09.02 9月だ! 働かねばならない。今年の夏は働かなかった・・・と書くと、ウソウソ、日記見ても全然休んでないじゃん、と言われそうだが、少なくとも、毎朝、ジョギングして、ウハウハ昼飯作って食べて、時には一度、昼寝して、それから一日を始めるくらいの余裕はあったわけで、そんなこと、過去10年にもあったかどうか。
でも、これからは恐ろしく忙しくなる。音楽業界はもう壊滅的な不況とも言ってもよくて、どこへ行っても、暗〜い話ばっかり。MEMORY LABもこのところリリースがないので、返品の数を眺めているだけの状況だったりするのだが、でも、僕個人のスケジュールはヤバイよ、なんで、こんなに忙しくなりそうなのか。やりたくない仕事は一切しないつもりでも、ブワッ、どうしよう、というスケジュールが目の前にぶらさがりつつある。
でもって、これは音楽業界の不況に反比例して、オレの仕事が増えているということに違いなく、考えてみれば当たり前だな、不況で何につけても余裕がない、予算がない、となれば、僕みたいにやれることは何でもやる人間が頭を絞り、身体を絞りするしかなくなっていくわけだ。その意味では、夏の間に体力つけておいたのは良かったかも。
ダンベル・ウォーキング2キロ、ジョギング2キロは完全に日課化していて、日に日に楽になっていく。毎朝、物凄い量の汗をかいていたら、不思議なことに肌がすべすべになってきた。体調は絶好調。久しぶりにピキヌーでカレーを食べるが、天にも昇るほど旨かったりして。
スタジオで「5TH FLOOR」のミックスの続き。これはもう、真にサイケデリックな音楽かもしれない、などと思いつつ。素晴らしすぎて、オレのこのミックスで本当に最終形と言えるのか、思い悩む。今までやったことのない種類の音楽だし。
夜、渋谷でPHATの久しぶりのストリート・ライヴに。が、10時少し前に西武の前に着くと、警官に演奏が制止されたところだった。月曜日だから人通りも多いわけではなく、PHATはアコースティックな演奏で音量も小さいのに。無粋だなあ。仕方なく、みんなでミリバールに行って、ちょっとだけ飲む。
09.03ダンベル・ウォーキング2キロ、ジョギング2キロ。下北沢440〜代々木上原JASRAC〜溜池東芝EMIと回る。スタジオ行って、「デート」のタイアップ取り用ミックスを作ることに。ちょっと面倒な、モチベーションを保つのが難しくて、疲れる作業。
09.04ダンベル・ウォーキング2キロ、ジョギング2キロ。昼は自宅でもろもろ雑務。夜に渋谷でミーティングひとつ。深夜、スタジオでPHATの「デート」のタイアップ取り用別ミックスを完成させる。
09.05ダンベル・ウォーキング2キロ、ジョギング2キロ。ハードに筋トレ。午後はあえて昼寝。あしたはオールナイト・イヴェントなので、早起きの僕は生活時間帯をズラさないといけない。こんなこと、30代までは考えられなかったな。
夕方よりスタジオで朝日美穂プリプロ。アップルズ黒田くんの提供曲。まだ歌詞は上がらないものの、ホーン・アレンジをしたり、カッティングのギターを録ってみたりする。ベースもトライするが、僕には全然弾けなかったので、とりあえず打ち込みで。アレンジはマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」に入っている「IT'S FALLIN IN LOVE」のオリジナル、キャロル・ベイヤー・セイガー・ヴァージョンを意識。つ〜か、一箇所、完全コピーの小節があるな。あとはアース・ウィンド&ファイアーやマクファデン&ホワイトヘッドあたり。しかし、こういうディスコ〜AORものって恐ろしい演奏の精度を必要とする。本チャンのレコーディングは誰が出来るだろう? ギターは斉藤誠さん?などと話す。
09.06豪雨で走れず。走らないと、筋トレもできない。なんというか、流れなのね。
午後、渋谷でミーティングひとつ。夕方からスタジオ。アップルズ黒田くんに来てもらってベースを弾いてもらう。彼の曲ながら、もはや原型をとどめぬディスコなアレンジ。それをちょっと歌物寄りに戻してもらった感じか。録り終った頃に朝日が到着。しばらく雑談の後、解散。
