7.16 午前中、区の放置自転車の集積場に自転車を探しに行くが見つからず。暑い中、歩いていったのにガックリ。その集積場というのが、高い鉄条網に囲まれた中、持ち主が取り来ない自転車の大群が朽ち果てていく、非常に殺伐とした場所で、なんとかならんもんかな〜と考える。前に大田区に住んでいた時は、平和島に同じような集積場があったのだが、ここは高架道路の下にあって、少なくとも自転車が雨ざらしにはなっていなかった。
スタジオでPHATの仮ミックス作りに戻るが、またもやマック不調。PRO TOOLSソフトウェアの再インストールまでするが駄目。デジデザインのサポートと何度も電話。ここのサポートも対応は丁寧だ。百万円単位の製品を扱っているのだから、当然と言えば当然だが。
そうそう、サポーとといえば、ヒューレット・パッカードのサポートはその後、ファクス送ってきた。結局、トラブルはどうなったかというアンケート。こっちはプリンタが直ってしまえば、そこでOKなわけだが、サポートとしてはいろんなトラブルに関して、ヒアリングを続けることが大事。それでより良いサポートができるようになるわけで、こういう姿勢はとても評価できる。キャノンに見習わせたい。
渋谷でアナログのプレス会社の人とミーティング。某レコード・チェーンのヘッドオフィスに営業かけて、それから西麻布のFM局でプロモーション。「だいすき」はすでに結構、オンエアされているようだ。とある番組で今後のトリビュート・アルバムの製作を支援する企画もアリ。ロビーでは、GREEDY GREENの宣伝担当だったA社のFさんと、先日から何度も会う。彼は今、このFM局付きプロモーターなので、今日は番組ディレクターのリストまで借りて、助けてもらった。人の繋がりというのは切れないものだ。
携帯の電池が切れてしまって、スタジオにミキサーを取りに来たエレキベース坂本くんを長時間待たせてしまう。ごめんなさい。PHATの仮ミックス再開。夜になったら、なぜかマックは動く。やはり温度が原因なのか? 仮ミックスとはいえ、グルーピングと基本的なEQ、コンプ、リヴァーブ、ディレイの設定は全部やる。やらないのは細かい編集作業。ともかく、オケのグルーヴを出すことを目標にやっていったら、すっごい良い感じになっていった。もう踊りながらやっちゃう。今日も2曲、仮ミックス完了。この仮ミックスをメンバーと検討して、オーヴァーダビングやエディットを考えていくことにする。
それにしても、仮ミックスの時点でもう前作とは全然、違うグルーヴがあり、スケールがある音。こんなバンド他にないな。絶対、コイツラ、凄いことになるというのをまた実感。7.17
上野にあるCDプレス会社でミーティング。僕が使っているCDプレス会社というのは大手家電メーカーの一部で、今日はビキニのCDのジャケットの印刷で起こったトラブルに関して、僕の側が呼び出されたような形。ちょっと重い気分で出掛けていった。
ビキニのCDはそもそもジャケットのコストが非常に高くついているのだが、印刷を終えた時点で、不備が発覚。張り合わせてみると、インナーの目立たない箇所ではあるのだが、色に関して問題アリ。なので、急遽、4000枚を擦りなおすことになってしまった。ただでもギリギリの入稿で、発売日に間に合うか間に合わないかという中、印刷会社もプレス会社も頑張ってくれたのだが、4000枚の印刷コストというのは数十万円に及ぶ。
当然ながら、その費用を誰が負担するのか、ということになる。これでは商品にできないので擦りなおす、という判断を下したのは僕で、その時点でもちろん、再印刷のコストを負担するのもやむなし、という腹はくくっているわけだが、しかし、校正の過程でなぜ、トラブルを避けることができなかったか、原因の究明は必要だ。なので、プレス会社の担当者、印刷会社の担当者と、ちょっとテンション高い電話でのやりとりがあり、今日のミーティングも紛糾する可能性を孕みみつつ・・・という状況だったのだが、行ってみたところ、予想とはまた違った展開に。
