ウリバタケ「では問題です。牧場のエリオット・・・」
エリナ「そりゃもうええんじゃい!!!」

司会者を殴ってエリナさん失格です(笑)

ユリカ「ユリカ、到着♪」
ウリバタケ「では問題です。お、サービス問題ですね。
 ミスマル・ユリカさん、あなたは何歳までおねしょをしてましたか?」
ユリカ「え?」
ウリバタケ「正直に答えても良いですし、間違えて次の問題にかけてもかまいません。
 ですが・・・他の人がゴールしちゃわないとも限りませんしねぇ〜」
ユリカ「う・・・」
メグミ「後ろ使えてるんですよ、早くして下さい〜」
ユリカ「うう・・・」
ウリバタケ「5、4、3・・・」
ユリカ「10歳です・・・」
ウリバタケ「ピンポン正解です」
メグミ「うわぁ〜10歳までなんて、聞きました?奥さん」
ヒカル「ええ、聞かせて頂きましたわ♪」
ユリカ「うう(泣)」
アキト「泣くぐらいなら答えるなよ・・・」

とりあえずアキト組はユリカが一抜けです。



第1競技ウルトラクイズ後編


さてさて、第一の関門はまだまだ続いていた。

紋次郎「さぁどこからでも来い!」
ウリバタケ「では問題。しかしあなた方も危ない問題が好きですねぇ
 はいからさんがとおるで主人公紅緒が最初に着いた職業は?」
紋次郎「ぬぅ、それは知っている。新聞記者だろ?」
ウリバタケ「ぶぶー!正解は芸者でした」
紋次郎「あの女にそんな事が出来るものか!」
ウリバタケ「でもそれが正解ですから(苦笑)」

ビシット「どんな質問でもどんとこい!」
ウリバタケ「あなたも好きですねぇ、この系統の問題。
 初代ミンキーモモと二代目ミンキーモモの関係は?」
ビシット「関係って・・・兄弟?」
ウリバタケ「ブブー!従姉妹です」
ビシット「わかるか!!!」

この二人、またもやはずれです(笑)

ウリバタケ「ちなみに既に勝ち抜けをしているメンバーをご紹介しましょう。
 アキト組はミスマル・ユリカ嬢、メグミ・レイナード嬢、おっといつの間にか参加のイネス・フレサンジュ女史・・・」
イネス「なんで私だけ嬢が付かないの?」
ウリバタケ「い、いや・・・それはまぁ・・・その・・・
 残る一つの座を争っていただきます!
 対するアキ組は意外に接戦です!
 決まっているのはさすが技持ち、ハルカ・ミナトさんのみ!
 残る三つの座を争っていただきます!」
アカツキ「二つ目は多分僕だよ」
ウリバタケ「おお、問題を持ってきましたね。
 ・・・残念、ハズレです」
アカツキ「また!?」

というわけで再度アカツキは海の中へ(笑)
変わってリョーコが入ってきた。

リョーコ「うっし!今度こそ!」
ウリバタケ「リョーコちゃん、また中の人ネタですね」
リョーコ「え!?」
ウリバタケ「プリティーサミーの変身シーンを決めゼリフまで全部演技して下さい」
リョーコ「え!?全部!」
ウリバタケ「ええ、全部です」
リョーコ「寿下無寿下無・・・」
ウリバタケ「それは天地無用バージョンですので失格です」
リョーコ「し、知らねえよ、そんなの」
ウリバタケ「でもCD『続お洒落倶楽部』でちゃんとやってたじゃないですか」
リョーコ「あれはあれ、これはこれで・・・」

続いてやってきたのは・・・

ミカコ「頑張ります」
ウリバタケ「それじゃ、問題・・・これはむずかしいぞ
 ゴレンジャーにて初代キレンジャーの好物はカレーライスでした。
 では二代目キレンジャーの好物は?」
ミカコ「えっと・・・あんみつ?」
ウリバタケ「おお、正解です!アキ組二番目の勝ち抜けです!」
ミカコ「え!?やった♪」

