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09.15
青山CAYでアブドゥル・ティー・ジェイ。詳しくは朝日新聞誌上で。八木康夫さんがDJで、2月の信藤家のパーティー以来、久しぶりに会う。元気そうで何より。その八木さんのイラスト入りキャミソールを来た立石嬢と阿部さんと一緒に見る。阿部さんは初対面。噂通りのナイスガイ。
帰りに渋谷に出て、3人で中華料理。チンジャオロースーのピーマンを1本1本よけて食べる野菜嫌いの立石嬢にふたりで説教。帰りにセンター街で別の店に寄ったような。何とかのメッカという店で、いや、ジャパニーズ・テクノロジーの凄さを久しぶりに見ました。

09.16
午後から朝日美穂レコーディング。週末にひとりでさらっと録りなおしたニュー・アレンジを聞いてもらうが、どうも彼女のイメージとは違うらしい。グルーヴの問題かなあ。まったく同じドラム・パターンを組んでも、彼女が家でやったものと、僕がスタジオでやったものではグルーヴが違う。つくづく、オレは70年代のアメリカン・ミュージックとレゲエに影響されているのが分かる。その分、マイルドなのだ。もっとガツッと乱暴に行きたい時にも。それは良い、悪いではなく、好き、嫌いでもなく、染みついた感覚なので、どうしようもなかったりする。なので、また、それぞれ家で検討することに。
夜は新宿リキッドルームでムーギソンとムーム。ムーギソン、サイコ〜(詳しくは、このへんの掲示板?)。リキッド超満員でムームの人気にも驚く。ロビーで野田努さんと彼の友人達とお喋り。野田さんは僕のことを「大先輩」と呼び、人にもそう紹介するのだが、なんかヘンな気分。僕には野田さんは、さんづけなしには呼べない人だから。また、いろいろヒントになる言葉をもらいました。
と、目の前をスケッチショウ+αの一行が。みんなが細野さんだ!とゾロゾロ動く中、野田さんだけは不動。「オレはアンチYMOだから」。カッコイイ〜。細野さんはムームを真剣に見ていました。
帰りはひとりで桂花ラーメン食べて帰る。高校時代からだから30年間、同じ内装の店で、同じ味のものが食べられるというのは、こことムルギー・カレーくらいか。別の考え方をすると、30年間、売れ続ける商品(それも嗜好品)がそこにあるわけで、これは凄いことだと思う。そういうものを作りたいですよね、ものを作るなら、などとスープ飲みながら考える。

09.17
午後より某レコード会社でミーティングなど。さらに、sasakidelicさん+彼の会社の社長ともビジネス・ミーティング。スタジオに戻って、あれこれ雑用。もろもろ終らず、う〜ん、迷った末、ブルー・ノートのマシュー・ハーバート・ビッグ・バンドを諦める。無念じゃ。ジョアン・ジルベルトも見れなかったしね。

09.18
朝日新聞試聴室選考会議〜上野のプレス会社でリミエキのCDの仕様の最後の詰め〜秋葉原であれこれ買い物の後、渋谷FMに向かう。今日はクラブ・キングの番組で選曲家として生放送。と、地下鉄に乗ろうとしたら、ディレクターから電話。うっそ〜! 6時入りと思っていたのが、6時からの生放送だったことを知る。あと25分後!
心臓バクバクしつつも、車内を走るわけにも行かず、渋谷駅到着を待つ。6時ジャストに渋谷駅着。完全遅刻だが、ディレクターがMEMORY LAB作品を1曲かけてくれているだろう。新川忠の曲だったらアウトだが、藤原大輔かPOCOPEN&NISHIWAKIだったら、曲は4分はある。駅構内〜MY CITYをレコード抱えて駆け抜け、さらに心臓はバックバク。ドアを開けると、フジワラダイスケの「白い部屋」が流れていたが、もう後半のループするパート。曲終わりまで、あと45秒くらいか。一直線にDJセットに向かい、CDJにピエール・バステインを突っ込み、原稿をもらって、マイクに向かう。
曲が終って何事もなかったかのように原稿を読んで、オッケ〜! そのまま1時間選曲。デヴィッド・シルヴィアン、エルメート・パスコワール、POCOPENソロなどかけていたら、ディレクターが「曲問いが来ました!」、「選曲家は誰ですか?という問い合わせも!」「こんな反応あるのは珍しいです!」。ラジオの場合、見えない相手に向かうわけで、自己満足かな〜と思いつつ、選曲することが多いわけですが、生放送は面白いですね。調子に乗って、リミエキやECDやMU、ハット・フィールド&ノースやゾンビーズなどもかけて、アッという間の一時間でした。
スタジオ戻って、朝日美穂レコーディング。というか、アレンジの相談。こないだからやっている曲。「なんか違うと思っていたんだけれど、コードが違う!」「うっそ〜!」てことで、コードからやりなおすことに。ぐしゅん。

