アバン


青い空だ〜白い雲だ〜エメラルドグリーンの海だ〜
な〜んて浮かれたナデシコクルーを尻目に裏ではなにやら進行中

アキトさんが捕まってたり
例の男が現れていたり
アキさんが戦闘モードセットオン!だったり
なにやらシリアスな雰囲気になってきたんですが、一波乱ありそうですか?

それにしても『ドシリアスに攻めますよ(萌)』
ってなんですか、この(萌)は!
普通、そこは(燃)でしょう?

ああ、これってSecond Revengeのラストとほんのちょっぴり関係があったりしますのでそのつもりで〜



シーン1・出会い


海岸に流れ着いた脱走兵テンカワ・アキト
それをこの島でひっそりと暮らす天涯孤独の美少女アクアが自分の家まで運ぶ。
アキトは3日ほど眠りつづけた。その間アクアは献身的な看病を寝ずに続けた。

幸い4日目にはアキトは目を覚ました。
そのとき彼女はアキトがいつ目を覚ましても良いように食事の用意をしていた。

目を覚ましたアキトとアクア
そして互いの瞳を見つめ合ったとき・・・
二人は既に恋に落ちていた。



クリムゾン家の別荘


トントントン・・・
小気味の良い、包丁の音が聞こえる。
懐かしい、味噌汁の匂い・・・

懐かしい・・・ってテンカワ家って和食だったっけ?
などと寝ぼけ眼で思いつつ、なんとなく覚醒していくアキト。

「あれ?ここは・・・」
「あら、目を覚ましたんですか?」
ベットから起きあがったアキトは声の方を振り返ると、そこには割烹着を着た金髪の女性が包丁を握りながら台所で食事を作っていた。

「もう少しでお食事出来るんで寝てくださっててかまいませんよ♪」
「・・・・済みません、ここはどこですか?
 あなたは一体・・・」
「ああ、ごめんなさい。
 私が前も見ずにぶつかっちゃったから。
 お怪我はありませんか?」

前を見ずにぶつかったぐらいの勢いじゃなかったはずだけど・・・

とアキトが思い始める前に彼女は料理の手を止めて振り返る。
・・・・優しそうな笑顔をする可愛い女性であった。
アキトは一瞬呆気にとられた。

「どうしようか悩んだんですけど、私の力だとここにお運びするのが精一杯だったので・・・。
 ご迷惑でしたか?」
「い、いえ。こちらこそご迷惑かけまして(汗)」
そう言ってはにかまれると、男は途端に腰砕けになる。よくツボを心得た攻撃だ(笑)

「もう少しでお食事が出来ますから、待って下さいね♪」
「ここは?君は一体・・・」
「ここは私の家。私の名前はアクア」
「アクア?」
「クス♪」

アキトの頭の中でなぜかゲキガンガーに出てくるアクアマリンと彼女がダブる。
そう思うとアクアのことが自分の中の理想の女性像と重なり出すアキトであった。

まず掴みはOKのようだ。
アクアは心の中でほくそ笑むのであった・・・。



ナデシコ プリンセス オブ ダークネス
第10話 「女らしく」てもアブナイ<後編>



しばし後、クリムゾン家の別荘


「これ、全部君が?」
「ええ、召し上がれ♪」
アクアは自分の手料理をアキトに勧める。

うん、ユリカやルリのように怪しげな所はない。
むしろ美味しそうに出来上がっているといっても良い。
まるで一流シェフが作ったディナーみたいだ。
もしかして家捜しすればシェフでもいるんじゃないか?と思うぐらいの出来映えである。
もしこれを彼女一人で作ったのならものすごい腕前だ。
アキに匹敵するかもしれない。
彼女の手料理に飢えた独身男性ならまず100点満点をつけるだろう。

だが・・・・

「アクアさん・・・」
「はい?
 なんですか?」
「これ・・・和食じゃないですよねぇ?」
「何言ってるんですか。フランス料理のフルコースですよ♪」
「そうだと思いました。
 でもさっきはなんで割烹着姿だったんですか?」
「ギク!」
「ギク?」
「・・・」
「・・・」

一瞬白々しい空気が流れる

「酷い!割烹着を着てフランス料理を作っちゃいけないって法律でもあるんですか!?」
「い、いや、何着て料理しても良いよ!
 うん!!」
目に涙を浮かべて泣きそうになるアクアを必死になだめようとするアキト。

シチュエーション優先の不自然な演出を女性の涙という強引な力技で切り抜けることに成功したアクアであった(笑)



テニシアン島・林の中


ユリカ「アキト〜どこ行ったの〜。お仕置きしないから出ておいで〜」
メグミ「アキトさん、ユリカさんより優しくしてあげますから出てきて下さい〜」
ユリカ「ちらり」
メグミ「ちらり」
ユリカ「メグちゃんよりずっと優しくしてあげるから出ておいで〜〜」
メグミ「ユリカさんよりずっとずっと優しくしてあげますから出てきて下さい〜」
ユリカ「メグちゃんよりずっとずっとずっと・・・」
メグミ「ユリカさんよりずっとずっとずっとずっと・・・」
(以下エンドレス(苦笑))

