08.05 早起きして、ちょっとした決意を実行に移してみる。やってみたら、何でもないことだった。といっても、少しばかり時間に余裕があるから出来たには違いないけれど。
先週から自炊率が高くなっているのも、余裕のなせる技。もともと料理は好きなので、始めると次々に作りたくなる。問題は自炊するとメニューは健康的になるのだが、その一方で量を食べ過ぎること。多く作っちゃっても捨てられないしね。二十代後半、初めて一人暮らしを始めた時は1年間で4キロくらい太ってしまった。
その後、3キロくらい落して、三十代の十年間はまったく体重が変わらなかったが、四十代は体重制限がどうしてもキツくなり、年に1キロづつ増えて、現在は二十代の最高体重を3キロ越えている。なんとか、この3キロを減らしたいと思うが、減らせない。食事にはそれなりに気をつかっている。酒をたくさん飲むわけでもないし、間食もほとんどしない。が、どうも燃費が人一倍良いようだ。となると運動量を増やすしかないということか。自転車通勤ぐらいでは足りないようだ。
幸い、身体はよく動く。二十代の頃の方がよっぽど毎日、疲れた、疲れた、という不快感の中にいた気がする。理由は今になってみれば歴然で、アルコールの量が多かったことと、徹夜が多かったことだが。
三十代は快も不快もないくらいに、ただただ飛ばして過ごしてしまった。何していたのか、よく憶えてないもんね。他人の方がよく憶えていてくれる。あんな生活で身体も壊さず、体重も微動だにしなかったのは不思議といえば不思議だ。
四十代はペース配分が上手くなり、決して無理はしなくなった。おかげで、快調なのだけれど、しかし、ウェイト・コントロールだけが出来ない。体重増加は成人病年齢まっただなかであることを思うと、やっぱり怖い。3キロ減らせるだろうか? ホント、今一番の望みはそれ。
昼は経理事務などで過ごし、夜、下北沢440でアップルズ。ビッケが産休なので、ひがしみえちゃんとジョーくんがサポート。初めての編成だが、なかじ〜の余裕あるパフォーマンス(MCをのぞく)で安心して見れるライヴだった。
朝日も自転車乗ってやってきたので、440の業天さんと秋のライヴ・イヴェントの相談。そのまま、朝日と次のさかなとのライヴやロンサム・ストリングスとのレコーディングや秋の関西ツアーや新曲の制作進行やらがゴッチャに前後するミーティング。帰りにツタヤでジャン・ジャック・ベネックスの「青い夢の女」を借りる。いかにもベネックスらしい映画だけれど、やや薄味。スピード感がない。でも、たまにはハッピーエンドの映画が作りたかったのかもしれない、などとも思ったり。
08.06午前中、フレッシュネス・バーガーで黒田くんとミーティング。つ〜か、お喋りですな、ただの。アップルズの新録音、早く聞かせてもらいたいものです。
午後は某レコード会社でミーティング。今まで制作まわりの仕事はしたことない会社。来年、一緒のプロジェクトができる・・・かも。
一度、駒沢に戻ってピキヌーに。そうそう、ピキヌーのご夫婦は7/31のイヴェントを観に来てくれていた。いろいろ感想。ちょっぴり厳しい意見も聞く。しかし、夏真っ盛りのピキヌーのカレーは生きてて良かったと思うくらい感動的ですな。
店の本棚に東京カリー番長の「神様カレー」があったのでパラパラと読む。ピキヌーは当然ながら表紙にもフィーチュア。が、著者はカリーなのにタイトルはカレーというのが妙ですな(出版社の圧力に負けたそう)。本の内容は一言でいえば、カレーの神様達へのインタヴュー集。僕が行ったことのある店は三分の一くらいか。ムルギーとか、通いに通った店のページは感慨深い。しかし、渋谷方面(世田谷、目黒を含む)のカレーショップのリストアップはやや甘いかも。うちのへんはカレーショップの宝庫だからね。
そうそう、今年の夏、淋しいのは駒沢通り沿いのラ・プリムールが閉店してしまい、あのフレンチなカレーがもはや食べられないこと。小倉エージさんも認める欧風カレーの最高峰だったのに。誰か、あのレシピをリイシューしてくれえ。思えば、二度と食べられないあの味、というのは沢山あるなあ。BBSでも募集してみよう。
また、カレーの話で長くなってしまった。帰宅後、夕方まで原稿など。夜、ブルーーノートでサリフ・ケイタを観る。これが予想を越えて素晴らしかった。サリフを含め11人編成のバンド。アコースティックな弦楽器、打楽器に5人。それにエレキ・ギター、ベース、キーボードが加わる。ドラムはいない。80年代のサリフのバンドは科学派ドラマー、ブリス・ワッシーとともに、ジャズやファンクと西アフリカ音楽の融合を押し進めたわけだが、ドラムレスのこのバンドにはそういう色はもうない。が、単なる伝統回帰かというと、そんなことはなくて、アコースティック楽器のアンサンブルはある意味、テクノ的にも響き、より現代的な音響を生み出していたりする。ハウスのキックみたいな低〜いドラム・サウンドも聞けたし。ジャズやファンクはないかわりに、トライバルな祝祭性を増している。このへんはサリフはやはり非凡なバンド・リーダーだなと思う。ちゃんと世の中の動きを読んでいる。もちろん、ヴォーカルは圧倒的。あと、8弦のンゴニ奏者が凄かった。
