アバン


日時と場所は深く追究しないで。
14話あたりらしいんだけど、なぜかアキトさんがナデシコにいるのはご愛敬。
そんなに設定に偏ってもおもしろくないですし

まぁそんな苦しい言い訳は置いておくとして、お正月なのでみんなで隠し芸を披露しようということになりました。
何で始めたかという理由は追々お話しすることにして。

でも、こんなことやっている暇があるのやらないのやら・・・

ああ、これって外伝なので黒プリ本編とは何の関係もありませんのでそのつもりで。



事の発端は


こんにちは、ホシノ・ルリです。
皆さんは覚えていらっしゃいますでしょうか?
まぁ覚えていないのも無理はありません。二年前のお話ですし。

最初からストーリーをお話ししますと
年末に作られたお節料理をめぐって激しい・・・誰ですか?醜いっていう人は!
・・・コホン!
つまり争奪戦が行われたわけです。
なぜ争奪戦が行われたかといえばそのお節料理が美味しい美味しいアキさん謹製特製お節だったからです。
まぁ人間意地汚くても食にはどん欲ということで。

で、見事この私が優勝して特製お節をゲット!
だったんですけど・・・・
慎ましやかな私は優勝商品であるお節料理を潔く辞退しました。

ユリカ「え?食べ過ぎてもう見るのも嫌だからって・・・」

そこ、うるさいですよ!!!

ってことで第2回『アマガワ・アキ特製おせち料理争奪戦大会』が勃発したわけですが・・・結局決着が付かず、なぜか1月2日になり隠し芸大会で最高得点を取った人が食べよう!・・・ってことになっちゃいました(苦笑)

さてさて、皆さんどんなネタを披露して下さるのでしょうか?



ナデシコ プリンセス オブ ダークネス
外伝 第14.7話 「新春隠し芸大会」でいこう!



オープニング


一同「年の初めの試しとて〜〜」
ウリバタケ「さてやって参りました。年初めの初笑い!
 ・・・え?違う?
 え、失礼しました。
 ナデシコクルーの隠し芸を見ていただきたいと思います。
 どんなネタが飛び出すか、こうご期待!!!」
メグミ「そうですね、楽しみですね♪」
ウリバタケ「で、ルールですが東軍、西軍に分かれて審査員の審査による得点の合計を競って頂きます」
メグミ「でもそれですと片方のチームが勝つのは良いとして、たった一個のお節をどうやって分配するんですか?」
ウリバタケ「最後は優勝チームでじゃんけんを」
メグミ「じゃんけん・・・・・・・・・ですか?(汗)」
ウリバタケ「じゃんけんです」
メグミ「何のためのチーム対抗?」
ウリバタケ「筆者の都合です」

・・・・・・・・・・・

ウリバタケ&メグミ「さぁ、早速始めましょう(汗)
 トップバッターはこの人達から♪」



東軍アマノ・ヒカル「似顔絵歌」


ヒカルは亜土さん風(知っていたら年がバレます(苦笑))の服を着て透明なガラスの前に立っていた。
「アマノ・ヒカル、似顔絵歌行きます」

1発目!
ランラララン♪ランラララン♪ランラ〜ララン♪
鐘が一つありました♪
鐘の中に思の字♪
鐘の中に兼の字♪
あっという間にオモイカネ♪

ルリ「っていうか、それってまんまじゃないんですか?」
ヒカル「・・・・次行ってみよう♪」
ラピス「誤魔化した」

2発目!
ランラララン♪ランラララン♪ランラ〜ララン♪
森にキノコが生えてきて〜

ユリカ「ムネタケ提督ってオチですか?」
ヒカル「・・・・次行ってみよう♪」
リョーコ「図星なのかよ・・・」

3発目!
ランラララランランラン♪ランラララランランラン♪ララララランランラン♪

ミナト「なにげに歌がナウシカになってない?」
ヒカル「これからこれから」

ランラララン♪ランラララン♪ランラ〜ララン♪
アキト君の髪型がありました♪
ウリピー似の顎もありました♪
アカツキ君似のお鼻もありました♪
ユリカパパ似の太い眉毛も付けましょう♪
あっという間にヤマダ・ジロウ♪

アキト「待て!俺達のパーツを合わせたらなぜガイになる!?」
ヒカル「ちなみに白鳥九十九さんでも可です♪」
アキト「誰も聞いてないって!」



西軍マキ・イズミ「ウクレレ漫談」


イズミは背広にウクレレを持ってスタンドマイクの前に立っていた。

リョーコ「ポール牧?」
ヒカル「いや牧伸二でしょう」
ルリ「少女にはわからない世界で来ましたね」
ユリカ「お笑いネタで対抗って事ね・・・」

1発目!
今日は可愛いあの子とデート♪
待ち合わせ場所に到着したら♪
ウィッキーさんにインタビューされ♪
そのままゲストでスタジオへ♪
当然彼女は待ちぼうけ♪
あ〜ああ、やんなっちゃうな、あ〜ああ驚いた♪

ゴート「・・・・これはどうコメントすれば良いんだ?」
プロス「青春のほろ苦さですねぇ〜」
ジュン「え?そうですか!?」

2発目!
今日は可愛いあの子とデート♪
早寝早起き、気合いを入れて♪
見に行く映画はハリー・ポッタ♪
でも出てきた主人公はマキビ・ハリ♪
あ〜ああ、やんなっちゃうな、あ〜ああ驚いた♪

ミナト「・・・・え?マキビ・ハリって誰?」
ルリ「知らなくて良いことですよ」
ラピス「そういえばネルガルの研究所にそんなのいたな・・・」

3発目!
今日は可愛いあの子とデート♪
早寝早起き、気合いを入れて♪
サユリにエリナにメグミにユリカ♪
最後にルリルリで淫行条例違反で捕まった♪
あ〜ああ、やんなっちゃうな、あ〜ああ驚いた♪

アキト「待て!それは俺のことか!?」
アカツキ「ちゃんと自覚あるじゃん」
ルリ「って私と付き合うとなぜ条例違反なんですか!!!」



採点:ヒカル vs. イズミ


ウリバタケ「さぁ、採点をどうぞ!」
メグミ「アマノ・ヒカルさんの点数です」
ウリバタケ「5点、5点、5点、5点、5点!合計25点」
メグミ「続いてマキ・イズミさんの点数です」
ウリバタケ「10点、5点、3点、1点、8点!合計27点」
メグミ「西軍の一歩リードですね。勝因はどこですか?
 審査員の北辰さん」

