「ディ・アフター・トゥモロー」を観てくる。

 地球温暖化が原因で局地の氷が流れ出し、海流を大幅に変化したことによって温暖化どころか氷河期になってしまった。そのため、北部に集中している先進国は甚大な被害を被り、後進国の集中する南部に避難しようとする。そんな中、古代気象学者のジャックは、ロサンゼルスに取り残された息子サムを救助に向かうのだが…。

 ストーリーはお決まりのヒューマンドラマであり、それを補うかのようにVFXがちりばめられた作品。嵐がおさまることがわかっているのなら、それまでおとなしく待っていれば、無謀な救助に出かけて仲間を失うこともなかろうという、ドラマの根本に関わるところにつっこみどころがあるのはどうかと思う。この部分は、ジャックの居場所を氷に閉ざされたロサンゼルスと安全地帯の中間あたりに設定するだけで解決できると思うのだが、いかがなものか。巨大なタンカーが乱立するビルの谷間を漂流するというのも無茶な設定だと思うが、これはこれで見た目がおもしろいのでよしとしよう。図書館にある本を燃やすシーンが、お約束的な設定ながら実にユニーク。

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