相変わらずお約束のギャグをかまして辺りを探し回る二人であった(笑)



ナデシコ・ブリッジ


「むすぅ〜」×2
「どうしたの、ルリルリにラピラピ(汗)」
「別に!!!」×2
ミナトの言葉に不機嫌なオペレーター二人組(笑)

『なんで艦長達が良くて、私達がダメなんですか!!!』
ってなオーラを大量に吐き出していれば周りの人間もそりゃ引くわなぁ(苦笑)

「こうなったら、一時休戦です」
「うん!」
なにやら頷き会う二人
そうと決まったら話は早い。
軽やかにコンソールを操作する二人。
そしておもむろにパイロット達を呼び出す

ルリ「アカツキさん」
アカツキ『なんだい、ルリちゃん』
ルリ「アカツキさんは空中からチューリップを偵察して下さい。
 近くに別荘があるはずです」
アカツキ『いや、でも・・・』
ルリ「空戦フレームは上空偵察しないで何をするんですか!」
アカツキ『・・・はい』

ラピス「リョーコは地上から静かに近づいて。
 速やかに!」
リョーコ『速やかにっていったって・・・』
ラピス「宇宙に出れないゼロG戦フレームはただの陸戦フレーム!
 今から目標ポイントに向かわなかったら何時間かかると思ってるの!」
リョーコ『そりゃそうだけど・・・』
ラピス「判断遅いよ!」
リョーコ『・・・わかったよ!』

ブリッジ中がそのぴりぴりした空気に怯えている。
唯一歓迎しているのはエリナぐらいのものだろう。
とはいえ、指揮を全て奪われた艦長代理アオイ・ジュンは涙をルルル〜と流して悲しんでるのは言うまでもなかった(笑)



シーン2・お互いの境遇を話し出す二人


彼は自分の戦う意味を見失っていた。
勝手な軍の横暴
戦闘に明け暮れいつ終わるともしれぬ日々
そしてどうしてもその戦いに正義があると思えず、脱走してきた。
だが、追っ手に攻撃されるも、重傷を負いながら海に飛び込んだ・・・。

彼女は天涯孤独の身だった。
父と母を政治的策略で失い、彼女に残された唯一の財産、テニシアン島にひっそりと暮らす毎日
誰に食べさせるでもない料理を毎日作り、両親の墓前に捧げる。
だがそれを捨てるときの侘びしさが彼女を苛む。

そして彼と彼女は出会った。

彼は一時の平穏と傷ついた心を彼女に癒してもらい、
彼女は作った料理を食べてもらい、美味しいと言ってくれる相手を得た、
彼、それに彼女は孤独ではなくなった。

二人が恋に落ちるのは時間の問題であった・・・



しばし後、クリムゾン家の別荘


食事を終えた後、アクアは優しくアキトに話しかけた。
「あなたの名前は?」
「俺?」
「ええ♪」
「・・・テンカワ・アキト」
「良い名前ね♪アキトって呼んでいい?」
「あ、ああ・・・」

にっこり笑うアクア。
アキトはつられてそう答えてしまった(苦笑)

「君はどうしてここに?」
『この島は無人島じゃ・・・』と言おうとした言葉をアキトは思わず飲み込んでしまう。

「・・・・」
愁いを帯びた表情
さっきまで微笑んでいたのがウソのようだ。

「気に障ること聞いちゃったかな?」
「ううん、いいの。
 私は天涯孤独の身、この島はパパとママの残してくれたたった一つの贈り物なの」
「・・・・ゴメン」
「いいの。もう慣れっこだもの♪」
そうやって健気に笑うアクアの笑顔に魂を揺さぶられるアキトであった。

薄幸の美少女・・・
このパターンに男は弱いモノである(笑)



シーン3・破られる幸せな日々


幸せな日々は長くは続かなかった。
やがてその島が戦場になったからだ。

軍隊が、戦争が、彼らの幸せな日常を蹂躙していく。
当然アキトも抜け出してきた軍隊にその存在を知られることになる。
そして軍隊はアキトを逮捕しにやってきた。

引き裂かれそうになる二人は林の中を逃げ回る!

