10月31日(火) 

  タップがいなくなってから、ほぼ毎日酒浸りの生活でした。
  ただただ朦朧としていたくて、現実を受け止めることができなくて・・・。
  最低限の家事とキャンピーの世話だけ。
  「このままだったら死ぬな」って、自分で感じるくらいの、
  朝目覚めた時の肝臓の不快感。意識がクリアになることもありませんでした。
  
  生まれて初めて「エサやりを忘れる」失態を犯し、つくづく自分が嫌になって、
  ただじっとそばにいてくれるキャンピーが不憫でなりませんでした。
  夕方薄暗くなってくると、遠慮がちにシッポを振って散歩をねだってきました。
  一人と一匹だけの淋しい散歩。
  私の顔を何度も見上げながら歩いてくれたけど、かける言葉もありませんでした。
  ただキャンピーの行きたい方へ歩くだけ・・・。
  
  一ヶ月もそんな状態が続いて、さすがに見かねたミンチョリンが、
  「犬を飼う!」と決めたみたいでした。
  その方がいいけど、別にどっちでもよかったです。正直なところ・・・。
  今までみたいに気持ちが盛り上がることもなく、
  淡々とした思いでヒヨリを迎えました。
  躾はキャンピーに丸投げして、相変わらずだらけきった生活。
  お酒の量は少しは減ったけど、ただ生きているだけの毎日でした。
  でもチビスコはやっぱり可愛いかった。生きる力が漲ってた。
  少しづつだけど、キャンピーとヒヨリとの生活を楽しみたい気持ちが出てきました。
  ヒヨリはまだお散歩はダメだったけれど、思い切って和歌山まで遠出しました。
  嬉しそうな2匹。キャンピーもヒヨリも笑ってました。
  

    

  それなのに・・・。
  星組と示し合わせたかのように、突然逝ってしまったキャンピー。
  キャンピーが死んでから、当然のように身体が悲鳴を上げて、
  喘息になるわ、食欲はなくなるわ、お酒も全く受けつけなくなりました。
  24時間ヒヨリと1対1で向き合って生活することが苦痛でした。
  ヒヨリはまだ赤ちゃんで、私の都合なんて何もわかってくれないし、
  私はしっかり向き合ってやれないことに罪悪感ばかり感じました。
  「ヒヨリと上手くやっていけへん」って、ミンチョリンに泣き言も吐きました。
  でも・・・。
  ファル・盛・くー・リグ・えび・シオ・タプ・キャン。
  奴らに置いてけぼりにされた感は拭えないのですが、
  ヒヨリとの出会いは、星組達の悪だくみのような気がするので、
  しっかりと受けて立つつもりです。
  
  新しい月を迎えるにあたり、ちょっとやる気になってみました。


 10月30日(月) 

  キャンピーの初めての月命日。
  パピスコからチビスコへ、ヒヨリが日々成長していく様を見ているので、
  なんだかすごく時間が経ったような気がしますが、
  まだ全然実感が湧きません。
  今でもヒヨリの名前を「キャン」って間違うし、
  タップの具合が悪くなった7月からの記憶がぼんやりしていて、
  毎日どうやって暮らしてきたのか思い出すことが出来ません。
  
  水口チームがみんな星になったことで、
  私の人生の一時期も、確実におしまいになったんだと思います。
  もう一度やれって言われたら、少し考えてしまうけど、
  本当に楽しい毎日でした。
  キャンピーの死は、そんな毎日の終わりなんだと思います。


 10月29日(日) 

  一日雨かなぁ・・・って諦めていたら、
  夕方少し明るくなって、青空が見えてきました。
  車で『ココリバ』まで行って、少しだけ歩かせてやりました。
  

    

  雨上がり。綺麗な虹が出ていました。
  

    

  さすがに誰もいませんでした。
  

    

  すぐに暗くなってしまったけど、ヒヨはおかまいなし!
  

