BEFORE GET IN SLEEP

10.08
涼しかったせいもあって午後まで寝過ごす。ダイスケから、もう祐天寺で待ってますよ、と電話。雨だったのでバス停まで走る。
ドトールコーヒーでダイスケとラッパーのマサトと合流。ナイアガラでカレーをかきこんで、スタジオでPHATのセカンド・ミニ・アルバムの仕上げ。昨日やった「VENESIAN DANCE」をまずダイスケと詰める。サウンドはOK。ミュートで幾つか場面を作って完成。しかし、この曲、10分以上もあるのだが、ヌマちゃんのドラムと来たら、機械のように正確なグルーヴを吐き出し続ける。ループと思っちゃう人も多いだろうな。
続いて、マサトのラップの入ったタイトル曲、「KING OF PIMP」。サックスの録り音に不満が残り、NEVEのEQとADLのチューブ・コンプで頑張って、空気感を出してみる。やっぱり、質感を作るにはアナログ機器だなあ。
続いては大阪ツアーの時のライヴ録音、「&'S」のマスター・ファイル作り。ここでもアナログの良さを痛感。ダイスケが床にカセット・ウォークマンを置いて録った音源なのだが、聞いてみると、ドラムが大きすぎて、ベースがほとんど聞こえない。02RのデジタルEQで頑張ってみるが駄目。ところが、NEVEのマイク・プリの、あえてラインではなくマイク入力で受けてみたら、EQもしていないのにベースラインが聞こえるようになった。通すだけで、音像が立体的になって、それぞれの楽器が見えるのだ。軽くEQして、プロトゥールズに取り込み。そっからファイナライザーとプロ・トゥールズのデジタルEQでさらに細かく補正していったら、ちょっとラテン・プレイボーイズを思い出すような格好良い音に。
弁当食べて、最後の1曲。こないだからずっとやっているナナヨン。が、ダイスケから指摘されていた通り、オーディオ・ファイルのタイミング調整が上手くいっていないので、難航する。ダイスケの終電までには終わらず、結局、ひとりで作業。なんと、タイミングの問題はそもそも90と思っていたBPMが90.1だったことに原因があったことが分かり、そっからはサクサクと進む。かなりプログレッシヴな曲になったが、このミニ・アルバムでは一番聞き物かも。
4曲全部をCD-Rに焼いてから帰宅。

10.09
渋谷でフレパイ・マネージャーの内堀とミーティング。それから下北沢へ。軽く楽器屋とレコード屋をまわったが何も買わず、オトゲノムで北岡さんと朝日と3人でミーティング。岡村トリビュートはここに来て、思わぬアーティストの参加も決定。上がってくる音源の出来も良いので、すごく前向きなムード。あとは、ジャケットを描いてくれる人次第か。
朝日とスタジオに戻って、こないだ青柳くんとレコーディングしたカヴァー曲を検討。これ以上、楽器を加える必要はない気がしてきた。
それから、一昨年から何度となくデモを作ったり、ライヴでも演奏したしている「日曜日」という曲について話し合い。この曲、僕はすでに五通りくらいのアレンジを試みてきたのだが、今、彼女が作りたい音楽を作るには、僕のアレンジメントでは攻撃的な要素が足りないようだ。彼女が自分でデモを作り直してくるということになり、実作業はせずに終了。
夕食後、ひとりで青柳くんのパーカッション・パートの編集。終わったら、雨が降り出していて、駅前にとめてあった自転車で帰れなくなる。

10.10
豪雨。スタジオに行って、PHATのヌマちゃんとミニ・アルバムのミックスの最終チェック。機材オタクのヌマちゃんの鋭い突っ込みに応えて、アレコレ手直しする。全体にすごくポップになった。途中でベースのチョースケも合流。夕方まで作業するがすべては終わらず。
豪雨の中、3人で溜池の東芝EMIに。ダイスケもやってきて、来年から一緒に仕事する東芝EMIのスタッフと食事会。が、ギョ〜カイっぽい話になるかと思えば、話題の中心はジョージ・ラッセルのリディアン・クロマチック・コンセプト。日本でも数少ないリディアン・コンセプトのマスターであるダイスケからスケールの構造について深〜い話を聞く。
そうそう、東芝EMIのチーフA&RのHさんは大学時代はジャズ・ギタリスト。こないだ話していたら、ジャズ・シンガーの国分由理絵と東大のジャズ研で一緒にやっていたそうで、アレッ? 僕も大学時代、彼女と時々、演奏していたし、一度、東大のジャズ研の催しで演奏したこともあった気がする。結構、スレ違っていたのかもしれない。
チョースケの車で送ってもらって帰宅。雨もやみかけていたので、自転車を取ってこようかと思ったが、そのまま帰ってしまった。