戦闘機が飛来し、爆撃が行われた。
戦争はそこが彼らの思い出の場所であることにお構いなしに蹂躙していく。
あちこちから火の手はあがり、思い出を全て灰にしていった。
爆風が吹きすさぶ中、それでも彼らは逃げ続ける。
互いの手を離さないようにしっかり握りながら・・・

逃げ切れたと思ったその刹那!
彼らの前に現れたのは謎の暗殺者が放った銃弾であった・・・



テニシアン島・小高い丘


その男は漏れ伝わる盗聴器のスピーカーから、アキトとアクアの様子を窺っていた。
シナリオもそろそろシーン3

・・・そう、そろそろ彼の出番である。

「しかし・・・戦争している最中で脱走兵の捜索にかまける余裕などあるはずないだろう・・・」
その男は殴り書きの絵コンテを見て溜息をつく。

シチュエーション重視のご都合ストーリーである。
こんなもので酔えるのは作者本人ぐらいであろう。
穴だらけもいいところだ。

でもなんでこんな茶番劇に付き合っているかというと・・・

「謎の暗殺者・・・・フッ!」

なんと魅惑的な響きを持つ言葉であろうか。
人知れず、名も知れず、
だが、与えられた任務は鮮やかに見事にこなしていく。
無口でニヒルで
『お前には恨みはないが、これも任務だ。恨むなよ』
とかいいながら引き金を引く・・・

暗殺者の端っこにいる者なら切望するシチュエーションであろう。

「外道と言われて十数年・・・
 一度はこういう役をやりたかった・・・」

本気で涙を流す。
これで念願が叶うのだ!

「さぁ、テンカワ・アキト。
 我が宿願のために果てるがいい・・・」
その男はライフルを取り出すと遙か彼方、別荘のベランダにいるアキトへとライフルを向け、照準を合わせる。
スコープの中心部にはアキトの姿を捉えた。

まずは肩を軽く射抜く。
そうすれば二人は我が存在に気づくだろう
そして第二射目
今度はアクアがアキトを庇って撃たれる。
アキトは銃弾をかわしながらアクアを建物の影に連れていく。
そこでかわされる恋人達の最後の会話
そしてクライマックスに暗殺者は彼らの前に現れ・・・

「さぁ、絶望に震えるさえずりを聞かせてくれ」
男はそうほくそ笑みながら引き金に力を入れようとする。

だが・・・・

「あら、そのシナリオは変更してもらおうかしら♪」
「なに?」

男はさっきまで気配のなかった背後を振り返る。
そこには黒いマントと黒いバイザーに身を包む一人の女性が佇んでいた。

『一体いつの間に・・・』
という言葉を男は飲み込んで静かに立ち上がった。

「我の後ろを取るとは・・・貴様、何者だ?」
「とりあえずPrincess of Darkness・・・闇の姫って呼んでもらおうかしら。
 木連諜報部、北辰さん。」
「ほう、我の名前を知っているか、女よ
 ・・・そうか、お前が火星で暴れた機動兵器のパイロットだな?」
「That's right♪」
その男、北辰のプレッシャーがかかった言葉にもその女性アマガワ・アキは嬉しそうに答えた。

北辰はすぐに彼女が自分と同類であることに気がついた。
血と硝煙と、そして命のやりとりを積み重ねたものだけが持つ匂い!!

「こんなところでさっそく手合わせできるとは嬉しいぞ!」
「どういたしまして♪」
北辰のうれしそうな顔にアキは笑って答えた・・・



テニシアン島・別荘上空


「おう、あれは何だ?」
空戦フレームで上空を探索していたアカツキは発見したチューリップをみて驚いた。
人為的なバリアでチューリップが封じられていたからだ。



ナデシコ・ブリッジ


プロス「どういうことですかな?」
ルリ「この島はつい最近個人の所有になったようですね」
ラピス「えっと・・・欧州最大のコンツェルンのオーナー、クリムゾン家だね」
エリナ「私、知ってるわよ。ついこの間、そこの一人娘が社交界にデビューしたって」
イネス「クリムゾン・・・バリア関係では世界有数の兵器メーカーね。
 お空のバリア衛星もクリムゾンの受注。
 だけど財閥の一人娘はたぶんに問題児らしいの・・・」
エリナ「問題児って?」
イネス「誕生日のパーティーでいきなり招待客全員の料理にしびれ薬を混ぜたり、
 自分の為だけに少女漫画家や小説家を誘拐したっていう逸話が残っている。
 まぁ一族唯一の汚点という言うわけね・・・」

一同、その台詞を聞いてと〜ってもイヤな予感がした。



テニシアン島・別荘上空


アカツキ「なるほど。それでここにクリムゾンのバリアシステムがあるってわけか・・・」
ヒカル「どうする、これ?」
イズミ「何も考えずに壊す!」
リョーコ「だな。やっかいごとに巻き込まれる前にとっとと潰そう」
パイロット達はそんな面倒な娘に関わり合う前にとっとと問題の種を抹消することに決めたようだった。



クリムゾン家の別荘


けれど、既にやっかいごとに巻き込まれている者たちが数名いた(笑)

ユリカ「あ〜〜!!!
 アキト、こんなところで何やってるの!!!」
メグミ「あなた、アキトさんに何してるんですか!!!」
ということでユリカとメグミはめでたくアキトの消息を突き止めました(笑)

