9.03 何をしていたのやら・・・。
9.04昨日、何をしていたか、ようやく思い出したが、まだやってたのだ、「SEA OF MEMORY」のコンパイル&マスタリング。何度も何度も各曲のマスタリングを手直し。で、CD-Rに焼いてみては、何度も何度も曲順を変えて聞いてみる。ようやく曲順決定。夜、sasakidelic氏とミーティング。
9.05黒田くんの日記によれば、お昼にバワリーキッチンでミーティングしたみたい。午後は原稿準備など。夕方、スタジオに。コンピの内容増やすことにする・・・って、曲じゃなくて2分半ほど、波の音がしているだけのパートを作ったのだが。でも、波の音にもコンプ、EQ、チューブサチュレーションまで、たくさんプラグインを使って、最高に心地よい波の音をめざす。で、ついにマスターCD-Rを焼く。もうやりなおしません。夜、ひがしみえちゃんとコニーちゃんが来訪。僕の身体が最近まったく空かないので、制作途中のみえちゃんの曲の今後について相談。夜遅く、yamauchiブレーンのガンちゃん来訪。とある問題について対策協議。結論出ず。さらにsasakidelic氏とミーティング再び。
9.06やらなきゃいけないリストをダーッと作り、午前中から頑張る。原稿も1本書き上げる。宅急便屋行って、郵便局行って、タイスケマツオとミーティングして、JASRAC行って、プレス会社の担当者とミーティングして、ディストリビューターと在庫枚数調整の連絡などもして、PHATの契約に関して、東芝EMIとシビアーなメールネゴをして・・・・もう、ビジネスビジネスの一日。でも、夜にまたやらなきゃいけないリストを作ったら、全然、数が減ってない。
9.07昨日、事務所にクラムボンの「カルアミルク」が届いていた。聞いてみたら、凄いわ、コレ。ミトくんの入魂ぶりが分かる。なにしろ、8分以上もあるのだ。ヒップホップでグランジで音響な展開。エンディングはフジロックのニール・ヤングの影響アリか? でも、郁子ちゃんの切々と切々としたヴォーカルには胸をわしづかみされる。この1曲が聞けるだけで、もう、岡村トリビュートのアルバムは大成功って気さえする。
で、今日は深沢のスタジオで、岡村靖幸トリビュート・アルバムのための露崎春女さんのレコーディング。曲は「ライオンハート」。ピアノの加藤かずさんとのデュオ。僕はエンジニアとして仕事。予算のないインディー・レコーディングだから、隙間があれば埋めるのが僕の役割。スタジオからDRAWMERの1960だけ持っていく。
ふたりとは初対面なのだが、気さくな人達でスムーズにセッションに。ピアノにU67を2本、露崎さんのヴォーカルにSONYのC800B、アンビにAKG414を立てて、GMLのHAで録る。なんとピアノとヴォーカルを同じブースで一発録り。でも、露崎さんのヴォーカルは常に完璧なピッチとリズムで、後で部分的に直すとかいうことは有り得ない。数年間、ライヴも一緒にやっているという加藤さんのピアノとの息もバッチリ。OKテイクは演奏のフィーリングだけで決めればいい。3、4テイク録って、結局、良かった2種類のテイクを曲の前半、後半で合体させただけで完了。
露崎さんを見ていると、ヴォーカリストとはスポーツ選手にも似ているのが分かる。発声練習や体操の仕方など、すごく科学的にやっているみたいだ。「ライオンハート」は途中、ちょっとアブストラクトなメロディー展開をする箇所があるのだが、露崎さんが歌うとそこが素晴らしくうねる。なんて良い曲なんだろうと再認識。これまた凄いトラックになりそう。
続いて、加藤さんのオルガンのオーヴァーダヴ。1960をDIがわりにして、また数テイク。歌との絡みを重視して、ちょっとだけ編集。で、録り初めて3時間ほどでレコーディング・メニューは完了。今日は8時間、スタジオを押さえてあったので、3時間以上余ってしまった。なので、僕が仮ミックスを作る。せっかくプロスタジオでミックスするのだから、とパルテックやGMLのEQを使ってみる。が、ピアノのコンプは使いなれた1960が良し。AMEKの卓はなんかちょっと眠い感じ。全部で7トラックしかないので、2時間ほどでほぼバランスが取れて、ふたりに聞いてもらう。もちろん、そこから色々リクエストをもらって直すことになると思っていたのだが、いきなり「素晴らしい。完パケじゃないですか」と言われてしまって、アレ? でも、一発録りの演奏そのものの良さを生かすにはこのぐらい何もしないミックスがいいのかもしれない。そのまま細かいフェーダー・オートメーションとトータル・コンプだけ作って落とす。それでも8時には終了。
露崎さんと加藤さんのお疲れ様と入れ換わりに、朝日とリトル・クリーチャーズの青柳くんが来訪。雑談しつつ、僕は残り1時間を使って、ちょっとした秘策。DATに2チャンネルづつ、ミックスした素材を録っていき、持ち帰って、うちのスタジオでPRO TOOLSに入れられるようにした。EQやコンプはかけた状態。楽器類はフェーダーのオートメーションも通っているので、PRO TOOLSに入れて、フェーダーをゼロに並べただけで今日のミックスがほぼ再現される。そっから、さらに作業したくなれば、すぐにやれるわけだ。