10.11
昨夜の判断が間違いだったのに気づく。朝、放置自転車の撤去が行われていた。すぐに取りに行くが、3000円徴収される。チキショ〜。
スタジオに行くと、ちょうどFEDEXが到着。先週のでっかい買い物がサンフランシスコから届いた。ひとりでは持ち上がらないのが分かっていたのでyamauchiに手伝いにきてもらっていたのだが、FEDEXのバンの荷台を見て呆然。想像以上にでかい。棺桶ふたつ分以上ある木箱。箱のままでは絶対に階段が上がらない。ドアも通らない。仕方ないので、FEDEXのドライヴァーにも手伝ってもらって、3人で箱を解体する。何十本もの木ねじで厳重に封印されていたので、汗だくで作業。箱から中身を取り出して、3人で必死で3階まで上げる。とりあえず、壁に立てかけた状態に。一週間くらいかけて、スタジオ改装しないと、使える状態にはならないだろう。
ぴあ編集部に届け物をして、ついでにサウンド&レコーディング・マガジンに寄って、「yamauchiを表紙にしろ」と編集長を脅す。スタジオに戻って、でっかい買い物をテーブルの上に乗せてみる。ちょっと高さが高すぎるか。でも、眺めているだけで、めちゃめちゃ気分が良い。たぶん、日本に2台しかないんじゃないかな、この卓。

10.12
午前中から忙しい。PHATのミニ・アルバムのジャケット・デザインを仕上げて、あちこちに宅急便と郵便を出して、スタジオ行って、yamauchiのジャケットの色校の戻しのためにアレコレ。
渋谷でプレス会社の担当者とミーティング。僕の注文の出し方は結構ヤバイらしく、営業としては注文が取れるのは嬉しいんですけれどねえ・・・というようなことをやんわり言われる。
タイスケマツオとミーティング。彼は多作なので、すでにアルバム1.5枚分くらいの新曲がある。前作に続き、藤田さんに描いてもらったジャケットも完成。アルバムのリリース日をいつに定めるかを話し合う。
スタジオ行って、改装準備。たくさんたくさん物を捨てる。
夕方過ぎにひがしみえちゃんとコニーちゃんが来訪。11月4日にみえちゃんのライヴがあるので、それ用のオケをコニーのコルグD16に落していく。が、途中でトラブル。4月にほぼ完成まで持っていった「プレジャー・サイン」という曲のデータが揃わない。オーディオ・ファイルがあちこちに分散してしまっていたのが原因。何度も検索かけて、ひとつのフォルダーに集めなおす。
が、さらに不可解な出来事が。同じプロ・トゥールズ・ファイルのバックアップがふたつ作ってあったのだが、なぜか、オリジナル以外はトラック情報が欠けてしまっていた。ファイル名も修正日も同じなのに、ファイルの大きさが極端に違い、なぜか大きいコピー・ファイルの方が中身がスカスカ。おかげで、簡単な作業に何時間もかかってしまった。
NEOTEKのコンソールの音を聞いてみたいのだが、まだパワーサプライが到着せず。ただの巨大なテーブルと化しているが、部屋の音響は明らかに良くなっていて、特に低音のブーミーさが減った。巨大な卓が宙空に置かれているため、定在波が抑えられるからか。

10.13
午前中からPHATのCDのレーベル・デザイン。MEMORY LABのCDはホワイト一色のシンプルなデザインのものが多いのだが、今回はちょっと凝ったことをやってみようと思い、イラストレーターと格闘。画面上はOKだが、これでフィルム出力できるのかどうかはよく分からない。
遅い午後から朝日美穂レコーディング。「日曜日」のアレンジ協議。が、彼女がこないだ持っていったMIDI EXPRESSを家に置いてきてしまったので、スタジオではMIDIが使えない。仕方ないので、エレクトライブを鳴らして、ベース弾いたり、ギターやキーボード弾いたり。最近、ベース弾いてなかったので、指が痛くなる。
夕食後、ひとりでPHATのミックスの直し。もうほとんど完成状態なのだが、リアルタイムでやるエフェクト操作を何度も繰り返す。夜中に昨日忘れ物をしたみえ&コニーが来訪。
帰宅後、「SEA OF MEMORY」のWEB試聴用MP3作りなど。

10.14
早起きはしたのだが、ピキヌーでカレー食べた後、また眠くなり、秋の昼寝を貪る。気がついたら夕方。今年は夏前からほとんど休んでないからなあ。
スタジオ行って、朝日美穂レコーディングの続き。原点に戻って、アコースティック・ピアノ中心のアレンジを考えてみるが、今ひとつ進展せず。彼女はいつもアコピを好み、僕はたいていエレピを好む。どっちでもいいけれど、結局、リズム・アレンジ的には2年くらい前に作ったデモが最も自然に思えてくる。デモの作りすぎは良くないんだよなあ。
夜中まで作業して、デニーズでパンケーキなど食べてから帰宅。昼間あんなに寝たのに、すぐに爆睡。