PSX覚え書きその2


やっと来ました第3弾アップデート♪

やっときました、PSX第3弾アップデート、本当は7月15日に来るはずだったんですけど、惜しくも3週間延びて8月3日になってしまいましたが、無事来ました。
そのおかげか、5100/7100番台のver1.30から少しだけ上がってver1.31にアップグレードされました。5100/7100番台の方には今更の感もありましょうが、ver1.20以前の比較も含めて新しいPSXの感想をダラダラと書き連ねていきたいと思います(半分リアルタイム)


アップデートの模様

大体総容量は80MBオーバーでしょうか?
家の回線はPHSだからかれこれ2時間30分かかりました。
ファームの書き換えも含めてトータル3時間でした。
なお、アップデートの開始は12時となっていましたが、9時過ぎぐらいからは開始出来ました。
※お前は平日なのに何故そんな時間にアップデート出来ているというツッコミはご容赦を(笑)


画面周り

まず立体化したという新GUIですが、十字の横のラインは選んだら少し大きめになるという・・・アイコンそのものも白いのっぺりしたものではなくてグラデーションがかかってますね。だからなんだという事はないのですが。
追加されたPSBBのアイコンが以前と違うなぁ〜という実感を持たせてくれます(苦笑)
壁紙は全般的に暗くなりました。この方が文字とかが見やすいんじゃないかと思います。
これは番組表で顕著に思う事です。

いや、実は画面の明度を若干落としている?画面的には渋めになってます。
TVの設定は変えてないのでこの辺りチューニングしてそうですね

各項目のスクロールは早くなっていますが、逆に硬くなっている気もします。
感覚的で説明しづらいですが、以前はもう少し残った感があるのですが、今回のはすぱっと落とされている気がします(って表現でわかりますか?)
多分、メニューに戻る時のフリーズ対策も含まれているんじゃないかなぁ〜とか思っているのです。
※メニューボタンばしばし押しても安定しているような気がします。

一つだけ難点があって、PSBBから復帰する時、家のTVがタコなのか、思いっきり同期が取れなく、画面が流れます。多分PSBBからの復帰を早くしすぎて同期が取れる前にコピーガード信号を混ぜちゃったんでしょうねぇ〜
まぁPSBBは使う可能性はほとんど無いんですけどね


編集

チャプター編集機能キター!
失礼、それぐらい重要な機能だったのですよ。私にとっては。
CMカットぐらいなら編集した地点にチャプターが打たれる今の仕様でも問題ないのですが、本編中にどうしてもチャプターが打ちたい事ってあるわけですよ。これが。
今まではそういう時どうしていたかというと、空白部分を狙って1コマカットしていたわけですよ。
でも実際には音が続いていたり場面転換の途中だったりするわけで、泣く泣くカットしていた事もあるわけですよ

で、実際のチャプター挿入は2通り、以前と同じカットした部分に自動に付く奴。
そして今回からタイムライン上でR3を押す毎にチャプターが付加されます。ON/OFFのトグルタイプです。
ボタン配置は少しだけ不満です。なんでR3かなぁ〜□ボタンだって余ってるだろうに。
ちなみにゲームコントローラーで編集される方、このボタンがどこにあるかというとアナログスティックの右側です。実はアナログスティック、押せるんですねぇ〜知ってました?

ちょっとだけ注意点は取り消しです。
取り消す場合、今回からチャプターもその対象になりました。従って通常は取り消し部分、チャプターと順繰りに選んでいく形になるので自分が今チャプターを取り消そうとしているのか、削除部分を取り消そうとしているのか確認する必要があります(これに関する問い合わせがないので余計ですね)
あと、削除する箇所の直後に付くチャプター(つまりカットした時に自動でチャプターがつく位置)にはたとえ後から自分で設定したものでも同時に削除されます。


