アバン


過去を変えることが本当に未来の幸福に結びつくのか?という疑問がないではないですが、まぁ私達のおかれている状況からすればそれなりにせっぱ詰まっているわけで。

手っ取り早い解決方法としてアキトさんには過去へジャンクションしていただきました。

ああ、これって短編ですからSecond Revengeのラストとは何の関係もありませんのでそのつもりで。



某日某所・たぶんSecond Revenge終了後ぐらい


ルリ「アキトさん、どうですか、このプランは?」
アキト「・・・そういわれても・・・」
ユリカ「うんうんいいねぇ!TV版でのアキトのかっこよさが当社比200%増しだもんね」
アキト「だからねぇ・・・」
ルリ「演技面なら心配ありません。ちゃんと指導して下さる方を手配しておきました。」
メグミ「ども〜。アイドル声優のメグミ・レイナードで〜す。姉御肌のキャラは得意中の得意です。」
アキト「って、そういう問題じゃないでしょ!」
ラピス「でも、アキトは前のたくましい体の方がいい。」
ルリ「とラピスもこう言っていますし、なにより私も早くアキトさんに傷物にしていただきたいですし♪」
アキト「おいおい・・・」
ユリカ「そうだよね。私だっていい加減に子供生まないと。出来れば3人ぐらいは欲しいし、年齢からいって今から作り始めないと」
アキト「んな事言ったって・・・」
ルリ「となるともう少し広い家に住みたいですねぇ。ユリカさん、私、ラピス、エリナさん、メグミさんとそれぞれの子供達ですから・・・家族が20人ぐらい住めるのがいいですね♪」
エリナ「そうなるとやはりそれなりの財力が必要よね。ってことでこれ紹介状。過去の私に渡してくれれば給料をはずむから。」
ルリ「はいCCです。がんばって変えてきて下さいね、過去を。」
アキト「だから・・・」
一同「ナノマシーン手術が失敗して『女性の体』になっちゃったんだから過去を変える以外に元に戻す方法はないでしょ!!!」
アキト「・・・あい・・」
一同「んじゃ、行ってらっしゃい!!」
アキト「にょええええええ!!」

ってなわけで、この物語は女性になってしまったアキトが明るい家族計画を実現するべく過去を変えるお話であったりするのであった・・・。



ナデシコ プリンセス オブ ダークネス
第1話「女らしく」で行こう!<前編>



未来を変えるための作戦その1


ルリ「やはり、火星でのトラウマのせいでアキトさんは十分に実力を出せていないようですね。少しでも和らげるようにしないと。
 それに少し自信を失っているようなので誰かが励ましてあげないと。」



雪谷食堂


 ここ数日なぜか雪谷食堂は繁盛していた。上空で木星蜥蜴のバッタと連合軍の戦闘機が戦闘しているにも関わらず、である。
その原因の何割かはとある常連客のおかげであった。

「お客さん、注文何にしましょう?」
「君の作ったチャーハン♪」
注文を取ったアキトはいつものように戸惑った。半人前の彼は客に出す料理など作れないのだが、そのお客さんの強力なリクエストなので仕方なくありのまま才蔵に伝えた。

「またあの姉ちゃんかよ」
「ええ、そうなんです。」
 この店の主、才蔵は仕方なくため息を付いた。半人前のアキトの料理を出すのは彼のプライドが許さなかったが、客のリクエストとあらば仕方ない。
ましてや美人(たぶん)であればいうまでもない。

きめの細かい白い肌
整えられた目鼻立ち
艶やかな栗毛のセミロングの髪
スレンダーだが下品でない程度に豊かな胸
すらりと長く、とはいっても鍛えられたカモシカのような脚線美
背が高くプロポーションも抜群、スーパーモデルの募集に応募すれば一発合格しそうな女性であった。

惜しむらくはちょっと変わった出立ちである事だ。
黒ジャケットに黒皮のスラックスの黒尽くめであり、何より異彩を放っているのが黒いバイザーである。それさえなければ誰もが満点をつけるであろう。

