2003/02/07 菊地秀行&石田一、夢のコラボレーション、「ハマー・ホラー二人会」

 まずはお断り。あまりの爆笑トークに脳みそシェイクでおかしくなってしまったので、話が前後していたり脚色していたりの簡単レポなのであしからず。

 混雑していたら大変だと念のために17時に会場を覗きに行くも、チケット制の雰囲気は無し。いったんホテルに戻り、再びボケボケと18時に会場へ。開場30分前にもかかわらず誰一人並んでいないので、そのまま「吸血鬼ドラキュラ」&「フランケンシュタインの逆襲」の国内版DVDをゲットしに行き、戻ってきたらやっと一人開場待ちをしていてちょっと安心。ホゲッとしていると、どこが普通の会社員やねんの黒スーツを身にまとったkihitoさんが来場してくれてふた安心。いそいそと物々交換をし、はじめましてなのにのっけからバカ話。

 さて、待ち人もちらほら程度と想像以上に少ないままに開場と相成りましたので、広々と席を取ってさっそく軽食。kihitoさんからは吸血鬼伝承なんかのレクチャーを受けて真面目な話をしつつも、やっぱりバカ話へ転がってしまうあたりがマニアック。まったくもって、始まる前から酒飲んでゲラゲラ笑い転げる始末。しかし、開始予定の7時をすぎてもイベントが始まる気配はなし。お座敷の笹川さんとクトゥルー人形な話をしたりしつつ、そんなこんなで出演者の都合で1時間近く遅れて開始。

 まずはムービーネットからDVDの紹介とポスター売っちゃうぞのお知らせ。そして登場の菊地さん、ハマー紹介ビデオをちらりとながして石田さん登場、話はお約束のハマー原体験から。初期作品から劇場で観ちゃったもんね〜と自慢げな菊地さんを締めあげる石田さん。こちらももう、のっけからお笑いの世界へ。日曜洋画劇場が原体験の石田さんの話をはさみ、やっぱりこうなる「吸血鬼ドラキュラ」幻の日本限定ドラキュラ崩壊シーンの話題。スチルを数枚見せながらこうなってああなってと解説する菊地さんの嬉しそうなこと。悔しい石田さんは、まだ「エピソード2」を見ていない菊地さんに、まるで嫌がらせのごとくちまちまとネタばらして逆襲します。

 さて、私たちの席にはややあってKAZさん来場。開始が遅れたのであまり見逃すことが無くてよかったねと言いつつ、すでにおかしなテンションになってしまったペースに巻き込まれたような、いないような。そんなところへハマー紹介ビデオの上映。たぶん「血の滴るスタジオ」じゃないかなを少々と、あっという間に終わっちゃいますからよく見ていてくださいと石田さんご注意の「ハマーA-Z」を全編。AとかBとかテーマとはあんまり関係なさそうなのはともかくとして、確かに流れの早いこと早いこと。役者やスタッフの後日談に花が咲くステージ。それはさらにともかくとして、ハマー美女が出てくるたびに、彼女と文通していましたという石田さんに菊地さんも会場も驚くやらあきれるやら。というわけでやっぱり出ましたハマー美女討論。とにかく多くの女優が出ていますから、この話題は尽きることがありません。

 ところが、肝心なビデオに「恐怖の吸血美女」が出てくると、なぜか笑い転げてしまう会場のごく一部。これがどういうわけかカルンシュタイン3部作が頻繁に出てくるうえに、ストレンジ・ラヴが流れちゃうもんだからもういけません。石田さんをして、妙にマニアックでおかしなお客がいますねと言わしめる始末。どの連中なのかは推して知るべし。ええと、このあとの休憩をはさんで石田さんの「ハマー・ホラー伝説」を販売したんだったかな、もっと前だったかな。カバーが絵のバージョンなのとサインも含めてちょっとほしいなと思ったけど、我慢我慢。

 そして後半、会場にいらした聖咲奇さんをステージに呼び上げ、「宇宙船」の話からやっぱり爆笑トークへ。「吸血鬼ドラキュラ」と「フランケンシュタインの逆襲」をダイジェストで紹介するも、伯爵の行動がおかしいとか、男爵が本末転倒だとか、つっこみまくり。ハマーの2大作品を爆笑しながら紹介されたのは、これが初めてなんじゃないだろうか。そしてラストは菊地さんのお約束、質問コーナーで幕を下ろすのでした。

 まあ、大まかにこんな感じで、ハマー・ホラーへの愛があふれる、あっという間の3時間なのでしたが、そのあと朝まで何があったのかはオフレコということで。いやはや、強烈な6時間でした。おしまい。

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