08/12 猫耳女子高生「猫の恩返し」を観てくる

 スタジオジブリの日常を切り取って面白おかしく誇張したり少年時代を懐かしんだり・・・はオマケで頭に付けられた内輪ネタ作品「ギブリーズ・エピソード2」。こういうのって嫌いじゃないけど、せいぜいがスタジオジブリのテレビ特番かビデオの映像特典がいいところ。劇場で観るような代物じゃないぞ。思わず辛口カレーが食べたくなったじゃないか。

 とある女子高生ハルがたまたま猫の国の王子ルーンを助けちゃったもんだから、猫流のやり方で恩返しをされる。そんなこんなでどういうわけかルーンの妃として迎えられる話になっちゃったもんだから、天の声に教えられた猫の事務所に駆け込んでバロンと仲間たちに助けをこうんだけど、猫の国に強制連行されてしまう。さらにそんなこんなで猫の国もいいかな〜なんて考えちゃうお話し。

 ストーリーとしては日常的にファンタジックな古臭いスラップスティックコミックスでこういうのって嫌いじゃないけど、猫の国でおこる出来事があまりにも少な過ぎて物足りなさ過ぎ。話にも映像にも昔はよかったな的な部分が散見され、これじゃぁ未来へ向けての自分の時間云々はまるで生きてこない。しょせんノスタルジーしか作ることができないのか、スタジオジブリ。まあそれはそれとしても、制作中にテレビ向けから劇場向けになったといったエピソードがあるとはいえ、せっかくほのぼのとして不思議でおもしろいストーリーなのだから、もっともっと作り込むべき。それから声優は本職を使おう、当たり外れが大き過ぎるぞ。よかったのは丹波哲郎と渡辺哲ぐらいだ。

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