客の何割かはそんな彼女を見に来ているのは想像に難くない。

「お前、あの女と知り合いか?」
「いいえ」
 目が合うとやたら手を振ったりウインクしたり笑いかけられたりすればいくら才蔵とはいえアキトと彼女の仲を疑いたくもなるだろう。
だが、アキトとしてはうれしいという感情はあっても舞い上がるほどではなかった。どちらかといえばなぜか安らぐ感じだ。
『そういえば母さんもあのぐらい美人だっけ・・・』
アキトは不思議に思った。
バッタ達が上空で飛び回っていると怖くて仕方ないのだが、彼女が店にいる間は不思議と怖くなかった。

とはいえ、彼女が帰った後、本日10回目のバッタの襲撃にてアキトの悲鳴がわき上がり、あえなくクビを言い渡されることとなった。



未来を変えるための作戦その2


ユリカ「う〜ん。劇的な再会というのも必要だけど、契約をうやむやにしてナデシコに乗っちゃったから火星会戦後にお給料をもらえなかったんだよね。
 早めにナデシコに着いて社員契約しないとね。」



雪谷食堂・夜


「逃げてるっていわれてもなぁ・・・」
「やっほ〜!アキト君」
 クビを言い渡されてとぼとぼ食堂を後にするアキトの前に例の彼女が立っていた。

「あなたは・・・」
「私はアキ、アマガワ・アキっていうのよろしく♪」
にっこり笑ってお気楽に手を振る彼女=アキであった。

「・・・今日はもう閉店ですよ。」
「ううん、あなたの顔を見に来たのよ。明日じゃ、あなたはこの店にいないでしょ?。」
「!?」
多少いじけていたアキトだが、アキの言葉に驚いた。

「何でクビになったことを?」
「君のことなら何でも知ってるわよ。だてに数日つけ回していたわけじゃないし。」
「・・・探偵さんか何かっすか」
「いいえ。一応同業者よ。」
「!・・・ってことはコックですか?」
「そ。」
彼女の風貌からは意外だったが、アキが自分と同じ料理人と知って少し親近感がわいた。

「んでオレに何の用なんですか?」
「スカウトみたいなものよ。今度働く職場に一人アシスタントを連れていって良いっていわれたんで見込みのある若い子を探していたの」
いわれてびっくり!
「んでオレっすか!?」
「そう。味もみさせてもらったわ。まだまだ荒削りだけど見込みは悪くない。鍛えれば私ぐらいの腕前にはなれるわね」
誉めてくれるのはうれしいが、つい数日前にあった女性の言葉を素直に信じられるほどアキトはお人好しでもなかった。第一どこで働くかも聞いていない。

「どう、一緒に働かない?」
「・・・職場はどこですか?軍とかならゴメンですよ。」
一年前の火星での生活で戦争は嫌というほど味あわされたし、軍には不信感でいっぱいだった。とはいっても無職のアキトに選り好みを出来るほど余裕はなかったのだが。
「ん〜〜当たらずとも遠からずだけど、一応ネルガルの契約社員だから給料ははずむそうよ。危険手当付きだけど。」
「ネルガル!!」
ネルガルは今をときめく一流企業だ。職場さえまともなら願ってもない話だ。だが軍がらみとなると・・・
迷っているアキトを見てアキはすかさず殺し文句を言う。

「火星に行きたくない?」
「!?」
「火星出身なんでしょ?両親のこととか知りたいんでしょ。」
「何でそのことを・・・」
「言ったでしょ?君のことは何でも知ってるって」
驚きを持って自分を見ているアキトの視線を彼女はくすぐったく感じた。
『自分のことだから当たり前なんだけど』
アキは心の中で舌を出した。

「悪いようにはしないわよ。そしてここから先には君の知りたい事実が全て存在する。まぁ、そのまま市井に埋もれて平凡な人生を送るのも一つの幸福かもしれないけど・・・」
パンドラの箱を差し出してアキは妖しく笑った。

さんざん悩んだ末、結局アキトはその申し出を受けることにしたのだった。



未来を変えるための作戦その3


エリナ「まぁ、自分でいうのも何だけど私って結構意固地なところがあるのよね。だから事実を突きつけられてもたぶん素直になれないと思うの。
 そういうときはどこかに逃げ道を作ってあげてね。
 でもこうして見ると私って結構嫌な女かも。」



数日前・ネルガル本社


 数日前、アキは下準備のためにネルガル本社を訪れていた。無論、エリナ嬢を籠絡して味方に引きずり込むためである。
さっそくアキは受付でエリナを呼び出してもらうように頼んだ。
「ウォンはアポイントの無い方とはお会いになりません」
数分待ったあげくの受付嬢の返事はすげないものであった。まぁ会長秘書であれば当然かもしれない。

仕方がないので、アキは未来のエリナから教えてもらったおまじないを唱えることにした。
「じゃ言伝をお願いできます?『牧場のエリオット』っていえばわかりますから」
変な言伝を受け取った受付嬢は不思議がりながらも一応職務に忠実に働いた。

数分後・・・

ドドドドドド!!!!!

