ファンキーF一家で起こった、病気と怪我との闘病記です。


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虹彩膿胞
2004年7月:タップ 1歳5ヶ月



緑色の目ヤニが出たので、眼球に傷でも付いたのかと思い病院へ。
症状は別段たいしたことはなくて、目薬をさせばすぐ良くなるとのことだったのですが、
虹彩の中にほくろのようなモノがあることが発見されました。
いつものように漬物石になりそうな医学書で説明をしてもらって、
実際に目も見せてもらいました。
・・・確かに有る。黒いもやもやが・・・。
それがガン化したりすることはまずないとのこと。
視力にも関係なく、まさにほくろと同じと考えて良いそうです。
ただ、スコッチテリアで虹彩膿胞のある子は珍しいそうで、
我が家のカルテはどんどん厚みを増していきます。トホホ・・・。




 
 

ホルネル症候群
2004年7月:くーにゃん 8歳1ヶ月



まるで風邪をひいたみたいに、日に何度もくしゃみをするようになりました。
右の鼻からは緑色の鼻水が出て、
1週間ほど様子を観たのですが良くも悪くもなりません。
何気なく私を見上げる顔つきが、左右非対称に見えて、何かおかしいと感じました。
よく見ると鼻の出ている側の黒目が小さく小さくなって、
明るい所でも暗い所でも変化なくマッチ棒の先の様でした。
「・・・脳腫瘍?」
とても不安になって診察してもらって、付いた名前が『ホルネル症候群』。
眼とその周辺の交感神経支配が麻痺する病気だそうです。
大半は片方側だけに症状が現れ、瞳孔が収縮(縮瞳)し、眼球がくぼみ、しゅん膜が突出します。
ただ、鼻水が出るとか、鼻が乾くとか、鼻関係に症状が出ることはないらしく、
先生も首をひねっておられました。
突発性のものと外的作用に関係して発病するものがあるそうです。
症状が悪化すると、首をかしげたままの状態が続いたり、
平衡感覚がなくなって、酔っ払いのように千鳥足の様な状態で歩く、なんてことが
起こるそうですが、今のところ(2004.10月現在)そういったことはありません。
気長に投薬治療を続け、気が付いたら「あれ?治ったの?」
っていうふうになればと思っています。実際そんなふうに治るそうです。




 
 

肛門嚢炎
1996年夏:盛夏 2歳
1997年夏:盛夏 3歳


炎症っていうより、『爆発』です。
犬の飼い方なんて本によく書いてある、「肛門嚢を絞る!」これが出来なかったわけです。
結局化膿した肛門嚢には、血と膿とその他諸々の粘液物が溜まってしまって、
それはそれは痛々しく腫れあがりました。
大人の親指の爪よりまだ大きな風船みたいに腫れあがって、
病院へ連れて行く車の中で爆発しました。
・・・・くさいです。この世のものとは思えません。
臭い・くさい・クサイ・・・。
そのまま病院へ行って傷口を縫ってもらいました。
そのあとますます絞りにくくなって、体調を崩したり、夏バテをしたりすると、
ちょくちょく腫れをもったりするようになりました。
大抵は舐めている間に直ってしまうのですが、
次の年の夏またまた超ド級の膨らみになってしまって、
投薬をしながら様子をみているうちに、また車の中で爆発しました。
やっぱり臭かった・・・。

ちなみに我が家の6匹は、普段肛門嚢を絞ったことがありません。
勝手に出ているっていうか、特に不都合が無いので・・・。
若いお嬢さんが長い爪で絞るのはちょっとやめておいた方がいいのでは・・・。
もちろん犬のためです。
盛夏はその後椎間板ヘルニアになり、なぜだか炎症を起こすことが無くなりました。
オシッコタレになったからよくおしりを舐めていますが、
その影響があるのかもしれません。




 
 

マムシ毒による顔面の腫脹
1999年11月:しおん 生後8ヶ月



笑ったねっ!
どうしようとか、かわいそうとか思う前に、
どんどん顔つきが変わっていくのには正直大笑いしました。ハハハッ!