ダビング

まずはDVD−Rの場合。

まずver1.20で不満点だったタイトル選択時の容量表示。
以前は編集前の容量しか表示してくれないので選択してみるまで容量に収まるかどうかがわかりませんでした。しかし今回のバージョンから容量表示が編集後になっておりタイトルにカーソルを移動させた時点でリアルタイムに当てた時点でDVDのサークルに容量の範囲が反映されます。
オーバーする場合はちゃんとオーバーランしてオーバーする事を知らせてくれる点ですね。
ただしそのためか、選択画面での上下カーソル移動が遅くなってますが、これはこれで良い仕様変更でしょう。

なお、この時点で△ボタンを押すと画質モードを選べます。固定か、自分でレート変換をするか、オーバーすると自動的に調整されるみたいです。
ただ、今まで通りDVDの容量以内に納めるように選択すれば今までと変わらない手順で書き込めるのが良いですね
※ただし一度容量をオーバーし出すと途端に複雑になってくるのが難点といえば難点かも

最後がメニューの作成です。
選べばタイトルの名前とサムネイルでメニューが作成されます。どんな感じになるかは△ボタンのメニューで拡大で表示されます。ここでしっくり来るかどうか確認すると良いでしょう。
またディスクのタイトルを変更出来るので帯番組を保存する方は変更してみてはどうでしょうか?

メニューに関する悩みどころは番組3つとか5つとかに合うのがなかなか無い事、あとは選び出したらキリがないという事でしょうか(苦笑)
また、再生時には自動的にメニューから始まります。出来たらいきなり本編から始まるようにならんかいなぁ〜

DVD+RWですが、追記が出来ました。初期化を個別に出来るようになったのはうれしいですね!
ただし、追記したDVDを除くとVOBファイルが一つになっている・・・
私みたいに単にPCへ持って行く為に+RWを使っている人には返って面倒かも。
あと、メニューなしで記録した+RWに後付でメニューを付けると・・・メニューなしのタイトルは一番最初の画面がサムネイルに自動で登録されました。ミニモニ。が出てきてビックリした(笑)


最適化

最適化はいわゆるHDD上でのレート変換ダビングなのですが、それ以外にも色々使いでがあります。

項目は大きく四つ
・画質モードの変更
 それ以下の画質、例えばSPならSP〜SLPへ変換出来ます。
・音声
 これは主に2カ国語対応ですね。2カ国語で主+副で録画してしまったモノを主か副のみに出来ます(ステレオ時には何も出来ません)
・編集部分の削除
 編集部分を削除するか保存するかが選べます(つまり編集部分の容量をカット出来ます)
・ダビング元タイトルの削除
 ダビング編元のタイトルを最適化後に削除するか保存しておくか選べます。
 保存するとコピー、削除するとムーブというイメージになります

この最適化ですが、基本的には再エンコード、つまりは録画動作と同じ内容になります。
従って再生時間と同じだけの時間がかかり、その間の番組予約は出来なくなります。
しかし、最適化中は一旦メニュー画面に戻されて録画とダビング(あと写真や音楽の取り込み)以外の動作は出来るようになります。(最適化中のタイトルすら再生可能というのはすごい!)
なお、最適化をするとチャプターも外れてサムネイルも一番最初の一コマになってしまいますのでご注意を(まんま録画動作ですね)

ダビング時にもレート変換は出来ますが、あちらは再生時間分時間がかかって何も出来なくなります。ダビング時間の短いメディアを使う事を前提であれば一旦最適化で時間内に収まるようにレート変換してからダビングした方がいいかもしれません

なお、SP→SPなどの同じ画質モードでの再エンコードによる劣化度合いですが・・・
ダビング元の品質が良ければ劣化はほとんど気にしなくても良いレベルと思います。
よく見れば所々劣化しているのはわかりますが、それも比べてですのでほとんどの人は不満が出ないのではないでしょうか?
(元ソースが悪い時や端からブロックノイズが目立つ場合はそのノイズを誇張する形で劣化していくので、そう言う悪いソースは最適化をしない方が良いでしょうね)