というのも、トラブルの原因が判明し、それがまた非常に不可解なコンピューターのソフトウェア上の問題だったのだ。こんなことは初めて・・・と印刷会社の担当者。確かに、ファイルがつけた名前によって色見が微妙に変わってしまうという、なんだかキツネにつままれたような話なのだが、しかし、起こったことは事実であり、今後また起こると大変なことなので、ソフトウェアのメーカーと連絡を取りつつ、システムを見直しているということ。ということは、今回のトラブルは校正の過程で誰かがミスをしたというレベルの問題ではなかったわけだ。結果、再印刷のコストも依頼者であるうちが負担するという線はなくなって、メーカー側が再発防止を含めた問題処理を全面的に引き受けるという形を取ってもらえた。
ところで、大手家電メーカーにとっては、当然ながら、うちなどは極小の取引先に過ぎない。しかし、今回のジャケットは江口寿史さんのイラスト。シングルにもかかわらずデジパック仕様で、メジャー感バリバリの贅沢な作り。不可解な存在なんだろうなあ? その一方で、プレス会社の担当者はジャケットのクレジットに、プロデュース、アレンジ、全楽器の演奏まで僕の名前があること発見。「おひとりで全部やられるんですか?」と質問されたが、そうなんですよね、製作進行管理から宣伝営業まで。だって、全部できるのだから、今の時代は。DIYで、すべてを自分が見渡せる範囲内に置いておくというのは、僕にとっては精神衛生上、すごく良いことなのだ。
某レコード会社で、とあるアーティストに関してミーティング。好感触。
本当は今日はPHATの曲のダビング・デイだったのだが、ダイスケからの電話でドタキャン。仕方ないので、スタジオでまた仮ミックスに着手するが、今日もまた昼間はマック不調。夜まで待てばいいのか?と思ったが、待ちきれずに帰宅。原稿準備のために、いろいろとCDやカセットを聞く。7.18
昨日と同じ某レコード会社に。いろいろあるのだが、いろいろ書くと、どこだか分かっちゃうね。
スタジオに行くと、大阪から電話。FM802のOSAKAN HOT100に「だいすき」がチャートインするという知らせ。うれし〜。TOKIO HOT100もなんとかしたいけれど。
あすの朝日美穂バンドのリハのために、シークエンスを録音したCD-Rを作らねばならないのだが、4年も前のマルチから素材を拾ってミックスするというのは、意外に大変な作業でてこずる。てこずっているうちに夕方に。某音楽配信の会社の人達とミーティングをひとつ。それからダイチャンと相棒のギターの千田くんがやってきて、ダイチャンの新しいバンド、SU(スー)の曲のミックスを始める。みんなで合宿して、AKAIのハードディスク・レコーダーに録音した素材だというが、すごく良い音で録れている。特にピアノとアコースティック・ベースはバッチリ。ドラムにちょっと問題ありだったが、他に倍音成分豊富なアコースティック楽器があると、ハイエンドをそっちで補えるので、ドラムに関してはそれほど無理しなくても、バランスが取れた。
ともかく、聞けば聞くほど、バンドの演奏がカッコイイ。わけても、ピアノが凄いのだが、聞いたら、まだ23歳だという。ダイチャンも23歳だったか。空恐ろしい連中だ。演奏と録音が良いので、サクサクっとミックスも進み、4時間ほどでほぼOKの線まで。落としの時に、プラグインの使いすぎで、ちょっとトラブルがあったが、いや、最近ミックスした曲の中でもコレは最高の出来かも。もちろん、「SEA OF MEMORY」に追加決定。
ダイチャン達が帰った後は、再び、あすのリハ用のCD-R作り。ちょっと方針を変えて作ることにする。コルグのエレクトライブの単音をレコーディングして、切って貼ってドラムトラックを作り、コーラス・パートもそれに合わせて貼りこんだ。PRO TOOLSをサンプラーがわりにしたやり方。
昼から何も食べてなかったので三宿の蕎麦屋に寄ってから帰宅。しまった、三茶のツタヤでヴィデオ返し忘れた。7.19
7/30のための朝日美穂リハ二日目。前回からちょっと間が空いてしまったが、今日はたっぷり6時間。久しぶりのタカギズホーム。エレアコと珍しくストラトを持って出掛ける。
昨日、作ったCD-Rを使って、「MOMOTIE」をやってみるが、どうも、みんなが首をかしげる。八分でしか打っていないハイハットが、デュレーションの関係で跳ねて聞こえてしまう。指摘されるとは思っていなのだが、貼りつけたコーラスのタイミングもひとつ微妙。何度か試すが、結局、シークエンスなしでやってみようという方向に。スパッと考え方変えて、マーク・リボーみたいなラテン・ギター・リフをゴリゴリ弾いてみたら、鹿島くんに受けたので、それでやってみることにする。しかし、技術的にはリフを弾き続けるのは大変。オルタネイトのピッキングでは弾けない、なまりのあるリフなので、一瞬でリズムの位置を見失う。当日までに個人練習必要。
