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C1で無線LAN実験(HI-FIBE)に参加してみる。
 「HI-FIBE(以下ハイファイブ)ってなに?」という方も多いと思います。
 公式サイトによると「ハイファイブとは、異なる無線LAN製品間での相互接続が可能な世界標準規格(Wi-Fi認定)に基づき、NTTコミュニケーションズが7月(*1)より行っている、モスバーガー店舗等の公衆エリアを活用した無線LANインターネット接続及びブロードバンドコンテンツ配信(*2)の無料モニター実験(公式サイト「About HI-FIBE」より要約)」とあります。
 かいつまんでいうと、「モニター登録して、無線LANの環境を整え(*3)、実験しているところに行けばタダでブロードバンド体験できちゃう」ってことですね。
 C1もある、無線LANカードもある、これはもう「やるっきゃない(©千倉真理)」というわけで、ホットスポット(実験エリア)に行ってきました(モニター登録したのはとうの昔、昨年の10月。サボりすぎ)。

*1 2001年
*2 ブロードバンドコンテンツ配信は2001年末で一旦終了。
*3 一部ホットスポットでは端末貸出サービスあり。

2002年5月15日追記
 無線LANインターネット接続実験「ハイファイブ」は2002年5月12日をもって終了し、同年5月15日より無線LANサービス「ホットスポット」としてスタートする模様。気になっていた価格は月額1,600円(契約料を除く)と想像より安かったものの、「ホットスポット」のサービス提供地域が私のおもな活動エリアをカバーしていないので加入はひとまず見送りました。5月7日に発表された「Yahoo! BBモバイル」の動向をにらみつつ、しばらく様子を見たいと思います。

Reference
ハイファイブ公式サイト
http://www.hifibe.net/

使用機器
PC: SONY VAIO PCG-C1XF
無線LANカード: NEC Aterm WL11C

Report
 今回お邪魔したホットスポットは、モスバーガー茅場町店。お店の人は親切で気分よく実験に参加できました。ほかにも品川プリンスホテルなどでも体験できるとのこと。
 念のため、店の周りを確認すると「ハイファイブ実験中」のポスター発見。安心して入店します。こういうのをもっとカッコいいのにすれば、サービスを知らない人の目を引くし、利用者のステータス感も刺激するのでは。
 ポスターの下には、ルーターが鎮座まします。機器類もOEMで外見だけでも「ハイファイブ仕様」にしてみたりとか。
 席に座ってC1を起動。電波状況はビンビンです(右は無線LANカードの電波状況を示すユーティリティの画面)。設定項目は、ESS-IDとWEPキー(40bit)です。私のカードは64bitのWEP対応でしたが、問題ありませんでした。
 タスクバーのアイコンは「ネットワークが見つかりません」のまま。不安ながらもIEを立ち上げてみると・・・
 自動的にログイン画面が出てきました。ユーザー名やパスワードを入力したら、あっけないほど簡単に接続完了。ヨカッタ。これでメールの使用もOK。
 ブロードバンド体験を思う存分、と思いましたが10分くらいで終了。だって、他に店内でPC使っている人いないじゃん。隣の席に来た新入社員らしき女性4人組の視線がイタかった。
Impressions
快適度: ◎
 上記のようにあっけないほど簡単に接続できてしまい、快適にネットサーフィン(死語)できました。もちろんメールもOK(送信はしませんでしたが受信が問題なかったのでおそらく大丈夫でしょう)。
 通信速度ですが、ブロードバンド用の測定サイトで計測したところモスバーガー茅場町店では1.2Mbps前後でした。実は茅場町店の前に同門前仲町店にも行き、こちらでは2Mbps近く出ていました(体感的にも門前仲町店での方が早く感じました)。
 茅場町店では使用していたのは私だけ、門前仲町店では複数のモニターが使用していたことを考えると、ルータ等の性能や店舗-収容局間の接続経路が、ホットスポットにより異なるのかもしれません。

共有ファイルは危険
 念のため、門前仲町店でログインした後、「マイネットワーク−近くのコンピュータ」で確認したところ、自分のPCを含め1台も見えなかったので「なぁんだ、ちゃんと防御されてるじゃん」と安心していたら、公式サイトの掲示板によるとやっぱり他のPCも丸見えになってしまうとのこと。LANはLANということで、事前にファイルの共有化をすべて解除しておいた方がよさそうです。

本格サービス
 公式サイトの掲示板によると近々本格サービス開始、有料化とのことです。気になる料金ですが、「ご家庭等で利用されております ADSL +インターネットと同等或いはそれ以下(公式サイト「About HI-FIBE」より)とのこと。同種のサービスでキャリーオーバー可能なものや携帯とセットになったものも提案されていますから、ハイファイブの場合ホットスポットだけでは料金を抑えないと普及は難しい気がします。具体的な金額がとの程度になるのか気になるところです。

まとめ
 モバイルでブロードバンドが必要なのかの可否はともかく、何はともあれ早いのは精神衛生上たいへんよろしいです。家で使用している無線LANカードが簡単な設定でそのまま使えるのもラクチン。いままでPHSの電話料金が気になっていたのが、バッテリーの残量が気になるようになりました。
 4月16日現在、公式サイトではまだモニターの受付をしていますので、ホットスポットが近くにある方は試してみてはいかがでしょうか。私もモニター期間を有意義に使ってモバイルブロードバンドでなにができるのか考えてみたいと思います。■
Revised on May 15, 2002
Revised on April 18, 2002
Released on April 17, 2002
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