さて、こんな具合にそろそろ終盤戦のはずなのだが・・・
ここでようやく浜辺へ帰ってきたのがおチビちゃんズである。

ルリ「まだ大丈夫みたいですね」
ラピス「うん。ハズレじゃなければ当てる自信ある」

しかし彼女達をあざ笑うかのように・・・

紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血熱血!」
後ろから怒濤のように迫ってくる暑苦しい奴ら二人組(笑)

紋次郎「わっぱども、抜くぞ?抜き去るぞ!」
ビシット「嬢ちゃん達、すまないがこれも勝負なのだ」
ルリ「ってあなた方は一体何往復してるんですか!?」
紋次郎「覚えているわけなかろう!」
ラピス「無駄に体力ありすぎ」
ビシット「いやぁ照れるな〜♪」
ルリ「たくさん答えたんですから、私達にも答えさせて下さい!」
紋次郎「ぬるいな。この世は焼肉定食だ!」
ルリ「それをいうなら弱肉強食です!」

二人組はおチビちゃんズをあざ笑うかのようにお尻ペンペンをして追い抜いていった。

ラピス「ふ、フルアーマーが重い・・・」
ルリ「脱ぎなさい!」
ラピス「でも追い抜かれちゃう・・・」
ルリ「仕方がありませんが頭脳作戦です」

そういうとルリはひときわ大きい声であらぬ方向を指さした。
ルリ「あ!アキさんがきわどいビキニ姿で!」
紋次郎「なに!?」
ビシット「なんだと!?」
ラピス「え!?どこどこ」
ルリ「あなたまで引っかかってどうするつもりですか!」

思わず引っかかった二人を無視してルリはラピスを引っ張って解答台まで一目散に走った。

紋次郎「どこだ!?」
ビシット「どこだ!?」

必死に探し回る紋次郎達

アキ「モガ!(私がそんなことするわけないでしょう!!!)」
アキト『まぁまぁ、アキさん、ルリちゃん達のために』
ルリ達を勝たせるために必死に暴走寸前のアキを抑えるアキト(笑)

紋次郎「謀られた!」
ビシット「俺様としたことが!」

遅ればせながらアキが普通の水着ということに気づいた二人
その間にもルリ達は解答台に到着していた。

ルリ「お願いします」
ウリバタケ「んじゃ問題です。
 情けは人のためならずとはどういう意味でしょうか?」
ルリ「人に情けをかけると将来巡り巡って自分に返ってくるかもしれないので、他人の為とは思わずに自分の為と思って施しなさいという事です!」
ウリバタケ「正解です。」
紋次郎「・・・なるほど、そういう意味であったか・・・」
ビシット「知らなかった・・・って感心している場合じゃない!」

二人は大急ぎで解答台に向かった。

ウリバタケ「これでアキト組4人決定です!
 後はアキ組2人分ですが・・・」
紋次郎「待て!我が先だ!!!」
ビシット「俺に任せろ!」
ラピス「問題をお願い」
紋次郎&ビシット「待て!」
ウリバタケ「お、ラピラピ、ラッキーだな。
 よく頑張りました。花丸5重丸だって。
 つまり無条件で合格だ」
ラピス「ラッキー♪」
紋次郎&ビシット「ぐはぁ!」
ウリバタケ「ということでアキ組も残り一人です」

と、ここではたと気が付いた紋次郎とビシット
先に解答台に着いた方が勝てるという事だ・・・

紋次郎「ここで始末させて頂こう・・・」
ビシット「望むところよ!」

チャンチャンバラバラを開始する二人

と、その間に・・・

リョーコ「今度こそアカツキに勝ったぜ!」
アカツキ「まだまだ、問題を解いてからだね」
ウリバタケ「ではリョーコちゃんに問題
 甲子園野球で敗者復活戦はあったか?」
リョーコ「お、それ昨日TVで見たぜ♪
 答えはYesだ!」
ウリバタケ「正解です」
アカツキ「くそ!負けた〜〜」
ウリバタケ「という事でアキ組も4人勝ち抜けです♪」