    

  帰りに初DVDの返却。(耳の間にTSUTAYAの返却ポスト!)
  いつもはバリケンに入れての移動ですが、
  今日は身体が湿っていたので、私の膝の上でタオルドライ!
  最初何度か車酔いもしたのですが、もう平気です!
  乗せているのを忘れるくらい大人しくしていられます。
  5カ月になったチビスコ。日々成長しています。


 10月28日(土) 

  また台風。朝から雨。
  こんな日でもミンチョリンはゴルフ。
  ご苦労様です。
  
  お昼前に雨が止んだので、とにかく散歩へ行きました。
  犬飼いの考えることは誰しも同じ。
  中途半端な時間帯にも関わらず、お散歩ラッシュ!
  遊んでもらいたいヒヨリはヒンヒンわめき散らしてました。
  

    

  ・・・退屈を持て余すヒヨリ。


 10月27日(金) 

  調子に乗って、草津川跡地の公園『ココリバ』まで散歩。
  駅まで歩くよりちょっと近くて、公園内は車が通らないので安心。
  ヒヨリも楽しそうに歩いてくれます。
  

    

  初めての階段。頑張る!
  

    

  初めての匂い取り。からのぉシッコかけ。エラそうにっ!
  

    

  初めてのわさわさと草を運ぶおじさん。を見た。固まる。
  
  犬が1匹だけで大人になるってことは、
  本当に大変なんだなぁ・・・と思う。
  仲間がいないって、いくら私が一緒でも孤独なんだ。
  頑張ってるよ。ヒヨリ。
  本当にちょっとだけだったけれど、
  キャンピーが一緒に居てくれたのは心強かったと思う。
  私ではまだまだ・・・だ。


 10月26日(木) 

  夏から延び延びになっていた乳がん検診。
  今年も無事に終わりました。
  せっかく京都まで行ったのに、
  ヒヨリのことが気になったので、お昼も食べずに帰宅。
  昨日の疲れでやんちゃする元気もなかったのか、
  破壊行動も一切せずにおとなしくお留守番できました。
  5時間・・・。今はこれでギリギリだな。


 10月25日(水) 

  キャンピーがいなくなってから、寝坊癖がついてしまったミンチョリン。
  今日からヒヨリと朝の散歩を再開しました!
  すぐに帰ってくるかと思ったら、意外に時間がかかったので、
  「全然歩かへんかったん?」って聞くと、
  「キャンと歩いたコースちゃんと回れたで。
   リードで半分吊り上げてやけど・・・」って。
  まぁいいとしよう。5カ月のチビスコやもん。
  とにかく外に出してやって、色んなモノを見せてやらないとね。
  
  あんまり天気が良かったので、お昼からはダメもとで遠出。
  駅前のATMまでヒヨも連れて行きました。
  歩かなくなったら、スリングに入れて帰ればいいし・・・。
  ヒヨ。元気いっぱい歩くのですが、
  自転車が怖い。トラックが怖い。
  ベビーカーが怖い。子供の大群が怖い。・・・経験値ゼロだもんね。
  出来るだけ交通量の少ない道を選んで、
  往復4キロちょっとの道程の、半分以上は自力で歩いてくれました。
  
  夜帰ってきて「今日は大人しいなぁ」ってミンチョリン。
  疲れた犬は良い犬だけど、私もぐったりくたびれました。


 10月24日(火) 

  彦根城の『多聞櫓』の白壁が剥がれ落ちました。
  台風の仕業です。
  子供の頃、毎日のように遊びに行った彦根城。
  お堀にはまったり石垣を登ったり、
  「国宝に何てことしてたんだっ!」って今は反省しています。
  大切な思い出に傷がついたみたいで、かなりショック。
  補修費用に使ってもらえるなら、ふるさと納税したいと思います。


 10月23日(月) 

  夜中すっごい風でちょっと怖かったです。
  琵琶湖線がぐだぐだなので、
  ミンチョリンはいつもより早くに出かけて行きました。
  お昼過ぎには晴れ間が!やったぁ!
  キャンピーと歩いた散歩コースを、ピヨと初めて歩きました。
  匂いを取るより気持ちが走るので、
  みちくさせずに、なかなか上手に歩いてくれました。


