08/05 特務機関の憂鬱「MIB2(吹き替え版)」を観てくる

 今日も今日とて人知れず、ド派手にエイリアンたちの脅威から地球を守るエージェントJ、しかし彼の悩みはまともなパートナーに恵まれないことであり、ついにはパグ犬のFとコンビを組まされる始末。そんなある日カイロシア星人が地球に降り立ち、なんとMIB本部を占拠してしまった。彼女?の目的はゼルダの光、しかしその秘密を握るのはなんと記憶を消されて一般市民となっていたエージェントK。J&Fは地球を救うべくKの記憶を戻して復帰させるのだが、Kとゼルダの光には思いもよらぬ過去が秘められていたのだった。

 前作で感動的な引退を遂げたKが復帰するということでかなり期待薄だったんですが、それが功を奏したか思ったよりも楽しめるストーリーでした。ただし、落ちこぼれ(というわけでもないが)が活躍するパターンを維持するのなら、MIBのエージェントにはもっと優秀な人材をそろえておくべき。Jの口からマニュアル通りになんて出てくるとは思わなかったぞ。おかげでKが復帰するまでJのギャグも空回り、同じ狂言回しのFとでは今ひとつ噛み合いませんでしたねぇ。そんなバカばっかりだから本部を乗っ取られちゃうんだよ、メン・イン・ブラック。まあ、ラップ風の宇宙語やコインロッカーワールドなどの細かいシチュエーションはユニークだし、Kの過去はありがちながら十分にいかされているし、Zのアクションもあったし、今回のヒロイン、ローラを演じるロザリオ・ドーソンはかわいいし、駄作に終わりがちな続編としては秀作といえる仕上がりでした。サーリーナを演じるララ・フリン・ボイルは、好みじゃないからちっともセクシーだとは思えなかったな。それにしても、MIB本部を危機に落とし入れちゃったから、さらに続編を作るなら相当な工夫が必要だね。それからくれぐれも優秀な人材をそろえよう、Jのキャラクターはその中でこそ生かされるんだから。そういえばM・Jらしいのが出ていたけど本物かな。まあ、すでに原型を留めていなさそうだからCGで作られても見分けがつきそうもないんだけど、次回作では彼を事件のメインにすえてほしいね。それと、エイリアンを雇用してないんならなんでFがエージェントだったんだ?

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