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PCのグレードアップでもっともお手軽なもののひとつがマウスの交換だと思います。キーボードやディスプレイと並んで、人間に直接接する部分ですから大事にしたいものです。L510/BP2に標準で付いているものはお揃いのカラーで捨てがたいものがありますが、はじめてパソコンに触れたときのマウスがマイクロソフト製であったこともあり、私にとってはマイクロソフト製のマウスの重みや形、クリック感は手になじみます。L510/BP2にマイクロソフト社のIntellimouse with Intellieye*を装着するお話しです。

*現在は同社のIntelliMouse Explorer 3.0に換装しています(コンテクストメニュー使いすぎで右クリックがいかれました・・・)。

ボールがイヤ! - なぜ交換?
光学式のマウスを初めてみたのは1996年ごろ。職場のサーバーに備え付けられていたもので、鏡のように磨き上げられた金属質の専用マウスパッドとともに使うものでした。そのマウスパッドには格子状に目が入っていて、マウス下部から放射される赤い光でその目を読み取るとのことでした。珍しい物好きの私はそのマウスを一度でよいから自分の端末で使ってみたいと思っていましたが、サーバーのマウスを外すことはさすがにためらわれ、悔しい思いをしていました。その直後に秋葉原をぶらぶらしているときにバルクの光学式マウスが鉄板のマウスパッドとともに1,980円で売られているのを見てかなり心を揺さぶられましたが「バルクだし使えなかったら」と思うと買えませんでした。
それから数年が経ち、マイクロソフトから専用マウスパッド不要の光学式マウスが発売されました。
なぜ光学式マウスに憧れていたか? それはひとえにボール式のマウスは「ほこりがたまる」からです。しばらく使っているとゴム質のボールは机の上の綿ぼこりや消しゴムのかすなどを丁寧に拾ってくれます。それでマウスを動かしても思い通りにポインターが移動しなかったり、細かくドラッグをしているときに微妙に動いたりしてムカつきます。ほこりに動作が左右されない光学式はまさしく待ちに待っていた製品でした。

マウス購入 - どれがいいかな?
いつものようにヨドバシカメラマルチメディア館に行くと様々なマウスを売っています。冒頭に書いたように私はマイクロソフトのマウスの熱烈な信者なのでまよわずマイクロソフトのマウスを扱っているコーナーへ。いろいろ種類がありますが、悲しいかなマウスは消耗品。使っているうちにボタンがへたってきてクリック感が損なわれてしまいます。
高級なマウスにはボタンがたくさんあって様々な機能を割り振ることができ便利そうですが、もっともシンプルなホイール付きの光学式マウスを選びます。その名も<Intellimouse with Intellieye>。ちょっとくどいですが、使っている人も頭が良くなれそうです。5,000円弱ぐらいで購入。これは給料日直後だったので現金で買いました。

マウスの交換 - 付属ソフト「Intellipoint」のインストール
マウスの交換は至って簡単です。電源が切れている状態で標準のマウスと交換します。L510/BP2の場合キーボードの脇にあるPS/2ポートに新しいマウスのコネクタをぶっさすだけです。ただしUSBのコネクターにPS/2の変換アダプターを付けて接続することになるのでちょっとダサイ。しかもPS/2なので変換アダプターは緑色。L510/BP2は各ポートが色分けされていないので緑色に塗られていてもありがたみはありません。うむむ。でも快適さを手に入れるためと割り切ってがまんします。
さて、マウスをさし直してPCを立ち上げたら付属のCD-ROMを挿入してマイクロソフト製マウス用のユーティリティである<Intellipoint3.0>をインストール。CD-ROMをドライブに挿入すると自動的にインストーラーが立ち上がりますので、後はほいほいと質問に答えてやるだけです。インストールが無事に終了すると再起動を促されるのでいわれるがままに。
パソコンが立ち上がったらコントロールパネルを開き、「マウス」をダブルクリックすると先ほどインストールしたIntellipointが開きます。一応内容を確認。「マウスタブ」-「デバイスの選択」でマウスの種類がIntellimouse with Intellieyeになっていないのでそれを直し、「ポインタオプション」タブでスピードを好みに合わせてセットアップ完了です。
ちなみに、画面の左下を見るとマウスのアイコンが入ってます。かわいらしいですが、余計なアイコンは表示しない主義なのでそのアイコンにポインターをあわせて右クリック。メニューから「アイコンを表示しない」を選んでバイバイ。再び表示させるときはコントロールパネルからIntellipointを起動して、画面上で右クリック、「アイコンの表示」を選べばOKです。

使用インプレッション - ボール式とは違う?
しばらく使ってみてわかりましたが、ボール式と「何も変わりません」。当たり前ですね。あえていえば、ときどきポインターがビビルような動作をする、つまりドラッグ開始位置にポインターを持っていくとプルプルするということでしょうか。私はアル中ではないので操作者のせではないはず。最初のうちは気になりますが慣れればそんなものだと割り切れます。
マウスパッドにも気を付けなければなりません。細かく、そしてコントラストが強い絵が描いてあるマウスパッドは苦手なようです。ポインターが不自然な動きをします。というわけでなるべく暗い単色のマウスパッドか、もしくはテーブルの上でじかに使うのが良さそうです。
パソコンの電源を切ってもPS/2の場合、裏面の光学式センサーが点灯しっぱなしになります。気になる方はUSB接続にすると消えますが、私の環境ではUSB接続ではまともに動いてくれませんでした。ざんねん。

Intellipointのアップデート - トラブル解消
上記でアイコンを消した私でしたが、問題がありました。次の日にパソコンを再起動するとマウスの動作が鈍いのです。ポインターのスピードも好みに調整したはずなのに。念のため設定を確認しようとしたところ、コントロールパネルからIntellipointを開くとあら不思議、ポインターのスピードが戻りました。なぜでしょう。おかしいですね。でも再起動するとやっぱりポインターはダラダラとしています。Intellipointを開くと設定したスピードに戻る。なんだかわかりませんが、Intellipointをいちいちコントロールパネルから開くのもおっくうなのでポリシーには反しますが、タスクバーにアイコンを復活させます。そうすると再起動をかけても問題ありません。不思議ですが、しょうがないのでしばらくそのまま使っていました。
最初は気になっていましたが慣れとは恐ろしいもので特にアイコンの存在も気にならなくなってきた頃、ふとマイクロソフトのサイトを見ると、Intellipointの新バージョン<3.2>が公開されているではありませんか。さっそくダウンロード。ファイルサイズは2MBですが、納得のいかない状態を改善できるならよしとしましょう。ダウンロードを終えてさっそくインストール。例によって特に変わりはありませんね。さて、アイコンを消した状態で再起動してみてもマウスの動きは正常なようです。よかったよかった。
ちなみに、Intellipoint with Intellieyeに添付のIntellipoint3.0はWin2Kにはそのままではインストールできませんが、3.2は問題なくインストーラーからインストールできます。お悩みの方がいらっしゃいましたらお試しください。
そういったわけで、特に何が変わったというわけではありませんが、ほこりが溜まって挙動が不自然になるという恐怖から開放されるというのは精神衛生上良いものです。上記と矛盾しますが、ボールのゴミを取るっていうのも楽しみといえば楽しみだったのですが。■

*現在、Intellipointの最新バージョンは4.1。マイクロソフトのサイトからダウンロード可能です。

Revised on February 21, 2003
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