さて、無事4人勝ち抜けが決まったわけであるが・・・

紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血!」

そんな事お構いなしに戦っている二人を置いてさっさと次の勝負に移るナデシコクルーであった(笑)



第2競技・遠泳


ウリバタケ「さて!続きまして第2回戦!!!
 アキ組、アキト組それぞれ4名が勝ち残りましたが、この戦いでそれぞれ2名が脱落します!!!
 その勝負とは!」
一同「勝負とは?」
ウリバタケ「あの沖まで遠泳です!!!」

ウリバタケの指さす遠い遠い先には標識用のブイが浮かんでいた。
ざっと見積もっても1kmはある。その遠さに誰もが立ちくらみする。

ウリバタケ「ということで危険を伴いますので・・・」
イズミ「危険を伴うので棄権も可・・・なんちって」
ウリバタケ「いや、ギャグじゃなくマジで泳ぎ切る自信がない人は棄権して下さい」
ミナト「アレぐらい楽勝かな♪」
ユリカ「アキトのためなら頑張るもん!・・・浮き輪装備で」
メグミ「私だって!」
イネス「ふふふ・・・このイネスの『イ』はイルカの『イ』と呼ばれた私に勝てるかしら」
イズミ「ちなみにイルカは海の豚と書きます」
イネス「そうそう、私は豚みたいに・・・ってなにを言わすんじゃ!」
リョーコ「うっしゃ!力技上等!体力勝負なら負けないぜ!」
ミカコ「ううう・・・早くも危機的状況ですぅ」

口々に種目の感想を述べる。
そして当然この二人は猛烈に抗議した。

ルリ「ずるいです!卑怯です!」
ラピス「断固阻止!」
ルリ「そんなの私達が勝てるわけないじゃないですか!」
ラピス「そうそう!」

確かにおチビちゃんズに往復で2kmの遠泳は難しいだろう。
そこでウリバタケが特別ルールを言い渡す。

ウリバタケ「ああ、そう言われると思って、ほらあそこ」
ルリ「何ですか?」
ウリバタケ「お子様専用のブイだ。ざっと100mのところにある。
 ルリルリ達はあそこをまわってくればいい」
ユリカ「わぁ、贔屓贔屓!」
ウリバタケ「ハンデだよハンデ。その方が勝負に緊張感が出て良いだろ?」
ミカコ「じゃ、私もあそこで良いですね♪」
ウリバタケ「ミカコちゃんは大人用!」
ミカコ「ケチぃ(泣)」
ウリバタケ「とはいえ、1kmの方も100mの方もプールで泳げるからって舐めちゃダメだぜ。海は波があるからその何倍にも感じる。
 しかも足が着かないから溺れたら危険だ。
 本当に自信のある奴だけ参加してくれ」

一同息を呑む・・・

ユリカ「浮き輪ありですか?」
ウリバタケ「ありだよ」

その言葉を聞いたルリ達はある決意をする。

アキ「ラピスちゃん、止めときなよ。水泳なら後で付き合ってあげるから」
ラピス「ダメ!私がアキの先生になるの!」
アキト「ルリちゃんも意地にならずに・・・ね?」
ルリ「フルアーマーではスピードが・・・
 確かにフルアーマーでは1/10のハンデをもらっても勝てませんがガンダムぐらいなら勝機はあります!」
アキト「る、ルリちゃん?」
ルリ「ラピス、勝負に出ます!
 ビート板オンリーで行きます!」
アキ&アキト「ええええ!?」
ラピス「無理!それ無理!!!」
ルリ「でもフルアーマーではスピードは出ません。
 しかしビート板オンリーなら何とか勝てるという試算が出ています。
 ここは栄光か死です!」
アキ「いやいや、こんなもんに命かけちゃダメよ!」
アキト「そうそう、早まっちゃダメだよ!」
ラピス「やる!アキは私の物!」
ルリ「その意気です、ラピス」
アキ&アキト「だから〜〜」