アキ「待て、何でその男がここにいる」
北辰「照れるな。我が生涯の伴侶よ」
アキ「誰が生涯の伴侶か!!!」
北辰「・・・ズバリ、ネタの高度さだ」
アキ「・・・高度か?」

いまいち木連人の考えることがわからないアキであった。

ウリバタケ「続きましては?」
メグミ「なぜなにナデシコのお姉さん二人がマジックで激突です」
ウリバタケ「それは楽しみですね」
メグミ「まずはサリナさんからどうぞ〜♪」



東軍サリナ・キンジョウ・ウォン「人間大砲」


サリナは肢体を鎖でがんじがらめにしたジュンを連れてきた。
そしてその隣にはでっかい大砲があった。

ジュン「た、助けて〜」

あ・・・拉致監禁されてきたらしい(苦笑)

サリナ「さて、タネも仕掛けもないこの大砲、
 この中に人間を込めまして打ち出します。
 無事に向こうに置いてあります箱に命中したら大成功♪」
ジュン「ちょ、ちょっと待って下さい!」
サリナ「なに?」
ジュン「・・・タネはありますよね?」
サリナ「あるわけないじゃない」
ジュン「え?でも手品じゃ大砲に入った後、後ろから脱出した後、あの箱に移動するって・・・」
サリナ「だからタネなんか無いわよ。正真正銘、人間大砲♪」
ジュン「う、ウソだといってくれ!!!!!!!!!」

パニックになって暴れるジュンだが、サリナは事も無げに大砲に彼を押し込めた。

サリナ「はいはい、ご注目。見事あちらに移りましたらご喝采を!
 では、ワン」
ジュン「嫌だぁぁぁ」
サリナ「ツー」
ジュン「お願いぃぃぃ」
サリナ「スリー!」
ジュン「ひいぃぃぃ」

ドカーン!!!!!!

大砲が発射されると向こうの箱からすっくと現れるジュンの姿!!!

サリナ「はい、見事大成功です」
ジュン「ボクアオイ・ジュン、ヨロシクネ」
アキ「ちょっと待て、口の所に付いている縦の線はなんだ!?」
ルリ「あ、耳の所にアンテナらしきものもありますね」
ラピス「しかもしゃべり方がカタカナ・・・」
サリナ「気にしない、気にしない♪」

その後、アオイ・ジュンの姿を見たものは誰もいなかった・・・かもしれない(笑)



西軍イネス・フレサンジュ「人間ノコギリ大切断」


イネスは白衣のまま、大きな回転ノコギリとベットに縛り付けられているムネタケのそばにやってきた。

ムネタケ「ちょっと、あんた何するつもりよ」
イネス「さてお立ち会い!
 これから提督は木箱の中に入ります。
 で、この電動ノコギリでまっぷたつ!
 でも普通に真っ二つにしても面白くありません。
 そこで!!!
 私は胴体を真っ二つにするんじゃなくて、縦に真っ二つにしたいと思います♪」
ムネタケ「ま、待ちなさいよ!!!!
 縦に真っ二つって、私は体をどこに隠すのよ!!!
 第一あたしは体が固くてどこにも逃げられないのよ!!!」
イネス「あら、いやねぇ。
 そんなネタのわかるトリックを私がするわけないじゃない」
ムネタケ「じゃ、じゃ、ちゃんとトリックがあるのね?」
イネス「そうよ。この間M78星雲から電波がピピっと」
ムネタケ「・・・待ちなさい、その電波がピピってなによ?」
イネス「だから、ゼファの話によるとこの世界は4次元で構成されているから、体の大部分を4次元に逃がしちゃえば・・・」
ムネタケ「あなたの言っている意味、全然わからないわ!!!」
イネス「まぁ、論より証拠♪」
ムネタケ「ってなに電動ノコギリ動かしているのよ!!!」

ウィィィィィィン!!!!!!!

段々近づいてくる電動ノコギリ
しかも縦!

ムネタケ「や、止めなさ・・・」
イネス「はい、提督は箱の中♪
 真っ二つになっても箱から出た両手が動いたら見事大成功♪」
ムネタケ「!!!!!!!!」

バリバリバリ!!!!

箱は見事真っ二つ。
だが箱から出ている両手は動いていた。

イネス「見事大成功♪」
アキト「でもさぁ、あの腕に繋がっている電線ってなに?」
ミナト「動かしているっていうよりもピクピクしているって言わない?」
アカツキ「あ、そう言えばカエルの解剖の時、電極さして動かしたことあったなぁ」
エリナ「悪趣味ねぇ」

その後、ムネタケがどうなったかは誰も知らない・・・



採点:サリナ vs. イネス


ウリバタケ「さぁ、採点をどうぞ!」
メグミ「サリナ・ウォンさんの点数です」
ウリバタケ「0点、0点、0点、0点、0点!合計0点」
メグミ「続いてイネス・フレサンジュさんの点数です」
ウリバタケ「0点、0点、0点、0点、0点!合計0点」
サリナ「ちょっと待ちなさい!」
イネス「納得がいかないわ!」
メグミ「オール0点な理由は何でしょうか?火星の長老さん」

火星の長老「隠し芸で死人はまずい」
アキト「っていうか、あんた火星にいるんじゃ・・・」
火星の長老「心配いらん。これはスタンドだ」
アキト「す、スタンド?」



遠くの火星の住人達「長老!しっかりして下さい!魂が抜けかかっています!!!」


ウリバタケ「続きましては?」
メグミ「可愛い妖精達二人が早くも激突です♪」
ウリバタケ「ほう、各チームいきなり切り札を出してきましたか。これは必見ですね!」
メグミ「ではルリちゃんからどうぞ〜♪」



東軍ホシノ・ルリ「縦笛演奏」


ルリ「ホシノ・ルリ行きます」

出てきたルリの姿に多くのクルーがノックアウト!!!

赤い靴に短いソックス
膝小僧が現れるほどの短いスカート
頭には黄色い帽子
そして背中には赤いランドセルを背負い、
そのランドセルには縦笛が刺さっていた。

アキト「・・・・・・・・・」
ユリカ「なにアキト鼻血だしてるの!!!」
メグミ「アキトさん、不潔です!!!」
エリナ「このルリコン」
アキト「待て!誤解だ!!!」
ユリカ「何が誤解だって言うのよ!!!」
アキト「あっちを見て見ろ!!」

アキトの指さす方には・・・

ウリバタケ「さっそくフィギュアを作らねば・・・」
ジュン「・・・ポォ♪」
ゴート「むぅ」
アカツキ「ふ、ふふーん・・・うらやましくなんかないぞ・・・」

さらに危ない連中なんかが続出中

ルリ「では行きます・・・」

さ!っと縦笛を取り出して口に付け、吹き始めた。
その楽曲とは!

