アバン


日時と場所は深く追究しないで。
単にこういうネタをやりたかったってだけですからあんまり気にしないで下さい。

とはいえ、人気投票の応援イベント用ですので出来れば勝ちたいのは山々
ひょっとしてアマガワ・アキのファンサイト・・・なんてものが出来たら続編が書かれるかもしれませんね♪

ああ、これって外伝なので黒プリ本編とは何の関係もありませんのでそのつもりで。



それは嵐の夜の事でした


その日、本編の主人公であるアマガワ・アキ嬢はナデシコの自室でぼんやり深夜番組を見ていた。
なんか、トラウマになりそうな出来事を忘れたいらしい(笑)
「うるさいわね!ほっといて!!!」

すみません。
まぁ、それは冗談として・・・

「雷雨なんて珍しいわね・・・」
外は雷ゴロゴロ、大雨ザァザァ
ナデシコに乗ってるから平気だとしても、古今東西、雷を心待ちにしている人もあんまりいないだろう。

「そういえば・・・よく映画とか漫画って雷の日に何かあるよねぇ〜〜」
『そうですねぇ』
アキの台詞にオモイカネ ラピedが頷く。
そう、雷の夜は何かが起きる・・・そう言いたいらしい。。

『ざっと調べただけでも・・・
 たとえばフランケンシュタインで人造人間が生命を得たのも雷の夜ですねぇ。
 バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンが過去から現代に戻ったのも雷が落ちる夜です。
 あるいはコンピュータのプログラムAIが雷の影響で実体化したりと、
 古来から創作における物語のご都合的な設定を強引につじつま合わせするためにそれに匹敵する大エネルギーとして雷は利用されてきたという事ですね。』
「ちょっと待て。
 その前の二つはいいとして、AIが実体化したりって何?」
アキはラピedの解説した内容に驚く。

『知りませんか?自分の作った理想の女の子AIが雷で実体化してウハウハの生活を送るってやつ。確か「AIとま」とかいう漫画でしたっけ?』
「・・・ひょっとして、ラピedって実体化したい・・・とか考えてない?」
『ギク!』
「ギク?」
『そんなことありませんよ。私には3Dポリゴンモデルがありませんから』
「なんか噂ではFFとかD○Aとかゼ○サーガとか、バーチャとかのゲームを漁っているらしいけど・・・ひょっとして?」
『そんなことありませんよ〜〜。
 第一オモイカネ実体化(女性)は他の方が既に書かれているのでやりません(汗)』
「そう?」
必死の弁解を続けるラピedに疑惑の目を向けるアキ。
それにしても・・・・
オモイカネって男なのかな?女なのかな?

とまぁ、どうでもいいことで盛り上がるのは止めて、ラピedは本題に入ろうとする。
『それで未来から赤ちゃんがやってくる・・・っていうお話もあるんですよ。』
「え?どんな話?」
『内容は至って普通の小学生が育児をするっていう単純なお話なんですけど、小学生に育児をさせる理由付けとして、その子が未来からやってきた未来の自分の赤ちゃんっていう設定なんです。
 まぁ自分の未来の子供でもない限り、今時の小学生が他人様の子供の面倒を見るなんて義理もないですし、そんな危ないことを親もさせないでしょうから』
「んな身も蓋もない言い方は・・・」
『で、舞台は20世紀末期の日本なので当然ボソンジャンプなんて便利なものもなく・・・』
「雷でやってくるって?
 一体どんな理論なの?」
『聞いてはいけません。
 そんなことを言い出したら某セーラー服美少女戦士はどうやって変身してるのか?とか、
 某セーラー服美少女戦士はあんなに素顔を晒しているのにどうして正体がばれないんですか?とか、
 そんなことを言い出したら物語の創作が出来なくなってしまいます!』
「はいはい、わかったからそんなにアップにならなくても・・・」
ウインドウでにじり寄るラピedに気圧されるアキ。

「でもさぁ、ということはこれって筆者的には『雷で何か起こるから疑問なんて抱かずに納得して下さい』って言ってるってこと?」
『有り体に言えば・・・・』

図星なのか、アキの部屋に気まずい雰囲気が流れる・・・・

「じゃぁ、ここにいる赤ん坊もそういう理由ですか?」
『たぶん・・・』
「だぁ♪」
状況をようやく理解した一人と1AIは溜息をついて目の前の小型ベビーベットに寝ていた赤ちゃんをまじまじと見つめるのであった(笑)



ママプリ
ママはプリンセス オブ ダークネス<襲来編>



回想 30分前のアマガワ・アキ自室


それはその日最大の雷が落ちたときだった。

ガラガラビッシャン!!!!
と、雷が落ちたと同時に
目の前のテレビが突然輝きだした!!!

