ビデオタイトル |
VIY or Spirit of Evil |
ジャンル |
ホラー |
原題 |
ВИЙ |
制作国 |
ソビエト |
邦題 |
妖婆死棺の呪い |
出演 |
レオニード・クラヴレフ |
制作年 |
1967年 |
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制作社 |
MOSFILM |
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監督 |
コンスタンチン・ヤーショフ |
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制作・総指揮 |
アレクサンドル・プトゥシコ |
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原作・原案 |
ニコライ・ゴーゴリ「ヴィー」 |
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脚本 |
コンスタンチン・ヤーショフ |
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映像情報 |
カラー/78分 |
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DVD情報 |
RUSCICO/リージョンフリー/予告編・フォトギャラリー・「THE PORTRAIT」「THE QUEEN OF SPADES」「SATAN EXULTANT」各短縮版、他特典多数収録、11ヶ国語字幕 |
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神学校の生徒ホマーは、帰省途中に泊まった宿屋で魔女に襲われた。しかし返り討ちにしたところで老婆だった魔女は美しい娘へとその姿を変える。神学校へ戻ったホマーはとある家から娘の祈祷に呼び出されるが、そこに待ちうけていたのはあの魔女だった。三晩の祈祷に入ったホマーだが、日暮れと共に魔女と魔物たちの恐怖が襲いかかる。 ストーリーだけを書き出せば魔女の恐怖譚なんですが、演劇の舞台装置を駆使した映像は豪華なコントといったおもむき。背景やセットを回転させて走ったり飛んだりする様はこっけいながら何か妙な迫力があり、これらのローテクSFXだからこその味わいが深いこともまた確か。ホマーに襲いかからんとする魔女のパントマイムも、コミカルながらけっこう怖いところがありました。 しかし、何が驚きって本編を見るまではこの魔女の名前がヴィーだと信じて疑わなかったんですが、三晩目にやってくるなんでも見通す魔物がヴィーだったんですね。これには山海塾のような百鬼夜行に笑い転げている場合ではありませんでした。そしてこの作品でいちばん恐ろしいのは宿屋の主人、一言も発せずホマーに迫るこの老婆はしばらく夢に出てきそうです。 このRUSSIAN CINEMA COUNCIL COLLECTIONのDVDはおどろくほどの豪華な仕様で、きれいな映像と迫力ある音響もさることながら、ニコライ・ゴーゴリ生誕130周年記念に作られたドキュメンタリーや、いくつかの予告編や短縮版が収録されていたりと特典が充実。短縮版ながら1916年版のスペードの女王が見られるとはうれしいですね。また11ヶ国の字幕の中にはそれなりに訳された日本語も入っています。 |