ヘビにかまれた瞬間、シオンは1メートル以上飛び上がり、
ヘビも驚いたのか凄い勢いで飛んで逃げていったので、
(夕焼けにそのシルエットが見えて綺麗だった・・・)
何が起こったのかは把握できていましたからそのまま散歩を続けました。
帰りの車の中でシオンの顔をみてもちょっと腫れているだけで、
ヨダレ・痙攣・瞳孔散大等危険な兆候がなかったので、
そのまま1時間程の道のりを急ぎもせずに帰りました。

家に着いて病院に電話をして、冷やした方がいいか等処置の仕方を尋ねると、
毒のないヘビに噛まれても、そんなに腫れたりしないから、
きっとマムシに噛まれたんだと言われ、
能天気なファンキーFもさすがに慌てて病院へと車を走らせました。
それから4日間毎日注射を打つはめになりましたが、
私は知っている!!
先生もAHTの方も誰もシオンの心配はしていなかった!!
その証拠に「先生、笑ってもいいですよ!」と言ってあげるとみんな噴き出したではないかっ!

マムシに噛まれた場合、人は命に関わるが、犬は案外大丈夫らしい。
もちろん体力のない子や、子犬などは危険だろうけれど・・・。
でも、死なないからといって治療をしないと、
噛まれた部分が壊死してしまい、クレーター状に穴があいたりするらしい。
愛ある飼い主なら笑ってもいいけど、病院へ行こう!
病院へ行くまでに、毒を出そうと傷口を押したり、
いじくったりするのは百害あって一利なし!
嫌がらないようなら冷やしてやるくらいで充分の処置!
いくら大切な愛犬でも毒を吸い出したりするとあなたの命に関わりますので御注意を!




 
 

眼瞼内反症
1994年秋:ファルコ 1歳半


眼瞼内反症(っというのはとっても大袈裟。一時期逆まつげが癖になっただけ)
症状:眼をこする。まぶしそうな表情をする。多量の涙が出る。

それでなくても眼が大きい犬種で、
おまけに顔の毛が眼に向かってはえていることもあって、
普段から涙を流していることが多いけど、
このときは異常に顔をこすり、まるで掘るように眼を掻いていた。
眼球に傷がついては大事になると慌てて病院に連れて行ったがそこでブチ切れ!

○津市の○江動物病院の○江先生。もしかして犬嫌いなんちゃう!!

確かにファルコはシーズーにしては汚い子です。
だって琵琶湖で泳いだり、田んぼの中を走ったり、
犬として伸び伸び暮らしてるんやもん!
だからといって、触りもせずに診断するのはちょっとまずいんちゃうん?!
おまけに飲みきれへんくらいの大量の薬を出してくださって、おおきにありがとうございます。
結局、薬は1粒も飲まさずいただいた目薬だけで2日で治ってしまいました。

重度の眼瞼内反症・外反症などの場合、手術をすることもあるそうです。
いつになく眼を気にしているようなら速やかに対処してやりましょう。
眼がゴロゴロするって気持ち悪いもんねっ!






寄生虫
夏になると毎年不安:リグレット



原因:悪食

寄生虫も重篤な症状を呈することもあります。
が、我が家の場合は、
飼い主が「ゲッ」・「ギョッ」と絶句する程度のことで済んでいます。
りぐはカエルやクモといった、普通は食べたりしないものを何気なく食し、
その結果として「虫湧いてるんちゃうん!」とファンキーFを慌てさせます。
まぁ、1度は病院へ駆け込むはめになったのですが・・・。
(アレルギーによる顔面の腫脹、および低体温を参照)
特にカエルには「マンソン裂頭条虫」という、
おどろおどろしい名前の寄生虫がいるらしいので、
ことある事に検便が欠かせないリグレットです。






寄生虫
1999年7月:しおん 生後4ヶ月


生まれて初めて飼い犬の肛門から、
寄生虫がぶら下がっているのを見た時はやっぱ驚きでした。
最初は糸くずか何かだと思い、やり過ごしていたのですが、
ウンチがモンブラン状態!
(ほらっ、ケーキにあるでしょっ!)になったのには慌てました。
幸い、パピー時代にありがちな状態だということで、
投薬治療だけで駆虫することができました。

余談ですが、驚きのウンチベスト3
『エノキ・糸こんにゃくウンチ』
どこでこんなもん食ったのか・・・。
ふにゃふにゃ動く様は回虫そのもの!
『骨っこウンチ』
どこかでおやつにいただいたのでしょう・・・。
食べ過ぎると真っ白なウンチがでます。
『スポンジウンチ』
いたずらで食べたのでしょうが、
お腹の中では圧縮されていても
ウンチとなってこの世に出てきた途端一気に原型に復活!!
ウンチがポンと弾んだ時には、
生きたままカエルが出てきたのかと
腰を抜かしそうでした。