アキト「燃え上がれ〜燃え上がれ〜燃え上がれ〜ガ○ダム・・・ってなんでガ○ダム?」
ミナト「さぁ、最近ピンクハロにハマって、ファースト見直したみたい」
イズミ「認めたくないものだ・・・なんちゃって♪」
ヒカル「オマエモナ・・・・」

ピー!

最後に一つだけ調子を外してしまった。

ルリ「間違えました。テヘ」
一同「畜生、可愛い!!!」

みんな小学生ルックのルリルリに萌えるのであった(笑)



西軍ラピス・ラズリ「ラジオ体操」


こちらは猫の着ぐるみを着たラピスがちょこんとステージの上にやってきた。

ラピス「よろしくにゃぁ」

ラピスが小首を傾げるとクルーの一同はたちまち大騒ぎになる。

ミナト「キャァ♪可愛い♪」
エリナ「本当、なんであんなに可愛いの♪」
メグミ「食べちゃいたい♪」
ユリカ「食べちゃダメだよ、メグちゃん」
ミナト「私も食べちゃいたい♪」
エリナ「美味しそうね、ジュル・・・」
ユリカ「だから、あなた達が言うと洒落にならないから・・・」

と、何を食べたら美味しいのかお子様にはよくわからない話をする大人はほっておくとして、ラピスは猫言葉をしゃべりながらラジオ体操を開始し始めた。

ラピス「ラジオ体操第一、よーい・・・
 いち、にゃぁ、さん、にゃぁ、
 ご、ろく、にゃにゃ、はち、
 いち、にゃぁ、さん、にゃぁ、
 ご、ろく、にゃにゃ、はち、」

その言葉と相まって可愛らしい体操の仕草で大人達はもうメロメロ♪

アキト「・・・はにゃーんですね」
ゴート「ああ、はにゃーんだ」
アカツキ「強面の顔で言われるのも怖いが・・・確かに・・・」

大きいお友達にも好評である。

ラピス「腕を大きく回すにゃ・・・」

コケ!!!!

背中を逸らしすぎたために転けてしまった。

ラピス「イタタタタ・・・転けちゃったにゃ」
一同「か、可愛い・・・」



採点:ルリ vs.ラピス


ウリバタケ「さぁ、採点をどうぞ!」
メグミ「ホシノ・ルリさんの点数です」
ウリバタケ「10点、10点、10点、10点、10点!合計50点」
メグミ「続いてラピス・ラズリさんの点数です」
ウリバタケ「10点、10点、10点、10点、10点!もうひとつおまけに10点、合計60点」

ルリ「待って下さい、もうひとつおまけにってなんですか!」
北辰「・・・・・・・ポッ」
ルリ「あなたはアキさんラブじゃなかったんですか!!!」
北辰「確かに彼女は生涯の伴侶」
アキ「だから生涯の伴侶じゃないって」
北辰「だが、たまには別の女性に走ることも・・・」
アキ「走った先がロリかい!!!」
ルリ「同じロリならなぜ私に萌えないんですか!」
アキ「いや、ルリちゃん、その発言もどうかと思うよ」
北辰「だが、ホシノ・ルリ、お前の萌えは大きいお友達にしか効かない。
 だがラピス・ラズリの萌えは老若男女に有効だ!」
ルリ「がーーーーーーーん!」
北辰「汝、策に溺れすぎたのだ」
ルリ「そ、そうだったのですか・・・」
アキ「いや、そういう問題じゃ」

なんか、間違ったことで敗北感を味わっているルリであった。

ウリバタケ「続きましては?」
メグミ「前半戦終了と言うことで、しばらく休憩です♪」
ウリバタケ「ではCMって奴ですね」
メグミ「はい!でもチャンネルはこのままね♪」



裏番組:仮装大会


ガイ「1番!ダイゴウジ・ガイ!
 熱血ロボゲキガンガーを歌います!!!
 夢が明日を〜〜」
金ちゃん「さぁ採点をどうぞ!」
ガイ「待て!俺の歌はまだ始まっていないぞ!!!」

ぴ、ぽ、ぱ・・・・・ひゅーーーーーん

金ちゃん「まぁ3点だったけど、気を落とさずに来年も来てね」
ガイ「待て!なぜだ!納得いかん!!!」

だって、君、これは仮装大会でコスプレしてカラオケを歌うんじゃないんだって。

金ちゃん「二番目!セー○ームーン」
Snow White「月に代わってお仕置きよ♪」
Secretary「火星に代わって折檻よ!」
Blue Fairy「えっと・・・水でもかぶって・・・反省しなさい・・・(真赤)」
Actress「しびれるほど後悔させるぜ・・・ですわ♪」
Pink Fairy「・・・ビーナスの決めゼリフなんて覚えてない」

一同、なにやら美少女戦士のコスプレをして思い思いの決めゼリフを叫んだ。

Snow White「ダメじゃない、Pink Fairyちゃん、ちゃんと決めゼリフを言わないと」
Pink Fairy「っていうか、言えたら気味悪い」
Actress「そうですよね。私だってジュピターというよりはビーナスですし・・・」
Blue Fairy「待って下さい、Actressさんがビーナスって言うのが聞き捨てなりません!」
Actress「なら言うけど、Blue Fairyちゃんこそ、ツインテールなんだからマーキュリーはないんじゃないの?」
Blue Fairy「なんて事言うんですか!
 いくら主人公とはいえ、あんな脳天気なキャラを演じろとでも言うのですか!!!」
Snow White「酷い!あたしならお腹のラッパがプーなキャラを演じられるとでも言うの!」
Blue Fairy「適任です。これ以上ないっていうくらい適任です!」
Snow White「プンプン!いいもん。
 でも紋付き羽織袴仮面様と結ばれるのはムーンって決まってるもん!」
Blue Fairy「う・・・そ、それは・・・」
Sectrtary「あ・・・私ムーンやってもいいかな・・・
 月に代わってお仕置きよ・・・なんちゃって、キャ♪」
Blue Fairy「止めて下さい、似合いません!(キッパリ)」
Pink Fairy「似合わないね(キッパリ)」
Actress「似合いませんよねぇ(キッパリ)」
Snow White「良い大人がそんなことしちゃダメですよ」
Secretary「あんたが言うな!!!!」

以上、大混乱する裏番組からお送りしました(苦笑)