 10月22日(日) 

  ・・・。ずっと雨が降り続いています。
  時々防災無線が聞こえてきます。
  市内で避難指示が出た所もあるみたい。
  ミンチョリンは戦隊モノのB級映画を観ています。
  

    

  ピヨと私は退屈を持て余しています。


 10月21日(土) 

  せっかくの週末なのに雨。
  明日は台風で雨風強くなりそうだし、
  朝のうちに期日前投票に行って買い物も済ませて、
  あとはウチで籠城する予定です。
  
  投票所。すごく混んでてびっくり!


 10月20日(金) 

  キャンピーがいなくなってから、まだ20日しか経っていないのに、
  全く気配がなくなってしまいました。
  

    

  みんなと出会えて楽しいんだろうなぁ。
  淋しいけれど、キャンピーらしいなって思います。


 10月19日(木) 

  秋雨前線と台風の影響で、毎日雨が降ったりやんだり・・・。
  おまけに体調もピリッとしないから、ついピヨの散歩をさぼってた。
  ダメダメ!しっかりしろ私!
  
  3回のワクチン接種も完了して、
  先週末からは散歩も大丈夫!だったのに、
  何となく草むらを歩いたり、匂いを取らせたりするのが不安。
  病気になったらどうしよう・・・って。
  このまま外の世界を知らないままで、
  一生部屋の中だけで生活させようか・・・なんて思ったりもする。
  
  でもテレビの中の犬やら猫やらに反応して、
  首をかしげながら嬉しそうに観ているピヨがあまりにも不憫で、
  雨の止み間に連れ出しましたよ。家から・・・。
  
  元気いっぱいにはしゃぐピヨが可愛いかった。
  生きてく力が溢れてたよ。


 10月18日(水) 

  食後の薬を飲むとすごく眠くなって、
  気がつくと2時間位ぐっすり寝てしまってます。
  自分でもあきれるくらい、これ以上ボケないか、
  マジで不安になります。・・・でも眠い。


 10月17日(火) 

  吸入の回数を少し減らすことになりました。
  とりあえず薬が効いているって感じです。
  咳は止まったけれど、息苦しさは変わりません。


 10月16日(月) 

  ソファーの下に潜り込んで寝るピヨ。
  

    

  いつも『頭かくして足パウ隠さず』です。


 10月15日(日) 

  昨日はランの本格デビューのあと、
  シャンプーもしてもらいに行きました。
  ちょっと疲れるかなぁ・・・って思ったけれど、
  もうすぐ5カ月のチビスコだもん。
  全然へっちゃらでした。
  

     

  キレイになったのはいいけど、太もも辺りが毛羽立ってます。
  ショップのお姉さんに、タップとキャンピーが亡くなったこと、
  普通に話せました。


 10月14日(土) 

  タップの百箇日でした。
  思い出すと淋しくて涙が流れますが、
  なんだか空っぽです。私。
  ・・・それでも仔犬は大きくなっていくのですよ。
  ヒヨリにとって大切なパピー時代。
  いつものランで社交界デビューをさせました。
  
  どんよりとした曇り空だったので、
  ランには若い男性と1歳半のオスのラブ君だけでした。
  私達を見つけて「遊べるっ!」って超興奮のラブ君。
  いきなり自由にさせるのは不安だったので、
  リードをつけたまま少し離れた所にいたのですが、
  ランのオーナーが事情を話して、ラブ君をつないでくれるように言ってくれました。
  で、ヒヨリを離してやった方がいいと・・・。
  ヒヨリは特に怖がる様子もなかったので、ラブ君に匂いを嗅いでもらいました。
  

        

  『嗅げて触れたら』納得。
  すぐに「遊ぼ!」って誘ってくれるようになりました。
  次に来たゴルちゃんもすごく優しくて、
  ヒヨリ。シッポをまいていたのは最初の5分だけでした。
  最後は同じ月齢のボルゾイのパピーちゃんと何となく盛り上がって、
  やんちゃ盛りのボーダーに「エイッ」って前脚をかけたりして、
  上々のデビューとなりました。
  
