Photo - Trip - 矢川から城山・谷保天 ------------------------------>


Trip / 矢川から城山・谷保天 

 東京都国立市をおもに流れる矢川周辺は緑地保全地区とされ都内にはめずらしく自然が残されていると聞いて訪ねてみた。
 JR南武線の西国立駅が旅のスタート。踏切を渡って南へ向かう。10分ほど住宅街を歩くと矢川弁財天がある。ここは厳めしい狛犬ではなくやさしい顔の龍が弁天様を護っている。水と縁が深いからだろうか。道中の安全とよい写真が撮れることを祈り弁天様を後にする。
 弁財天脇の「みのわ通り」を渡ると、矢川緑地のはじまり。木道も完備し本格的である。目前には豊かな自然が広がる一方、振り返ればホームセンターが見えるのが不思議な感じである。木道が終わると今度はうっそうとした林の中を歩くことになる。木漏れ日がまぶしい
 林を抜け住宅地の中を矢川沿いに進む。コイやヤマベが群れをなして泳いでいたり、蛍の幼虫の飼育が行われていたりしている。沿道に咲くイヌフグリなどのも美しい。
 さらに進むと矢川は小学校の脇を通る。校門を出るとすぐそこに魚や蛍の住む小川が流れているのだから、子どもたちにはさぞかし楽しい環境だろう。
 甲州街道をわたりさらに南下。矢川は滝乃川学園内に入ってしまうので、矢川とはここで別れ今度は「ママ下湧水」を目指す。ちなみに矢川はこの先で府中用水に注いでその旅を終える。
 「ママ」とは不思議な語感だが、この付近は「青柳段丘崖」とよばれる崖地であり、崖のことを「まま」ということから、文字通り「崖下の湧水」を意味するそうだ。
 道すがら、風に揺れる竹林の涼しげな音や100円ショップならぬ10円ショップが耳と目を楽しませてくれる。湧水に向かう一本道は両脇を石垣で固めてあり、武蔵野台地と崖下の高低差を印象づける。
 崖下には、昭和の初めまで湧水を利用したワサビ田だったという平地が広がっている。今でも麦が実り、用水路にカモがいる光景を眺めていたら、すぐ脇を走る中央高速道の騒音さえなければここが都内とは忘れそう。
 この段丘ぞいの平地を20分ほど東に歩くと鎌倉時代の豪族の城館跡である「城山」に出る。うっそうと樹木が繁る小高い山の頂上は私有地となっており入れないが、ふもとは公園として整備され鯉のぼりが元気に泳いでいた。当たり前のように行われている年中行事だが、季節感を演出するイベントが豊富な日本に生まれてよかったと思う。
 城山公園を後にしてさらに東へ、最後の目的地である「谷保天満宮」へ向かう。途中、休耕田が花畑になっており美しさが疲れを癒してくれる。
 谷保天満宮に10分ほどで到着。迎えてくれたのは、境内に放し飼いにされたニワトリたち。天神様となにかゆかりがあるのだろうか。よく見ると神々しい気がしてきた。その風貌につられてパチリ。
 通常、神社は階段を上がっていくものだが、こちらは階段をおりて社殿に向かう。天神様なので勉学の成功?を祈りこの旅無事終了。一路北上し、JR国立駅に出て家路についた。


May 2, 2002 / Nikon COOLPIX950

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