09/15 キッズとサイエンティストの憂鬱「スパイキッズ2」(吹き替え版)を観てくる。

 体重が軽いだけが取り柄の小さな事件を解決する毎日のカルメン&ジュニ、今日も今日とて遊園地、へそを曲げた大統領の娘アレクサンドラの救出にかり出される始末。しかしそこへとゲイリー&ガーティのギグルス兄妹が登場、彼らのねらいはアレクサンドラの持ち出したトランスムッカーなのだった。そしてOSSの新局長発表パーティーの晩、磁石頭の集団に急襲され、キッズたちの善戦(と仲間割れ)もむなしくトランスムッカーは盗み去られてしまった。すったもんだの末にカルメン&ジュニはトランスムッカーを取り戻し、バミューダトライアングルにあるとされる謎の島にたどり着く。そこには奇怪な巨大生物が跋扈し、彼らの創造主ドクター・ロメロが暮らしていたが、その背後には恐ろしい陰謀が渦巻いていたのだった。

 とまぁつらつら書いても結構てんこ盛りなんだけど、単純なストーリーに大量のギミックをくっつけただけのキッズコメディー。最初っからスパイアイテムのオンパレードなので飽きるのも早いんですが、今回うまかったのは謎の島ではすべての動力が停止してしまうという設定。そのためにいつもならアイテムを使って簡単に切り抜けるところを、それなりに知力体力を駆使してがんばっています。ただし、どうにも投げやりでやる気の失せがちなジュニはちょっといただけなかったかな。なんでかな〜と思ったら、まあうまくラストにつながるんでまあいいか。そしてもう一つの見所というか、僕にとってはこれが目当てなんですが、ハリーハウゼンへのオマージュとも受け取れる奇妙な生物たち。奇想天外でファンタジックなモンスターかと思ったら、既存の動物を合成しただけってのにはかなりがっかりでしたが、骸骨兵士には拍手喝采、当然のごとくCGながらうまく処理されていました。今回はカルメン&ジュニの両親と祖父母の出番はほとんど無しですが、それなりにいい味を出していました。いい味と言えばエミリー・オスメント、兄のハーレイ・ジョエル・オスメントに瓜二つなんですねぇ。小憎らしいところがまたグーでした。

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