4/3 「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(日本語吹き替え版)を観てくる。

 作品の感想は、基本的には字幕版と同じです。ホビッツの吹き替えの声質が似たり寄ったりなので、それぞれの個性が出し切れていない。もっとも、総じて軽めの吹き替えなので、いちばんイメージにぴったりなのがギムリだけだったり。2度目の鑑賞では編集の荒さにも目がいってしまいがち。シェロブの婆さんのシーンでは、スクリーンにブチッと音が入りそうなほど乱暴な編集、というよりもむしろつぎはぎになっている。ダイジェストみたいなまとめをするぐらいなら、いくつかのエピソードを丸ごと切り捨ててでも、そのぶんの時間を他にまわしたほうがよかった。スペシャルエクステンデッドエディションを見越したベースを作ったのだろうが、本来ならばそれは大きな間違い。中途半端な劇場版を見せられても、心に残るものは激減してしまうぞ。しかし本作に限っていえば、前2作での成功があるので観客も心得ているのだろうから、ある程度は許されてしまうのだろう。でも、作り手が観客の上にあぐらをかいちゃいけないよ。それでも、やっぱりおもしろい、長いけど。

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