「ひょっとして女神様!?」
と、目の前の光景が信じられないのか、ベタなボケをかまして惚けるアキ。
でも出てきたのは女神様ではなく・・・

ボワァァァン♪

「だぁ♪」
小さなベビーベットに乗って赤ちゃんが現れたのだ!!!(笑)

「な、なんですと!?」
惚けて赤ちゃんを抱き留めると、テレビには不思議な画像が写り始めた。

『・・キトなの?』
「え?」
『そっちにいるのは、アキトなの?』
「そ、そうですけど・・・」

顔はぼやけててよくわからない。声も酷いノイズで女性ということだけしかわからない。
でも向こうはこちらのことを知っている風なので思わずうなずく。

『良かった。その子、CC使わずに雷のエネルギーでジャンプしちゃったようなの。』
「したのって・・・」
『お願い。こちらから迎えに行くまでその子を預かってて』
「預かってって言われても・・・」
『なによ。自分の子供なのよ。しっかり面倒ぐらい見てよ』
「見てよって・・・私に子供なんかいないわよ。
 っていうか、まだ女の体・・・」
『え?ナデシコA時代に跳んじゃったの?
 やっかいだわ。
 わかった。なるべく早く迎えに行くから子守お願い〜〜』
「待って!この子の名前は?
 あなたは一体・・・」
『その子は紫苑、テンカワ・シオン
 私はあなたの奥さんで・・・ザーーーー』
「ちょっと!!!」

言い終わる前にその通信は切れてしまい、元のTV番組に戻ってしまっていた。
未来と空間的に接続していたエネルギーを使い切ってしまったらしい。

後に残ったのはやたら元気な赤ちゃんだけであった。



回想終了・再びアマガワ・アキの部屋


「シオンちゃんか・・・」
あまりのことで麻痺していたが、落ち着いてようやく思考能力が回復してきたのか、アキは問題を整理しようとしていた。

「まず色々調べないといけないね」
『うん』
ラピedが頷く。
やっぱりご主人様は沈着冷静なんだと思い込もうとした矢先、

「この子って男の子?女の子?」
『って一番最初に心配することはそれですかぁぁぁ!!!』
アキのボケに鋭いツッコミを入れるラピed

「だって大事な事よ?
 ベビー服を買うのだって男物を買えばいいのか、女物を買えばいいのかわからないし」
『そんなのおむつ替えればわかるでしょ』
「お、おむつ?」

その途端、真っ赤になるアキ
「そうだ、おむつをどうしよう!
 どうやって替えればいいの?」
『アキさん、落ち着いて』
「ラピed、あんた出来ない?」
『ウインドウしか出せない私にどうしろと?』
「そんなこと言ったって〜〜」
正常に戻ったように見えて結構混乱しているアキさんでした(笑)



この子誰の子?


結局、開けてみました(苦笑)

「・・・女の子でした(汗)」
『マスター、エッチ・・・』
「エッチって、一応外見は女の子だしぃ」
『・・・でも元は男性ですよね。
 まさか!!!
 心まで女性になってしまわれたのでは・・・』
「んなわけないでしょう!それにいくらなんでも赤ちゃんに欲情しないわよ。」
『そうですよね。奥さん5人ですし』
「おい」
『ストライクゾーン広いですし』
「ほっとけ。優柔不断なだけだ」←開き直る
『超ロリでも・・・』←ラピスを取られたので少し恨みに思ってます。
「違うわい!!!」
『でも、心拍数あがってますよ?』
「そ、それは赤ちゃんって、ちょっと乱暴に扱っただけでも壊れそうだから緊張しちゃったのよ」
『本当ですか?』
「本当よ(汗)」
なぜか厳しいツッコミを入れるラピedであった。