付録:我が家ではウンチが垂直に立つと、
「ウンチ柱が立った」と言って喜びます。
茶柱の犬飼いバージョンかな・・・。

ウンチねた特別編
・・・そう言えばしおんはしなかった。
他の子はみんな一時期、
トイレシーツをグッチャグチャに振り回して噛み千切る遊びに耽ります。
獲物を捕らえたつもりなのか、木っ端微塵とはこのことです。
おまけにそれを食う!ばくばく喰う!喰ったら出てくる!
まるでポン菓子(わかる?)のようなあのウンチも一見の価値ありです。



ケーキについているホイルを盗み食いすると、
キラキラ光るホイルウンチが出てきます。
アルミ缶を喰っても同じようになります。






皮膚炎
1997年冬:くーにゃんパピー達 生後3ヶ月くらい〜



もともとワイヤーヘヤーの子には皮膚疾患が多いのだけれど、
4匹全部が脂漏性の皮膚炎になろうとは・・・。

症状:皮膚のただれ、痒み、多量のフケ、ベタッとした手触り。
原因:詳しいことはよくわかりませんでした。テリヤ系の犬には多いらしいです。

症状の重い子も軽い子も、成長すると共に快方に向かいました。
もちろん薬用シャンプーを使ったり、投薬治療までした子もいましたが、
今では4頭とも全快していると聞いています。
ただ、えびすだけは皮膚が弱い感じがします。
草にまけたり、濡れたままにしておくと、
すぐに赤くなって痒みが出るのか、いつまでも舐めていることがあります。

犬っていう生き物は痛みに対しては非常に我慢強いと思うのですが、
痒みに対してはまるで忍耐とかあきらめとかいう態度をとることが出来ません。
柱の角や、固くて動かないものがあると、
それに痒いところをこすりつけて
それこそ血が出るまで掻きむしったりする子(実はえびす)もいました。
今ではやせ細った盛夏の背骨にアゴをのせてごりごりやっていたりして・・・。
前後左右に首を動かして、気持ちよさそうな顔をしているえびすですが、
眼の病気と同様、早め早めに手を打ってやりたいものです。






アレルギーによる顔面の腫脹、および低体温
1999年12月31日:リグレット 2歳半


こういう騒ぎは決まってりぐです。
何気なく大きなクモを食べてしまい、
いきなり顔が腫れあがってぐったりとしたその時、
世の中は2000年問題で大騒ぎの大晦日でした。
まだ時間も夕方早いうちだったおかげで、
なんとか診察をしてもらえる病院を探して、連れて行くことが出来ました。
顔面の腫れはそう心配しなくても、すぐに治まるとのことでしたが、
ショックによる低体温状態(36、0度)で、
暖かくして安静にするようにと指示を受けました。
犬友との忘年会を予定していたので、
リグだけがお留守番になったことは当然の結果です。






去勢手術
1998年7月10日:えびす 生後7ヶ月半

 

我が家での暮らしを命がけで勝ち取ったえびす(詳細はパルボの章を参照)は、
最初から去勢を義務付けられた子でした。
ファルコ・盛夏・くーにゃん・りぐのヒートが来るまでに、
ついでに脚上げシッコを覚えるまでに、
とにかく1日も早くと手術を急ぎました。
なかなか麻酔が効かず、必死で立っていようとしたえびすでしたが、
医学の力は偉大だ!
  2本目の麻酔注射でポテチンと倒れるように眠り込み、
目が醒めたときには立派なおかまちゃんの仲間入りです。
母親のくーにゃんが2歳になるまで乳歯(両犬歯とも)が残っていたので、
麻酔いが効いているようなら、
ついでに抜歯もしてもらえるようにお願いして手術を受けました。