「いや、これはなんというか・・・」
アキトはしどろもどろになって答える。
そりゃそうだろう。
決してやましい気持ちがなくても、アクアが自分の胸の中にいたら誰だってそう思う。
いくら料理が旨かったからといって、情にほだされたからといって、安易に女性を抱きしめたりしてはいけません(苦笑)

するとアクアは
「あなた達は脱走したアキトを連れにきた軍隊の人達ですね!」
と叫んだ。
一同はその台詞で目を丸くする。

ユリカ「アキト、脱走しちゃったの?」
メグミ「アキトさん、いつの間に!?」
アキト「いや、別に脱走した覚えは・・・」
ユリカ「そんなにメグちゃんのアタックがイヤならイヤって言ってくれれば艦長権限でなんとかしたのに!」
メグミ「そんなに艦長がイヤなら私がセクハラでネルガルに被害届を出してあげたのに」
ユリカ「・・・(ギロリ)」
メグミ「・・・(ギロリ)」
アキト「あの・・・二人とも、俺は別にそんなこと一言も言ってないからね。
 それだけは覚えて置いてね・・・」
二人が勝手に妄想と火花が飛び交うその空間でアキトは必死に言い訳をする。

一人おもしろくないのはアクアであった。
こんな予定ではない。
ここはアキトが
『俺は彼女とここで暮らすんだ。
 彼女は俺にとってのアクアマリンなんだ。
 だから軍には戻らない!!』
と叫んでくれるはずの場面なのに、明らかにアキトは元いた軍隊に未練を持っている。

少しシナリオには早いが・・・

「潮時の様ね・・・」
そう呟くとアクアは胸のブローチを押す。

すると・・・



テニシアン島・別荘外周


「おい、バリアが解けたぞ!?」
上空を偵察していたアカツキ機からはバリアシステムが自主的にそのバリアを解いたように見えた。

すると・・・
チューリップはバナナの皮が剥けるように割れ、中に包み込んでいたものの姿を見せたのだった・・・。

「げぇ!でかいジョロ!!」
リョーコの感想の通り、それは木星蜥蜴の無人兵器ジョロ型をそのままの倍率で10m台に大きくしたものであった。
でも腐ってるのか、落下の衝撃なのか、片足が壊れたりしていた。

イネス『今回のは差詰めその機動兵器の運搬カプセルみたいね。
 チューリップは必ずしもワープのゲートじゃない・・・と。
 敵も色々な戦法を試しているみたいね』
ヒカル「イネスさん、解説ありがとう」
エリナ『不完全みたいだからさっさと始末して!』
ヒカル「ってミサイル撃ってきたけどどうするの、これ〜〜!!!」
一同はイネスの悠長な解説に構っていられず、エリナの言われるまま戦闘を開始せざるを得なかった。



テニシアン島・小高い丘


「ほう、あっちは早速ドンパチを始めたか・・・」
「そうみたいね。」
遠くに爆炎が飛び散るのを視線の端で確認する北辰とアキ

「ならば早くあっちに向かわなければあの小娘が文句を言うわ」
「それは残念。あなたはここで足止めよ」
「笑止!女の分際で言うわ!」
「元々私達はオリジナルのシナリオではここに存在しないわ。
 別にいなくても全然困らない。
 だからアクア・クリムゾンの事なんか心配しなくてもあっちはなるようになるわよ♪」
「・・・なんだ、それは。謎解きか?」
「茶番を楽しみましょうって事よ♪」
「出来るのか?女の分際で」
「試してみる?」
アキは懐に右腕を忍び込ませる。
北辰もそれが合図かのように半歩足を開いた。

鳴り止む爆音・・・

そして次に爆音が起こった瞬間を合図とするように両者は同時に行動を起こした!!!

ガチャリ!
アキは瞬時に懐からリボルバーを抜き放ち、躊躇わずに引き金を引く!!!
バン!バン!バン!バン!バン!バン!
淀みなく一瞬で放たれる弾丸!!!

だが北辰はそれを難なくかわす!

予備動作なしの一瞬の動作
アキが引き金を引く瞬間を見事に見切り、照準を予測して回避行動をとった。
予備動作を見せないことにより自らのコンマ数ミリ秒後の居場所を教えない、その回避はアキに全弾を撃ち尽くさせることに成功した。
そして北辰は打ち終わって隙が出来たアキの懐に潜り込もうとする!!!

シャ!!!

北辰は左手に握りしめた小太刀をアキの顔目掛けて突き刺す!!!