「それはいいとして、この子をどうしよう。
 たぶん未来の私の子供だと思うんだけど・・・
 こちらから帰してあげられない?」
『無理でしょう』
「なんで?」
『時間が特定できません。第一、時間移動をするためにはSnow Whiteさんの力が必要です。』
「・・・?
 別にあいつなら協力してくれるでしょ?」
『こんなメッセージを受け取ってます』

とラピedが見せたのは
『しばらく実家(未来)に帰らせていただきます by.奥さん's一同』
というメールであった。

『浮気がバレた?』
「浮気なんかしてないわよぉぉぉ!!!」
『冗談です。免許の書き換えだそうです』
「いらん時には呼んでもないのに出てくるくせに、こんな大事な時に限っていないんだから・・・」
『今回はその方が良かったと思います』
「なんで?あいつらって自分の子供だと知れば協力ぐらいするだろうに・・・」
『甘いですよ!』
「何が?」
『その子、誰のお子さんなんですか?』
「誰のって・・・私のでしょ?」
『ですから、生んだのは誰なんですか?』

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

言われてみてはたと気づく。

この子は誰の子供なのだろう?
自分とSnow Whiteの子供なのか?
なら過去の自分の所に跳んできた理由も納得できるけど・・・

『それならいいですけど、もしかしてBlue Fairyさんの子供だったりしたらどうします?』
「う・・・」
『それだけじゃなくってPink FairyさんやActressさん、それにSecretaryって可能性もあります』
「やっぱり・・・彼女達が来たら一騒動になる?」
『まぁ、誰の子かわからないから解剖とかするかも・・・』
「う、まさかそれはしないと思うけど・・・」
『でも、あの5人以外という可能性も・・・』
「え?」

そりゃそうだ。
奥さんの素性はわかっていないのだ。

「浮気はしてないですじょ?」
『ですじょって・・・今はしてなくても将来のアキさんの行動まで保証できないでしょ?』
「それはそうだけど・・・
 でも、そんなこと言い出したらこの子が私の子供だって可能性も怪しいもんだけど・・・」
『思いっきりアキさん似ですよ』
「そう?」

そう、どことなくアキトというかアキさんの赤ちゃんバージョンに近いです。

『もし浮気がバレたらセカンドインパクトが起こるかも・・・』
「だから浮気はしてないって!」
『あるいはこんな可能性も・・・』
「・・・・?
 可能性って何よ」
『アキさん自身の子供とか・・・』

ピキーン!!!!!!!!!

「ウソよぉぉぉ!!!
 私は男に戻って幸せに暮らすのよ!!!
 なんのためにわざわざ過去まで戻って女のマネして苦労してると思ってるのよ!!!」
『戻れない可能性だって・・・』
「だからって誰と子供を作れっていうの、あんたは!!!」
『ご要望の多いアキ・・・』
「言うなぁぁぁぁぁ!!!!!」
『だってこの子も・・・』
「マ〜〜♪」

アキを見て両手を伸ばすシオンちゃん

ピキーン!!!!

その瞬間、アキが壊れた(苦笑)

「私はママじゃない!!
 パパになるの!!!!」
いやいやしながら叫ぶアキであった。

ラピed、虐めすぎ
『すみません(汗)』



はじめての育児


「・・・・思わず取り乱してしまった」
『落ち着きましたか?』
「なんとかおかげさまで」
やっと現実逃避から帰ってきたアキ。

とはいえ・・・

「マ〜〜マ〜〜」
さっきからシオンちゃん、アキを見てマ〜〜マ〜〜言っている。
「私が本当に母親なの?」
冷汗をかくアキであるが、ラピedが別の指摘をする。
『アキさん、シオンさんを抱いてあげて下さい』
「いいけど・・・」

アキは訝しげにシオンを抱くと・・・

「マ〜〜♪」
「ちょ、ちょっと・・・」
まるでおっぱいを鷲掴みにするようにアキの胸に顔を埋めるシオン

『やっぱりそうですか・・・』
「そうですか、ってどういう事よ!」
シオンに胸の辺りをまさぐられて困っているアキを余所に、一人納得するラピed

『シオンさんはお腹が減っているのです』
「そうなの?」
『ですので授乳の象徴である女性のバストを食事と見なして「マンマ」と言おうとしてらっしゃるのではないでしょうか?』
「ああ、そういうことなのね」
自分かママではないことがわかってちょっとホッとするアキ