で、今気づいた事ですが、展示品で見たver1.30との違いとして、最適化時に最適化後のタイトルが特に表示されない事(前は最適化前のタイトルを保存すれば両方表示されていた。)、及び番組表に入った時の警告(最適化中は時間には予約出来ません云々)が無くなっていました。
※7100番台を持っている方、最初からこの動作をしているのでしたら教えて下さい


その他気づいた事

・USBキーボードでGUIの操作ができるようになりました。主な対応は次の通り
 カーソル移動:キーボードの上下左右
 ○:リターンキー(ただし一部無効な箇所あり)
 ×:ESC
 △:Home
 □:SPACE
 L1:F1
 L2:F2
 L3:F3
 R1:F12
 R2:F11
 R3:F10
 START(再生/一時停止):DEL
 SELECT(ホーム):INS
わからないではないが、少し使いにくいキーアサインか?


ver1.20の不具合点の改修

・録画再生からメニューへ戻る時にハングアップする
 今のところ、ばしばしメニューボタンを押しても発生しません。まぁ使い込む内に発生するかもしれませんので要注意の項目ですが

・スキップボタンを連続で押した場合の激遅になる
 今のところ発生しづらいようです

・DVDダビング時の容量表示
 ダビングの項を参照


不具合

・編集中にフリーズ、画面的にはカット動作に入ったみたいだけど、単にカーソルをタイムラインに移動させようとしただけなんだけど・・・
 面白い事に、裏で録画予約が走っていたのですが、録画が終わったら自動で電源がOFFになりました(苦笑) そりゃ、その前にリモコンから電源OFFキーを押したけどさぁ

・同じく編集中でキーが効かなくなることあり。決定系がダメで、カーソルや何故か(ゲームコントローラーの)SELECTは有効だったりします。ちなみにこの後すぐに編集しようとすると案の定、編集画面に行く前にハングアップした。まぁ〜なんですねぇ(苦笑)


要望

ver1.31を基準として今後アップデートして欲しい内容を書き連ねておきます

・コピーワンス番組のDVD−RWへのムーブ機能
 個人的には困らないけど、この機能がないと一般の人に勧めにくい状況になりつつあるので。

・写真のスライドショーの時の音楽再生又は音楽再生時のビジュアライザーで写真表示
 せっかく写真と音楽を取り込めるのですから相互運用して下さい。

・DVDメニューにて写真の取り込み
 せっかく写真を取り込めるのですから、自分で好きなメニューを作れる機能を是非!

・連続再生機能
 一連の番組を続けてきたい場合、プレイリストみたいなモノを作って連続してみたい。
 録画を流しっぱなしにしたいんですよ。いちいち番組が終わったら手動で次の番組を再生させるんじゃなくて(苦笑)

・フォルダー機能
 いや、既に写真とかでフォルダー管理出来ているのだから録画だってそれほど難しくはないと思うのですよ。そうすると帯番組とかは番組名じゃなくサブタイトルで保存出来たりします(笑)

・DVD→HDDへの書き戻し
 PSXで焼いた奴でVRモード限定でも良いから是非!

・最適化時の無劣化ダビングもしくはタイトル分割機能
 二つに繋がった番組などを二つにしたい場合が往々にしてあります。最適化でも同じ事が出来ますが、出来たら劣化なしに行いたい!
 あと音声変換ぐらいなら劣化しないでダビングしたいなぁ〜

・野球延長機能
 延長する可能性がある番組を教えてくれるだけで良いから!
 これからプロ野球という恐怖の季節が始まり。テレ東以外のTBSやフジの番組は平気で遅れますからこの機能はあった方が良いですね。特にジャンル別番組表から登録ばかりしている身にとっては野球がその前にある事はほとんど意識できない状態でいますから。

・録画のモバイル対応
 せっかくのメモリースティックがあるのですから、録画したデーターをMPEG4あたりで書き出せるようになって下さい。CLIEでかまいませんので、ぜひ!

