火星探検(ROCKET SHIP X-M/1950年/モノクロ)
月へ向かった宇宙船が、隕石流にあってセピア色の火星へ向かう話。かつて高度な文明があった火星では、原始人並みになった火星人に襲われる。なぜか大気がある火星では酸素マスク一つでいいらしい。それはともかく、あまり原住民にちょっかいを出さないほうがいい、ではなくて帰りの食料はきちんと心配したほうがいいという教訓なのでした。
宇宙水爆戦(THIS ISLAND EARTH/1954年/カラー)
メタルーナ星の危機を地球の科学者に救ってもらおうというだけでも虫がいいのに、そのために選ばれた地球の科学者以外を皆殺しにしちゃうというとんでもない計画の話。でも、せっかく科学者を拉致してきたところで、メタルーナ星はもう手のほどこしようがないくらいぼろぼろなのでした。ストーリーは結構不毛ながら、特撮とミュータントの造形は出色。
怒れる火星(巨大アメーバの惑星/THE ANGRY RED PLANET/1959年/カラー)
火星にやってきた地球人を、火星の生き物総出で追い返そうとする話。戦争ばっかりやってる地球人は、火星に行ってはいけない。何しろ、火星の生き物はみんな怒っているんだ、巨大アメーバは目玉ぐるぐるだ。
禁断の惑星(FORBIDDEN PLANET/1956年/カラー)
惑星アルテア4で、モービアス博士の孫娘がミニスカートで色気をふりまく・・・じゃなかった、前文明の遺産によってモービアス博士の深層意識がイドの怪物となって暴れ回る話。
第七惑星への旅(S.F.第7惑星の謎/JOURNEY TO THE SEVENTH PLANET/1961年/カラー)
天王星へやってきた探検隊が見たものは、緑に被われ想像が具現化する世界だったというまるで「ソラリス」みたいなお話し。しかし、敵は巨大な脳みそ、クモや一つ目怪物も出てくるというB級テイストがよろしい。
フレッシュ・ゴードン(FLESH GORDON/1974年/カラー)
もともとエロエロだったため、エロエロ光線の難を逃れたフレッシュ君が、ポルノ星の皇帝ワンを倒しに行く話し。変態博士のチチビームもさることながら、デイビッド・アレンやリック・ベイカー、ジム・ダンフォースといった奇才が集まってこういうろくでもないものを作っていることが素晴らしい。
スターシップ・トルーパーズ(STARSHIP TROOPERS/1997年/カラー)
ポール・バーホーベンによる、全編殺戮の嵐の昆虫大戦争「宇宙の戦士」。実は戦争賛美を茶化しているらしいぞ。とりあえず、未知の星に下りるときはきちんとした調べをして、無茶なことはしないほうがいい。
宇宙大戦争(1959年/カラー)
ナタール人が月面基地を作って地球に攻めてくる話。小松崎茂のメカニックデザインと、空飛ぶ円盤と宇宙船のドッグファイトは素晴らしいが、それだけ。伊福部の劇伴はゴジラだ。