おチビちゃんズの決意は固かった(笑)



第1競技会場跡


そういえば失格になったあの二人はというと・・・

紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血!」
紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血!」

まだ争い合っていたりする(苦笑)



それでは第2競技開始


ウリバタケ「それでは、皆さんスタートラインについて!」

8人の選手がスタートラインに着く。
ちなみに浮き袋装備はユリカにミカコ、それにメグミであった。
本人達曰く「体力温存のためです!」だそうです。
次にきわめて水泳に自信ありげなのがミナトにリョーコにイネスであった。
さすがに肉体労働派・・・

ミナト「ちょっと待ってよ、私が肉体労働派ってどういうこと!
 イネスさんじゃあるまいし!」
イネス「待ちなさいよ!私はすごく知的活動派よ!ただハンドル握るだけでいい人と一緒にしないでちょうだい!」
ミナト「ちょっと、操縦は知性が必要なんです。ただ切り刻んでいるだけや受け売りのうんちくを晒している人と一緒にしないでよ!」
イネス「何ですって!」
リョーコ「まぁまぁ、そんなことでお互いを傷つけ合うのは・・・」
ミナト&イネス「あんたに言われたくないわ!!!」
リョーコ「なんだと!!!」

ウリバタケ「既に優勝候補達の骨肉の争いが始まっておりますが・・・
 でもよう、ルリルリ達、本当にやるのか?」
ルリ「ええ、ウェーブライダー装備です」
ラピス「気分はZガンダム」
二人はピ○チューとただ吉さんのビート板を携えて登場である(苦笑)

アキとアキトはハラハラしながら二人を思い留まらせようとするが・・・

アキ「やっぱり止めた方が良いよ〜」
アキト「そうだよ、足が着かないんだよ?危ないんだよ?」
ルリ「聞く耳持ちません」
ラピス「防水準備OK」
アキ「あ〜〜耳栓してる〜〜」

もう、どうにも止まらない(苦笑)

プロス「位置について、よーいドン!!!」
ウリバタケ「さぁ、第2競技の幕が切って落とされました!
 競技は遠泳!それぞれ1km先のブイを回って先に帰ってきた方が勝者です!
 ちなみにルリルリ達は100mバージョンです。」

8人は浜辺を走って海に飛び込んだ。

リョーコ「うおりゃぁぁぁぁ!!!!」
ウリバタケ「おっと!一番バッターを切ったのはやはり体力馬鹿、スバル・リョーコ嬢です!!!」
リョーコ「体力馬鹿だけ余計だよ!!!」
ウリバタケ「続いては、さすがライフセイバーの免許を持つ女、ハルカ・ミナト」
ミナト「うふふ♪」
ウリバタケ「さすが泳ぐ姿はマーメイドのようだ!
 そしてその後に続くのはこの人、河の豚!」
イネス「河の豚じゃないわよ!」
ウリバタケ「失礼、イルカに乗った少年・・・もとい、イルカのような説明お姉さんイネス・フレサンジュ嬢(?)です」
イネス「(?)は余計よ!」

さて、奇麗にスタートダッシュを決める三人の後を必死に追い縋る後続選手・・・

いや・・・

ユリカ「バシャバシャ・・・」
メグミ「バシャバシャ・・・」
ミカコ「バシャバシャ・・・」
ウリバタケ「こちらは浮き輪三銃士ですねぇ」

ユリカ達は三人並んでゆっくり浮き輪をつけてバタ足で進んでいた(笑)

ユリカ「ほっといて下さい!」
ミカコ「ひぃ〜ですぅ」
ユリカ「でもメグちゃんは・・・バシャバシャ・・・
 水泳の先生だったんじゃないんですか?」
メグミ「バシャバシャ・・・ここは体力温存です。
 最後のラストスパートで・・・バシャバシャ・・・
 先頭グループがへばったところで一気に抜き去るんです」
ユリカ「ゆ、ユリカだって・・・バシャバシャ・・・
 そのつもりだもん」
メグミ「余裕があるようには見えませんが?」
ユリカ「そういうメグちゃんこそ」
メグミ「ウフフ」
ユリカ「ウフフ」
ミカコ「あ〜ん、待って下さい〜〜一人は寂しいです〜〜」