ブルーノートを出て、近くのアジア料理店で某レコード会社A&Rとビジネス・ディナー。次の一緒にできそうな仕事のことも、そうでないもろもろのことも沢山話す。来年の夏のことをもう話している。仕事の上では来年なんてすぐ。でも、またこんなに暑い夏がやってくるなんて、考えたくもなかったりする夏真っ盛り。
08.07一昨日に続いて、午前中に駒沢公園を走ってみる(三日坊主にも満たないうちから書きたくなかったが、他に書くことないんで、書いてみた)。
もちろん、一周2キロが限度。自転車で10キロ、20キロは日常的に走っているので、思ったより、足は動いてくれるが、ジョギングはやはり違う筋肉を使うようで、太腿にかなり来ますね。走っている間は意外に暑くなくて、家に戻ってから滝のような汗。でも、運動量としてはたいしたことないんだろうな。でもって、その後の食欲の増大の方が大きいような。
3年くらい前はプールに通って、週に5キロは泳ごう、ぐらいの時期があったのだが、あの時もまったく減量には繋がらなかった。だって、メシがうまくなり過ぎるもん。気がついたのは区民プールで平日の夕方にバリバリ泳いでいるような大人に痩せている人はひとりもいない・・・というところからしても、水泳では健康にはなっても、減量は出来ないように思うぞ。
午後は家で原稿準備やもろもろの事務。どうも手際悪いこと多くて、なかなか終らず。ご迷惑かけている皆様、すみません、もう少しお待ちを。
夜はラタトゥユ作ったり、パスタ作ったり。ヴィデオで『チアーズ』。
08.08坊主の三日目。昨夜はかなりの筋肉痛だったので今日はやめようと思ったのだが、起きたら、結構回復していたのでまた走る。一周はてきめんに楽になった。しかし、帰るなり、すかさずご飯炊いて、カレーばくばく食べたりして。
午後、自転車で三軒茶屋へ。ツタヤなど寄った後、溜池のレコード会社でミーティング。ミーティング多いですね、今週は。年内のスケジュールがかなり塗りつぶされた気になる。
三軒茶屋に戻り、自転車で一度、自宅に。普段と違う道を通る。が、歩道を走っていて、前が歩行者で塞がったので、仕方なく、脇の駐車場の方に逸れようとした瞬間、小さな溝にタイヤがはまり転倒。右の手首をちょっと捻った。それ以外はたいした怪我はなかったので、起きて走り出したが、ん? 右のギアのレバーがない? 見ると、ギアのレバー部分の下側がこそげ取れるようになくなっていた。これがオレの手首だったらと思ってゾ〜ッ!
再び走り出すが、左側のギアレバーでギアを変えてみたら、チェーンがどこかに引っかかって、外れてしまった。見ると、チェーンが切れかかっている。ギアをシフトさせるさせる金具が曲がって、ひっかかったらしい。も〜サイアク。自転車屋まで引いていくしかない。
自転車屋では「今、メーカー休みだよ。そもそも、このパーツはあるかなあ?」と言われる。シマノのXTなんて高級パーツがついているだけに、ギアまわりを全部取り替えたら、自転車買った値段より高くなるかも。かなりヘコむ。
汗だくで家に戻り、やけビール。本当は夕方からスタジオ行こうと思っていたのだが。
結局、一度昼寝した後、気をとりなおして家で仕事。今週末の映画美学校の講座のレジュメ作り。が、なんかやっていたら、疑問がムクムク。年表みたいなものを作っていたのだが、こんなの別にオレが自分で調べ上げたわけでもない。誰だって本読めば分かること。こんなもの作って、形だけまっとうな授業の真似事をしても面白くないだろう。なので、レジュメはレジュメとして作るが、実際は使わないでもいいような内容にしようと考え直す。
ディスクジョッキーみたいに、少し話したら、じゃあ、曲を1曲って形式にしよう。そして、僕が音が良いと思うレコード、だけをかけることにしょう。それぞれの時代で、音響的にトピックを作ったようなレコード。どうせなら、うちのヴィンテージ・オーディオを持っていてかけたいが、さすがにそれは無理か。でも、レコード選んでいたら、めちゃめちゃ面白くなってきた。今年一番音が良いレコードは何かな? 今のところはブランディかもしれない、などと考えたり。
08.09日記は休みます。かわりに、コレを。
08.10午前中に走って、昼食は自炊の生活が習慣化してきた。そのうち、にっちもさっちも行かないスケジュールの中で続くなくなるのは目に見えているが、しばらくは頑張りたいもの。