アキはとっさにリボルバーでその小太刀の軌道を変えようとする
だが北辰はそこから畳みかけるように攻撃を掛ける!!!
右手の抜き手でアキの脇腹を抉ろうとするが、アキも空いた左手で受け流す。
アキはそのまま相手の姿勢を崩すためにそのまま左肘を跳ね上げて北辰の顎を狙う!
しかし北辰も上半身を反らして軽やかに交わす。
アキはそのままローキックで北辰の足を払おうするが、うまくかわされてしまった。

はじめにアキが発砲してからものの数秒。
その間にかわされた攻防の数をもし観戦者が観ていたらどれだけわかっただろうか?
それぞれが並の者なら一撃でダウンできる技のキレである。

「ほう、女にしてはやるではないか・・・」
「それはどうも♪」
お互い相手の力量を思い知りつつも、それをおくびに出さない。
気圧されたら負けることを知っているのだ。

そして次の爆炎を合図にお互いに距離を置く。
アキはリボルバーの薬莢を排出して新たな銃弾を込める為
北辰は傍らに置いていた錫杖を取る為

二人の本格的な戦いはこれからだった・・・



クリムゾン家の別荘


ドッカーン!

でかいジョロの放つミサイルは別荘の方にも落ちていた。
爆風に吹き飛ばされるアキト達

アキト「アクア、危ない!!」
アクアを庇ったアキトであるが・・・
アクア「ああ、これで私達は美しく散るのね♪」
アキト「・・・・・はい?」
アクア「暗殺者が来なかったのはもったいないけど、悲劇性には問題ないわ!」
アキト「あの・・・もしもし?」
アクア「私はようやく悲劇のヒロインになれるのよ。
 戦火の中、恋人の腕の中で美しく散る悲劇のヒロインに♪」
アキト「あの・・・あなたは何をおっしゃってるのですか?」
と、自己陶酔に浸るアクアに必死に呼びかけるアキトであるが・・・

メグミ「あなた!アキトさんから離れなさい!」
ユリカ「アキトもいつまでその子を抱いてるの!」
がれきの中から元気に這い出してきた二人

だが、言い訳しようとしたアキトは・・・

アキト「いや、離れたいのは山々なんだけど・・・体が・・・」
しびれて動かない、そう言おうとしたアキトであるが腰砕けのヘロヘロである。

アクア「料理に混ぜたしびれ薬が効いてきたようね♪」
アキト「なんですと!?」
ユリカ「あなた、アキトになんでそんなことするの!!!」
メグミ「そうよ!そんなに死にたいのなら自分一人で死ねばいいじゃない!!」
自分勝手な振る舞いを見せるアクアに怒りを見せるユリカ達。
だが、自己中の女にそんなこと言っても無駄なのは彼女達が一番わかっているはずだが(笑)

「あなた達に何がわかるって言うの?
 小さい頃からなに不自由なく育てられ、欲しいものは何でも与えられ、
 なりたくてもなれなかった不幸な境遇!
 私は悲劇のヒロインに憧れていたの♪
 あのチューリップは神様が私に悲劇のヒロインになりなさいって送ってくれた贈り物なの♪
 だから誰にも邪魔させないわ!」

アクアの台詞に
『それって悲劇のヒロインっていうより、悪の組織の女ボスの台詞って気がするんですけど・・・』
というツッコミをしたい衝動を必死で押さえるユリカ達であった(笑)



シーン4・クライマックス


バーン!!!

一発の銃声がアキトの肩を射抜く!!!
小高い丘から狙撃されたのだ。
倒れるアキト!だが、容赦なく第二射目が発砲された!!!

アキトは死を覚悟したが、咄嗟にアクアが庇った。

バーン!!!

「アクア!!!」
アキトを庇って撃たれるアクア
アキトは銃弾の降り注ぐ中、彼女を背負って必死に建物の陰に隠れた。

鮮血で真っ赤なアクアの胸を押さえながらアキトは話しかける。
「済まない、アクア・・・俺のために・・・」
「いいのよ・・・あなたさえ生きていてくれたら・・・」
「バカを言うな!俺のために死んでなんになる!」
「ううん。私はこの島で死んだ様に生きてきた。でもアキトに会えたことで短い時間でも意味のある人生を送れたの。
 だからアキトの為に死ねるならそれは意味のあることなの・・・」
「そんなことない!そんな・・・」
「もし、私の事を好きならあなたの腕の中で死なせて・・・」
「ああ・・・」

アキトはアクアを抱きしめた。
もうすぐ暗殺者がやってくるだろう。
いや、この島そのものが戦火で燃え尽きるかもしれない。
どこにも行く場所がないならせめて最後の瞬間までは二人で一緒にいたい・・・

どれだけ時間が経ったのだろう?
アクアの顔は安らかなままだった。
肩の傷口が熱いが、既に痛さはない。
意識もボーっとしてきた。

黒い影がアキト達を包む。
それが何かアキトにはわかった。
「観念したか・・・」
「あんたに頼みがある」
「なんだ?」
「出来れば二人を一緒の墓に葬って欲しい・・・」
「・・・」