朝日と青柳くんとバワリーキッチン行って夕食。朝日のレコーディングに青柳くんに参加してもらう相談。いろんな雑談も。いまだ話題になるのは2月の大阪。リトル・クリーチャーズとポラリスとSAKANAでイヴェントやった晩のこと。帰宅後、青柳くんに半年間ほど貸したままだった1933年製ナショナルのリゾネイターを久しぶりに弾く。なんか、こういうアコースティック楽器でライヴやりたいな。
9.08久しぶりに予定のない週末。でも、たくさん洗濯したり、郵便物整理したり。あと、やらなくてもいいデザイン仕事をなぜかやりたくなってしまい、フォトショップやイラストレーターと格闘。CDのジャケットをひとつ、結構、凝ったデザインで作ってしまった。
夕方、渋谷に出て東急ハンズでパーツ関係の買い物。凄い人出。レコード屋を回る気力はうせる。道玄坂の喜楽でラーメン。道玄坂の入口に一時期、マスコミで話題で、長蛇の列を作っていた新しいラーメン屋があるが、今はもう空いている。僕がおいしいと思うラーメン屋は昔から変わらず、喜楽だったり、目黒の田丸だったり、西麻布のかおたんだったり。なんか、昨今のラーメン・ブームの、誰かが推薦していた新しい店を即、チェックしなきゃ、みたいなノリってヘンな気がするなあ。あ、今時のレコード・マニアも似たような行動パターン取るけれどね。
スタジオ行って、昨日の露崎さんのマスターを聞いてみる。う〜ん、モニターにちょっと騙されたみたいだ。10Mで結構、中低域が飽和気味に聞こえたので削ったのだが、もっと中低域が分厚く出るはずのATCで聞いたら、薄くなりすぎていた。ステレオ感もあえて拡げすぎないようにしたのが、うちのスタジオで聞いたら、もう少し拡げたくなった。このへん、難しいなあ。あと、AMEKの卓はちょっと力が足りない感じ。
でも、まだ時間はあるプロジェクトなので、今日はその曲には触れないことにして、PHATの編集〜ミックスダウンをひとりでやる。まずは「COMPOSIT」という曲をミックス。PHATにしては珍しい、4分ほどでバキッと終わるジャズ・ファンク。生のハンドクラップ入り。ヒップホップ的なザラッとした皮膚感覚を意識してミックス。いい感じ。続いて、通称ナナヨンという7拍子の曲にトライ。これはメンバーが一緒に演奏していない。MPCのシークエンスだけ聞いて、3人がばらばらに演奏したものを僕が好き勝手に編集して、曲を作り上げることになっていたのだが、録音の時にそれぞれに簡単にループになるような演奏をしないよう、奇妙な注文ばかり出してしまったので、いざ編集しようと思ったら大変なことに。予定調和を避けすぎて、物凄い混沌。なので、7月に一回、やってみた時には、全然、ヴィジョンが浮かばなかった。が、今日は頭冴えているみたいで、すっとアイデアが浮かぶ。
ダイスケが作ったベーシックのシークエンスがカッコイイので、それだけでも聞ける感じに作りこみ、人間の演奏はあえてファジーな部分を聞かせるように作っていった。プラグインではゲートをめったやたらに多用。ちょっと最近、個人的にゲートブームなのだ。いろんなトラックをゲートでプツプツ言わせたり、エフェクトのフィードバックループを作って、そこにゲートをかまし、別のトラックのキーインで動くようにして、ふたつの音が同時になるとフィードバックループが開くような仕掛け作ったり。PRO TOOLSは内部バスを作って複雑怪奇なフィードバックループを作れるので、こういうことやるのには向いている。
今日もまた気持ち良ければいいってことだけ考えて、やっていたら、う〜ん、これは凄い曲になるかも。「MOON」の時よりももっとダイスケを驚かすことができそう。フィーリングは掴めたので、曲の長さや構成はあした決めることにする。深夜、五本木のカフェ・ノルドに軽く寄って帰宅。
9.09ゆうべ留守電を聞いたら、クラムボンの郁子ちゃんから伝言。そうだった、と思い出して、西麻布のスタジオへ。フレミングパイのレコーディングで、今日は郁子ちゃんがピアノ・ダビング。僕がコーディネイトしたことなので、見届けねばなるまい。
いかにもフレパイらしい転調を凝らしたシャッフル系の曲。郁子ちゃんのリズム感にはいつもながら感嘆。弾きすぎないのですごくポップ。さくさくっと予定時間でレコーディング終了。ちょっとだけ雑談。「カルアミルクどうでした?」と聞かれたので、もちろん「サイコ〜」と答える。クラムボンのカヴァーは素晴らしくふっきれている。トリビュート・アルバムなんてものを作ろうとすると、岡村本人はどう思うだろう?とか、ファンはどう思うだろう?とか、いろいろ考えてしまいがち。が、結局はそれぞれがやりたいようにやって、オモシレ〜ッて思えるものを作るしかない。クラムボンの何も恐れず、やりたいようにやっている8分間は、ひょっとしてファン激怒、本人激怒ってことだってあるかもしれないけれど、でも、クラムボンがやるならコレ以外ないって説得力に満ちている。こうやればいいんだってパワーを僕ももらった気がする。
自分のスタジオに戻って、昨日の通称ナナヨンの続き。曲の構成を少しづつ作る。といっても、Aメロ、Bメロとかがあるわけではないから、最初から聞いて、ここでこの楽器を、ここでこの楽器をとパズルのようにして作っていく。で、作ってみては、また最初から聞いて考え直す・・・という作業をひたすら繰り返す。その作業に飽きると、今度はPRO TOOLSの編集画面で図形的に編集してみて、それを聞いてみたりもする。結局、今日は前半の構成はできたが、後半はまだまだ。
台風来たみたいなので、比較的、早めに帰宅。低気圧は眠い。