「はぁい!エリ・・・・」
「ちょっとあんた!!」
まるで脱兎のごとく真っ赤な形相でエスカレータを駆け下りてきたエリナがアキに襲いかかって口を塞いだ。
「いい!どこで聞いたか知らないけれどあのことは禁句よ!!」
「あのことって『牧場のエ・・・」
「いうなっていってるでしょ!!」
エリナはアキをロビーの奥に連れ込むとハリセンハンマーでつっこみを入れた。

ちなみに『牧場のエリオット』とはエリナが少女時代に書いた自作のポエムである。誰もが一度は書いて『自分には文章の才能があるのかもしれないわ♪』などと思ってしまうものだが、彼女も例に漏れず、一時期それにハマっていたことがあったのだ。
だが、大半の人々はその記憶を封印したりする。数年後改めて読み返すとコッ恥ずかしいったらありゃしない内容だったりするからだ。
エリナのポエムはその当時としては至極まともに書いたつもりでいたのだが、今読み返すと耽美派と言うか、やおいと言うか、とてもではないが人様に見せられた代物ではなかったりした。
原稿は焼却処分にし、誰にも話さなかったことを幸いと事実そのものを忘却の彼方へ追いやったはずだったのだが・・・。

「誰から聞いたの?あのことは私だけしか知らないはずよ!!」
「ご本人から♪」
「はぁ?私はあなたなんか知らないわよ?」
「未来のあなたから『昔の私はエリート意識が高いからこのぐらい言わないと呼び出せないわよ』って」
「・・・未来?」
「ええ、未来のあなたから過去のあなたへの手紙です」
アキの差し出した手紙をエリナは受け取った。宛名の筆跡を見ると確かに自分のものだ。少々達筆にはなっているが。

手紙の内容をかいつまむと、立身出世を目指していた自分が柄にもなく一人の男性に恋をしたこと、その人のために会社を利用していろいろ尽力をしたこと、その人が医療ミスにて女性に変化してしまったこと、解決策としては大本の要因を取り去るために過去を変えるしかないこと、その手伝いのためにこの手紙を持つ人物に協力して欲しい、という内容であった。

「確かに私の筆跡だけど、本当にこんなのが私なの!?
 『絶対に男に媚びずに成り上がってやるという18歳の誓いを覚えているあなたにはさぞ堕落したように見えるでしょうが・・・』って自覚していながら男ののろけ話を手紙に書くのが未来のあたしなの!?
 い、嫌すぎる・・・」
鳥肌の立っているエリナに対して自分のことがどのようにかかれているか恐ろしくて聞けないアキであった。

「ともかくこんな自分は認めないわ!
 従って脅迫にも屈しないの!」
エリナは気丈にも宣言する。
「脅迫?『牧場のエリオット』は別に脅迫じゃ・・・」
「言うなっていってるでしょうが!!」

パコン!またもハリセンハンマー

「脅迫っていうのははこういうものを言うんですよ」
そういってアキが取り出したのはもう一枚の封筒。
「それは?」
「会長秘書が握りつぶしていた、ばらされると企業存続が危ぶまれる事実の数々だそうです。」
「う、嘘よ!」
「信じる信じないはお好きに。これを公開する・・・ていうのも歴史を変える一手段ですし。出来ればエリナさんの立場を考えてネルガルに有利な未来の変え方をしたかったんですけど、未来のエリナさんもこれを渡してくれた時点で覚悟はされているでしょうし・・・」
エリナは直感的に感じた。相手がとてつもなく交渉上手であることを。まぁ、ほとんどルリの書いたシナリオではあるが・・・
だがそのことを素直に認めるには彼女のプライドは高すぎた。