暗殺者は答えなかった

やがてテニシアン島に大きな爆発が起こった。
その島は地図の上から消えた。
誰の手にも届かないところに行ったのだ。

しばらくしてその島のあった海上には小さな花束が浮かんでいた。
やがて波に飲み込まれて海中深く沈んでいく
まるで海中深く眠る恋人達に手向けられるように・・・

The End



テニシアン島・小高い丘


あっちでラブコメちっくな会話をしている中、こっちはドシリアスに戦いの真っ最中であった。

大木の陰に隠れたアキは素早くリボルバーから薬莢を排出する。
そして手慣れた手つきでリロードする。
もう何百回、何千回繰り返した行為だろう?
手元を見なくても出来る。体に染みついた行為・・・
しばらく忘れていたが、やっぱり体が覚えていた。

ああ、戦場に戻ってきたんだ・・・

血が騒ぐ
温かい日常の中で忘れていたつもりの闇の部分が心にもたげてくる。
やはり自分の心の中の何割かは闇の王子のままなのだ!!!

わずか数秒の内に弾を込めなおすと、アキは再び大木の影から身を踊らせる。
こちらに向かってくる北辰!!
アキは北辰目掛けてリボルバーを連射する。
だが、これもやはりかわす北辰!!!

北辰は間合いを接近戦に絞り、錫杖を振りかぶる!!
錫杖を流れに逆らわずに受け流すアキ。
そして錫杖を支点にして拳を放つ!!
北辰は錫杖を手放し、拳で応じようとする。
その北辰に関節を決めようとするアキ。だが、北辰はそれを受け流して逆に関節を決め返そうとする!!!

一歩間違えばどれもが死に繋がる危険な技ばかりだ。
共に源流は木連式柔術
ほとんど偽伝ぎりぎり、互いによく応手を知っているものだと感心しながら技を掛け合っていた。
そこにあるのは憎しみか?
それとも怒りか?
いや、あるのは歓喜かもしれない。
互いに死力を尽くし、自分の限界以上の力を引き出してもなお勝負のつかないこの戦いに出会えたことを!

そして・・・二人は再び間合いを開ける。
互いにその余韻に浸っていた。

「女のくせになかなかやるわ。
 我にせっかくの暗殺者役をフイにさせるだけのことはある」
「そりゃどうも。でももうちょっと有利に戦えると思ったんだけど」
「抜かすわ!
 ・・・だが解せん。技の筋は我らの柔術に近い・・・
 女、それを誰に習った?」
「ひ・み・つ♪」
「なんだと?」
「あなたも諜報ならそれぐらい自分で調べなさい。
 ・・・まぁそうはいっても乙女の秘密だもの、絶対わからないと思うけど(笑)」
「なるほど・・・」

アキの言葉を聞いてしばらく何かを考える

数秒後・・・

「ピッタリだ・・・」
「え?」
「よく、強い女が『惚れる相手は自分より強い男だ』って言っているのがあるだろう?
 我も常々その意見には賛成なのだ。」
「・・・な、何を言いたんですか?」
突然生臭くない話をし出す北辰に戸惑うアキ。

「我はこういう世界に身を置く漢だ。満足な結婚生活など元から望んではいない。
 だが、仕事のパートナーとして我より強い女・・・いや我と同程度の女は欲しいと思っている。」
「・・・いや、その気持ちはわからんではないけど・・・」
「しかし、我と双璧を為すだけの実力を持った女といえば筋骨隆々のがたいが大きい桐島カ○ナの様な女しかおらんのだ!!!」
「サ○ラをやらないとわからないネタは止めた方が・・・」
「そう、我より強い女はなぜか男勝りでがさつで、
 2mを越える大女で、
 女らしさの欠片もなくって、
 バストは大きくても中身が実は筋肉だったり、
 自分のことを俺とかあたいとか男言葉で呼ぶし!」
「・・・それって偏見だしセクハラだよ、あんた」

北辰がそう言っているのであって筆者がそう思っているのではありません。念のため(汗)

「そう、半分諦めかけていたのだ!
 我と肩を並べるだけの実力を持ちながら、隣に連れて街角を歩けば誰もが振り返るような見目麗しい女と出会えることを!
 そして二人して暗殺家業に浸っても絵になる女を!!!」
「・・・もしもし?」
演説をぶつ北辰に段々イヤな予感を募らせるアキ。

思いのたけを言い終わったのか、北辰はしばらくの沈黙の後に・・・

「女らしいし、峰不○子並にセクシーだ」
「おい」
「それにしたたかで度胸もある」
「ちょっと待て」
「ミステリアスだ」
「だから?」
「身長もルックスもベストマッチ」
「誰と誰が!」
「二人肩を組んで写真を撮るとベストショットだ」
「こらこら」
「ブラック具合もちょうどいい」
「どこらへんがだ!!!」

