12.22
朝、まだ見ていなかった「ミュージック・マガジン」をパラパラ。と、ビックリ!!!は僕のベストテン。写真のキャスリン・ウィリアムス「リトル・ブラック・ナンバーズ」は2001年のファースト・アルバムじゃないのかな。このアルバム、僕は持っていなくて、田中亜矢ちゃんがスタジオに来た時に持ってきてくれたのを一度、聞いたことがあるだけです。
僕が編集部に送ったベストテンには2003年初めにアナログで手に入れた「オールド・ロウ・ライト」が入ってたんだけれど、どこでどうして入れ替わってしまったのやら。早速、編集部にメール。
あと、今回のベストテンには1枚、一番よく聞いたアルバムを入れ忘れました。MUの「AFRO FINGER AND GEL」なんだけれど、これは選ぶ時にDJバッグに入ったまま、別の場所に置いてあったので、忘れてしまった。なので、ホントは Dehemardik Datis / BARBARIS PASATACAS (KOHVIRECORDS 008)をAfro Finger And Gel / MUと入れ換えかな。BARBARIS PASATACASは2002年盤だったし。
しかし、このベストテンを見て思うのは・・・僕も職業柄、このジャンル別のイギリスやアメリカのロックのベストテンにランクされているアルバムはすべて聞いていますが、自分のベストテンに入れたいとは全然、思えないなあということだったりする。それは良い、良くないではなくて、いとおしさが感じられるかどうか、の問題かもしれないです。
自分の近くにいるミュージシャン達の作品は当然ながら、いとおしいですが、そうでなくても、いとおしさを感じる作品というのはあるわけで、アグリー・ダックリングやMUにはそれがあったりする。あるいはジョニ・ミッチェルやデヴィッド・シルヴィアンにもあるな。その身近さとは作品を通して、そのアーティストの考えていることとか、今のこの時代を呼吸している感覚みたいなものが身近に感じられるかどうか、みたいなことであって、よ〜く考えてみると、これは音楽家よりも音楽、音楽よりも音響、を重んじてきた僕にとって、相当に大きな変化かもしれない、とは思ったりする。
さて、午後にスタジオに行って、一昨日、昨日でレコーディングしたフリーボの曲のミックス。昨夜、石垣くんと9割方は詰めてあったので、わずかな変更で終わり・・・のはずだったのだが、そのわずかな仕上げに時間がかかる。ミックスの最後になるとつまみの1ミリが重要な意味を持ってきて、とりわけ、フリーボのなおちゃんの声はマイクやEQのセッティングですごく印象が変わる声なので、ほんとにあちらこちらを1ミリづつ動かしては聞き、みたいなことを気がつけば数時間。
で、ようやく落したのだが、そうやって細かいこと、細かいことに集中してミックスすると、ラフ・ミックスの時にあったグルーヴやフィーリングが微妙に失われていたりもして、また悩む。あした爆音で聞いて、もう一度、落すかな。
12.23
スタジオ行って、フリーボのミックスを落しなおす。しかし、なおちゃんの歌は素晴らしいです。僕がこれまで録音したことのあるヴォーカリストの中で一番上手いんじゃないかな。たったの2テイクで、ほとんど編集もなしで、こんな歌が録れているのだから。新しいオリジナル曲も早くレコーディングして、聞かせて欲しいなあ。
終ったところに朝日が25日のライヴに使うエレクトロライヴ2台を抱えてやってきた。緑のサンプラーの方は間違ってデータを消してしまったそう。赤いリズムマシーンの方は落して、アウトのジャックが接触不良に。なので、開腹手術を試みたり、新しいドラム・サンプル探したり。
終了後、高円寺ペンギンハウスに。今日はニーハオ!のライヴ。その前にLimited Express(has gone?)の雑誌の取材があり、ユカリちゃんと僕でインタヴューに応える。ペンギンハウスのイヴェント「規格外」は強烈にヘンテコなイヴェントで、かぶりものをした人々多数。う〜ん、よくワカラン場面も多かったが、すべてアートなんでしょう。ニーハオがとっても普通のバンドに見えました。
12.24〜25
しかし、一昨日のミュージック・マガジンのアルバム入れ違い事件は考えれば考えるほどにヤだな〜。年間ベストって何年か後に振り返って見たりするからね。アレ、こんなの選んでたんだ、オレ?と思ってしまったり。で、持ってないレコードなのに棚を捜し回ったり。年々ボケていくから、オレだったら十分にしそう。
クリスマス・イヴはそれどころじゃなく、諸々の雑務と格闘。年末プレッシャーきついわ。いやもう、誰かかわりにやって欲しい。僕は好きなことやって悠々自適に生きているように見えるらしいが、ホント、誰かオレのかわりに生きて欲しい。で、僕は京都の山奥でも行って、ひっそり暮らすというのはどうだろうか?
クリスマスは7th Floorで朝日美穂のライヴ。タイバンは矢口博康、東田トモヒロ。行ってみたら、前者のサポートに近藤達郎さん、後者のサポートに鹿島くん。お客さんの入りはちょっと寂しかったが、朝日のライヴ中に東田くんクルーがファンキーに騒いだりして、フレンドリーなムードのライヴではありました。山口泰とトモちゃんとも久しぶりの再会。山口は東田くんのエンジニアをずっとやっている。東田くん、いいっすよ。こういう陽性の野性を持つシンガーって、日本にはなかなかいないと思う。
12.26
今日も雑務の山。実質的に年内最後の平日なので、朝早くから税務署行ったり、郵便局行ったり。いつも年末はこんななので、年賀状など出せないですが。疲れ果てて、夕方、帰宅。あまりに寒いので、ベッドに逃げこむ。深夜、そういえば何も食べていないことに気づき、自転車飛ばして、駅前にワンタン麺を食べに行くが、帰り道で雨に降られてびしょ濡れ。トホホな年の暮。
12.27
29日に大阪に行ってしまうので、実質、年内あと二日。終っていない原稿もあるし、終っていないミックスも。なので、朝の9時にはスタジオ行って、リミエキのミックス。先日、ファンダンゴで録ったライヴを落して、続いて、小野島大監修のコンピ用のカヴァー曲。リップ・リグ&パニックの「BEAT THE BEAST」。メンバーいわく、今回は原曲に忠実に、ということなのだが、そうでもないです。リップ・リグ&パニックはもう八十年代のバンドだが、僕はなぜか、初期ラフ・トレードのシングル群みたいな、ああいうラフな感じ、調子の外れた感じ、でも、時代とともに強烈に疾走している感じみたいのを出したいなと思ってやってみた。この2000年代において、リミエキが放っている魅力も、そういうものだと思うから。