巷ではペンチで抜くだの、犬歯(乳歯)の先を切っておくといいだの、
苦痛も伴い、危険な方法を用いて抜歯をする、
悪徳ブリーダーや、犬屋が存在しますが、
歯茎から出ている部分と同じくらいの長さの根っこがあります。
えびすの場合歯茎を切開し、きちんと縫合しています。
残存乳歯は見栄えも悪く、歯も汚れがちですが、
別段飼い主が気にならないのなら、
手術をしたり、馬鹿な自称犬関係者の口車に乗せられてまで、
抜歯する必要はないと思います。
そろそろ抜けてほしいと思ったら、
指で軽く、根気よく動かしてやるだけでもずいぶん効果はあるそうです。






裂傷
忘れた頃に何度も何度も・・・:盛夏

 

怪我は絶えません。
本当に「なんでそんなことになるかなぁ・・・!!!」と驚くばかりです。
ボールを追いかけ走る盛夏。
一緒に遊んでいたりぐが盛夏の脇腹を直撃!!
なんてことない衝突事故だったのですが、
当たり所が悪く、ザックリと裂けています。
あまりの衝撃に2匹とも放心したように固まっています。

こんな時、我が家が病院へ走る条件は
出血ではなくダラダラの流血状態であること。
傷口を触ると真剣に嫌がり抵抗すること。
この2点です。

「動物は嘘をつかないから好きぃ〜!」
なんてほざく方もいらっしゃるかと思いますが、
奴らは狡猾な詐欺師です。間違いありません。
自分の利益になると思えば、仮病も使うし、ボケたふりだってします。
我が家の餓鬼どもは、なぜだかみんな大袈裟で見せたがりなので、
傷を「見て見て!こんなひどいのぉ〜!いたいのぉぉぉぉ〜!」と、
自ら傷をみせびらかすうちはまず大丈夫です。
本当にダメージが大きい時は、
そんな余裕がなくなって、おとなしくじっとしています。

一家に一本「イソジン消毒薬」。もちろん業務用のデカイやつ!!
イソジンは水道水でいいので10倍くらいに薄めて、
洗うようにガンガン使うといいらしいです。
1週間くらいで品質が変わるので、ガンガン!使ってね。ガンガン!






子宮粘液症おまけに尿管の奇形
2001年6月〜:くーにゃん 5歳



私の愛するくーにゃんでございます。
最初のうちはオシッコの回数が多く、おまけに量が異様に少ない。
でもマーキングって感じじゃなくて、
残尿感があるようなそぶりを見せたので診察してもらうことにしました。
エコー検査では、まるで『まりもの養殖場』!
はたまた巨峰ぶどうのてんこ盛り状態に見えました。
黒くて丸い塊がゴロゴロと映し出されたのです。
あたしゃ死にたくなったね。
くーに何かがあったら生きていく意味が見出せない。
結局そのマリモがどうなっていくのか、
半年ほど経過観察をした後、手術に踏み切ったわけですが、開いてみれば子宮粘膜症。
おまけに腎臓から膀胱につながる尿管が袋状に大きくなって
そこにもオシッコが溜まっているかもしれないことがわかりました。
今のところどうすることも出来ないし、
またどうすれば良いというものでもないそうなので、
排尿の状態に気をつけながら、クーはこれからの犬生を過ごすことになるわけです。

その後、明らかに残尿感がある感じのくー。
「おかぁさんポンポ痛いのぉ〜」という彼女の訴えを私は見逃さなかった。
なんとかオシッコを採取して先生の所へ。
フッフッフッ。マグネシウム結石でございました。
痛みもあるようだったので、抗生物質と痛み止めとを投薬。
不味くて誰も喰わないと、悪名の高い処方食S/Dを与えることになりました。
幸いにも処方食は缶詰めで、
ウチの子にとっては「缶=ごちそう」っていう図式が出来上がっているので
バクバク喰いましたよぉ。けんかになるくらいバクバク・・・。
処方食に対する反応は素早くて、1週間で石は無くなったのだけれど、
今までの生活に戻してまた2ヶ月で再発してしまいました。
これもすごく初期の段階で治療をすることが出来たので、
同じように石もなくなり、今は予防的にC/Dを与えています。
あっ結石かな?っと思わせてくれたのは、
とにかく、くーにゃんが不快感に弱い子だったということがあります。
これが我慢強い子だったらもっと発見が遅れていたかも・・・。
大型犬を飼っている方はなかなか難しいと思うのですが、
愛犬のオシッコの回数、色、匂い。
これだけは1ヶ月に1度でもいいから注意して観察してみてください。
排泄物にはその子の情報がいっぱい隠されています。