だが・・・

「こら、シオンちゃん。
 そんなに触ってもお乳はでないよぉ」
今度はそのシオンを持て余す。
そりゃそうだ。いくら欲しがっても子供を産んでいないアキに母乳など出るわけがない。

『とりあえずミルクをあげたらどうですか?』
「牛乳じゃ・・・ダメかな?」
『ダメでしょう』
「でも乳児用の粉ミルクなんてナデシコにないわよ」
『シオンさんの荷物の中に何かありません?』
「んーーどうだろう?」

シオンが寝ているベットをがさごそ探してみる。

「ガラガラとおしゃぶりと着替え一組と紙おむつが2、3枚
 それにほ乳瓶と粉ミルクが少々・・・」
『1日も持ちませんね。』
「・・・仕方がない。
 とりあえず入手方法は後で考えるとして、ミルクを飲ませよう」

細かいことを考えるのは止めたようである(笑)

とりあえずシオンを寝かし、おしゃぶりをくわえさせてから、アキは自室のレンジに向かった。
アキの部屋はちょっとしたキッチンと冷蔵庫があり、簡単なものなら作れる。
唯一わがままを言って入れさしてもらったものだ。
それがこんな形で役に立つとは・・・

「なになに?お湯の温度は・・・」
粉ミルクの袋に付いてる説明書をよく読みながらお湯を沸かすアキ。
幸い、料理とかで大体の温度がわかるのがせめてもの救い。

数分後・・・

「はい、お食事ですよ」
と、ミルクの入ったほ乳瓶をシオンの口元にかざす。
するとシオンはガプっとくわえて猛烈な勢いでミルクを飲みだした。

「おお、凄い凄い♪」
まるでコーラの一気飲み・・・ってな勢いで飲み始めた。
飲みっぷりはいいようだ。

ゴクゴクゴク・・・

あっという間に小さいほ乳瓶であるが、空っぽになってしまった。

「なくなったのにまたチュウチュウしてる・・・」
『おかわりが欲しいのでは?』
「よく飲む子ねぇ」
そう言うとアキはもう一回ミルクを作りにいく。

そしてもう一回ほ乳瓶を与えるが・・・

「あれ?半分ぐらいでほ乳瓶を口から離した?」
『もうお腹一杯なのでは?』
「そ、そうなの?」
『その子にとっては大体そのくらいが適量なのかもしれませんね』
「ふぅ〜〜ん。覚えておこう」
ちょっともったいなげに残ったミルクを眺めるアキ。
まぁ赤ちゃんがミルクを飲む量なんてあまり安定はしてないのですが。

『アキさん、アキさん』
「なに?」
『ゲップさせてあげないと』
「ゲップ?」
ラピedはアキに育児本の1ページを見せてあげる。

「えっと、なになに?
 赤ちゃんは一人ではゲップ出来ないので立った姿勢で抱っこした後、背中を叩いてあげて下さい・・・か」
アキは書かれている通りシオンの顎を自分の肩にのせるように抱きかかえ、軽く背中を叩いていく。

ポンポン
・・・くぷぅ
可愛いゲップをするとシオンは落ち着いたように笑顔になった。

「よかったよかった・・・って
 なんかジャケットがヌルヌルしているような・・・」
『シオンさんのヨダレですね』
「ゲゲッ!」
『育児雑誌には・・・
 赤ちゃんはヨダレや離乳食の食べこぼしやらなにやらでとにかく汚れます。
 汚すのが赤ちゃんの仕事と思って下さい。
 ベビー服はよく汚れますのでまめに替えて下さい。
 あと、当然赤ちゃんの世話をするお母さんの服も汚れますので、汚れてもかまわない服装にして下さい』
「・・・それってブランド物の好きな女性には耐え難い苦痛だろうなぁ(汗)」
『いえ、たぶん子供を世話している時点で気にならなくなると思います。
 子供の世話は赤ちゃんとの格闘戦ですから。
 なりふり構っていられなくなると思います(笑)』