家に戻って、急いでレコード選び。LP60枚、CD20枚くらいの大荷物で西麻布に向かう。イヴェント「時」もVOL.3だが、今日はあいにくの豪雨。11時に過ぎにBULLET'Sに着くが、人はまばら。それでも夜半過ぎに少しづつ埋まってきたが。ノード・エレクトロ購入のYAMAUCHIのライヴはまた前回、前々回とは趣向変えて、新曲も披露。落ち着いた感じ。僕は12時半頃から1時間半ほど回す。今日はメインの時間帯に長く回すので、最初のうちはハコのムードを意識してテクノ〜エレクトロニカ的な選曲だったが、いつものように途中でバラけてきて、今日は意外にロック、というか生演奏系音響ものが多かったかも。実は一番たくさん持っていったのはジャズだったのだが、1枚もかけなかった。
タイスケマツオのライヴを奥のソファーに深く沈んで聞いた後、さすがに眠かったので、今日は先に帰らせてもらうことにする。雨は上がっていた。かおたんラーメン食べたかったが、今日は走ってもないしなあ、てことで断念。
09.07ちゃんと午前中に起きて、いつものメニュー。さらに買い物がてらサイクリング。世田谷〜目黒〜渋谷区内を20キロくらい走ったか。
一度、昼寝した後、原稿。う〜ん、終らず。
09.08やや寝坊。時間がないので、今日は4キロ、ジョギングにする。なんのかんの、雑用で昼過ぎまでつぶれ、原稿書き上げてから、と思ったがかなわず、読売ランドに向かう。「TRUE PEOPLE'S CELEBLATION」。おめあては日本で見られるなんて思わなかったエルメート・パスコワール。
着くと、アルゼンチンのファナ・モリーナが始まったところ。一瞬で引き込まれる。するするとステージの前まで。するとYAMAUCHIがいたので、一緒に見る。ジョーン・バエズのようにMARTIN D-16を抱えたファナ・モリーナは、変則チューニングではないけれどオープンな響きのギター、芯はあるけれど癖のない歌声ともに素晴らしく、シンガー・ソングライター好きの琴線に響きまくり。アルバムは「アルゼンチン音響派」として裏ビョーク的な扱いを受けたりもしたが、もっとナチュラルな音楽をやっている人だと思った。サポートのフェルナンド・カブサッキ、アレハンドロ・フラノフも好演。とりわけ、カブサッキのエレクトリック・ギターがこれまた素晴らしく、2本のギターのアルペジオの、シンプルなのに深みのある絡みにさかなを思い出したのはきっと僕だけではないはず・・・と思っていたら、アレ、ステージに勝井さんが現れた。山本精一さんとともにゲスト参加。こういう歌物に絡む時の勝井さんのヴァイオリンはそりゃあもう絶妙で、さかなとの幾多のライヴを見続けてきた僕は、ちょっとセンチメンタルな思いも抱きつつ、うっとりして見ていた。控え目なジェリー・ガルシアに撤する山本さんも非常に愛情溢れるプレイだった。あ、例の「あんたがたどこさ」なベースリフの曲はやってくれなかったのが残念だなあ。誰かインタヴューした人は教えてあげてね。
ファナ・モリナが終ると、いきなり、フュージョンな演奏がメインステージで展開。なんだこれは?と思って、一度、後ろに下がりつつ見ると、エレクトリック・ピアノを弾いているのはエルメート・パスコワールだった。超絶テクニシャン達ががっちり譜面で演奏。全員がバークリー出ているんじゃないか?ってぐらいのハードコア・フュージョンは、往年のライヴ・アンダー・ザ・スカイを思い起こさせたり。しかし、アリーナでは人が踊り狂っている。どんな変拍子でもダンスはとまらない。面白いなあ。パスコワールもこれを知っていたら、ヨーロッパ・ジャズ・フェス仕様じゃない編成で来てくれたかもしれない、とは思った。途中、ウアクチみたいなことやったり、奇才の片鱗は見せてくれたが、ほとんどエレピだけだったのはちょっと残念。もっと土着なアブストラクトも聞きたかったな。
会場をふらふらすると、いろんな人に会う。久々に勝井さんともお喋り。ROVOやPHATやさかなの話。クリーチャーズ青柳くん、UAのサポートだった鈴木正人くん、アート・リンゼイ、いまむらさん、ムードマン、マガジンさいきくん。フラノフが通りかかったので、話しかけてメルアドと住所をもらう。ゆるくて良い感じのイヴェントだけれども、難点はあまりにチケットが高いのと(金のない若い友人達にはひとりも会わなかった)、食べ物が貧相なこと。オレの場合、この手の野外イヴェントの楽しみのかなり大きな部分は、根性入ったオーガニック系&エスニック系屋台にあるのだが、読売ランド内は出店が難しいようで、焼き鳥や焼きソバくらししか売っていない。これはフラストレーション。
ラストのMMWはいつものように豪快かつ余裕たっぷりパフォーマンス。トリなだけに、フリーな部分を減らして、ひたすら怒涛のグルーヴで踊らせてくれたらなとは思ったが。帰りの混雑を懸念して、終演よりちょっとだけ早く、会場を去る。