12/21 フランス革命井戸端会議「グレースと公爵」を観てくる。

 背景がほとんど絵画という、東欧アニメをとことん豪華にしたようなこの作品、確かにこの映像は実にすばらしく、冒頭、絵画の中の人々が動き出した瞬間、驚きと感動が走り抜けましたね。ただし、フランス革命をグレースの視点というやや引いた視点から描いたのはよかったのですが、抑揚にかける展開に加え、クライマックスの全てをテロップで読ませるだけというのが災いし、終始盛り上がりそうで盛り上がらないという残念な作品になってしまいました。いかにもフランス映画らしいといえなくもないのですが、フランス革命そのものがやや中途半端になってしまったのが惜しまれます。まあ、すばらしい映像だけでも一見の価値ある作品でした。

 そうそう、邦画系(?)劇場にいえることなんだけど、やたらに長い本編前のCMはやめなさい。興をそがれるだけじゃなくて、それだけで疲れちゃうぞ。

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