08/13 恐竜野放し「ジュラシック・パークIII」を観てくる。

 初作から8年目にして、ようやくカルノサウルスと同じ作数に並んだ恐竜園、スピルバーグはロジャー・コーマンを越えたか!と思ったら、まんまカルノサウルスでした。おしまい・・・にしたいところだけど、ライバルはダイナソーだな。意思を疎通する恐竜に字幕がついていないことに、変な違和感があったりして。

 恐竜がリアルなのはもう話の端にものぼらないけど、岩礁に激突したボートが爆発しなかったのはびっくらこいたね。アクション映画のセオリーに反して、このリアルさにはやられたよ。

 やられたといえば、ラストの上陸舟艇と空母はなんじゃそりゃだったけど、あの島から飛び去っていった翼竜を見逃したのにはたまげたね。いいのかよ、生息地域を広げさせても。ああ、アメリカにしてみれば自分の国じゃないからいいのか、というか、あれを理由に軍の派遣を正統化するつもりだな。コスタリカも大変だ。

 もっとも、自分の心配しかしないバカ妻には納得できたけどね。そんなんだから家庭不和になるんだよ。闘うタイル屋のオヤジも、きっとすぐにダメオヤジ扱いされるんじゃねぇのか。ま、トンビがタカを生んだような息子がしっかりしているからいいか。

 まあ、特撮も押しつけがましくないし、無意味なカットはないし、スケールは小さいし、ストーリーは簡潔だし、細かいことは気にせずにさくっと楽しめる作品でした。もしかして、人間の傲慢さと家族愛がテーマだったとか?。

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