ビデオタイトル |
キャッスル・フリーク |
ジャンル |
ホラー |
原題 |
CASTLE FREAK |
制作国 |
アメリカ |
制作年 |
1995年 |
出演 |
ジェフリー・コムス |
制作社 |
FULL MOON ENTERTAINMENT |
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監督 |
スチュアート・ゴードン |
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制作・総指揮 |
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原作・原案 |
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脚本 |
デニス・パオリ |
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映像情報 |
カラー/95分 |
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ビデオ情報 |
FUNAI/¥15,800 |
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アメリカ兵がイタリアの公爵(女性)と結婚しますが、公爵の妹とアメリカへ駆け落ちしてしまいます。怒った公爵は、アメリカ兵との子供(ジョルジョ)を死んだことにして城の地下に監禁し、折檻して憂さを晴らします。(これらのことは中盤でわかる。それまでは何でそうなるのかわからない展開)しかしその公爵も死に、アメリカ兵と公爵の妹の間の息子家族が城を相続します。しかしその家族にも、交通事故で娘が失明息子が死亡といったような暗い過去があります。しかし、旦那はかすり傷一つしなかった。なので、夫婦仲は悪かったり。 とりあえず城にやってきたのですが、ふとしたことから盲目の娘が地下に下りてしまい、閉じ込められながらも生きていたジョルジョに見つかってしまいます。しかもジョルジョは折檻の成れの果てですっかり異形の者と化していました。そこからがさあたいへん。色気づいたジョルジョは娘をわが物にしようと自らの体を傷つけて縛めを解きはなち、城内へ出て行きます。このシーン、なかなかに鬼気迫るものがあります。され、城内を徘徊しはじめたジョルジョによって、旦那が連れ込んだ娼婦は食い殺されるわ、メイドは殺されるは、警官は殺されるは…。 娘と奥さんを屋根の上へ追い詰めたジョルジョですが、旦那がやってきて格闘の末、旦那とジョルジョは屋根からおっこちて死んでおしまい。 スチュアート・ゴードン、ジェフリー・コムズ、バーバラ・クランプトン(ZOMBIO/死霊のしたたり、フロム・ビヨンド)が組んだゴシックホラー。特にラヴクラフト原作とはうたっていないが、「アウトサイダー」にインスパイアされたものであり、実際アウトサイダーの映画化といっていいだろう。しかしストーリー自体にはとくにひねりもなく、一歩間違えるとイタリアの安っぽいゴシックホラーになりかねず、実際なっちゃっているともいえる。公爵と相続した家族の関係も全くといっていいほど意味がないうえに、家族とジョルジョのおいかけっこに終始してしまっているのが惜しまれる。しかも異形のジョルジョが素っ裸のシーンが多くてボカシ入りまくりであり、旦那(ジェフリー・コムス)もジョルジョもスケベ心を満たそうとしているだけ。それでも、鏡を見たジョルジョのやるせない怒りと、娘が盲目を知ったときにちょっとだけ悲しむシーンはぐっとくるものがある。もしもジョルジョがもう少しまともで、もっと心理描写があったとしたら、最高傑作の一つになりえたかもしれないと勝手に思うのであった。 |