まぁ、遅い者は遅い者同士で競い合ったりするわけですが(笑)
ところで、おチビちゃんズはというと・・・

ルリ「バシャバシャ・・・」
ラピス「バシャバシャ・・・
 何メートル進んだ?」
ルリ「聞いちゃダメです、あのブイだけ目指すんです」
ラピス「でもちっとも近くならない・・・」
ルリ「一心不乱に進むんです・・・バシャバシャ・・・」
ラピス「でも・・・バシャバシャ・・・」

確かに100mと1/10のハンデをもらっているとはいえ、子供にとって海の100mは途方もなく遠い。しかも足が立たない恐怖とは如何ばかりだろう?
でもなぜこの二人が泳いでいられるかというと・・・

アキ「無理しちゃダメよ、ルリちゃん、ラピスちゃん!
 アキト君もしっかり漕いで!」
アキト「わかってますけど・・・俺達も泳げないんですからそんなに乗り出さないで・・・」
アキ「ああ、もう、文句言わないでしっかり漕ぎなさい!」

ルリ達の後ろからボートで追いかけるアキ達。
けれどその行為は・・・

ルリ「ほら、アキさんもアキトさんも私達を応援しています!
 前に進むのです!」
ラピス「わかった!」

逆に勇気づけられていたりする(苦笑)



順調に進んで折り返し地点


さてさて、各員順調に泳いでそろそろブイをターンしようかというところだが・・・

アキト「ん・・・あれ?」
アキ「どうしたの?アキト君」
アキト「いや、遠くからなんか変な声が・・・」
アキ「声って・・・」
アキトとアキが振り向いたその先には!!!

紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血!」
紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血!」

バシャバシャバシャ!!!
器用に右足が水に沈む前に左足を踏み出して水面を走るようこちらに向かってくる二人の姿があった!
・・・あんたら、まだやってたのか。
しかも中国のびっくり人間みたいな技を使って水面を走ってくるなんて(苦笑)

アキト「まずい、このまま行ったら・・・」
アキ「ルリちゃん達、危ない、避けて!
 って耳栓して気づかないし!!!」

二人は格闘しながら水面を走り抜ける先にはルリ達の姿があった!!!
しかし、ルリ達は耳に水が入るのを防止する為になんと耳栓をしていた。

アキ「ルリちゃん、危ない!」
ルリ「ん?なんです・・・!!!!」
紋次郎「無駄無駄無駄!」
ビシット「熱血熱血熱血!」

ドッカン!

紋次郎「何か轢いたか?」
ビシット「気にするな、それよりも決闘の続きを・・・」
アキ「気にしろ、お前らは!!!」

ドカーーーーン!!!
アキのメガトンハンマー炸裂!!!

紋次郎「なぜだ!生涯の伴侶!!!」
ビシット「ナナコさ〜ん!!!!」

キラリ☆
遙か彼方の一番星になった二人であった。

アキト「そんな事より、アキさん!ルリちゃん達が!!!」
アキ「え!?」
アキト「あそこに二人のビート板が!」

二人の乱闘に巻き込まれたルリ達の姿がない。
しかもビート板だけが残っているという事は・・・

ルリ『ブクブクブク・・・私は人魚・・・』
ラピス『ブクブクブク・・・そんな事言っても浮かないって・・・』

海の中に沈むルリ達

アキト「ど、どうしよう・・・」
アキ「救援は・・・くそ!ミナトさん達はもう沖か!」
選手達は既に1km先のブイに差し掛かっている。
大会スタッフはアキ達がルリの伴走に付いていると思ってノーマークだった。
しかも岸では大慌てでこちらに向かっているが100m先では手遅れになりかねなかった。

アキト「どうしよう、アキさん〜」
アキ「仕方がない、行くわよ!」
アキト「行くって!?」

アキは軽く手足をほぐすと躊躇わずに海に飛び込んだ!

