ビデオタイトル |
ダウンタウン物語 |
ジャンル |
ミュージカル・コメディー |
原題 |
BUGSY MALONE |
制作国 |
イギリス |
制作年 |
1976年 |
出演 |
スコット・バイオ |
制作社 |
NATIONAL FILM TRUSTEE |
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監督 |
アラン・パーカー |
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制作・総指揮 |
アラン・マーシャル |
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原作・原案 |
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脚本 |
アラン・パーカー |
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映像情報 |
カラー/90分 |
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ビデオ情報 |
東北新社/3,800円 |
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禁酒法の暗い影に覆われたニューヨーク、そんな灰色の街の中でも、裏の世界を牛耳るファット・サムのキャバレーは活気に満ちていた。しかし、ダンディ・ダン一家が縄張りをめぐる抗争をしかけてきた。新式のパイ撃ちマシンガンを持つダンに、劣勢のサム・ファミリーは壊滅のピンチに。だが、ちょっとキザだが切れる伊達男、バグジー・マローンがサムのため、恋人ブラウニーのために立ち上がった。失業者たちを味方に奇策を練るバグジー。パイでパイを洗う乱闘の末、彼らは争いのバカバカしさを感じ、大団円を迎えるのだった。そしてバグジーとブラウニーはハリウッドへ・・・。 この暗黒街ミュージカルを演じるのは、平均年齢12才の子供たちなんですね。それも手抜きのない演出と背伸びを感じさせない演技は、大人顔負けどころかそこいらのセリフ棒読み大根役者なんか足元にも及びません。フィルムワークもギャング物らしい作りで、ともすればコメディーであることを忘れさせてしまいます。パイ(正しくは漆喰)撃ちマシンガンや、足こぎの自動車はさすがにキッズコメディーを感じさせますが、これもまたこの映画の魅力の一つなんですね。 まあ、子供ならではのかわいい雰囲気も強く、クサイセリフもより小粋になっていますが、そんな丸くなりがちなところをポール・ウイリアムスのスタンダードナンバーがぐっと引き締めつつ雰囲気を倍増させています。さすがにここは吹き替えが多いのですが、これはしかたないでしょう。 とにもかくにも、子供だからといって妥協をしない作りがすばらしいですね。抜けたところが憎めないファット・サム、冷酷なほどにクールで綿密なダン、甘いマスクと調子のよさで世渡り上手なバグジー、サクセス・ストーリーを夢見るかわいいブラウニー、その他わきのキャラも含めて小粒になるどころかいきいきと描かれています。それにしても、歌姫タルーラを演じる子供時代のジョディー・フォスターの色っぽいこと。 |