「ポッ(真っ赤)」
「爽やかに赤らむなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

不安的中、
何の因果か、元は男の身なのにかつての宿敵に惚れられるアキであった(爆)



小高い丘から別荘へ続く道


女は必死に逃げ、男は必死に追いかけていた。
理由は彼らの様子から察して欲しい(笑)

「く、来るんじゃない!!」
「待て、マイスイートハニー」
「スイートハニーって顔かぁぁぁ!!!」
「わかった。
 では・・・待つのだ、我が生涯の伴侶」
「誰が伴侶だ〜〜!」
「恥ずかしいか?
 そうか、いきなり結婚は早いか。
 では、交換日記から始めよう。」
「誰がんなもん始めるもんですか!!!」
「恥ずかしがることはない。
 お互いのことはこれから理解していけばよい。
 これでも付き合えばなかなかいい奴だと同僚連中からは評判だぞ?」
「ウソつけ!!!」
「そう言わずに我が女になれ!
 今ならサービスで嫌いな奴をタダで暗殺するぞ?」
「そんな奴いないわよ〜〜」

とか叫びながら丘を失踪するように降りていく二人。
アキはほとんど泣きそうになっていた。
そりゃそうだろう。あの北辰の顔で交際を求められた日にゃ、ダッシュで逃げ出したくもなるだろう(笑)

「止まらんか。ならば力ずくで・・・」
「イヤだって言ってるでしょ!!!」
実力行使に出る北辰はアキに襲いかかる。
アキも火事場の馬鹿力でそれをかわしたが・・・

「・・・マント?」
アキの手にはマントがあった。その色から察するに北辰がさっきまで着ていたマントだ。
恐る恐る振り返るアキ。
そこには・・・・

赤フン一丁の北辰の姿が(爆)

「なんでそんな恥ずかしい格好をしてるのよ〜〜
 あんたはストリーキングかぁぁぁぁ!!!」
「何を言う。ここは南国の島。
 リゾート地で水着姿の何が悪い」
「水着って普通トランクスでしょう!
 なんで赤フンなのよ!」
「なにを言う、失礼な。
 あんなブラブラするものなど履けるか!」
「ブラブラはどうでもいいのよぉぉぉ!!!」
「わがままの多い女だなぁ
 ブリーフなら持ってきたが?」
「ブリーフもイヤよぉぉぉ!!!」
「見ろ!やはり越中ふんどしが日本男子の・・・もとい木連男子の魂じゃないか!」
胸を反らす北辰

だが、いくら漢はふんどしとはいえ、やはりマントを取ったのはまずかった。
胸毛にすね毛・・・
そういえば昔、男がすね毛を剃ったりしてエステに通うのを女々しいとか女性に媚びてるとか、そんな風に嘆かわしいと思っていたけど・・・
女性の身になって改めて見れば、確かにイヤだ。
虫酸が走る
こんなもじゃもじゃのすね毛で繰り出された蹴りを受けるなんで背筋が寒くなる
あんな胸毛の生えた胸でヘッドロックを決められるなんて鳥肌がする
しかもストーカーみたいに舌なめずりで頬染めて見つめられた日には

ぞぞぞぞぞくぅぅぅ!!!

「イヤだ〜〜
 バカ、近づくな、変態、ストーカー!!!」
「ふ、そういう時折見せる恥じらいもまた可愛いぞ!!!」
「恥じらってるかぁ!!!嫌がってるんだって気づきなさいよ!!!」
本気で逃げ出すアキと交際を迫る北辰の追いかけっこは、アキト達のいる別荘まで続いた(笑)



クリムゾン家の別荘


「ああ、これで私達は悲劇のヒロインになれるのね♪」
「い、イヤだぁぁぁ〜〜」
上空では巨大ジョロの放つミサイルがドンパチしている最中、アクアはしびれ薬で動けないアキトを抱きしめながら最後の時をうっとりと待っていた。
アキトが必死に泣き叫ぶもアクアが聞き入れるわけもない。

ユリカ「いい加減、私のアキトを返しなさいよ!」
メグミ「そうよ、私のアキトさんを返しなさいよ!」
ユリカ「・・・私のアキトさん?」
メグミ「・・・私のアキト?」

ビビビビビ!!!

