ビデオタイトル |
ティファニーで朝食を |
ジャンル |
ロマンス |
原題 |
Breakfast at Tiffany's |
制作国 |
アメリカ |
制作年 |
1961年 |
出演 |
オードリー・ヘプバーン |
制作社 |
パラマウント |
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監督 |
ブレイク・エドワーズ |
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制作・総指揮 |
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原作・原案 |
トルーマン・カポーティ |
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脚本 |
ジョージ・アクセルロッド |
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映像情報 |
カラー/114分 |
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ビデオ情報 |
CICビクター |
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ニューヨークに暮すホリーは、まだ街が眠っている早朝、ティファニーのショーウィンドウを眺めながらパンとコーヒーの朝食を取るのが好きな、一流の生活を夢見るコールガール。そんな彼女の住むアパートに、小説家を名乗る若者ポールが越してきた。ふとしたことで意気投合する二人だったが、ポールは金持ちの婦人に囲われていることや、ホリーはネズミと呼ぶ男たちから金を巻き上げて暮らしていることから、惹かれ合いながらもぎくしゃくした関係になってしまう。そんなある日、二人は麻薬密輸事件に巻き込まれてしまうのだが・・・。 人気のない早朝のニューヨーク、イヴニングドレスに身を包んだホリーが、ティファニーの前で紙袋からパンとコーヒーを取り出す。そして、流れる「ムーン・リバー」。このちょっとちぐはぐなシチュエーション、物語の幕開けからして、派手で孤独な生活を送るホリーの背景が見事に表現されています。そんな彼女を鏡に映すかのように登場する、名前のない飼い猫がまた、見事な脇役。 そんな舞台で繰り広げられるのは、お互いに責められこそすれほめられたものではない生活のため、もう一歩踏み出せないでいるホリーとポールのロマンティック・コメディ。湿りがちな設定ながらきちんとコメディーとして描くことにより、主役から脇役までの面白さや切なさがより強く表現されているのです。いやまあ、オードリーがときおり見せる切なげな視線に胸を締めつけられるだけかもしれませんが。 中盤までの確執に比して、終盤の麻薬密輸事件が、クライマックスへのきっかけとしてはともかく、物語として今ひとつ重みがないのが残念。しかし、オードリーの魅力と雰囲気たっぷりの演出が、陳腐になりがちなラブコメを、見事に誰もが憧れるロマンスに昇華させています。 |