闇のビデオライブラリ

 

ビデオタイトル

Lurker in the Lobby

ジャンル

ホラー

原題

Lurker in the Lobby

制作国

アメリカ

制作年

1998年

収録作品

THE MUSIC OF ERICH ZANN
THE OUTSIDER
THE NECRONOMICON
MCLAREN
THE OUTSIDER
FROM BEYOND
THE HOUND
CTHULHU WORE TENNIS SHOSES
WORSHIP ME LIKE A GOD
COLOUR ME GREEN

制作社

A BEYOND BOOKS PRODUCTION

監督

JOHN STRYSIK
AARON VANEK
AARON VANEK
TED PURVIS
ANDREW HOOKS
KEN AVENOSO & ANDREW MIGLIORE
ANTHONY REED
UCLA ENIGMA SCI-FI CLUB
THE DARKEST OF THE HILLSIDE THICKETS

ロビーに潜むものというタイトルのこのビデオ、1998年に行われたH.P.LOVECRAFT FILM FESTIVALの作品から選りすぐりを収録したものです。スペシャルサンクスには、ブライアン・ユズナとジェフリーコムスが入っていたり、音楽はリチャード・バンドがかかわっています。ちなみに、パッケージに描かれているラヴクラフトの持っているポップコーンの箱には、古いホラー映画のカットが描かれています。左が「オペラ座の怪人」、中上が「フランケンシュタイン」、中は「狂恋」、右の上はルゴシの「魔人ドラキュラ」かな?、右下は判別不能。

【THE MUSIC OF ERICH ZANN】
エーリッヒ・ツァンが少々若すぎるのが気になるが、ストーリー、音楽共に原作の雰囲気はよく出ている。ラヴクラフト映画の中でも傑作中の傑作。もっとも、シルエットのダンスや、キャンディーの包み紙みたいな異界の情景は、ちょっとなんだかなぁである。ツァンのもとを訪れるのがチャールズ・デクスター・ウォードというのはお約束か。

【THE OUTSIDER】
アウトサイダーのメイクは良いが、彼の目的が寝取られた奥さんという、なんとも情けない、原作とはかけはなれたストーリー。しかもこの女優、気が強そうで妙にふてくされた顔付きなので、いまいち感情移入できない。美人だとは思うんだけどね、好きになれないの。

【THE NECRONOMICON】
ようやく入手したネクロノミコン、読んだらえらいことになっちゃったという超短編。死んだのか、異界・異次元へいっちゃったのかは不明。こういう一発芸みたいな作品、好きだなぁ。

【MCLAREN】
行方不明の父を探しに荒野へやってきた娘。彼女はそこで「ワンレンのきれいな髪の、緑色にボディーペイントした」異形のものに襲われるが、撃ち殺して難を逃れる。しかしそれは、異形のものと化した彼女の父だった。原作は潜み棲む恐怖で、西部劇タッチの作品。

【THE OUTSIDER】
メイクはいまいちだが、暗い回廊や舞踏会など、ストーリーもイメージも、原作の閉ざされた感じがよく出ている傑作。ただし、舞踏会にやってきて驚かれて帰るだけという内容にとどまっている。ところで、この作品のアウトサイダーは女性であり、きちんと布団をたたむあたりに、素性の良さを感じる。

【FROM BEYOND】
ティリンギャーストの友人が警察の取り調べで彼の研究について語り、その合間に実験の映像がはさみこまれるという作品。異次元の情景が、ミジンコのドアップであろうことは内緒だ。

【THE HOUND】
原作に忠実なストーリーであり、フィルムであったらもっといい雰囲気だったのにと悔やまれる傑作。全編にわたってほとんど無音であるが、かえってあやしい雰囲気に一役買っている。ネクロノミコンも変に装丁に凝ってないところが好感が持てる。魔人像のペンダント、かっこいいっ!欲しいっ!

【CTHULHU WORE TENNIS SHOES】
チープさバクハツの学芸会的降霊(クトゥルーを呼び出しているつもり)儀式。何じゃこりゃ。UCLAサイエンスフィクションクラブ作製とはいえ、もちっと何とかならなかったのか。

【WORSHIP ME LIKE A GOD】
【COLOUR ME GREEN】
2作ともThe Darkest of the Hillside Thicketsなるロックバンドのビデオクリップ。もう、好きにしてください。

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