DVDタイトル |
THE LORD OF THE RINGS / THE TWO TOWERS |
ジャンル |
ファンタジー・アドベンチャー |
原題 |
THE LORD OF THE RINGS / THE TWO TOWERS |
制作国 |
ニュージーランド/アメリカ |
邦題 |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 |
出演 |
イライジャ・ウッド |
制作年 |
2002年 |
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制作社 |
NEW LINE |
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監督 |
ピーター・ジャクソン |
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制作・総指揮 |
ピーター・ジャクソン他 |
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原作・原案 |
J.R.R.トールキン |
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脚本 |
ピーター・ジャクソン他 |
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映像情報 |
カラー/179分(SEE/208分) |
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DVD情報 |
LEW LINE HOME ENTERTAINMENT/リージョンコード1/オマケたくさん2枚組 LEW LINE HOME ENTERTAINMENT/リージョンコード1/オマケたくさん5枚組、ゴラムフィギュア付き |
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ウルク・ハイとの戦いの中、あるものは自分の意志で、あるものは運命によって、あるものは成り行きで、離ればなれになってしまった“旅の仲間たち”。フロドとサムはゴラムと、メリーとピピンはエントと、アラゴルン、レゴラス、そしてギムリは、白の魔法使いとして復活したガンダルフと共にローハンの民と出会い、指輪をめぐる壮大な戦乱に足を踏み入れていくのだった。 映像はいきなりマウント・クックです。「旅の仲間たち」で味を占めたのかどうかはわかりませんが、前作以上に環境映像が多用され、ドキュメンタリー色が強くなっていました。とにかく遠景にこだわった屋外ロケのカメラアングルにフレーミング、ぐるぐる回りまくる空撮にクレーンカム、物語や舞台の広大さをアピールしたいのはわかりますが、遠くから眺めているだけでは旅の仲間には入れないよ。さらに、相変わらずの細かいカット割りに加え、落ち着きのないハンディーの多用がちょっと気になりました。 そんなこんなで、ニュージーランドのロケーションもCGIも確かに素晴らしい映像なのですが、その見せ方や編集の荒さには納得しかねる部分が多々あったのは少々残念。とはいえ、鼻につかない程度のロマンスにドラマ、変態ピーター・ジャクソンらしいB級テイストあふれる茶目っ気が盛り込まれ、面白いのなんの。善だからきれい、悪だから汚いといった基本的な部分は払拭出来ないものの、妙に生活感のあるオーク&ウルク=ハイや、一万の兵を前に感涙を流すグリマには、思わず唸ってしまいます。ウルク=ハイの聖火ランナー、彼の最期には心ならずも感動しました。そうそう、エントに攻撃されて為すすべもなくオロオロしていたサルマン、あれはきっとハマードラキュラシリーズの2作目以降へのオマージュなんですよ、というのは冗談。 それはさておき、何といっても今作の主役、モーション・キャプチャー&CGIが生み出したゴラムは秀逸。CG独特のヌメッとした感触は拭うことが出来ませんし、一見どこぞの貧乏神妖精や緑の超人チビ爺と同一視しそうになりますが、指輪に取り憑かれたがゆえのむき出しの感情や多重人格といった演出が素晴らしく、いつしか感情移入してしまいました。 通常版DVDの映像特典には、一般的なメイキングのみならず、ショーン・アスティンによるほのぼの短編「The Long and Short of It」、さらには次回作「The Return of the King」のメイキングが収録されています。 スペシャル・エクステンデッド・コレクターズ・エディションはさらに特典が増え、ゴラムのメイキングを中心にした冊子とゴラムのフィギュアが付きます。しかし、フィギュアの出来はいいものの、かわいげがありません。 |