  少しくらい追いかけられても鳴かないのがいいね。
  シッポをピンと立てて、絶えず前のめりなのが、
  さすがスコティッシュテリアだわぁ・・・と思った親ばかです。


 10月13日(金) 

  ちょっと復活。
  
  薬を飲むと眠くなるので、一日中ウトウトしている。
  横になりながらぼんやりと、
  「他の子が死んだ時、キャンは何をしていたかなぁ」って、
  その時のことを思い出そうとしたけれど、全然ダメだった。
  最期の時。自分のことに手がいっぱいで、
  キャンピーのことを何も考えてやれなかった。
  きっといろんなことを感じていたんだと思う。


 10月12日(木) 

  まだ熱っぽい。風邪?
  咳は治まっているけれど、
  息苦しさは変わらない。しんどい。


 10月11日(水) 

  食欲なし。
  薬飲んで寝る。
  ほぼ死んでる状態。


 10月10日(火) 

  昨日は一晩中息苦しくて眠れませんでした。
  今までとは違う感じ。ちょっとおかしい・・・。
  放っておいて治る感じがしないので、朝から『呼吸器内科』に行きました。
  (循環器内科はたくさんあるけど、呼吸器内科は以外となかった・・・)
  診察の結果『喘息』でした。トホホです。
  吸入のお薬・食後・寝る前の飲み薬・喘息パッチ?みたいなフルコース。
  症状が落ち着くまでは運動は控えるように、
  日々大人しく暮らしなさい・・・とのことでした。
  
  確かにお薬を使うとすごく呼吸が楽になります。
  また熱が出てきた感じなので、今日も早く寝ます。


 10月9日(月) 

  秋晴れ!
  シオ・タプ・キャンとよく行った公園へ行きました。
  草むらを歩かせるのは心配なので、
  とりあえずバギーに乗せての社会見学です。
  

    

  ・・・なんかこぅ、乗り方がエラそう・・・。
  
  秋晴れどころか、日差しも強くて夏のような暑さ。
  今日のところは公園1周で引き上げることに・・・。
  

    

  帰りにクラブに寄って、初めての生馬!
  興味津々です。
  
  久しぶりに動き過ぎたのか、
  私にしては珍しく7度以上の発熱。しんどいです。


 10月8日(日) 

  一度は良くなったと思ったのに、また気管支の調子が悪いです。
  なんだかいつもと違う咳が出て、マジで吐きそうになります。
  ホントに元気が出ない・・・。
  
  ヒヨリの散歩。今までの子ならとっくに外に出している時期だけど、
  8年ぶりの子育ては不安の方が大きくて、
  なかなか大胆に「よしっ!お出かけしよう!」って気持ちになれません。
  でも明日はすごくいいお天気らしい・・・。
  バギーに乗せて、河川敷の綺麗な公園に連れて行く予定です。


 10月7日(土) 

  犬友からたくさんのお供えが届きました。
  ありがとうございます。
  

    

  キャンピーの嬉しそうな顔が目に浮かびます。


 10月6日(金) 

  キャンピーの初七日でした。
  早かったのかなぁ・・・。
  なんだかずーっと昔のことのような気もする・・・。
  
  ヒヨリ。やっと3キロ超えました。
  毎日ずっと一緒にいるので、なかなか実感できないけれど、
  ミンチョリンは「大きくなった。落ち着いてきた」って。
  2つのトイレを使い分け「おすわり」も覚えました。
  今週末からは少し外に出してやろうと思います。
  ホントは解禁は来週からだけど・・・。


 10月5日(木) 

  あたち。みんなの所に行きたいよぉ。
  (あかんて。母さん淋しくて死んでしまうで)
  でもあたち一人ぼっちやん。どうしたらいいのぉ?
  (ヒヨリにトイレを教えたらこっち来ていいよ)
  ほんまぁ?約束やで。
  