・音楽再生時にプレイリスト機能、アルバムリピート機能、早送り巻き戻し機能の全般的な充実
 オマケ機能と呼ばせないで下さい


まとめ

PSXは今まで入り口に制限をかけて手間を省き、常に高速ダビングしか出来ない仕様になってました。それはそれで良いのですが、やっぱり注意しても出口ですくいたい録画番組が出てくるものです。
それが今回のレート変換ダビングであり、これは正しい進化といえるでしょう。
編集もチャプターとメニュー作成が加わり、多少のでこぼこはあっても普通のDVDレコーダーと遜色のない機能が入ったと言えるでしょう。

今後はどれだけPSXとして特色の出せる機能を追加出来るかでしょうか?
それがこれからの課題ではないでしょうか?
是非簡単お手軽、手早くできるという路線で機能拡張をしていって欲しいです。


番外編

どこに書こうかと迷ったけどとりあえず文章に残しておきたい。
2004年秋現在の各社DVDレコーダーの方向性というか、製品ラインナップに関して思う事

まずシェア1位の松下。
比較的バランス良く売れ筋の機能を追加しつつ一般ユーザー向けの製品をラインナップしましたが、気になるのはフラグシップモデルのDMR−500H。
気なる点をいくつか上げると
・ホームサーバーって方向に進むのはわからなくないけどそれをビデオデッキスタイルでやる必要がどこにあるのだろうか?
・高画質(GRT、BSアナログ、高画質回路などなど)を搭載するのがこのモデルだけ
・500同士でしかオリジナルの画像で視聴出来ないホームサーバー機能
高画質を求めている層とホームサーバーを求めている層が本当に一緒かという素朴な疑問があるのは私だけでしょうか?

次にレコオタ御用達の東芝
けれど一番の問題は低価格モデルてXS33が外れてしまった事。これは今までネットワークによるiEPGとその発展系DEPGを採用していたのが低価格モデルだからって外してしまった事。
読みが甘かったのかもしれませんが、市場は既になんらかのEPGを必須としている以上、ネットワーク機能を外したらGコードだけってのはないだろう。
そのため、XS43とXS53ですっかり7万円台近辺に移行してしまった市場で戦わなければいけなかったのか、シェアは下がったのではないでしょうか?
その反省からか、XS34ではEPGを搭載、ADMSですがこれをWEPGって言うのは少し厚かましいのではないでしょうか?(ADMS+はネットワーク対応ですし)

で、東芝機で一番のネックはパラノイア的に機能拡張した結果、システム的な足腰がしっかりしているか?ということ。一時期の携帯のように機能拡張に精一杯で土台がぐずぐずになっていないか?
X4のEX化からDEPGにWEPG、W録といったソフトウェア的な整合性もそうだし、相性の激しいDVDドライブ、W録で顕著化する機体の冷却問題など基本的なところが置いてきぼりになっていそうで少し心配です

最後にソニー
周回遅れと言われてますが、それだけに無茶をせずに堅実に足りない機能を確実に入れてきたって気がします。
まずはスゴ録ですが、DVDドライブの高速化、ムーブ対応、編集機能と今まで弱いとされていたところを実装してなおかつ高画質とEPGによる録画機能を充実させてきた事。
売れ筋の機能といわれているW録やマルチタスクなどシステム的には負荷になりそうなところはパスして得意分野をのばしてきています。
個人的に良いと思ったのは普及機にGRTとBSアナログを乗せてきたところ。他のメーカーがほとんどコストの為に切り捨てて来たところを敢えて乗せるというのは好感が持てます。

もひとつはPSX
ハード的にはマイナーチェンジで入力端子の追加とアンテナ出力、ドライブの高速化とiLinkといった地味目な改良にソフトウェアによるムーブ対応にスゴ録譲りの野球延長、まる録、番組追跡などを充実させている。
相変わらずDVDレコーダーとしてはあって当たり前といわれる機能がいくつか無かったりしますが、もう目指しているところが違うのでしょうね(苦笑)