アキト「アキさん、泳げないんじゃ〜」
アキ「だからって見捨てるの!」
アキト「・・・わかりました、俺も行くッス!!!」

ドボン!

『おい、僕たちが行くまで待て』
と遠くからアカツキ達が叫ぶのにかまわず、アキ達は海中に沈んだルリ達を助けに潜った・・・



十数分後


ミナト「一番〜♪」
リョーコ「ま、負けた・・・ってどうした?」
競技をしていた者達は丘の騒動を全然気づいていなく、力一杯競争していたが、さすがに群がる人だかりに気づいたようだ。

ミナト「どうしたの?」
ウリバタケ「どうしたもこうしたも、バカ野郎のせいでルリルリ達が溺れたんだよ」
ミナト「何ですって!?」
リョーコ「それで、ルリ達は!?」
ウリバタケ「アキちゃん達が助けてくれた」

人だかりの中ではようやくルリ達が息を吹き返したところだった。

ルリ「・・・ここは?」
ラピス「・・・竜宮城?」
アキト「違うよ・・・」
アキ「バカ!ルリちゃん達、無茶するから!!!」

二人を軽く小ずくアキ
そこでようやく自分たちが溺れた事に気づいた。
しかも半泣きのアキの怒った顔に反省するルリ達。

アキ「まぁでも頑張ったからご褒美♪」
アキト「あれは・・・ご褒美というか・・・(真赤)」
ルリ「ご褒美?」
ラピス「ってなに?」
アキ「それは秘密です(笑)」

周りの大人達はにやにや笑っているが、その意味を知るのは人工呼吸とは何か?という事を彼女たちが学習した後の事であった。



で、水泳大会はどうなった?


それからしばらくして浮き輪組が帰ってきた頃・・・

ユリカ「よし!2位確定♪」
メグミ「く!艦長に負けちゃいました(泣)」
ユリカ「あれ?みんなどうしたの?」
ミナト「・・・大会終わり」
ユリカ「終わり?どうしてですか!?」
ミナト「だって、意味なくなったから」
ユリカ「え?」

その後、ルリ達を助けた際に死にものぐるいで泳いだアキとアキト。
最初から水が怖いわけでもなく、単に泳いだ事がないと言うだけで敬遠していた二人だったから、泳げてしまえばどうという事はなかった。
元々、器用な二人は一度コツを覚えてしまえば誰に手を借りることなく泳ぐ事が出来るようになった。

ウリバタケ「ということでサポート権を争奪する大会はサポートの必要がなくなれば消滅しちまうだろ?」
ユリカ「そんなぁ〜〜」

というわけで、波打ち際でアキとアキトに水泳を教わるルリとラピスが一番得をしたのかもしれなかった(笑)



おまけ


さて、夕暮れ時、ナデシコクルーが去った後のテニシアン島では・・・

紋次郎「生涯の伴侶、カムバック!」
ビシット「おい、いい加減降ろしてくれ〜」
奥さん's「しばらくそこで反省しなさい!!!」

騒動の元は椰子の木に吊されていたりしています(笑)

ちゃんちゃん



ポストスクリプト


ってことで外伝の10.5話をお送りしました。
本作品は今回も人気投票応援イベントの小説投稿掲示板に連載したモノを再編集したモノです。
いや、再編集とは言っても今回も同様に誤字を直したり、ニュアンスの変更程度です。

今回はシグ3で実家から直接投稿のような事を行っておりました。
行き当たりばったりで行数は通常の多いときよりもさらにオーバーしております(苦笑)
その分面白い作品になったかなぁ?とか思っていますが、どうでしょうか?(笑)

ということでおもしろかったなら感想をお願いします。

では!

Special Thanks!!
・三平 様
・yuu 様
・松吉 様
・神薙真紅郎 様
・kakikaki 様
・SHIDA 様