後半戦


ウリバタケ「さてさてここからは後半戦です。
 早速ですが、次は誰でしょうか?」
メグミ「なんと大和撫子二人の登場です♪」
ウリバタケ「大和撫子?そんなのこの艦に乗っていましたっけ?」

あ、ウリバタケ君、言ってはいけないことを言ってしまった

女子クルー一同「セイヤさん!!!!」
ウリバタケ「え?
 ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」



しばらくお待ち下さい


メグミ「えっと東軍は正真正銘のお嬢様ミスマル・ユリカさんと♪」
ウリバタケ「・・・・対する西軍はなぜボソンジャンプに巻き込まれたのにここにいる、ってかんじのイツキ・カザマさんでお送りします」
メグミ「どうぞ〜〜」



東軍ミスマル・ユリカ「茶道」


静かな和室に着物姿で入ってくるミスマル・ユリカ嬢

ちゃんと入るときは正座をしてふすまを開け、部屋にはいるとちゃんとまた正座をしてふすまを閉める。
中に入ると一礼してお席に着く。

さて中で彼女の点てたお茶を飲むのはお茶の心をわかるこの方々です。
ムネタケ提督
アオイ・ジュン
ウリバタケ・セイヤ
・・・誰ですか?いつもの生け贄三人組だって言うのは?

ムネタケ「そ、そうよ!なんであたしがあんな奴の点てたお茶を飲まなきゃいけないの!」
ジュン「ユリカ、僕は君のためなら星になろう!」
ウリバタケ「俺はまだ死にたくない!!!」
ユリカ「まぁまぁ皆さん茶室ではお静かに・・・」

これから起こる凶行を恐れ暴れまくる三人をユリカはいつものキャピキャピとは違った大和撫子らしいお淑やかさで諫めた。

アキト「・・・・なんかユリカじゃないみたい」
ジュン「当たり前だ。ユリカはこれでも上流階級の子女がわきまえる礼儀作法ぐらい身につけているんだぞ!」
アキト「ならなんでそんなに震えてるんだ?」
ジュン「そ、それは・・・」
そんな周りの心配をよそに、ユリカは次々とお茶を入れる準備を整える。

今日の茶器は何かと尋ねれば、立派に名前と作者を言い当てる。
礼儀作法に則り茶器を並べ、お茶碗に抹茶を入れた後、尺でお湯を注ぐ。
シャカシャカシャカとお茶を混ぜ、そしてムネタケにそっと差し出す。

ユリカ「粗茶です」
ここまでは意外だがバッチリだ。
礼儀作法も動作もまるで大和撫子そのものだ。

だが、ムネタケは手にしたお茶を震えながら抱える。
だって、あのユリカの点てたお茶だよ!?
確かに見た目は普通のお茶だ。
でもあの艦長は普通の材料を使って化学兵器並の毒物を作る天才だ(失礼)
このお茶も普通に見えて実はとんでもない味かもしれない。
だからムネタケは冷汗を垂らしながら飲もうか飲むまいかの瀬戸際に立たされていた。

ユリカ「ささ、どうぞ・・・」
ムネタケ「わ、わかってるわよ・・・」
ムネタケは死を覚悟してお茶を一口すすった・・・

固唾を呑むクルー一同

ムネタケ「ま・・・」
一同「ま?」
ムネタケ「まず・・」
一同「まずい?」
ムネタケ「まずくなんかないわ、美味しいわよ!!!」
一同「ええ!?」

ジュンもウリバタケも吊られて飲んでみる。
すると異口同音にユリカのお茶を絶賛した。

ウリバタケ「この香りを殺さずに芳醇な味わいを見せる、わびさびの境地」
ジュン「ど、どうだ、これがユリカの実力だ」
アキト「っていうか、お前信じてなかったろう・・・」

どうやらユリカの茶道の腕は確からしい。
みんな渋々認めることにした。

ムネタケ「結構なお手前でした」
ユリカ「どういたしまして。ではお茶菓子などを」

一瞬ぎょっと思った一同
お茶菓子ってのもあったのだ!
だが、出されたお茶菓子は形の整った至極まともなものであった。

ユリカ「長寿庵の金鍔・・・」
ムネタケ「あたしアンコもの大好きなの♪」

お店で売られているものなら大丈夫だろう。
安堵した三人は出されたお茶菓子を口に運ぶ。
だが、ここに落とし穴があった。

ユリカ「を真似て私が作っちゃいました♪」
一同「え?」

数秒後、三人の断末魔の叫びがナデシコ中に響きわたることとなった(笑)



西軍イツキ・カザマ「書道」


イツキ「イツキ・カザマ、入ります」
一同「おお、大和撫子!!!」

一同は感嘆の声を上げる。
入ってきたのはイツキ嬢。
その姿はあでやかな着物姿であった。
たおやかな黒髪は結い上げて後ろでお団子にまとめてかんざしを挿している。

そして取り出した白い襷の片方を口にくわえると、それを器用に襷掛けにしていく。
振り袖が書道をしても邪魔にならないようにまとめたのだ。

イツキ「イツキ、参ります!」

ピシ!!!

一同「おぉ!!!」
決めポーズに一同痺れる。

イツキ「と、その前に墨を磨ります」
一同「ガク!」

だが、イツキは黙々と墨を磨り始めた。これが精神集中になるのだとか。
でもこれが字を書くまで磨りあがるのに10分以上はかかる。
時間がかかりすぎるので司会者に時間短縮の催促が飛ぶ。

ウリバタケ「あの・・・墨汁じゃダメでしょうか?」
イツキ「ダメです。心を込めて磨った墨を使ってこそ、魂のこもった字が書けるのです!!!」
ウリバタケ「で、でも・・・」
メグミ「ではここに30分前から磨ってあった墨を使用して下さい♪」
イツキ「ならOKです♪」
ウリバタケ「料理番組みたい・・・」

さて、準備が整ったところで・・・

1本目!

「烈激我印」

ウリバタケ「あの・・・これは?」
イツキ「胸に燃えさかる正義の炎を表現してみました♪」
ウリバタケ「そ、そうですか・・・」

2本目!!

「ぐ」

ウリバタケ「あ、あの・・・・この大きい『ぐ』の文字は何ですか?」
イツキ「具が大きいんです」
ウリバタケ「あ、あの・・・それって一体・・・」
イネス「ああ、昔のCMにそんなのがあったわねぇ」
アキト「知っているあなたも結構年ですねぇ」
イネス「改造して欲しい?アキト君」
アキト「いえ、結構です(汗)」

3本目!!!