午後は映画美学校での講座の準備。あれも持っていこう、これも持っていこうとしているうちに、物凄い量のCDになってしまった。が、話がどう転ぶか分からないので、数十枚持っていくことにする。めちゃめちゃ重い。
少し早めに銀座に出て、久しぶりにナイルに。それから映画美学校で2時間半の講座。話があっち行ったり、こっち行ったりで、やや散漫だったかも。聴講に来てくれた人達の興味がどこにあるのか、掴めなかったので、ちょっと難しかった。どこかのポイントに突っ込み過ぎると、多くの人にはマニアック過ぎる話になってしまうし、かといって、歴史を浅くなぞっただけでは、ちゃんと本読めばいいことだったりして、別に僕が話すまでもないことに思えてくる。もう少し現場感のあるところから話をすれば良かったのかもしれない。次回の「技術編」では少し考え直そう。
こんなんじゃ内容足りない、足りないと思いつつ、気がついたら、30分も時間をオーバーしてやっていた。急いで銀座から渋谷に。とあるバンドのストリート・ライヴを観に行く。終了後、メンバーといろいろ話す。非常に可能性のあるバンド。
と、路上でこないだのBULLET'Sのイヴェントに来ていたオーストリア人の女の子とバッタリ。彼女はこれから道玄坂のシュガーハイにラヴァデリックのライヴを観に行くという。ラヴァデリックはコニー率いる、ひがしみえちゃんやジョーくんも参加しているバンド。コニーとは知り合ってから2年以上経つが、彼はまだ聞かせられない、まだ聞かせられないと言って、僕に自分の音楽を聞かせてくれたことがない。が、調度良い機会なので、観に行くことにする。
シュガーハイは道玄坂にあるバーで、僕がYAMAUCHIを初めて観たのもここ。昨年はPHATもここでイヴェントをやった。SUもよくライヴをやっている。最近、そのシュガーハイのワンフロア下はスープというライヴ・スペースになっていて、今夜はバンドが6つも7つも出るオールナイト・イヴェントだった。路上にまで人が溢れ出す賑いで、中に入ると、YAMAUCHIが遊びに来ていた。いろんな知り合いとお喋りして、いきなりパーティー気分に。
ラヴァデリックの出番は1時過ぎ。コニーはもともとはギタリストだが、楽器は持たず、ヴォーカルに専念。もうひとり、英国と中国のハーフだというアンディがヴォーカル。ふたりともラップもすれば、ソウル・マナーの歌も歌う。残るはドラム、ベース、ギター、キーボードの計6人組。ファンク、ロック、ヒップホップがごちゃまぜになった、言ってみればミクスチャー系かもしれないが、すごくバランスの良いバンドだ。演奏が上手いだけじゃなくて、メンバー間の呼吸が良くて、すごくハッピーな高揚感がある。P・ファンクを感じたな〜。コニーは汗だくの熱演。途中、ステージから降りてきて、オレに抱きついたので、ベチャベチャになったぞ。でも、こんなバンドをまとめあげた彼のエネルギーには驚嘆!
終った後、路上に出て、コニーとたくさん話す。2年くらい前だったか、僕はコニーにこんなことを言ってしまった。チャンスは限られるから、人にプレゼンテーションするには、然るべき時を選んでやれ、と。彼はそれをすごく重く受けとめてしまって、ずっと僕に自分の音楽を聞かせてくれなかったのだった。その僕が突然、ライヴにやってきた。「緊張しました〜」とコニー。でも、彼のバンドは僕をノックアウトした。さあ、もう封印は破られた。一緒にガンガン行こう。何かイヴェントをやろう、と早速、相談する。素敵なバンドがまた僕のまわりにひとつ増えた。
気がつけば、もう午前4時。タクシーで帰宅。長い一日だった。
08.11さすがに起きれず、走れず。夕方、スタジオに。朝日美穂レコーディング。また新曲。デスティニー・チャイルドがボサノヴァをやったらどうなるか?みたいなことを考えつつ、打ち込みをする。トラックだけ聞いて格好良いものが作れても、メロディーと合わせた時にグルーヴが出るとは限らず、いろいろ試行錯誤する。トラックにはハイハットとか、持続するパルスを出すものはなるべく入れたくない。が、ゴツゴツしたヒップホップ・ソウルなら、それも良いけれども、ブラジリアン・テイストのスムーズなメロディーに合わせてだと、ストップ感が強すぎて難しいな〜。アイデアだけあっても、なかなか先に進まず。やっているうちに、ジャザノヴァあたりがちょっと前にやっていたようなクラブ・サウンドに近づいてしまって、違う違う、ダークな方向で格好良くなっちゃ駄目、と戻ったり。最近、個人的に刺激を受けるのはアメリカのR&Bの中でプログレッシヴに突出しているクリエイター達で、ああいう風に明るく、馬鹿馬鹿しくやりたいのだが。
夜中までやって、なんとか、仮歌を録るところまで。朝日はこの曲を17日のライヴでやるつもり。あと一週間で追いこめるだろうか?