「・・・で要求は何?内容によってはその手紙の真偽に関わらず断固とした態度をとるわよ!」
エリナの発言は虚勢である。が、同時に程度によっては譲歩することの表明でもあった。アキはほくそ笑んで条件を提示した。
「大したことはありません。私を含めて二名ほどナデシコにコックとして雇って欲しいだけですよ。」
「ナデシコ!何であなたその名前を!?」
ナデシコは当時一部の関係者以外には秘密のはずである。なぜこの女性が知っているのか・・・。
「未来の世界じゃ公然の事実ですから」
「・・・私に人事権はないわ。スカウトはプロスペクター氏の役割だから。」
「紹介状だけでいいですよ。出来れば高給待遇で♪」
「自信があるのね。でも彼の眼鏡は高いわよ?」
「こういうおまけもありますので♪」
そういってアキは右手の甲を見せる。
「IFS!・・・パイロットなの!?」
「おまけでね。おたくの会長さんよりたぶん強いと思いますよ。」
目の前の女性には適わない、エリナはそう悟ったが、感情がそれを許さなかった。そんな彼女の顔色をうかがったアキは上手に逃げ道を作っていった。

「不満そうですね。」
「フン!」
「じゃ、こんなメリットはどうです?」
そういうとアキは胸元からペンダントを取り出した。それを見たエリナは息を飲んだ。
「あんた、それをいったいどこで!?」
「もしも私が『これ』を操れると言ったら?そしてもう一人連れていく人物もそれに相当する能力を持つとしたら?」
アキはペンダントに取り付けてある青い貴石CC(=チューリップクリスタル)をちらつかせながら言った。彼女が火星のテクノロジーに執着しているのは知っていた。そこをうまく突っついた。

結局、彼女はその誘惑に抗うことが出来ずに二人の高給待遇を依頼するプロスへの紹介状を書くのであった。



未来を変えるための作戦その4


ラピス「私も出番が欲しい」



サセボドック・ナデシコブリッジ


ブリッジでは相変わらずみんながのほほんとしていた。
ミナトはコンパクト片手に口紅を塗り直していたし、メグミはファッション雑誌を眺めていた。フクベ提督はお茶をすすっていたし、ムネタケ副提督は訳の分からないことでわめいていたし、ゴートはクロスワードゲームをしていた。
こんな緊張感のない大人の中にいれば正史のホシノ・ルリ嬢であれば『バカばっか』とつぶやくのであろうが、本編でのルリ嬢は違っていた。
「ラピス・ラズリ・・・どんな子だろう?」

事の発端は数日前の電子メールに始まる。宛先がUnknownで添付ファイルが一つ付いただけの正体不明のメールであった。普通なら読みもせずに捨てるのだが本文に『この暗号が解けるかな?』と書いてあったので少し興味を持ってしまった。

添付ファイルには暗号がかかっていた。これが非常に絶妙で絶対に解けないレベルではなく、さりとて誰にでも解けそうなレベルの低いものでもなかった。ちょうど今のルリに解けるレベルあるいはルリにしか解けないレベルに設定してあったのだ。彼女のプライドを巧妙に刺激したのはいうまでもない。
いつの間にか熱中すること1〜2日、解けたファイルには『闇の王子』と名乗る人物(たぶん男性)からこんなメッセージが記されていた。

「君は自分のことを人形として生きていると感じたことはないか?
 もしそう思うなら、そしてそれが痛痒と感じているなら私の元に来なさい。君と同じ境遇のラピス・ラズリという少女を伴って。
 そうすれば君に人間としてのかけがえのないものをあげよう。
 私はナデシコで待っている。
                未来の君の王子様より」

人形、というところには引っかかったが、ニヒリストの彼女にとっては一笑にふす内容であった。だがそれが明らかにルリの人となりを知っているかのような暗号と自分と同じ様な境遇のラピスという少女のプロフィールが添付されていたこと、どのみちナデシコに乗らないか?という打診を受けていたこともあって誘いに乗ってみるのも悪くないと感じた。
自分ならたとえトラップがあっても乗り越えられる・・・そんな自信があったのかもしれない。

そんなわけで計ったようにやってきたスカウトのプロスに対してナデシコに乗る条件として『サブのオペレータとしてラピス・ラズリという少女を就けて下さい』とお願いしたのだった。

