邦題 |
ダゴン |
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原題 |
DAGON |
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制作年 |
2001年 |
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制作国 |
スペインアメリカ |
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制作社 |
ファンタスティック・ファクトリー |
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制作 |
ジュリオ・フェルナンデス |
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監督 |
スチュアート・ゴードン |
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脚本 |
スチュアート・ゴードン |
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原作 |
インスマスの影 |
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出演 |
アクシア・ブランコ |
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映像情報 |
95分/カラー |
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【ストーリー】 ドットコム事業の成功を祝い、スペインのガルシアでヨットクルージングを楽しむポールたち。しかし船は座礁してしまい、彼らは寂れた漁村インボッカへと助けを求めに上陸する。だが、インボッカは海神ダゴンに使える、人ならぬものの棲む村であった。 |
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【コメント】 ゴードン3作目のクトゥルー映画、スケッチやスチルを見るかぎりでは、かなり気合が入っているようですね。長いこと予定は未定になっていましたが、2001年11月に公開が決定しました。また、2002年4月にビデオリリース予定にもなっています。ただし、どちらもアメリカでの話。 2002年5月追記 アメリカでの評価は芳しくなかったようです。あちらでのビデオ/DVDリリースは2002年7月23日。日本では劇場未公開ながら2002年中にビデオリリースされるようです。ラヴクラフティアンの間では前評判も高く期待される作品なのですが、実際のところ、多少のおぞましい映像と不発に終わるギャグの、怪物と人間の追いかけっこといったあまり芳しくない評価に終わっているようです。ニューイングランドからスペインのガルシアへと舞台を移し、さらにインスマスをインボッカと名称変更しているようですね。プロットは確かにインスマスの影なのですが、舞台と名称の変更は少々残念なものです。特殊メイクはかなり力が入っているように見受けられます。 2002年8月追記 タイトルはダゴンだけど原作はインスマウスの影。というわけで待ちに待ってたラヴクラフト原作映画だったのですが、原作の雰囲気は残っているもののかなりピントのはずれた作品になってやってきました。何の前ぶれもなくやってくる嵐があまりにも唐突過ぎてつながりが悪く、それから延々降り続く雨に不快指数は上がりっぱなし。必然性に乏しく気色悪い見世物小屋的なカットが盛り込まれすぎて、さらに不快感は煽られます。これはスペインのお国柄らしいのであきらめるしかないのでしょうが、シナリオが思いのほかよくできているだけに残念でなりません。 とはいえ、インボッカの不気味な雰囲気は秀逸で、まさに私の思い描くインスマウスそのもの。チープなCGIが多いながらも、ルルイエの神殿はイメージを壊すことなく見事に描かれています。何よりも異形のヒロイン、ウクシアが、(見ようによっては)かなりの美人なだけに哀愁の漂うことひときわ。オープニングのポールの夢とエンディングのポールの末路には、ぞっとしつつもぞくぞくするものがあります。しかしその肝心なポール君、この水滴したたる舞台で主人公にメガネをかけさせたのは大失敗。落とすわ曇るはで気が削がれてしかたがない。おまけに「MISKATONIC」の文字の入ったトレーナーはダサダサだぞ。もっとかっこいいロゴの入った服が国際通販で手に入るから、そっちを入手することをお薦めする・・・あ、もう服はいらないのか。 |