  
   あたちが連れて行かれた所は、
   何だかフワフワしたワンコがいっぱい居る所でした。
   6匹の先輩ワンコがいました。時々怒られて怖いこともあったけれど、
   広いお庭に一日何度も出してもらえて、
   美味しいお花を食べたり、ミミズにスリスリしたり、
   ボール遊びも教えてもらって、すごく楽しかったです。
  
   最初に一緒に寝てくれたのはファルちゃんでした。
   嬉しかったから顔中を舐めてあげました。
   ファルちゃんの顔が、あたちのよだれでカペカペになっても、
   母さんは「キャンピーはいい子やねぇ。ファル綺麗になったわぁ」って、
   すごく喜んでくれました。
   ファルちゃんはもうおばぁさんで、一番フワフワしていました。
   時々押し倒したりしたけれど、一度も怒られませんでした。
   あたちのこともよくわからなかったのかもしれません。
   だけど大サービスでいつも綺麗に舐めてあげました。
   毎日安心してくっついていられたのに、
   ファルちゃんは出会って4ヶ月でいなくなりました。
   淋しかったです。いつも一緒にいてくれたんだもん。
  
   ファルちゃんのことを思い出すと、とても悲しくなるけれど、
   他の姉さん達と段々仲良くなることが出来ました。
   一人兄さんもいました。
   お出かけする時はみんな一緒で、お泊りもしました。
   車に乗ったまま、そのままずーっと乗ってると、
   全然知らない臭いの場所に出て、車の中で寝たりします。
   九州とかいう場所でした。
   何日も車でお泊りしました。
   「車が止まって外に出してもらえたらオシッコするんやで」って、
   姉さん達がみんなで教えてくれました。上手くできたと思います。
  
   みんなと出会って2年と少し経った時、
   母さんが一番仲良くしていたくーちゃんがいなくなりました。
   そのあと2年も経たないうちにリグちゃんがいなくなりました。
   くーちゃんはあたちのことなんて完全無視だったけど、
   りぐちゃんはすごく優しくしてくれたので、
   ファルちゃんの時のように一生懸命舐めてあげました。
   母さんも喜んでくれたし、毎日そばにいて、
   一生懸命舐めてあげたけど、やっぱりいなくなってしまいました。
  
   どうしてかなぁ・・・。
   どうしてみんないなくなるのかなぁ・・・。
   ファルちゃん・くーちゃん・りぐちゃん。
   3匹がいなくなって、えびちゃんシオちゃんタプちゃんだけになりました。
   えびちゃんは兄さんなので、誰よりも優しくしてくれたけれど、
   少ししたら段々おかしくなって、また2年と少しでいなくなりました。
   すごく不安で淋しくて、だって考えてもみてよ!
   あとは大きいシオちゃんと、頑固なタプちゃんしか残ってないんだから!
  
   父さんと母さんは、どこに行くのもみんな一緒に連れて行ってくれました。
   でもあたちはいつでも紐に繋がれて、なんだか損した気分。
   それでもお出かけは大好き!
   シオちゃんもタプちゃんもご機嫌になるから、
   少しくらいやんちゃしても怒られないし・・・。
   凸凹コンビ?3匹はトリオ?かなぁ・・・なんて思っていたら、
   天国のえびちゃんに呼ばれて、シオちゃんがいなくなってしまいました。
   あっという間。2ヵ月も経たないうちでした。
  
   母さんが死にそうでした。
  
   何があったのかわからないけれど、
   ずっと暮らしていた家を離れることになったみたいでした。
   母さんが元気になるのならそれでいいです。
   毎日元気に遊んでくれるのなら、お庭がなくなってもいいかなって、
   タプちゃんに「文句は言うたらあかんで」ってキツク言われて、
   とにかくあたちのことをもっと見てほしかったから、
   父さんと母さん。タプちゃんとあたち。
   4人で楽しく暮らせるなら、どこにだって付いて行こうと思いました。
  