09.19
午前中よりリミエキのプロモ業務。プロモ期間になると一分一秒が惜しい。やること山積み。かつ一刻を争う。黙々とシール貼ったりするのみ。
午後、スタジオでフジワラダイスケとaupeのレコーディング。8月に行ったセカンド・ソロのレコーディングは、現在、藤原宅でジミ〜に進められているのですが、それより先にaupeの音源を世に出すことにした。超特急で仕上げて、11月頃には出せるかな。今回はダイチャンが手に入れたフォステクスの8トラ・オープンリールでの録音。ハウイー・Bも使っているフォステクス、良い音しています。
夕方より入れ換わりで、朝日美穂レコーディング。昨日、コード進行が違う!ということになった曲。とりあえず、ドラム・パートは良いと思えたので、これを作りこむ。リムと胴鳴りを別々に鳴らして、パートパートでミックスを変えたスネアが良い感じ。打ち込みで恐ろしい生ドラム・シミュレーションをする人がいるけれども、僕は最近、そういうのは興味なくて、タイムなどはほとんどジャスト。でも、打ち込みだから出来る、超シンプルだけれど、音色変化の妙でグルーヴを出すドラム・パートを作りたかったりする。
ドラム完成した頃に朝日がやってきたので、一部、コードを変えたギターとベースをやりなおす。が、今一つかなあ。この曲、僕達には珍しいアップンテンポのエイトビート。Aメロ、Bメロだけのシンプルな曲。朝日はブロンディーなんですよ、と言って持ってきたので、仮題「ブロンディー」で始まった。でも、僕にはどこがブロンディー?だったので、80年代コンパス・ポイント風ロッキン・レゲエになり、ロス・ロボス風ラテン・ロックになり、迷走した後、ポリス風のギター・リフを思いついて、それで一度、朝日のOKが。でも、コード進行変わっちゃったので、ギターとベースのコンビネーションが今一つに。
仕方なく、ギターのアルペジオ・パターンをシンセに変えてみる。ステップ打ち込みのシンセのアルペジオ。ギタポからエレポへ。WOLDOF MICROWAVEで素晴らしい音色を見つけて、ん? なんか、これで初めてブロンディーに聞こえてきたな。
そのままベースを弾いていたら、こないだ「24アワーズ・パーティー・ピープル」見たせいか、ジョイ・ディヴィジョン〜ニュー・オーダー風の高い方の弦でアルペジオっぽく弾くフレーズが出てきて、これがドラムとシンセとの相性良くてハマる。つ〜か、流行のニューウェイヴ・ディスコだわ、コレ。朝日も「めちゃめちゃグルーヴが出た」と大喜び。なので、そのままベースを録音。二十年以上、弦を張り替えたことのないトラビスビーンのベースの音色がめちゃ良い感じ。思いつくまま、深いトレモロをかけたギターも重ねる。全部、ワンテイク。何も考えずに弾く。しかし、聞いてみたら、完璧なアレンジや! 今までより100倍、メロがよく聞こえる。
朝日がピョコピョコと踊っていて、「アタシはもう言うことなしです、欲しかったものが全部ある」。音楽っていうのは、こういうことがあるから面白い。演奏も完璧かも。やりなおしても、このグルーヴ、イーカゲンにやった時のノリの良さは出ないでしょう。つ〜ことで、一瞬にして完成! 「健太郎さん、さすがです」「だろ? さすがオレ!」を連発しながら、カレー食べに行く。

09.20
昨日の続き。午前中よりリミエキのプロモ業務。夕方から朝日美穂レコーディング。今日は昨日、アレンジ完成させた曲の各パートをオーディオに落していく作業。演奏はもうしないことにしたので、ひたすらEQやレベルのつまみを回すだけのエンジニア仕事。精神的にはこれはほとんど披露しないので楽だ。
途中で、新川忠来訪。いつものように暗〜いムードを携えて。思えば、7/22のNESTのライヴ以来でした。その翌日に、オヤジが危篤になり、そのまま夏はファミリー・アフェアーに明け暮れたので、いろいろ疎遠にしてしまった人々がいる。
「最近、何しているの?」「何もしていないです」。本来ならばレーベル・オーナーとして、せっかく25歳でデビュー・アルバムを出して、良い評価をもらったりしたのに、どうして君はそんなに無気力なのだ? 今、ここで努力しないでどうする?と説教でもすべき局面なのだろうが、すでに、そういう気は僕にもない。無駄ですよ、僕に期待しても、というオーラを彼は蒔きまくっているので。
でも、雑談はいろいろする。新川忠の次にMEMORY LABやるのはコレ、とリミエキの音を聞かせたら、「カッコイイじゃないですか」とちょっと悔しがっていた。さらに、仕事をひとつ振る。引き受けないかと思ったら、やったる!との返事。
夜半過ぎまで作業した後、ディスコ・クラシックばかりがかかっている、かなり謎なワインと餃子の店に寄って帰る。

09.21
ほぼ休養日でした。気温が下がったせいか、幾らでも寝られる。