「夜露死苦」

ウリバタケ「あ、あの・・・これはなんと呼ぶんですか?」
メグミ「あ、これ『よろしく』って読むんですよ」
ウリバタケ「そ、そうなのかい?」
メグミ「ええ、よくありますよ。特攻服の刺繍とかに」
ウリバタケ「特攻・・・服?」
メグミ「ええ♪」

その後、イツキやメグミがレディースの特攻隊長だったという噂がまことしやかに流れるのであった(苦笑)



採点:ユリカ vs.イツキ


ウリバタケ「さぁ、採点をどうぞ!」
メグミ「ミスマル・ユリカさんの点数です」
ウリバタケ「0点、10点、0点、0点、0点!合計10点」
メグミ「続いてイツキ・カザマさんの点数です」
ウリバタケ「3点、3点、3点、3点、3点!合計15点」

ユリカ「なんで私の点数が低いんですか?プンプン!」
ウリバタケ「なんでって・・・なぁ」
ジュン「いや、ユリカはよくやったよ!」
リョーコ「ジュンもさぁ、一人で艦長を贔屓したって無駄だろうが・・・」
ルリ「っていうか、いい加減懲りたらどうなんですか?」

まぁその意見はもっともだと思うけど、多分それは無理でしょう、ルリちゃん(笑)

ウリバタケ「さて続きましてはどなたの出番でしょうか?」
メグミ「次はお姉さん二人のお色気対決です。
 ハルカ・ミナトさんとエリナ・キンジョウ・ウォンさん♪」
ウリバタケ「それは楽しみですね♪」
メグミ「ではどうぞ♪」



東軍ハルカ・ミナト「猛獣使い」


ミナト「はぁ〜い、レディースエ〜ンド、ジェントルマンズ♪」
黒いレオタードとシルクハットをかぶり、鞭を持ったミナトが登場した。

ウリバタケ「ご、ごちそうさまでした」
ムネタケ「ああ、その鞭で・・・」
ジュン「これだけでご飯三杯はいけるね・・・」
ルリ「何のことですか?」
アキ「こ、子供は知らなくて良いことです(汗)」

そのコスチュームだけで10点満点を付けそうな人達が続出した。
さすがにナデシコのお色気担当(嘘です)

ミナト「ではでは、いまより猛獣を呼び出します。
 百獣の王ライオン、いらっしゃ〜い♪」

愛嬌のある声で呼ぶと舞台袖から猛獣が出てきた。
猛獣が・・・

ゴート「ガォー・・・・(赤)」
ライオンの着ぐるみを着たゴート登場。本人はとても恥ずかしがっているが・・・

アキト「猛獣か?あれ」
ユリカ「猛獣というよりかは可愛いパンダみたいねぇ」
ルリ「でもある意味似合ってますね?」
ラピス「そう?」

と、外野がワイワイい言いながら観賞していたが、当のゴート本人は真っ赤になりながらガォーとか言っていた。

そしてミナトは輪を取り出すとゴートにそれをくぐるよう指示を出す。
だが・・・

ミナト「では輪くぐりです♪」
ゴート「・・・・・・・・・嫌だ」
ミナト「何ですって?」
ゴート「こんな恥ずかしいこと出来るか!」
ゴートが珍しく反抗した。そりゃそうだろう。
だがミナトは慌てず騒がず鞭を取り出す。

ミナト「そういう事言うの・・・・」
ミナトの目は妖しく光、ゴートは怯える。
そして手にした鞭をゴートのそばでピシャリ!!!

すると・・・

ゴート「・・・わかった」
そう言ってゴートはミナトの差し出した輪をくぐった。

ヒカル「あ・・・なるほど」
イズミ「納得」
ウリバタケ「ゴートの旦那はMか・・・」
イネス「どことなく嬉しそうなのが母性をくすぐるわね」
アキト「そ、そうですか?」
ラピス「みんな何を納得しているの?」
ルリ「少女は知らなくて良いことですよ」
ユリカ「なになに?ルリちゃん知ってるの?」
ルリ「・・・・知りません。少女ですから」

とか、異様に盛り上がるギャラリー。
普段の二人の私生活を垣間見た思いであった(笑)

ミナト「では、本日のメインイベント♪
 火の輪くぐりです♪」
ゴート「う、それは聞いてないぞ!!!」
出てきたのは燃えさかる火の輪、しかもゴートでギリギリ通れるかどうかの直径しかない。
失敗したら炎上間違いなしである。

ゴート「さすがにこれは出来ないぞ!」
ミナト「え〜〜お前のためなら死ねるっていうのは嘘だったの?」
ゴート「い、いや、いくら死ぬっていってもこれは・・・」
ミナト「嘘だったの?やっぱりこの恋も終わりなのね・・・」
ゴート「う・・・・」

人間、いくら好きな人のために死ねるといっても、宴会芸で火の輪をくぐって死にました・・・なんて恥ずかしくて誰にも言えないだろう。
それでも涙を流して火の輪に突っ込むゴート。

ゴート「うぎゃ!!!」

だが彼のがんばりもその数日後には水泡と化すのだが、それはまたの講釈で(笑)

ウリバタケ「と、堕ちたところで・・・」
ゴート「待て、字が違うぞ!」
ウリバタケ「西軍はどなたが?」
メグミ「エリナ・ウォンさんで本場のカウボーイロデオです」
ウリバタケ「どうぞ♪」



西軍エリナ・キンジョウ・ウォン「ロデオ」


エリナ「じゃっじゃーん♪」
一同「おお〜〜」
一同、歓声が沸き上がる。
その姿はミナトに勝るとも劣らないほど大胆な格好だった。
カウボーイハットにビキニの上にベスト、下はカットジーンズで足は片方だけ長いブーツだ。

ヒカル「ミナトさんに対抗してきたみたいねぇ」
イズミ「X−2・・・」
ジュン「X−2って何?」
ウリバタケ「某人気RPGのヒロイン」
ジュン「そ、そうなの?」
ルリ「毎回ゲームシステムと世界観を変えるはずのシリーズだったのに、経営が怪しくなったのか初の続編を作った超人気大作RPGです。
 そのヒロインは前作では和服風だったのに、何故か続編ではカウボーイスタイルになってファンを困惑させているという、アレですね?」
ウリバタケ「お、詳しいねぇ、ルリちゃん」
ルリ「私もイメチェンしようかと思って」
ウリバタケ「い、イメチェンって・・・」

どんな格好にイメチェンするのかわからないのだが・・・(汗)