そういう風にはなりたくないと思いつつも、母は強しっていうのはこういうことを経験するからなのかなぁ・・・と思うアキであった。
とりあえず、汚れてもいい服を確保する必要性を痛感したのであった(笑)

だが、汚れ仕事はまだこれからだった。

「・・・臭う?」
『・・・私には臭う機能はありません(汗)』
「ひょっとして、ひょっとする?」
『その通りでしょう(苦笑)』

アキはそっとシオンちゃんのおむつを開けてみる・・・

プーン〜〜

「びぇぇぇぇぇ〜〜!!!」
大きい方をして泣き出した(笑)
「ええ?おむつってどう替えるの!?」
『はい、こ、これを読んで下さい』

アキは育児書のページを見ながら必死におむつを替える。
「奇麗に拭った後、ベビーパウダーで・・・ってベビーパウダーはどこ?」
『ベットにありました?』
「ない!
 もう、とりあえず奇麗に拭くから明日まで我慢して!
 でおしめおしめ・・・」
ちょっと鼻をつまみながらおしめをゴミ箱にポイし、新しい紙おむつを付け替える。
最近はパンツ式だからあまり難しくないみたいだ。

「・・・・完了」
『お疲れさまでした』
「なんか、どっと疲れたよ・・・」
たったそれだけのことなのに既に疲れた一人と一AI(笑)

でもお腹が膨れ、出す物を出した赤ちゃんのやることといえば・・・

「あ、まぶたが重くなってきたみたい」
『まぁお腹一杯ですからね』
「く〜〜」
すやすや寝息を立て始めるシオンちゃん

泣き始めたら戦闘のように大変なのに、笑ったりおとなしく眠り出すと途端に可愛く見えてくるのが赤ちゃんだ。
アキも例に漏れず、シオンちゃんの寝顔を見てると途端に心が温まる。

「子供を持った父親ってこんな気分なのかなぁ・・・」
『母親の間違いじゃ?』
「ラピed、あんたウイルス仕掛けて欲しい?」
『ウソです!もう言いません!!』
ラピedを怖がらせながらも、アキは微笑ましそうに赤ちゃんを見ていた。

その夜、アキはシオンちゃんをベットに寝かして自らも就寝するのであった。

こうしてアキとシオンの1日目の生活は終わるのであった・・・

めでたしめでたし

・・・・な〜〜んて平和に終わると思ったら大間違い!

アキが寝入った3時間後、
「ふぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「な、なに?なに?!」
けたたましい同居人の泣き声に慌てて飛び起きるアキ!

「なに?どうしたの?シオンちゃん!!」
『あ、育児本によりますと・・・』
「なになに?
 赤ちゃんの生活サイクルは食べる→出す→寝るのサイクルを3〜4時間単位で繰り返します?」

そうです。
赤ちゃんは普通の大人と生活サイクルが違います。
ですから大人と同じサイクルで8時間ぐっすり眠ってくれる・・・なんて甘いことはありません。いくら眠くてもお母さんは叩き起こされるのです。
育児疲れというものはこういうところからじわじわと効いてくるんですねぇ。

「はいはい、泣かないで、泣かないで〜〜!!!」
その後、幾度となく夜中にたたき起こされる事になる。
子育ては肉体労働だということを改めて知らされるアキであった。

頑張れアキちゃん、眠れない夜は始まったばかりだぞ!(笑)



ポストスプリクト


ということで人気投票用応援イベント用の黒プリ外伝その1をお届けしました。

まぁお堅い育児物はとりあえず、今回ぐらいかな?
次回は秘密を守ろうとするアキと、秘密を暴こうとするナデシコクルーのドタバタ劇・・・って事になります(笑)
せめて3話分ぐらい書きたいものよのぉ(遠い目)

なるべく応援期間内に書けるだけ書きたいですが、無理なら次の応援イベントでってことで(汗)
ひょっとして人気投票を勝ち残ってファンサイトが出来た暁にはファンサイト専用の連載として、成長したシオンちゃんが10歳で二代目Princess of Darknessを襲名するというストーリーなんかを夢想したりしているのですが・・・書けたらいいなぁ
<1行分も構想出来てないですが(笑)

ってことでおもしろかったなら感想をいただけると幸いです。

では!

Special Thanks!
・よこひら 様
・さいと 様
・英 貴也 様