闇のビデオライブラリ

ビデオタイトル

続・光る眼 宇宙空間の恐怖

ジャンル

SF

原題

CHILDREN OF THE DAMNED

制作国

イギリス

制作年

1963年

出演

イアン・ヘンドリー
アラン・ベーデル
バーバラ・フェリス
アルフレッド・バーク

制作社

MGM

監督

アントン・リーダー

制作・総指揮

ベン・アーベイド

原作・原案

脚本

ジャック・ブライリー

映像情報

カラー/90分

ビデオ情報

 国際連合が行った世界的な児童知能検査から、全世界に6人、全く等しい高度な知能を持った子供の存在が判明する。科学者たちはその子供たちをロンドンに呼び寄せて研究をはじめるのだが、子供たちの母親が性交渉を持たずして懐妊したことを知り、驚愕するのだった。やがて、子供たちの驚異的な能力を知った各国の首脳たちは、自国の利益、ことに軍事的なそれのために子供たちを呼び戻そうとする。しかし、知性の全てを共有して固く結束した子供たちは、一つの目的のために動きだすのだが、彼らの周囲で各国の軍隊が動きだしてしまう・・・。

 前作「光る眼 未知空間の恐怖」とは微妙に立場を変え、本作における恐怖の対象は子供たちから見た大人の世界、そして国家というエゴイズムとなっています。地球規模というスケールの大きさは前作と同じですが、鍵を握るのが6人の子供という設定変更により、小さいながらも緊張感を保たせ、うまくまとめています。

 惜しむらくは、高度な知性を持った地球外生命体による平和的な地球の改変(たとえば「地球の静止する日」のような)を、子供に置き換えただけという感が否めないことでしょうか。子供を利用して悲劇を演出している部分を抜きにしても、クライマックスへのきっかけが偶発事故というのはあまりにお粗末すぎ、結末そのものが少々期待はずれとなっています。

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