エリナ「それじゃ暴れ馬、カモ〜ン」
エリナは馬を呼ぶ。
ロデオだから暴れ馬が必須だ。

だが、出てきた馬は・・・

アカツキ「馬その1ヒヒーン」
何故か全然恥ずかしがらずに馬の着ぐるみを着たアカツキだった。

ヒカル「あ・・・そういうオチなのか」
イズミ「なるほど、なるほど」
ルリ「???」
ラピス「???」
ユリカ「どういう意味ですか?」
アキト「アキさん、わかります?」
アキ「あ・・・私に聞かないで(真赤)」
ウリバタケ「つまり、アレだな。
 馬並ってやつか・・・」
ルリ「何が馬並なんですか?」
アキト「あ・・・」
ユリカ「アキト、何のことかわかったの?」
アキト「えっと・・・その・・・」
ヒカル「まぁ鼻の大きい男はアレも大きいって言うし」
アキ「ヒカルちゃん!」
イズミ「それに暴れ馬を乗りこなすエリナ嬢・・・そういう関係ですか」
アキ「イズミちゃん!!!」
ルリ「???」
ラピス「???」

一部の親父ネタに通じているクルー達のうわさ話を知る由もなく、エリナはロデオショーを実施していた。後で二人の関係がどのように囁かれているかも知らずに

ルリ「で、どういう意味なんですか?」
アキ「少女が知りたがるようなことではありません(苦笑)」



採点:ミナト vs.エリナ


ウリバタケ「さぁ、採点をどうぞ!」
メグミ「ハルカ・ミナトさんの点数です」
ウリバタケ「10点、10点、10点、10点、10点!合計50点」
メグミ「続いてエリナ・キンジョウ・ウォンさんの点数です」
ウリバタケ「9点、8点、9点、7点、10点!合計44点」

エリナ「待ってよ!お色気なの!?そんなにお色気が良いの!?」
ウリバタケ「いや、そういうわけじゃないと思うんですけど・・・」
ミナト「まぁ、私生活を持ち込んでも勝てないんじゃどうしようもないけどね♪」
エリナ「あんただって私生活持ち込んでるじゃない!!!」
アキ「あんたら・・・いい加減にしなさいよ。墓穴堀まくり・・・」

二人のケンカは続くが、そのままにしておこう(笑)

ウリバタケ「さてこれが最後の対決です!」
メグミ「次はナデシコの武闘派の二人の対決です。
 東軍はスバル・リョーコさん、そして西軍はお待ちかね、我らのアマガワ・アキさんです♪」
ウリバタケ「それは楽しみですね♪」
アキ「ちょっと待て!誰も出るなんて言ってないわよ!!!」

目を剥いて暴れるアキ。
だが・・・

ヒカル「はいはい、おとそでもどうぞ♪」
イズミ「どうぞ、どうぞ♪」
アキ「な、や、止めて・・・」

グビグビ・・・・

アキ「やったろうじゃないの!・・・ヒック〜」
ヒカル「隊長参戦です♪」
メグミ「では最終戦どうぞ♪」



東軍スバル・リョーコ「居合い抜き」


リョーコは昔の剣豪の服を着て日本刀を脇に差していた。
BGMには必殺仕事人みたいなやつが流れていたりする。

リョーコ「あっしゃしがない剣客稼業。
 あんさんには何の恨みもござんせんが、斬れというなら斬ってみせやしょう」
と、片目を伏せがちにしながら口には葉っぱの付いた木の枝をくわえ、手にした刀に手をかけた。

ルリ「・・・・これって一体何のパロディーなんですか?」
アキト「さぁ。なんかいろんな剣客ものの作品が混じっているみたいだね(汗)」
リョーコ「うるせぇぞ!そこ!!!」
外部の茶々に怒るリョーコ(笑)

気を取り直して・・・

何故かお約束のごとく目の前には和蝋燭が3本
リョーコはその前に立つと燃えさかる蝋燭の炎が揺らがなくなるのをジッと待った。

風が止む・・・

その瞬間!!!

シャキン!!!!!
光が一閃した。

リョーコはまだ不動のままだ。蝋燭の炎も揺らめいてはいない。
だが・・・

カチン!
リョーコが刀を完全に鞘に収めた音をさせると、ぽとりと蝋燭の上半分が炎を灯したまま床に落ちた。しかも3本分だ。

一同、見事な腕前に歓声を上げる。

リョーコ「ふぅ、またつまらないものを斬ってしまったぜ」
ミカコ「きゃぁぁぁぁ♪リョーコお姉さま♪♪♪♪♪」
エリ「あれ?あんたアキさん一筋じゃなかったの?」
ミカコ「それはそれ、これはこれですぅ♪」
エリ「あ、そう・・・」
と、一部でリョーコお姉さま派復権の兆しもあったのだが・・・

???「甘い、甘いぞ!!!!」
リョーコ「なんだと!」
闇の中から・・・って照明の明るい部屋の中のどこに闇があるのか知らないが、その闇の中から現れる外道が一人・・・

北辰「甘いぞ、スバル・リョーコ。そんなもの剣客ものでも何でもない!」
リョーコ「なんだと!」
北辰「まだまだチャンバラものの神髄を究めていない愚か者よのぉ」
リョーコ「っつうか、お前審査員だろうが!!!」

そう、審査員のはず・・・っていうかそもそも何でここにいるかわからない北辰登場(笑)
まぁ、剣客ものって聞いて出てくるだろうなぁとは思っていたけど。

北辰「些細なことだ。気にするな」
リョーコ「一言で済ますな!!!
 って俺のどこが甘いっていうんだよぉ!!!」
北辰「何もかもだ!
 蝋燭など斬れて当たり前。
 本当の剣客を名乗りたかったら・・・」

すると北辰はなにやら置くから取り出してきて指さした。
それは何かといえば・・・

北辰「これぐらい斬れねば話にならぬ」
ウリバタケ「あああああ!俺のリリーちゃん初号機!!!」
リョーコ「バカ野郎!鉄なんか斬れるか!!!」
ウリバタケの発明、鉄の人形リリーちゃん初号機をバシバシ叩く北辰に思わず怒鳴り返すリョーコ。どこの世界に鉄を斬る剣客映画があるというのか!

だが、北辰はまだまだ青いなぁ・・・と首を振ってやれやれという。

キラリ!