   初めての『ハイツ』っていうの?
   四角い箱みたいな、お庭もないし、美味しい花の木もない所に行きました。
   ちょっとショックでした。
  
   お引っ越しをしてから、今までよりお散歩は増えました。
   ただ洗濯機がピーピーなっても、お庭がないので外には出られません。
   そんなことにもだんだん慣れてきました。
   あたちも少しづつ大人になってきて、我慢とか諦めとか、
   そういうことを学習したんだと思います。
   タプちゃんとは、本当に少しづつ少しづつ仲良くなって、
   身体が触れていても怒られないようになりました。
   ヒーターに当たる時なんて、お尻がギュってくっついていても、
   全然平気になりました。タプちゃんはあたちを受け入れてくれてます。
   めっちゃ嬉しいです。
  
   引っ越してから1年少し経って、平和な毎日が過ごせるようになった頃、
   タプちゃんがいなくなりました。えぇぇぇーっ!って驚いているうちに、
   お星様になったんだって母さんが教えてくれました。
   もうヤだな。お別ればっかでもうヤだな。
  
   タプちゃんがいなくなって1ヶ月。
   あたちは淋しくて退屈で・・・。
   そしたら母さんがチッコイ犬を連れてきました。
   タプちゃんと同じ種類で『日和』っていうんだってさ・・・。
   なんかもぅ無理っぽ・・・。
   ジェネレーションギャップぅ?カルチャーショックぅ?
   とにかくあたちはなんだか面倒くさくなりました。
  
   姉さん達に相談してみます。
   あたちはみんなとチームだもん。
   引っ越ししてからはタプちゃんと、女同士だけど『バディ』だったもん。
   伝説のリーダー『盛夏さん』には会ったことはないけど、
   でもファルちゃんやクーちゃん、りぐちゃんえびちゃん。
   一緒に走り回ったシオちゃん。最後まで一緒だったタプちゃん。
   みんなとチームだもん。みんなのところに行きたいもん。
   仲良くなったらみんないっちゃうんだもん。
   だからあたちもいこうと思うんだ。
   そんなのダメかなぁ。みんなぁ。置いて行かないで。
  


 10月4日(水) 

  ミンチョリンの帰りがいつもより少しだけ早かったので、
  駅までお迎え。20分のウォーキング。
  
  週末はいつも満席で2回断られたお店。
  さすがに平日は入れました。カウンター席だったけど・・・。
  『とりあえず石窯でなんでも焼くぞ!』なお店。
  

        

  サラダはローストビーフとアボカド。
  焼き野菜は塩で・・・。
  石窯で焼いてあるので、味が濃縮されていて美味しかったです。
  
  テレビでキャンピーの姿を見たからか、
  ヒヨリ。テレビが大好きです。
  

    
 
  今日は「ムース(ヘラジカ)の赤ちゃん」に興味津々でした。
  仔犬って毎日手間がかかって、B&Wのことを考える間もなく、
  毎日何かしら「なんとかせねば・・・!」な出来事が起こります。
  昨日、私自身が生まれて初めてバリカンを持って、
  足裏とおけっちょ周りの毛を刈りました。
  意外と上手くできました。
  ヒヨリにとっても初体験。
  ミンチョリンに抱きかかえら(抑え込ま)れて大人しくしていました。


 10月3日(火) 

  タップが亡くなってしばらくして、
  キャンピーが途方に暮れたような顔で私のことを見るようになりました。
  本当に困っていたんだと思います。
  キャンピーは20年以上続いた、我が家のチームの最後の1匹。
  盛夏と会うことは出来なかったけれど、ファルからタップまで、
  みんなを看取って、本当に淋しかったんじゃないかと思います。
  実際キャンが亡くなる直前には『みんなが待っているから大丈夫だよ』って、
  『シオもタップも待っていてくれるから』って声をかけました。
  ヒヨリがいるから死んじゃダメとか、そんなこと思いつかなかったです。
  
  タップと2匹だけの生活が始まって、
  本当にそーっとそーっとだけど、
  同じクッションに乗っかって、ストーブにあたるようになりました。
  それまでの子達とは違って、お互いを舐めたりするようなことは無理だったけど、
  タップが許せる範囲いっぱいいっぱい、キャンピーは受け入れられていました。
  私が思うよりずっと、キャンピーは『ウチの子』で、
  星組達の匂いが濃厚に漂う中で、暮らしてきたのだと思います。
  