対抗意識を燃やし、アキトをほったらかしにして事件を解決に導かない二人であった(笑)

と、そこに・・・

「近寄るんじゃないわよ!!!」
「待つのだ、我が伴侶!!!」

ザザザ!!!
と崖を滑り降りてきながらそんなことを叫んでやってきた二人組

アクア「あ、暗殺者・・・」
アキト、ユリカ、メグミ「あ、アキ・・・さん?」
一同は乱入してきた二人を見て驚く。

目撃者はさらに続く。

グワシィィィ!!!
迫る巨大ジョロをカットするために割って入って阻止したリョーコのエステバリス。
『おい、アキト大丈夫か・・・・って』
その様子を見て凍るリョーコ

さらにナデシコのブリッジでもリョーコ機のモニター画面を見て凍った。
そこにはアクアに組み敷かれているアキトと、北辰に襲われそうになっているアキの姿があったからだ。



ナデシコ・ブリッジ


ルリ「ピキーン!!!」
ラピス「激怒」
一瞬ブリッジの空気が氷点下まで下がったと誰もが感じた。

ルリ「グラビティーブラスト発射準備」
ラピス「了解・・・」
ジュン「こらこら、勝手に撃っちゃダメだよ!!!」
ルリ「これが某漫画なら『おしおきだっちゃ』と言って電撃を食らわせるところですよ?」
ラピス「アキを襲うものは殲滅する!」
ジュン「だからって、そんなもの使ったらアキさん達を道連れにしちゃうよ」
ルリ「・・・残念です」
ラピス「・・・残念」
なにやら物騒な発言の矛を納めるオペレータズであった(汗)



クリムゾン家の別荘


そしてこっちではルリ達がお仕置きしなくても、乙女達のお仕置きが始まっていた。

リョーコ『こら!てめぇ隊長に何してるんだよ!!!』
アキト「おい!リョーコ、後ろ後ろ!!」
リョーコのエステに背後から巨大ジョロが忍び寄る!!!
アキトが慌てて知らせるが・・・

リョーコ『うるせぇぇぇぇ!』
ハードナックル一閃で吹き飛ぶジョロ。
リョーコ『オラオラオラオラ!!!!!!』
ハードナックルの連打でボコボコになっていくジョロ
リョーコ『ドラドラドラドラ!!!!!!
 無駄無駄無駄無駄!!!!』
そしてラピットライフルの掃射であっという間に蜂の巣になっていく哀れなジョロ

一方、
ユリカ「メグちゃん、ここはアキさんの貞操を守るために!」
メグミ「ええ、協力しましょう!」
そう、がっちり手を組むと二人は高くジャンプした。

ユリカ&メグミ「女の敵、退散!!!
 ダブル○イダーキック!!!!」
北辰「ぐはぁ!!!」
二人のダブルキックが見事北辰に炸裂した。
吹っ飛ばされた北辰は巨大ジョロの爆発に飲み込まれていった・・・

アキトとアキは
『女性って怒らせると怖いんだ・・・』
と一緒になって震え上がっていた(苦笑)



戦いすんで日が暮れて


ってことで謎の調査を終えたナデシコは夕日に向かって去っていった。
夕日に染まるナデシコに向かってアクアと北辰が
「アキトカムバ〜〜ック!」
「マイスイートハニー、カムバ〜〜ック!」
と叫んだかどうかは定かではない。

そういえばあの波乗りロボット「サーファーアキちゃん1号」はどうなったかというと・・・

アキ「使用上の注意?
 本製品は機密保持のため、動作時間をオーバーすると自動的に消滅します?
 使用後は必ず空き地など人や物に被害の及ばないところに放置して下さい?
 ・・・やばい、海で波乗りさせたままだった(汗)
 まぁいいか。海なら爆発しても被害はないだろう・・・」

とアキさんは見捨てたけど、実はそうでもなかった。

ムネタケ「こら!!!
 あたしを置いてくんじゃないわよ!!!
 って誰かあたしを助けなさい!!!
 ちょっと、そこを行くアマガワ・アキ!
 そんな波打ち際をサーフボードで遊んでないであたしを助けなさい・・・
 って何よその『カチコチカチコチ』って時限爆弾みたいな音を鳴らすのは・・・
 バカ、近寄るんじゃないわよ!
 止めて!!!」

ドッカーン!!!

テニシアン島の波打ち際で爆発が一つ起こったとか起こらなかったとか。

ルリ「やっぱり島ごと沈めちゃいます?」
ラピス「グラビティーブラスト発射・・・」
アキ「止めなさい(汗)」
今回はうっぷんを晴らし損ねたオペレータズであった。



ポストスプリクト


ということで黒プリ10話をお届けしました。
う〜ん、シリアスにするつもりが今回も暴走してるなぁ(笑)

今回はゲストキャラとして北辰さんを出してみました。
少し壊れ気味なところとか、
素人二人のダブル○イダーキックで北辰を倒せるか!とか、
ジョロの爆発に巻き込まれたら死んでるだろうが!とか、
ご不満はありましょうが、まぁこの手のギャグは勢いとお約束が命ですので細かいアラは目をつぶっていただけるようにお願いします(笑)

さぁ今後北辰はレギュラー化するのでしょうか?
ご要望次第かもしれません(っていうか、こんな反則技そうそう使えないよなぁ〜)

ということでおもしろかったなら感想をお願いします。

では!

Special Thanks!
・アキラ 様
・北の国から 様
・翡翠 様
・さいと 様
・たた 様
・劉 季周 様
・SOUYA 様