そして今日、彼女がやってくるはずである。ルリは何とはなしにその少女が来るのを心待ちにしていたのだ。

「皆さんお待たせしました」
プロスペクターが申し訳なさそうにブリッジに入ってきた。ルリは彼を見やるとプロスにしがみつくように隠れている少女をみとめた。
「おや、艦長と副長さんがいらっしゃりませんね?」
「遅刻じゃないの?」
ミナトの緊張感のない返事にプロスは少しだけ肩をすくめた。
「仕方ありませんねぇ。では艦長には後ほどということで先にいらっしゃる皆さんにご紹介しておきましょう。
 本日から皆さんと一緒に働いていただくラピス・ラズリさんです」
「あらま、かわいい♪」
ミナトは早速食指を動かされた。近づいて頭を撫でようとするが、ささっとプロスの後ろに隠れてしまった。
「ああん、怖がらなくてもいいのに・・・」
「すみませんねぇ。この子はちょっと人見知りが激しいんですよ。」
「ぶ〜〜〜」
プロスはそういってラピスをかわいがろうとしていたメグミらにそれとなくクギをさした。

プロスはルリの前にラピスを連れていくと改めてラピスを紹介した。
「ラピスさん、ご紹介します。こちらがホシノ・ルリさん。今日からあなたには彼女のサポートをしていただきます。」
「ホシノ・ルリ11歳、オペレータです。
 ここのコンピュータのオモイカネは素直でいい子なので心配いりません。
 仲良くしましょう」
「・・・」
ルリは当たり障りのない儀礼的な挨拶をした。が、ラピスはほっとしたのか頬を赤らめながら手を差し出した。ルリは思いがけずつられて握手してしまった。
するとラピスはにっこり笑った。ルリをして『かわいい』と思わせるものだった。

プロスはその様子を満足げに見やるとルリに彼女の世話をお願いした。
「ではルリさん、ラピスさんをよろしくお願いします。私は面接者を待たせておりますので」
そういって立ち去ろうとするプロスだがカクンとつんのめる。
見るとラピスがまだプロスの服の裾を手放していなかった。そしてルリの手も・・・
「あの・・・手を放していただけませんかねぇ・・・」
困ったようにプロスはお願いしたが、ラピスはがんとしてプロスもルリも放さなかった・・・

ルリ「・・・仕方がないので後半へ続きます」



ポストスプリクト


取り敢えず前編ですのでポストスプリクトは女アキトことアマガワ・アキさんへのインタビューという形式に変えさせていただきます。

アキ「どうも〜〜」

−最初の質問です。なぜアマガワ・アキさんって名乗られているのですが?特にアキって何のヒネリもありませんねぇ。読んでる人が混乱しません?

アキ「それは単純です。天河アキトをもじっただけです。単純な名前でないと自分の名前を呼ばれたときにとっさに反応できないからです。アキトと呼ばれてうっかり返事しても誤魔化せますし」

−では次の質問です。『アキさんってとても女らしいですね。あの闇の王子様だった頃と同一人物だと思えませんが』とはテラサキ・サユリさんからのご意見ですが・・・

アキ「脚本ホシノ・ルリちゃん、演出メグミ・レイナードさんによる指導の賜物です。(一部強制も含む)後は体が女性化したのでホルモンの影響もあるかもしれませんが・・・」

−少し大胆な質問をしますが、アキ×アキトのストーリーに発展する可能性はありますが?

アキ「ありません!(怒)」

−では、アキ×男性陣を書くとすればどなたがよろしいですが?例えばアカツキとか略奪愛で九十九とか・・・

アキ「ありません!(怒!怒!)」

−じゃ、アキ×女性陣を書くとすればどなたがよろしいですが?例えば本命はルリちゃん?エリナさんやイネスさんとの大人の愛とか、大穴でホウメイさん!?

アキ「ないっていってるだろうが!(木連式柔炸裂!!!)」

−・・・すみませんでした。では次の質問ですが、アキさんは歴史をどこまで変えるつもりですが?例えばダイゴウジ・ガイさんのこととか・・・

アキ「ん〜難しいですねぇ。こればっかりは変えようと思っても変えられないことのほうが多いですから。」

−なぜ?

アキ「これは『可能性のジャンクション』の特質にかかわってくるからです(詳しくはPrincess of White Chapter ZEROを参照のこと)。つまり変えようと思って行動していても見えない歴史の因果律によって阻まれることもありますので。難しいところです。」

−ありがとうございました。では後編をどうぞ。

Special Thanks!!
・みゅとす様
・たた 様
・AKF-11 様
・英 貴也 様