       
 
  みんなに孫扱いされて、甘やかされて、
  ホンモノの仔犬=ヒヨリを見るまで、赤ちゃんのようだと思っていました。
  明るくて屈託がなくて、みんなに守られて大切にされて・・・。
  そんなキャンピーがたった1匹になった時に、
  どれだけ不安だったか、心細かったか、
  もっと気を使ってやればよかった。
  自分のことで手がいっぱいで、キャンピーの気持ちにまで気づいてやれませんでした。
  それでも私のことを気遣ってくれたキャンピー。
  感謝の気持ちでいっぱいになります。


 10月2日(月) 

  たった55日しか一緒に暮らすことはできなかったけれど、
  ヒヨリの一生にとって、とても大切な日々になると思います。
  ランで走り回るキャンピーのビデオを観ていたら、
  キュンキュン鳴きながら、画面に映るキャンピーの姿を追いかけていました。
  

    
 
  亡くなってすぐは、理解できていなかったようですが、
  いつまでたっても帰って来ないキャンピーを、
  恋しく思って探しているのは間違いないと思います。
  キャンピーのキャリーバックの中をのぞいたり、
  ベッドの上をうかがってみたり、思い出す度あちこちを探しています。
  ヒヨリには母親のような存在になっていたから仕方ないか・・・。
  
  想定した以上に、本当にヒヨリに優しくしてくれたキャンピー。
  面倒臭いと思いながらも、時には楽しく思ってくれた時間もあったと思いたいです。
  キャンピーとヒヨリを連れての、最初で最後の小旅行。
  何の計画も立てないままでしたが、行ってよかったなぁって思います。
  

    
 
  タップとは危険な空気が漂って、一緒に乗ることはできなかったのですが、
  ヒヨリとは2匹でバギーに乗ることができました。初体験!です。
  キャンピー。嬉しそうに笑ってます。
  
  こんなことになるのなら、ずっと水口に居れば、
  最期まで庭に出て、バッタを追いかけたり日向ぼっこをしたり、
  ここよりもっと自由に過ごせていたかも・・・なんて考えてしまいます。
  飼い主の気まぐれで振り回してしまって、可哀想なことをしました。


 10月1日(日) 

  ・・・ウチの子達はみんなそうです。
  週末、ミンチョリンが休みの時に星になります。
  ファル・盛・くー・りぐ・えび・シオ・タプ。
  ミンチョリンのことなど全く気に留めなかったくーにゃんと、
  お父さん子だったけれど、まるで空気の読めなかったえびす以外、
  みんな逝く時を考えて勝手に段取りを組んで逝ってしまいます。
  
  昨日は朝一番に先生の所へ行きました。
  受付時間前でしたが、先生も奥さんも待っていてくださって、
  「ヒヨリだけです。ワクチンお願いします。」って言っても、
  『えっ?』って感じで・・・。
  「キャンピー今朝亡くなりました。少しつらそうだったけど、
   二人で看取ってやれました。」って、
  キャンピーの最期の頑張りを伝えることが出来ました。
  
  秋晴れだけど、けっこう蒸し暑い日だったので、
  迷った末、一晩置かず夕方に、いつもお世話になっている霊園で、
  焼いてもらうことになりました。
  
  亡くなった時は手足を突っ張ったまま、
  すごく硬くなって辛そうだったのですが、
  霊園で最期に抱き上げた時は、生きているみたいに柔らかくなっていて、
  「あぁ。楽になったんだなぁ」って思うことが出来ました。
  
  大きなワンコ達に負けないくらい走り回っていたキャンピーらしく、
  手足の骨は綺麗で、そのままの形で残っていました。
  歯もたくさんありました。小さな爪も残っていました。
  たった8年で、なんでこんなことになったのか、
  全然実感が湧かなくて、納得することができません。