以後の曲はだいたいスムーズに進行。北村くんがいるのはやっぱり大きい。目立たないところで、全体の空気感をなじませるような演奏を常にしていてくれる。「イケナイコトカイ」の謎の間奏パートは何度も演奏するうちに、なんだかヤミツキに。結局、このパートを今回のステージのテーマにしてしまい、オープニングに、エンディングに演奏することにする。
後半、エンジニアの佐藤恭一くんも合流。終わった後は恭一くんの導きで下北沢へ。朝日、石垣、佐藤がふたりプラス僕。はるがたで早い時間から飲み始める。恭一くんとダイちゃんは似たような髭はやして、ホント、兄弟みたいだ。ふたりが焼酎でグイグイ飛ばすので、途中から僕も焼酎飲み始めてしまい、気がつくとかなりヘベレケ。飲み過ぎにプラス食べ過ぎ。最初はみんな財布を気にして、ポツポツつまみを頼んでたのに、後半になったらイケイケ状態で、誰が頼んだのかでかいホッケやら、豚キムチやら、オムライスやらがガンガン出てくるんだもん。
たくさん喋った気がするが、酒のもくずと消えて、なんだかあまり覚えてない。帰宅後はもちろんベッド直行。が、目が回っていて、なかなか寝られず。7.20
昨夜の酒が抜けないまま、友人の父親の告別式に。この暑さの中、喪服で千葉の野田市まで行って、帰ってきたら、もうヘトヘトでした。帰宅後はただただ倒れる。 7.21
虎ノ門の番組制作会社のスタジオで、朝日美穂番組出演の付き添い。ナヴィゲーターはバウンス編集部の宮内くん。ディレクターも僕の古い仕事仲間のTくん。岡村靖幸トリビュートがテーマで40分の番組を丸々一本、というありがたい企画。ビキニのCDから3曲全曲が流れる。宮内くん喋りうまいのに驚く。彼は高校時代、かなり岡村にはまっていたみたいで、親に聞かれると恥ずかしいのでヘッドフォンして聞いてたとか、真似してお酒飲んだとかいう話はかなり面白かった。番組は29日の夜9時から全国のJFN系のFM局で流れます。
思えば、その時代、僕はたくさん海外と行き来し、めったやたらにレコ屋を巡り歩き、クラブで朝までDJやって、ヒップホップだ、ハウスだ、レア・グルーヴだって日々を送っていたので、岡村など聞くはずがなかった。じゃがたら、ミュート、ビブラストーンの時代だな、邦楽だったら。初めてちゃんと聞いたのは、朝日美穂に出会って、彼女から「こういうのを作りたいんですけれど」とカセットを手渡された時。でも、聞いても、う〜ん、これの何を真似すればいいのか、よくワカランぞ状態だったので、無視してやっていた。今になって、ようやく分かってきたけれど、彼女や宮内くんぐらいの世代の思春期岡村体験ってのが。
夕方、スタジオに行って、タイスケマツオの新曲をPRO TOOLSに取り込み。タイスケにPRO TOOLSの基本操作を教える。あとは彼がスタジオの空き時間に自分でミックスする予定。彼は耳が良いので、すぐに使いこなして、面白いものを作るだろう。タイスケが帰った後は、またPHATの仮ミックス作り。
帰宅後、原稿準備のためにCDを聞く。ちょっとパッとしない。7.22
昨日に引き続き、原稿準備。ミュージック・マガジン読みながら、新譜チェック続けるが、やっぱりパッとしない。今年の夏はデヴィッド・ミードしかないのか? でも、マガジンじゃなんだか分からんレヴューしか出てなかったな。ビョークとメアリー・J・ブライジの新作を早く聞きたい。
夕方、渋谷に出て、東急ハンズで買い物。ビキニのCDとアナログの通販の大量注文に応えるために、封筒の類を探す。それからNESTでのブラウンノーズのライヴ帰りの朝日と合流。ふたりで怒涛の宛名書き。なんとか半分終了。
ところで、OSAKAN HOT100では「だいすき」は初登場92位。スガシカオやホフ・ディランの初登場の曲より上にいるのはちょっと気分いい。一方で、腹立たしいこと、気が滅入ることも音楽業界にいると色々あるわけで、全部ぶちまけたるぞって気分にかられることもあるのだが、ま、ライフ・ゴーズ・オン。いつか全部、笑い飛ばしてやると思って、目の前のことをやるだけですね。
ダイスケと電話で11月に予定しているPHATのツアーについて相談。深夜、朝日から興奮した電話。家の近くのコンビニでついに岡村本人を目撃したとか。