北辰「斬鉄剣ならこの通り」
ウリバタケ「ああああ、俺のリリーちゃん人形が!!!」
一瞬でリリーちゃん初号機をまっぷたつの北辰

北辰「石川五右衛門は基本だろう、基本!」
アキト「怖い奴でもやっぱり木連人ですね(汗)」
アキ「そうだね・・・」

まぁ鉄を斬る剣士なんて非常識な存在を生み出した功績は大きい。
もっとも、その後、気合いだけで鉄を斬るなんて非常識な存在をゴロゴロ生み出すきっかけにもなった罪も大きいが(苦笑)

北辰「だが、汝も腕は悪くない。もう少しで斬れるようになる」
リョーコ「え?そうか?」
北辰「漢に二言はない。腕の構えをこう・・・」
リョーコ「こうか?」

スパ!!!

リョーコ「お、いい感じ」
ウリバタケ「バカ!艦の壁を斬ってどうする気だ!!!!」
北辰「まだまだ甘い。こうだ!!!」

スパパパパ!!!

プロス「あなた達、何をされるのですか!修理費が!!!」
リョーコ「う〜ん、こうか!!!」
北辰「違う!こうだ!」
リョーコ「わかった、こうだな!!!」
北辰「そうだ。その調子だ」
リョーコ「よし、感じを忘れない内に!!!」
ユリカ「や、止めて!!!ナデシコが〜!!!」

スパスパスパスパ!!!!!!!
リョーコと北辰は艦内を手当たり次第にぶった切り始めた(笑)

ウリバタケ「だ、誰かあのバカ二人を止めろ!!!」
ジュン「あんな鉄をスパスパ斬る奴らを止められるわけないじゃないですか!!!」
ユリカ「でもどうすれば・・・」
ルリ「いい方法があります」
ユリカ「いい方法?」

そう言うとルリはスタスタと出番前におとそを飲んでるアキのそばにやってきた。

アキ「あははは♪おとそはおいしいなぁ♪〜〜ヒック」
ルリ「アキさん、アキさん」
アキ「なに?リルちゃん?」
ルリ「名前間違ってます・・・それよりもさっき北辰さんがアキさんと祝言をあげるって結婚会場を作るためにナデシコを斬りまくってますよ?」
アキ「なにぃ?あんにゃろ〜〜!!!」

するとアキはやおら10tハンマーを持って明後日の方向に駆けていった。

ルリ「目には目を、外道には外道です」
ユリカ「ルリちゃん(汗)」

汗をかくユリカをよそに、向こうの方で「天誅!!!」という叫び声と共に10tハンマーの撲殺音が響きわたるのであった(笑)



西軍アマガワ・アキ「クイックドロー」


少し酩酊状態のアキさん。
それでも彼女に芸をさせようとする無謀なクルー達(笑)

アキ「あんだよぉ〜芸を見せて欲しいって?」
ウリバタケ「ええ、ぜひ・・・」
アキ「わかった。んじゃお前、コップを両手に持ってそこに立て」
ウリバタケ「へ?」
アキ「乾杯っておめでたい芸を見せてやる」

ウリバタケは言われるままに壁際にコップを持って立つ。
だが、アキが懐から抜いたリボルバーをちらつかせながらした説明を聞いた瞬間青ざめるのであった。

アキ「この芸は一発目を上空に放ち、その弾が落ちてきたところを見計らって二発目を発射。それぞれを跳弾させて左右の的に当てるという高等テクニックだ・・・ヒック」
ウリバタケ「ちょ、ちょっと待て!
 二発目を外したら・・・」
アキ「んなもん、あんたにまっすぐ当たるに決まってるじゃない。ゲラゲラ」
ウリバタケ「そ、そんなもん、いやだぁ!!!」
アキ「何がいやだって言うの?」
ウリバタケ「そんな芸、聞いたことないぞ!」
アキ「心配入らない。マリアさんも出来るって言ってるし」
ウリバタケ「マリアさんって誰だよ!!!」
ヒカル「注釈、サクラ大戦OVA第2期豪華絢爛第1巻でマリアさんがやった技ね」
アキ「ありがとう♪ロシアじゃ宴会芸なんだから、心配入らないわ♪」
ウリバタケ「そんなの信用できるか!!!」
アキ「あんた、アタシの腕、信じてないの?」
ウリバタケ「いや、そう言う訳じゃ・・・」
アキ「じゃ、おとなしく立ってなさい!」
ウリバタケ「・・・はい」

すでに酔って目の据わって睨むアキに恐怖を感じたウリバタケは何を言っても無駄だと思ったのか、おとなしく言うことを聞くのであった。
ただ「乾杯」が成功することを祈って。
しかしそれがとんでもない間違いだと気づいた。

アキ「んじゃ行くわよ」
ウリバタケ「よ、よろしくお願いします・・・」

バン!!!

一発目を撃つアキ。
だが、ふとあることに気づくラピス。

ラピス「でもさぁ・・・」
アキト「ん?どうしたの?」
ラピス「弾、落ちてこなければどうなるの?」
アキト「どうなるのって、そりゃ二発目が直進して・・・」
ラピス「でしょ?でも部屋の中だから天井・・・あるよね?」
アキト「あ・・・」

一同すっかり忘れていた。
天井に弾が当たって落ちてくるはずがない。
そのことにようやく気づいたクルー一同。

だが、酩酊状態のアキがそんなことに気づくはずもなく。

ウリバタケ「バカバカ!弾が落ちてこないって!!!」
アキ「うるさいわよ、気が散って命中しなかったらどうするつもり?」
ウリバタケ「集中しても当たるんだって!!!」
アキ「問答みゅよう!」
ウリバタケ「みゅようじゃない・・・って止めて!!!」

バン!!!!



しばし後


アキ「ち、手元が狂ったか・・・」
ウリバタケ「あ、あははははは・・・・・・」

もう少しで弾が首の頸動脈をかするところだったウリバタケは失禁するのであった。

だが、芸が失敗しておもしろくないのがアキである。
アキ「よし、次行こう!」
アキト「まだやるんですか!?」
アキ「そうだよ、あんただ、あんた」
アキト「はい?」
アキ「マトリックスごっこをしよう。」

いきなり指をさされてヤブヘビだったアキト(笑)

アキト「マトリックスごっこって一体・・・」
アキ「ほら、こうやって弾よけるやつあったでしょう。あれアンタやりなさい」
アキト「いい!?出来るわけないじゃないですか!!!」

マトリックスといえばあの有名な背中に倒れながらスローモーションで弾をよけるというアレである。アキは酔ったのを良いことにアキにとんでもない要求をした。

アキ「大丈夫!私が武術を教えているんだから、そのくらい出来る!」
アキト「教えてもらってるって、それ17話からのお話じゃないですか!!!
 しかも本編じゃ俺はここにいないことになってるんですよ!!!」
アキ「そんな些細なことを気にしない、気にしない♪」
アキト「気にします!!!」
アキ「却下します!!!」

酔っぱらいを止める手段などあるはずもない。
悪ノリするアキは問答無用にリボルバーを引き抜いた。

アキ「アキト君、避けてみて!」
アキト「ええい、南無三!!!トリニティー、頼む!」

何に頼むのか知らないが、アキトはいつの間にか持っていた銃を捨ててやってくる弾に集中した。

バシュー〜〜!!!
バシュー〜〜!!!

