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捨て猫ならぬ、捨てマウス。 路地から高層ビルを望む。
干し大根。
よくある光景。 お稲荷さんの視点。

Others / 路地裏探検隊

薄曇りながらも比較的暖かい晩冬の1日。近所をブラブラと歩いてみた。小旅行に出た私を迎えてくれたのは隻眼のミニー。添えられた紙を読むと持ち主はこの人形を早く手放したいらしい。
「なにか因縁でも?」とゲスな想像をめぐらせていると、古いアパートの窓に干された大根を見つけた。写っていないがほかにも各種サイズを取りそろえていた。ウチだったら自動車の煤煙でたちまち黒大根のできあがり。干した大根はどんな料理になるのだろうと胃袋がささやく。
小さなお稲荷さんを見つけたので、5円玉を賽銭箱に投げ入れ「良い写真が撮れますように」と祈ってみる。住宅街のど真ん中、しかも平日でほとんど人がいないのでカネを鳴らす音も控えめに。鳥居の設置年月日を見ると大正時代にはすでにあったお稲荷さんらしい。祠をまもるキツネはなにを見てきたか。すぐ近くにも別のお稲荷さんがあったが、そこのキツネは伏した姿でクビを切り落とされていた。怖いので写真は撮らない。触らぬ神にたたりなし。
大通りを渡って通りの南側を歩いてみる。こちらも細い道の両側に古いアパートが並ぶ。その間から近代的な高層ビルがチラリ。ありがちだけどこういう光景は好き。住人には日照権やら電波障害やらでたまったものではないだろうが。
しばらく行くと、ちょっとしたお屋敷が並ぶところに出た。相変わらず道は狭く急な坂道になっているが、かえって由緒ありげにも感じられる。カメラを構えると、「お邪魔かしら?」といいながら女性が通り過ぎていく。品の良さそうな方で感じがいい。こちらもにこやかに「構いませんよ。どうぞ」と返す。会話ともいえない程度の言葉のやりとりだが、知らない人と気分よくコミュニケーションできるのはうれしいことだ。
この道を過ぎると、もう新宿に出てしまう。物騒な事件で有名になってしまった中央公園を抜けて新宿の西口に出る。
この旅、無事終了。

February 27, 2002 / Nikon COOLPIX950

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