ナデシコ プリンセス オブ ダークネス
勝手に外伝 アキ小ネタ集



小ネタ1,会話


食堂の雰囲気は至極明るい。

なにせ、キャピキャピの10代の女の子が多数居るし、男はアキトただ一人なのだから。
日常会話も女子校的になり、アキトなどはたまに居づらくなったりもする。

 

ホウメイは彼女たちの仕事ぶりに信頼を置いているので、大人として1歩下がった付き合い方をしている。

ではアキは?

元が男なので根本的には混じり合わないが、現時点で結構長く女をしているので割と馴染んでいる。

 

 

 

ある日のこと


アキはスープの煮込みに集中していた。
至福のひととき。
僅かずつ味のハーモニーが溶け合っていくのを見ているのはアキにとって本当に幸せな時間だった。
なので、周りの会話を全く聞いていなかった。

 

 

そこにサユリが、

 

「ねえ、アキさんはどうなんです?」

 

とアキに振る。

 

「あ、聞きた〜い♪」

 

他の娘達も興味津々。何故かアキトも興味深そうだ。

 

アキ「(スープに集中しながら)え?なに?」

 

ジュンコ「(ちょっと焦れて)好きな男の子のタイプですよ。」

 

アキ「(スープに集中しながら、何気なく)やあねぇ、男なんかに興味ないわよ。」

 

 

 

 

・・・・・・しーーーーーん

 

 

 

 

・・・・・・ぐつぐつぐつぐつ・・・・・・・

 

 

 

 

不意に周りが静かになった。

鍋の音だけが静かに響く。

 

 

アキが変に思って振り向いたとき、

 

 

真っ赤になってイヤンイヤンしているミカコ・ハルミ・ジュンコと、

同じく真っ赤になりながら1歩下がっているサユリ・エリ、

2歩下がって真っ赤に沸騰しているアキトがいた。

 

 

アキ「・・・・・・?」

 

しばらく不思議そうにしていたアキだが、やがて自分の発言の意味に気が付き。

 

「だから、そう言う意味じゃないのよ〜〜!!(泣)」



ポストスクリプト1


集中してるときに話しかけられてつい・・・・ってありますよね?




小ネタ2、緊急事態


アキは走っていた。

 

今は1分1秒でも早く「あそこ」に着かなくてはならない。

疾風のような全力疾走。
自分の鍛えられた身体に感謝する。

 

 

 

 

道行く人は振り返る。

こんなにもあわてているアキを見るのは初めてだからだ。
しかしアキにはそれどころではない。
間に合わなければ・・・・・破滅だ。

 

 

 

見えた!

そう思ったアキはその部屋に入る。

 

 

中にいた人間は驚きとともに振り返り、真っ赤になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「?・・・・・・あ!!

ごめんなさい!間違えましたぁ!!

 

 

そう言ってアキは、あわてて『隣の女子トイレ』に駆け込んだ。

 


ポストスクリプト2


元男だけに、ねぇ。




小ネタ3、究極の・・・・・・


 

 

 

渋るプロスペクターを説得し取り寄せた最高級食材。

 

 

 

 

それを、ホウメイ・アキの両シェフが最高の技術で調理し。

 

 

 

 

何時までも味や鮮度が落ちない最高水準のパッケージを施した。

 

 

 

 

まさに究極の逸品!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナト「それでも『ふりかけ定食』は嫌ああああああっ!(号泣)」

 

 



ポストスクリプト3


手作りのふりかけって、おいしいけどなにかわびしい・・・・・