「キューティーハニー」を観てくる。

 思い出したように甦る植物人間シスター・ジルは、その命を長らえるために人間のエキスを大量に必要としていた。だが、キューティーハニーの持つIシステムがあればそんな手間を必要としないことがわかったため、邪魔者でもあるハニーを捕らえようとパンサークローの四天王を差し向ける。

 全てのスタッフ、キャストが愛を持って作り上げたおバカ作品。中でもシスター・ジルの執事を演じる手塚とおるは、冗談のようなその容姿に見事なほど真実味を与えている。予告編では首をひねってしまった、実写を切り刻んだアニメーション、ハニーメーションも、本編の中ではばかばかしいほどに効果的。余談ながら、甦ったシスター・ジルのために用意された四天王からの供物を紹介する映像、どことなく「メトロポリス(1926)」の雰囲気を感じたのだが、そういう狙いもあったのかな。

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