二発の銃弾を背中を反らせながら器用に避け・・・・られるわけない(笑)

アキト「あ痛たたた!!!」
アキ「あははは♪BB弾で痛いって言うな♪
 さてと、次はどんな芸を見せようかな〜〜♪」

既に酔っぱらって悪ノリし放題のアキ
しかも本人はこれで終わるつもりは全然ないみたいだ。
次の獲物を探している目だ。
ナデシコクルーは遅蒔きながら、一番酔わしてはいけない人物を酔わせてしまったことに気づいたようだった。

ルリ「誰ですか、酔わしても良いから芸をさせようって言ったのは!!!」
メグミ「あそこで失禁している人です〜」
メグミが指さす先には先ほどの攻撃で再起不能に陥っているウリバタケである。

ルリ「でも、どうにかしないと・・・」
ユリカ「でもどうやって・・・」
ミナト「相手はあのアキさんだよ?」
エリナ「み、みんなで飛びかかれば・・・」

無謀な提案をするエリナ
だが、それを聞いたアキは悪ノリをさらに増長させた。

アキ「にゃにぃ〜多勢に無勢とは卑怯な・・・
 よし、味方を増産にゃ〜〜」

酔った勢いというのは恐ろしい。
つかつかつかとエリナに近寄るとアキは彼女の顎に手をかけた。

エリナ「な、何をするの!」
アキ「何をするのじゃないわ。知ってるのよ?」
エリナ「知っているって何をよ!」
アキ「あなたが私のことを目の端で追っているの♪」
エリナ「な、何バカなこと言ってるの!!!」
アキ「隠さなくても君の瞳は雄弁に語っている。
 今まで気づかなくてゴメン」
エリナ「何バカなこと言ってるの!」

言い寄られてまんざらでもないが、激しく抵抗しようとするエリナ。
そんな雰囲気を察したのかアキはここぞとばかりにエリナに顔を近づける。

アキ「怒った君もチャーミングだよ。でも私の前ではとびきり素直な笑顔を見せて欲しいな♪」
エリナ「あんた、何を・・・」

エリナが最後まで台詞を言うことは出来なかった。
クルー一同「!!!!!!!!」

ムチューーーーーー

エリナ「ん!!!!!!!!
 !!!!!!!!!!!!
 !!!!!!!!!!!!
 !!!・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・
 ・・
 ・
 ・・・・・ぷはぁ♪」

さて、何があったかはご想像にお任せします(笑)

アキ「エリナさんは私の味方をしてくれますよね?」
エリナ「ええ・・・」
アキ「よし、味方を一人ゲット♪」

恐るべし、テンカワ流ナンパ術!
闇の王子様の頃のテクに加え、女性となって同性の弱いところも知り得るようになった彼女に怖いものなどなかった(嘘)

しかも・・・

ガシャン!!!!

北辰「我が生涯の伴侶・・・」
ジュン「あ、さっきアキさんに10tハンマーで撲殺された審査員の北辰さん。
 いつの間に復活したんですか?」
北辰「な、汝が実は女色家だったとは・・・・・
 信じぬ!信じぬぞ!!!!」
ジュン「ちょっと審査はどうするんですか!!!」
目に涙をためながら走り去る北辰さんであった(笑)

さてさて、ブロークンハートな一部の人を無視してアキの暴走はまだまだ続く(笑)

アキ「さて、仲間をもっと増やすわよ♪
 ナデシコの女子クルーは私の仲間♪」
ミカコ「きゃ♪お姉さま♪」
サユリ「ミカコちゃん、早まっちゃダメ!」
リョーコ「お姉さま・・・」
ヒカル「って、何もしなくてもゲットされてるし・・・」
ユリカ「ダメダメ!私はアキトのものなんだから〜〜(でもまんざらでもない)」
アキト「誰が俺のものだ!・・・ってアキさんともダメだ!」
ミナト「ちょっと火遊びも良いかも・・・」
ゴート「よくないぞ!!!」
アカツキ「こ、このままではナデシコの女子クルーがアキさんに食われてしまうぞ!!!」
ジュン「それだけは阻止だ!」
クルー一同「おーーー!!!」
アキ「にゃにぃを〜〜返り討ちだ♪」

その後どうなったかは誰も口を噤んで語らなかった。
ただ、わかっていることはその後、突然眠たくなってアキが眠るまで阿鼻叫喚(一部の人には禁断)の世界が続いた事だけは確からしかった。
その光景を記録していたオモイカネであったが、気怠げに操作するルリによってその記録は抹消されてしまった(笑)



翌日


アキ「あいたたた・・・二日酔いだわ・・・
 ってみんなどうしたの?」

頭を押さえながら宴会場に入ってきたアキは死屍累々としている惨状を目の当たりにした。

アキト「あ、アキさん・・・」
アキ「どうしたの、みんな?そんなところで寝てたら風邪引くわよ?」
アキト「アキさん、昨日のこと・・・何も覚えてないんですか?」
アキ「何って・・・・そういえばおとそを飲んだ後から記憶がないのよねぇ。
 で、結局隠し芸の優勝者って誰?」
アキト「さぁ・・・(汗)」

今度こそバカな企画は止めよう・・・そう思うナデシコクルー一同であった(笑)



ポストスプリクト


ということでお正月イベント用の黒プリ外伝をお届けしました。

なんか最後のオチは・・・封印していたネタのはずなのに(汗)
アキさんが本編でお行儀が良いのは過去の人達に自分の正体がバレないようにであって、気が緩むと闇の王子様のたらしの癖が出てくる・・・っていうのは公式の設定ではなくあくまで外伝だけのお話ですのでそこのところ、勘違いなさらないように(爆)

なんか絞り出して書いたので面白いかどうかわかりませんが、ご容赦下さい。

ってことでおもしろかったなら感想をいただけると幸いです。

では!

Special Thanks!!
・AKF-11 様
・桑ジュン 様